資料2  ユネスコ活動の推進に向けて(自然科学、人文・社会科学分野)

(意見交換の観点)

○ ユネスコ活動のなかで、持続可能な開発目標(SDGs)を意識した、多様なステークホルダーとの連携(連携をすすめる上で重要な視点、相乗効果を意識した連携のあり方など)

・海洋科学においてSDG14を達成するうえで、民間セクターをなど、これまでのIOCコミュニティを超える連携の促進
・自然との共生や地域活性化に向けた、ユネスコエコパーク、ユネスコ世界ジオパークの事業間連携、多様な関係者の参画

○ 科学と社会との接点(科学の知見を活かした社会づくりを意識したユネスコ活動の推進)

・水の循環・安全性等に関する科学の知見を反映した政策・社会づくり
・遺伝子編集などの科学の倫理的側面における規範づくり

○ 国内のユネスコ活動を活性化するために何ができるか(専門家の育成のみならず、広く次世代への継承を意識して)

・ユネスコエコパーク、ユネスコ世界ジオパークにおける地域活性化
・専門家、若者のユネスコ活動への参画促進


【参考1】ユネスコ自然科学・人文社会分野におけるトピックス

○ 「国連持続可能な開発のための海洋科学の10年(2021~2030)」
○ 第9期IHP(国際水文学計画)戦略計画(2022~2029)の策定
○ 自然と人間の共生(ユネスコエコパーク、ユネスコ世界ジオパーク)
○ 科学における倫理的課題の検討(遺伝子編集)

【参考2】第132回自然科学・第118回人文・社会科学合同小委員会における委員からの主な意見― 持続可能な開発目標(SDGs)、サステイナビリティ・サイエンスを意識したユネスコ活動の推進 ―

○ IHPにおいて、6年に1回の水に関する様々な取組みに関する戦略計画をユネスコ加盟国間で策定。アジア太平洋地域の活動においても、活動がSDGsのどこに当たるのか明確化して発信するように工夫し、他国との活動との関連性、今後の連携にも役立てる。
○ 海洋科学の協力においては、2021年からの10年を「持続可能な開発のための海洋科学の10年」とすることを提唱。まさに、この10年で行うべき取組みの検討においてはSDGsを意識することになるため、どのような活動のリソースを振り分けていくことになるか議論になる。課題に関する啓蒙活動を推進していくことが、ユネスコへの貢献にもつながる。
○ IHPのユネスコチェア(京大WENDI)では、水と生態など密接に関連するため、ユネスコエコパークをフィールドとするなど事業間連携やSDGsを意識した取組みを考えていく。
○ ユネスコチェアなどの仕組みの活用により、サステイナビリティ・サイエンスの趣旨に適合する講座なりコースなど高等教育機関の取組を奨励する。
○ 共通した課題として持続可能な開発を認識し、ユネスコ活動を推進するそれぞれの立場で、貢献する。持続可能な開発の定義の普及、人の「dignity and equality」の確保について理解促進するため、例えば市民社会の様々なネットワークを活用する、或いは各研究分野で実現に向けての方向性を再認識する。

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