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日本ユネスコ国内委員会

第65回日本ユネスコ国内委員会自然科学小委員会政府間海洋学委員会(IOC)分科会議事録

1.日時

平成27年6月3日(水曜日)14時00分~16時00分

2.場所

文部科学省 旧文部省庁舎2階 文化庁第2会議室

3.出席者

(委員)

植松光夫(主査、国内委員)、春日茂、倉賀野連、須賀利雄、高野清治、津田敦、中田薫、深澤理郎、福代康夫、道田豊、山形俊男

(関係省庁)

外務省、文部科学省海洋地球課、水産庁、海上保安庁、気象庁、内閣府、国立研究開発法人海洋研究開発機構

(文部科学省(事務局))

山脇国際統括官、籾井国際戦略企画官、野田ユネスコ協力官、その他関係官

4.議事録

【植松主査】  本日は、御多忙中のところお集まりいただき、ありがとうございます。定刻になりましたので、日本ユネスコ国内委員会自然科学小委員会第65回政府間海洋学委員会(IOC)分科会、開催させていただきたいと思います。
 まず、事務局は定足数の確認をお願いいたします。
【野田ユネスコ協力官】  本日は出席の委員が11名でございまして、委員の過半数でございますので、定足数を満たしております。
【植松主査】  それでは、ただいまからIOC分科会を開催いたします。
 なお、本分科会は国内委員会の規定に基づき、非公開の議題を除いて議事を公開いたします。御発言は、非公開部分を除き、そのまま議事録に掲載され、ホームページ等で公開されます。
 本日は、関係省庁のほか、IOC総会に出席予定の東京大学大気海洋研究所・小松准教授、JAMSTEC地球環境観測研究開発センター・河野センター長にも御出席をいただいているところです。よろしくお願いします。
 それでは、開会に当たりまして、文部科学省の山脇国際統括官より御挨拶をお願いいたします。
【山脇国際統括官】  文部科学省の国際統括官を務めております山脇と申します。本日は、お忙しいところ御参加いただきまして、本当にありがとうございます。
 この海洋環境全般の分野に関連しましては、今、国連の持続可能な開発目標の議論が進められておりますけれども、その中でも持続可能な開発のための海洋、海辺、海洋資源の保全と持続的な利用がうたわれるところでございますので、そのような状況の中で、このIOC、海洋の研究調査に関する中心的な国際機関としてますます重要性を増しているんではないかと考えております。きょうは、このIOCの総会が開かれます内容について、その基本的な在り方でありますとか人材養成戦略など予算の面、いろいろ御議論をいただくことになっております。よろしくお願い申し上げます。皆様の活発な御議論をお願い申し上げます。よろしくお願い申し上げます。
【植松主査】  どうもありがとうございました。特に、今回G7で、Future of the Oceanということで、海洋という課題が取り上げられたということで、我々としても非常に心強いことで頑張りたいと思います。
【山脇国際統括官】  よろしくお願いします。
【植松主査】  続きまして、前回の分科会以降、委員の異動がございましたので、事務局から紹介をお願いいたします。
【野田ユネスコ協力官】  新しい2名の委員に就任いただいております。御紹介申し上げます。
 まず、高野委員でいらっしゃいます。
【高野委員】  気象庁地球環境・海洋部長を4月から拝命しております高野です。今度、委員になりましたので、よろしくお願いいたします。
【野田ユネスコ協力官】  続きまして、倉賀野委員でいらっしゃいます。
【倉賀野委員】  気象庁気象研究所の海洋・地球化学研究部の倉賀野です。前任の蒲地部長から人事異動があったので、私がこの委員をお引き受けすることになりました。よろしくお願いします。
【植松主査】  日本ユネスコ国内委員会自然科学小委員会分科会設置要綱第3条の規定により、本分科会の主査代理を私が指名することとされております。主査代理として、深澤委員を指名したいと思います。深澤委員におかれましては、何とぞよろしくお願いします。
【深澤委員】  はい。
【植松主査】  次に、事務局から配付資料の確認をお願いします。

(事務局より配布資料について説明。)

