(別紙2)「東寺百合文書」及び「舞鶴への生還」のユネスコ記憶遺産登録決定に当たってのユネスコ記憶遺産選考委員会委員長談話

  「東寺百合文書」及び「舞鶴への生還」が、人類の重要な記録として、その世界的重要性が高く評価され、ユネスコ記憶遺産に登録されることが決定されたことは大変喜ばしく思います。

 「東寺百合文書」については、保存・管理体制が特に優れているとともに、全点のデジタル化が完了しウェブ上で公開されていること、また、「舞鶴への生還」については、絵画、日記、手紙など記録媒体の多様性が評価できるとともに、既に公開が実施されており、デジタル化等の作業が進められていることが示されていることが評価され、我が国からの申請物件として選定されたものです。ユネスコにおいても、これらの点が評価されたものと考えます。

 これらの記録を今日まで大切に守り伝えてこられた地域の人々や、関係者の皆様方の御努力に心からの敬意と祝意を表します。また、ここに至るまでに御尽力をいただいた関係機関の皆様方に厚く御礼申し上げます。

 ユネスコ記憶遺産選考委員会としては、人類の共通の宝であるこれらの貴重な記録物が、今後とも関係者の尽力により、後世に確実に引き継がれることを期待するとともに、その保護とアクセスの重要性について積極的に発信してまいります。

平成27年10月10日
日本ユネスコ国内委員会文化活動小委員会
ユネスコ記憶遺産選考委員会 委員長  島谷 弘幸

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