ユネスコ/日本ESD賞受賞者の発表について

 このたび、2017年「ユネスコ/日本ESD賞」の受賞者について、下記のとおり決定した旨、ユネスコ本部から発表されましたので、お知らせします。

【ユネスコ/日本ESD賞】

 世界中のESDの実践者にとってより良い取組に挑戦する動機付けと、優れた取組を世界中に広めることを目的として、2015年に日本政府の財政支援により創設されたもの。

  期間:グローバル・アクション・プログラムが実施される2015年-2019年の5年間
  奨励金:1件当たり5万米ドル
  受賞対象:グローバル・アクション・プログラムの5つの優先行動分野のうち、一つ以上の分野で活発に関与している個人又は団体
  公募・選考:ユネスコ加盟国又はユネスコNGOの推薦(最大3件まで)に基づき、外部有識者からなる審査会による選考を経て、ユネスコ事務局長が決定
  選考基準:1. 社会的な変化を促す取組がなされていること
                2. 社会、経済、環境の三つの分野を一体的に取り扱っていること
               3. イノベーションを促すアプローチを採用していること

【選考結果】

  ・Zikra Initiative (ヨルダン)
   アラブ地域の社会的に弱い立場にあるコミュニティにおいて、社会・経済・環境課題に対する創造的でダイナミックな取組を提案、実施している。特に"Exchange Tourism"では、固有の地域文化・伝統に対する理解を促すとともに、経済的利益と持続可能な解決策を両立させることで、地域の人々の力の向上を図っている。

  ・Sihlengeni Primary School (ジンバブエ)
   ジンバブエの地方の乾燥地帯の小学校で、教員及び低所得層を中心とする児童が近隣コミュニティとともに、ESDを通じて、質の高い教育の提供や清潔な環境、食、水へのアクセスの向上に学校全体で取り組んでいる。

  ・Hard Rain Project (イギリス)
   "Hard Rain"とその後継である"Whole Earth?"といった国際的なプログラムを通じ、アート、科学、教育を通じて貧困や気候変動といった地球規模課題への啓発を行うと同時に、よりよい未来のための思考と行動を促進している。学校、大学や一般市民にメッセージを届けるため、展示や本、映画等を活用し、著名な芸術家や科学者等と連携している。
 

 参考:ユネスコウェブサイト(※ユネスコのホームページへリンク)

  <担当>
  文部科学省国際統括官付
  国際統括官補佐  鈴木 規子
  ユネスコ第二係長 森脇 奏(内線3402)
  電話:03-5253-4111(代表)、03-6734-3402(直通)
  FAX:03-6734-3679


お問合せ先

国際統括官付