参考3 スポーツ基本計画部会(第7回)議事録

スポーツ審議会スポーツ基本計画部会(第7回)議事録
平成28年10月27日


【友添部会長】  おはようございます。定刻になりましたので、ただいまからスポーツ基本計画部会の第7回を開催いたします。本日は本当にお忙しい中、御出席いただきまして、ありがとうございます。本日は、第2期スポーツ基本計画の骨子(案)につきまして御議論いただく予定です。
なお、本日は、スポーツ審議会総会より、山脇会長、上治委員にも御出席いただいております。よろしくお願いします。
議事に入る前に、まず、本日の配付資料の確認を事務局からお願いします。
【澤川スポーツ庁政策課長】  失礼いたします。お手元「議事次第」をご覧ください。本日の議題は、第2期スポーツ基本計画の骨子(案)についてということで御議論いただく予定でございます。
資料につきましては、資料1、2ということで、基本計画の骨子(案)と第2章についての具体的な記述ということであります。あと、参考資料が1から4までございます。
あと、このほか、和久委員から御提供いただきました「諸外国スポーツ計画記載事項」という資料がございます。
御確認いただきまして、不足等ございましたら、事務局までお申し付けください。よろしくお願いいたします。
【友添部会長】  ありがとうございました。資料の方、お手元にございますでしょうか。
それでは、議事に入ります。本日は次第にありますとおり、第2期スポーツ基本計画の骨子(案)について御審議、御議論いただきたいと思っています。
なお、本日、報道関係者から会議の撮影・録音を行いたい旨の申出があり、許可をいたしております。御承知おきいただければと思います。
それでは、第2期スポーツ基本計画の骨子(案)につきまして、資料1、2に基づき事務局から御説明いただいた後、第2章「中長期的なスポーツ政策の基本方針」、第3章「今後5年間に取り組むべき施策」の柱、これにつきまして各委員から御意見を頂くことにしたいと思っております。
それでは、まずは、鈴木長官からお示しいただきました案の考え方をお話しいただいて、その後、澤川政策課長から資料の御説明をお願いいたします。
【鈴木スポーツ庁長官】  皆さん、おはようございます。スポーツ庁でございます。
本日は第7回の基本計画部会ということで、これまで各スポーツ組織・団体からヒアリングを行ってきたものを、こういう形でこちらで骨子という形でまとめさせていただきました。前回のこういう資料が7つの項目にわたって、見てすぐ、普通の人が見づらかったり、まず読む気がしなかったりというのがありましたので、そういった点も踏まえまして少しずつまとめながらこういう形にしたつもりなのですが、いろいろと御意見あるかと思いますし、普通の人が手にとって読んでもいいなというぐらいの感じでまとめていただければと思っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。
以上です。
【友添部会長】  ありがとうございました。
それでは、課長、よろしくお願いします。
【澤川スポーツ庁政策課長】  失礼いたします。それでは、事務局の方から御説明させていただきます。
資料1と資料2をご覧ください。本日、基本計画の骨子(案)ということで議論いただきますものは資料1と2でございます。
資料1は、第2期スポーツ基本計画の骨子(案)となっております。目次でございます。これにつきましては、全体の構成を第1期の基本計画に倣いまして4章構成、1章から4章までの4章構成としてございます。
1章でございますが、「スポーツをめぐる現状と今後の課題」ということでございまして、スポーツ基本法制定以降の動き、最近のスポーツをめぐる状況でございますとか、あと、第1期スポーツ基本計画の成果や課題などを簡潔にまとめる予定でございます。いわば基本計画の前文といった類いのものでございまして、事務的な内容でございます。ですので、本日はここのところは議論をしないで、重点的に第2章、第3章を御議論いただきたいと思っております。
あと、第4章でございますが、「計画的な推進のために必要な事項」と題してございます。ここにつきましては、これからお決めいただく第2期計画の実施に当たっての留意事項でありますとか、次の第3期に向けた今後の課題などを記述する予定でございます。ここにつきましては、現時点では第1期と同じ目次、項目を当ててございますが、今後、皆様方からいただいた議論を踏まえて、必要に応じ加除修正をしていきたいと思っております。ですので、これにつきましてもまた後日議論いただくということで、本日はここのところは項目を挙げさせていただくのみにしていきたいと思っております。