【植松主査】  ありがとうございました。ということで、前回の議事録はもう既にホームページに載っているということで御確認いただければ結構だと思います。
 続いて、配付資料の活動内容について、関係の委員から補足説明等をお願いしたいと思いますが、最初に第47回IOC執行理事会、それと第10回WESTPAC会合について私から報告をさせていただきたいと思います。お手元の資料2を御覧いただければ、今までの活動の概要が掲載されております。
 まず最初に、第47回のIOC執行委員会報告ということで、私から紹介いたします。平成26年7月1日から4日、パリのユネスコ本部で開催されました。我が国からは、私を含め10名、出席いたしました。特にこの会期中、大きな焦点となったのは三つあります。一つはFuture of the IOC、それからキャパシティ・ディベロップメント、もう一つは次期事務局長の選挙、これが中心だと思います。
 時間外にも財務委員会が数回開催されました。限られた予算内で優先課題をどう選定して充足率を上げるかということを議論いたしました。また、IOC27回の総会以降、バヌアツ、パラオがIOCに加盟したということで、IOCメンバー国が147か国となりました。そのような報告と、もう一つは、ワトソン・ライト事務局長がこの47回の執行理事会で最後であるということがアナウンスされて、ボコバ・ユネスコ事務局長からメッセージを頂きました。
 あと、大洋水深総図(GEBCO)指導委員会の規定改定というのがありました。これは日本も米国もサポートしていたのですが、中国あるいは韓国から、もう少し十分に内容を検討する時間が欲しいということで、執行理事会では認めることができず、今月の28回のIOC総会で改めて改定案を諮ることになりました。
 選挙については、89名もの事務局長への応募がありました。その中で14名候補を絞り、最終的に6名の候補者を選出いたしました。もうこれは既に決定していまして、新事務局長は、ロシアからのVladimir Ryabininが着任いたしました。この間のWESTPAC-Xの会合にも出席されました。
 それと、特に挙げたいのは、IOC事務局に平成25年1月から2年間ということで、JAMSTECの宮木修氏が職員として派遣されております。我が国から優秀な人材を派遣されたということで、事務局からも非常に感謝されています。これからも派遣を継続し、強化して、長期的な展望に立って、我が国のIOCの専門家の育成、人材のネットワークの構築をお願いしたいと思っています。
 全て話すことではないのですが、財政を鑑みてということで、特に優先的な課題に取り組むということが挙げられていますけれども、IOC中期戦略に基づいて、海洋観測と海洋科学、データ交換と管理に関する活動、これに優先的に取り組むことが話し合われています。
 それから、Future of the IOCについてはいろんな意見が出て、まとまるということはなかったのですが、WMO、SCORなどIOC以外の機関、こういった機関と協力推進、ユネスコにおけるIOCの存在感を増すことが重要であるという議論がなされました。ほかの国からも国連、ユネスコの中でIOCの存在感が薄いのではないかというような意見も出ております。これは、いずれにしても、IOCの予算ということも、いろんなことも絡んでくると思います。
 その中で、もう一つ、国連への貢献というところであるのですが、BBNJ、管轄圏外の海洋生物多様性の保全と持続可能な利用に関する国際海洋法条約、UNCLOSの下の新たな規制措置に対する議論、これは英国からBBNJについて意見が出されました。公海上での海洋の科学的研究が阻害されることのないように注視したいということが喚起されました。これは我が国でも非常に重要なことだということで、現在も議論が続けられております。そういったところが47回のIOC執行委員会の報告です。
 引き続いて、WESTPAC、これは第10回総会が今年5月12日から15日、タイのプーケットで開催されました。日本からは、本来ですと安藤主査が、WESTPACのアドバイザリーグループ委員であり、それから、日本の委員会の主査でしたが、体調不良ということで、急きょ、私が団長ということで、ほか13名で出席いたしました。会合では、六つの地域プロジェクト、あと四つのワーキンググループの活動が審査、評価されるということがありました。また、新しいプロジェクトについても評価、意見が交わされました。人材育成についての取組、それから、WESTPACの今後の事業についてという議論もされました。その中で、やはりBBNJ、ABSについての日本の見解を発言しました。もう一つは、IOCの次期副議長に現在のWESTPACの議長でありますタイのソムキャット氏が立候補したいという提案がされました。それで、関係国が集まりまして、議長自身がIOCの副議長に立候補していいかどうかという意見を聞かれました。反対する国はなかったのですが、2か国、二つの職を同時にして大丈夫か、それから、タイという国が両方代表するということでバランス的にどうかということがあったのですが、最終的には本人の意思を尊重するというような形で閉じました。
 簡単ではありましたが、IOCの執行委員会とWESTPACの総会についての説明をいたしました。何か御質問ございますでしょうか。
 それでは、ほかにもいろいろな活動があります。ほかの活動について補足説明をしていただけたらと思います。第23回のIODE会合の道田委員、いかがでしょうか。