実質、第2期スポーツ基本計画で実質的に重要でございますのは、第2章と第3章ということになります。第2章がこの計画の総論に当たるところでございます。第3章が各論となってございます。この第2章につきましては、資料1にございますように、実際上の案文、日本語にしたものを資料2というふうな形でお示ししてございますので、これから説明させていただきます。第3章は項目のみ、目次というふうな形でお示しさせていただきます。
それでは、資料2について御説明をさせていただきます。
計画の総論に当たるところでございますが、鈴木長官からお話があったように、分かりやすく簡潔にまとめるということで心掛けてまとめてまいりました。6月1日のスポーツ庁長官からスポーツ審議会に対する諮問の内容でございますとか、8月29日の総会と基本計画部会の合同会議における議論を基に、この第2章をまとめてございます。スポーツの価値とスポーツの力というものをキーワードにしながらまとめたものでございます。
冒頭のところでございますが、「~スポーツが変える。未来を創る。~」ということでございますが、現在、スポーツ庁の標語というふうな形で掲げているものでございます。スポーツの価値を端的に表す言葉だと考えてございまして、副題として記述しているものでございます。
あと、枠の中の記述でございますが、これは第2章、この3ページにわたる資料を簡潔にまとめたものでございます。前段のところでございますが、スポーツ基本法の趣旨を踏まえというふうな形で、スポーツは「世界共通の文化」であるとか、文化として根付かせることが、スポーツ界・スポーツ関係者の使命というふうな形で基本認識を述べてございます。後段のところでございますが、スポーツの価値ということで、個人的価値から社会的価値までの全体像をこの中で示してございます。「楽しさ」、「喜び」を価値の中核とし、スポーツを通じ個人が自己実現を図り、更に活力ある社会、絆の強い世界を創るとしてございます。
以下、詳細について御説明させていただきます。
この第2章、1番から4番までの4段構成にしてございます。1番が「スポーツで『人生』が変わる!」としております。2番が「スポーツで『社会』を変える!」としてございます。あと、3ページになりますが、「スポーツで『世界』とつながる!」、さらに4番で「スポーツで『未来』を創る!」というふうな形で、人生が変わる、社会を変える、世界とつながる、未来を創るというふうな形にしてございます。
1番のところでございますが、そもそもスポーツとは何かというところを(1)のところで触れてございます。「する」ことの価値ということについて説明をしてございます。
1つ目のポツにございますとおり、「スポーツは、」ということで、「人間の本源的な欲求に応え」ということと、「全ての人々の権利」と言っております。
2つ目でございますが、競技としてのスポーツのほかに、健康増進のための散歩など様々なものが含まれるということでございまして、3つ目のポツ、スポーツは文化としての身体活動を表す広い概念だということで、「みんなのもの」と言っています。
最後のポツでございますが、スポーツを「する」ことでみんなが「楽しさ」、「喜び」を得られということで、これが価値の中核だということと、さらに、勇気、自尊心等の価値を実感し、ひいては心身の健康増進、生きがいに満ちた人生というものが実現していくと言っております。
あと、(2)のところでございますが、さらに、スポーツの広がりということで、「する」以外にも「みる」、「ささえる」ということについても言及をしております。
「みる」ことということで、アスリートの姿に感動し、生きる力とか、あと、親しい人を応援するというようなことを言っております。
また、「ささえる」ことにつきましては、人々が交わり共感し、絆が強くなっていくということでございます。
1枚おめくりいただきまして、こういう形で、「する」、「みる」、「ささえる」ということで全ての人がスポーツに関わり、その価値が高まっていくとしてございます。
あと米印のところは注釈でございます。
あと、矢印というところで(1)をまとめてございまして、スポーツとの関わりを生活の一部とするということで、人生を楽しく健康で生き生きとしたものにすることができると言っております。これは特にスポーツの個人的価値についての記述でございます。
あと、2番、「スポーツで『社会』を変える!」というところでございます。
この(1)のところでは改めてスポーツについて説明をしておりまして、スポーツは、誰もが参画できるものと言っております。年齢、性別、障害を超え、誰もが参画できるものとしています。
こういったスポーツを通じて人々がつながり、価値を共有し、人々の意識が変わるということで、これが大きな力となって社会の課題解決につながっていくと、そういう流れを示してございます。
また、これは国際的な潮流でもあるということを付言しております。
あと、(2)のところは、社会的課題解決の具体例ということでございまして、1つ目のポツは、障害者スポーツでありますとか、子ども、高齢者、女性、在日外国人など様々な人々がスポーツを通じて社会参画ということで、共生社会が実現すると言っております。
2つ目のところは、健康寿命の延伸と医療費の抑制ということ。
3つ目のポツは、企業における働き方改革と。「健康経営」による働き方改革。
4つ目のポツは、スポーツの成長産業化。
続いて、地方創生や災害復興と。
あとさらに、トップアスリートの活躍による夢と希望と勇気ということについて触れているところでございます。
あと、3番のところは、更に社会から広がりまして「『世界』とつながる!」と言っております。「世界を変える」とまではさすがに言えないかと思いましたので、「『世界』とつながる!」というふうな形にしております。
基本的に「『社会』を変える!」というところと同じ構成ですが、1つ目のポツのところでは、多様性を尊重する社会ということで、国境を越え人々の絆を育むということで、国際交流により「多様性を尊重する社会」ということでございます。
2つ目のポツで、「持続可能な世界」の実現ということで、貧困層、難民等々の方々を挙げております。
3つ目は、規範意識を高めるということで、「クリーンでフェアな世界」の実現に貢献するとしております。
4つ目のポツは、様々なルールづくりとか国際協力に積極的に参加しリーダーシップを発揮するということで、我が国の国際的プレゼンスを高めるとしております。
5つ目が、世界的アスリートを輩出した地域にとって、これが世界とつながると。広い視野をもって世界とつながるということを言っております。
以上、「社会」を変える、「世界」を変えるといったこと、今まで具体例を挙げてきておりましたが、矢印のところでまとめの記述を置いております。スポーツに関わる全ての人々が主体的に取り組むということで、スポーツの力が十分に発揮され、前向きで活力に満ちた日本・社会と絆の強い世界の実現に貢献できるというふうな形で、スポーツの社会的な価値について言及しているところでございます。
4つ目はまとめというところでございまして、特に基本計画における施策の考え方を簡潔にまとめたものでございます。「『未来』を創る!」というふうな形で言っております。
1つ目のポツでございますが、これからの5年間、第2期基本計画の5年間においては、2020年東京大会をはじめとする国際大会が開催されるということで、スポーツの力が最大限発揮される絶好の機会なのだと、そういうふうな基本認識を述べてございます。
ということで、この2020年東京大会に向けて計画的・戦略的に展開するということで、「一億総スポーツ社会」を実現するということをスポーツの分野における東京大会のレガシーとしてみてはどうかということです。この「一億総スポーツ社会」につきましては、全ての人々がスポーツの力で輝き、活力ある社会と絆の強い世界を創ると、そういうことを「一億総スポーツ社会」と言おうと。その社会を実現していこうということをこの基本計画の主目的としております。
そのためにということで、具体的な手法について説明してございますが、まずは「する」人を増やしつつ、それ以外に、それ以上に「みる」、「ささえる」という人を増やすということで、「スポーツ参画人口」と。「する」、「みる」、「ささえる」でスポーツ参画人口」というふうな形で捉えて、これまでスポーツに無関心だった人、したくてもできなかった人を巻き込んで、全ての人々がスポーツに関われるようにと、そういう形で施策を持っていきましょうということでございます。