【道田委員】  お手元の資料2の2枚目の上の方に10行ぐらいでまとめていただいておりますけれども、書かれているとおり、このとおりですが、今回、第23回ということですけれども、ベルギーのオステンドにIODEの事務局がありますが、それができて10周年ということもあってベルギーで開催されたということです。我が国からは、私と鈴木さんの名前が先に書いてありますけれども、楠海上保安庁海洋情報部海洋情報課長が日本のヘッド・デリゲーションとして参加されています。我々、専門家の立場で参加しています。
 主な点は、IODEのプロジェクトの全体像の見直しをしようという議論が前回ぐらいから行われていますけれども、それに関して議論が行われました。プリナだけでなくて分科会も設けて議論したりしましたけれども、IODEリストラクチャリングと言っていますが、リストラクチャリングの構造を、提案した内容を結構ドラスティックに変えようという話があったんですけれども、さすがに急には決まらなくて継続審議となりました。その結果、IODEの体制の再構成を検討する会期間作業部会というのが作られることになって、私とアメリカのMargarita Gregさんとで共同座長を務めることになりました。
 もう一つは、共同議長、任期が切れるということで選挙がありまして、私を含めて日米中の3か国から候補が出ていたんですけれども、ぎりぎりの最終段階になって、中国が立候補を取り下げたということがあって、最終的には私と、アメリカ、ウッズホール海洋研究所のCynthia Chandlerさんが共同議長として選出されました。次のIODEの会議までが任期。場合によっては、その次までということになります。
 以上です。
【植松主査】  どうもありがとうございます。道田さんも副議長は今期で終わりということだったのですが、新たにIODEの共同議長ということで、また御活躍いただけると思います。よろしくお願いします。
 じゃあ、福代委員に第12回のIP-HAB会合について御説明いただきます。
【福代委員】  今、道田先生にIODEの御紹介をいただきまして、そのすぐ下にあります、第12回有害藻類事業に係る政府間パネル会合で、実は3か所ほど訂正をお願いしたいんですが、誠に申し訳ありません。下から5行目の後半なんですが、「最終的に7件の決議と4件の」と書いてありますが、ディシジョンが8件、それからレコメンデーションが2件です。7を8、4を2にお願いします。それから、一番行末の「Allan Cembera」、ドイツの博士なんですが、最後の「ra」が「lla」です。申し訳ありません。
 この会議、お読みいただくとお分かりいただけるかと思いますが、1992年からIOCで始まっている全球HAB事業、それに対して、2年に1回政府代表が出席して、進捗状況について審議をしてコメントを出すという会議です。日本からは、私と中央水産研究所の鈴木博士が、私は生物学の立場から、鈴木博士が毒化学の立場から出席をいたしました。また、WESTPACのHAB事業の代表として、東大の岩滝准教授と東海大の脇田准教授がWESTPACから派遣をされたという形で参加しております。中で様々な事業、例えば、分類に関するタスクフォースとか毒化学に関するタスクフォースとかありますが、それの進捗について議論をされたという状況です。
 日本は、開始当初からWESTPACを通して、ずっとこの全球事業に協力をしておりますので、今後もそのような形で続けたいということ。それから、これは水産庁の鈴木先生が中心になっているんですが、世界に必要に応じて毒の標準品を提供できる体制が整ったもので、必要なところは言ってほしいと。ただし、毒ということで非常に危険なものであるので、その部分については注意をしてほしいということが日本からの貢献として話がされました。
 また、中での議論、ここでは特に記さなかったんですが、GEOHABというエコロジー、有害プランクトンのエコロジーを、エコロジー・アンド・オーシャノグラフィーを研究するプロジェクトがずっと進んでいたんですが、SCORが共催をやめて一旦途切れました。再度、SCORが共催をして、グローバルHABというプロジェクトを立ち上げて、その中では、主にソサエタルニーズに対してサイエンティフィックな状況を提供できるような体制を今後整えていこうということで、社会に役立つ海洋学といいますか、そういう方向のものも取り入れてくるということで、WESTPACから派遣された脇田准教授は社会学系の研究者ですので、WESTPACの方向変更といいますか、補強と併せた形で、日本からの世界への貢献が今後非常に増していくんではないかなと考えられます。
 後ほど出てくるかと思いますが、来月の総会においては、今回、議長に選ばれましたマレーシアのGires Usupさんから紹介があると思います。彼は、今年から4年間、議長を務めることになっております。
 以上です。
【植松主査】  どうもありがとうございました。いろんなHABがありまして、IP-HABにGEOHAB、グローバルHABというのが……。
【福代委員】  新しくSCORとIOCが共催をして……。
【植松主査】  社会科学も入れて。
【福代委員】  社会科学的な分野も取り入れた形で。今までのは、エコロジーあるいはオーシャノグラフィー、あるいはタクソノミー、ケミストリー、ナチュラルサイエンス中心だったのが、ソーシャルサイエンスも入れるという。
【植松主査】  今は、そういう社会科学との融合というか、連携がメーンになってきたような気がしますけれども。
 こちらの資料2で概要ありますけれども、ほかに、どなたか補足説明ございましたら、お願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