また、方法の2つ目ということで、スポーツに携わる人々が、この自らの枠を超えて主体的に他分野と連携・協働するのだということ、異分野から優秀な人材を受け入れるのだということで、オールジャパン体制でそれぞれの強み、専門性を生かしてスポーツの価値を更に高め、広げていこうということでございます。
また、そのための前提として「インテグリティ」というものをしっかり保護して、スポーツの価値を守っていくのだということでございます。
あと、4ページでございますが、これらを実現するためということで、具体的な運動論でございますが、SNSを含むメディアの活用によって、全ての人々がつながる持続的な国民運動を展開していくのだというようなことを、この4番のところで言っているところでございます。
以上、第2章について御説明させていただきました。
全体としてこの3ページにわたる文章を要約いたしますと、スポーツはみんなのものなのだということをまず言った上で、スポーツを「する」ことで「楽しさ」、「喜び」を感じると。これが中核となって、人々が楽しく人生が健康になっていくということで人生が変わっていくということ。さらに、スポーツの力というものを有効に活用することで社会が変わり、世界とつながっていくということ。またさらに、2020年東京大会等のレガシーとして「一億総スポーツ社会」というものを掲げ、「スポーツ参画人口」の拡大でありますとか、他分野との連携・協働ということで国民運動を展開し、未来を創っていこうと。そういう構成でこの文章を作っているところでございます。これが第2期スポーツ基本計画の理念に当たるところということでございます。
本日この会議の前半の部分では、この第2章の文章について御議論を賜れればと思っております。
あと2つ目でございますが、恐縮でございますが、資料1に戻っていただければと思います。
資料1、戻っていただきますと、1枚目が第2期スポーツ基本計画の骨子ということでございます。
2枚目、(参考)として掲げてございますが、これが第1期スポーツ基本計画の目次ということでございます。今、現行のスポーツ基本計画の目次をここで示しているところでございます。
第2期の1ページ目は、まだ文章を最終的に確定したものではなくて、必要な項目だけを入れておりますので、今後、いろんな形で修飾語を加え、文章を分かりやすくしていきますので、現時点ではまだ何も修飾語を加えてない骨格だけだと御理解いただければということでございます。
この第3章でございますが、今後5年間のスポーツに関わる具体的な施策を記述するところでございます。今回、目次でございますが、この下に幾つもの施策がぶら下がり配置されるというふうな形になっておりますので、あくまでも大くくりの目次でございます。ちなみに、第1期は165の具体的な施策があったということでございますので、それと同じになれば、この第3章のところにそれぞれ165の施策がぶら下がる形になるということでございます。ただ、165については、できるだけ厳選していこうということはこれまで申し上げてきたところでございます。
今回は、その具体的な施策は次回御議論いただきますので、柱について御議論賜れればと、御意見を頂ければと思っております。
こちらも4章構成、4段構成になっておりまして、1番のところが、「スポーツ参画人口の拡大とそのための人材育成・場の充実」ということでございます。これは、先ほど御説明いたしました第2章の「『人生』が変わる!」、1番のところに基本的に対応しているものということでございます。まずスポーツの価値を最大限発揮していくには、スポーツに関わる人を増やす必要があるということで、参画人口の拡大ということを言っております。あと、さらにということで、「する」、「みる」、「ささえる」というスポーツとの関わりを質的にも向上するために、環境整備ということで、「人材」と「場」の充実が必要だというふうな基本的な認識でございます。ただ、ここのところ、分量が多いので、小見出しということで(1)と(2)に分けてございます。(1)が参画人口のところで、子供でありますとかビジネスパーソン、女性、無関心層の機会の充実ということ。(2)のところは「人材」と「場」というところで、人材育成であるとか、総合型クラブ、あと施設、大学スポーツなどなどの論点を挙げているところでございます。