【野田ユネスコ協力官】  資料2の7ページでございますけれども、こちら、IOC協力推進委員会の開催概要を記載させていただいております。こちらは、IOC分科会の議論に向けて、各分野の意見を集約するといった目的で、JAMSTECの深澤委員をはじめ、JAMSTECの事務局、各専門部会の委員の皆様方の御協力を得まして開催されているものでございます。この点、ちょっと御紹介をさせていただきました。
 以上でございます。
【植松主査】  ありがとうございます。専門部会ということで、いろんな分野の研究者が集まって非常に活発な議論をしていただいて、それを基に、この分科会でこれからのいろんな方針も決まっていくということで、有効であり、本当に感謝したいと思います。
【道田委員】  今の資料の3ページ目から4ページ目にかけて、PTWS50周年のシンポジウムというのが取り上げられていまして、これはこのとおりなんですけれども、私もIOCの副議長として、津波及びその他潮位関連災害の作業部会を担当していますので、その立場で参加をしましたが、日本から多数の方々が参加して、気象庁の関田地震火山部長をはじめ、幹部の方も行っておられましたし、非常に充実したシンポジウムになったと言っていいかなと思います。
 この分野、日本の貢献が極めて大きい分野でありますので、引き続き日本の貢献が期待されるととともに、特に太平洋は長い歴史があるんですけれども、そのほかの、あと三つ、海域に同じような津波警報システムができていますが、そちらはまだ10年の歴史しかないということがありますので、こういった50周年のシンポジウムの結果を踏まえて、さらに先に進む必要があるのかなと思いました。
 以上です。
【植松主査】  じゃあ、小松先生。
【小松准教授】  お手元の資料2のキャパシティ・ディベロップメントのところの文章が一部切れていましたので、入れさせていただきます。資料2の一番最初のページの4行目、「日本、タイ、韓国が参加しました」で途切れていますので、「が参加しました」と入れてください。それから、下から2行目、「文言を挿入」となっていますが、「挿入するように提案し、認められました」と入れていただければと思います。
 あと、3ページの一番上のところですが、「WESTPAC地域海洋学トレーニングセンター設置に関するワークショップ」とあります。ここは、「トレーニング・研究」がいいかと思います。「Regional training and research center」となっていまして、これだと、「Regional training center」になってしまいますので、「トレーニング・研究」として、以下、本文の中も全てそのように修正していただければと思います。
【植松主査】  そうですね。タイトルからですね。ワークショップの名前と文中の全てということですね。
【小松准教授】  はい。ちょっと補足させていただきます。
 Regional training and research centerというのは、WESTPACで2008年のコタキナバルの総会で設置が認められて、2009年にIOCのRegional training and research centerということで中国の第一海洋研究所に設置されています。それ以降、設置が行われていなかったんですが、2013年12月に私がキャパシティ・ディベロップメントの会議にパリに行きましたときに、WESTPAC議長のソムキャットから、Regional training and research centerがタイ、マレーシア、インドネシアで設置されているということを聞きまして、それで昨年度、ユネスコ活動費補助金を申請しまして、日本でWESTPAC Regional training and research centerを設置することが可能かどうかというフィージビリティー・スタディーを行いました。その一環として、このワークショップを開催しております。このワークショップには秋葉大臣官房付にも来ていただきまして、メッセージを頂き、是非この活動をやっていくようにというお言葉を頂いております。ということで、我々としては、こういった活動を是非WESTPACの中でやっていきたいと考えておりまして、それをすることによって、サステイナブルなトレーニングができると思っております。
 それから、もう一つ重要なことは、WESTPACの域内の今後設立されるであろう各国のトレーニング・リサーチセンターとネットワークを形成して、日本から講師を派遣するということも視野に含めるということです。このような活動を通じて、WESTPAC域内のキャパシティ・ディベロップメントに日本として貢献していきたいと考えています。我々、東京大学大気海洋研究所は、WESTPAC域内のキャパシティ・ディベロップメントにかなり昔から取り組んでいますので、そういった任務を果たすことができるんではないかと考えております。
 以上です。
【植松主査】  どうもありがとうございました。もう小松先生の大活躍でここまでこぎつけて。今回の総会でも、これは非常に重要なポイントかと思いますし、こういった活動に文科省からも支援いただきまして、本当にありがとうございます。
 ほかに、どなたか補足説明をお持ちの方いらっしゃいますでしょうか。
 それでは、議題2に移らせていただきたいと思います。
 
<議題2>
(非公開にて審議のため省略)

―― 了 ――

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国際統括官付

-- 登録:平成27年11月 --