あと、2番、「スポーツを通じた社会変革の実現」でございますが、これも第2章のところ、「『社会』を変える!」という記述と「『世界』とつながる!」という記述に基本的に対応しているものでございます。こちらも論点がかなり多岐にわたりますので、小見出しという形で整理をしております。(1)が共生社会の実現と健康長寿社会の実現ということ。(2)が経済・地域の活性化、スポーツの成長産業化とか地域の活性化ということ。あと、(3)のところで国際面での参画と協力ということを言ってございます。
あと、3番のところ、「クリーンでフェアなスポーツの推進」ということで、スポーツの価値を守るために、ここにございますインテグリティの保護でありますとか、ドーピング防止、あとコンプライアンスとガバナンスの徹底ということを言っております。
あと、4番が「国際競技力の向上ということでございまして、競技力強化のためのシステムでありますとか、スポーツ医・科学などの支援、あとは拠点の充実というふうな形で書いてございます。
この第2期の柱でございますが、第1期につきましては、3章のところが1番から7番まで7つの柱になっていたということでございます。ここにつきましては、第1期を振り返ってみますと、いろいろな方々から、「多過ぎて基本計画としての焦点がちょっとぼやけてしまっているのではないか」というふうな御指摘を多く頂いているところでございますございます。ですので、今回はそれを施策として大くくりにするということで、柱を4つというふうな形にしてございます。基本的に第2章の総論、理念のところに合わせる形で個別具体の政策を内容別に大きく分類するというふうな形で、今回は4つの柱というふうな形で御提示させていただきました。どの施策も重要でございますが、計画というふうな形でまとめざるを得ないということで、今回は思い切って4つにまとめるというふうな形で案として提示させていただきました。
本日の御議論を踏まえて、追加、修正等があり得るかと思っておりますが、余り多くすることはできず、7つも8つもということはできないということだけ、あらかじめ御了解いただければと思っております。
あと、その御議論いただく際には、柱ごとのある程度のボリュームのバランスを完全に同じにする必要はないかと思っておりますが、こちら、事務局の取りまとめる立場から申し上げると、ある程度柱として分量はできるだけ同じようにしていきたいと思っているところでございます。
ということで、資料1並びに資料2につきまして忌憚のない御意見を賜れればと思っております。
私からの説明は以上です。よろしくお願いいたします。
【友添部会長】  ありがとうございました。
本日は十分に時間をとってございます。90分ございます。それで、まず第2章の方を中心にしながら御意見を賜って、必要に応じて第3章にも入っていき、そして徐々に第3章の方に移行してまいりたいと考えております。この部分のこのパートについてこうした方がいいのではないかと、できるだけ具体的な形で御提案を頂けた方が有り難いかと思っております。いかがでしょうか、御意見、御感想、何でもよろしいです。
じゃあ、久木留委員、どうぞ。
【久木留委員】  大変分かりやすくまとめていただいていると思います。その中で、読ませていただいて、スポーツ庁ができた経緯を振り返ってみると、スポーツ庁は省庁横断でスポーツに関わっている政策を立案して遂行していくところだと思います。私、大学の教員もしておりますが、2011年に「Activity is the best medicine」という『ネイチャー』の論文が出ました。これがものすごくスポーツ・体育を後押ししてくれたように感じております。2013年に7年ぶりに厚生労働省が「健康づくりのための身体活動基準」というのを出しました。そこと今回の2章案では考え方がダブる部分がかなりあると思います。そうしたときに、スポーツ庁は各省庁が出す施策を後押ししていくのが望ましいのではないかと。以前、スポーツはエコシステムみたいなものだという話をしたと思いますが、そうしたときに、厚生労働省を見ていくと、厚生労働省のものの中に「気付く、始める、達成する、つながる」という文がありました。その中で気付くという部分にスポーツの分野がものすごく後押しできるだろうと。先日の銀座での80万人呼び込んだパレードも、やっぱりスポーツのアスリートを見たい、オリパラ関係なく見たいというのがあったと思うのです。そうすると、第2章の1の「スポーツで『人生』が変わる!」の部分で、これは御議論いただいたらといいと思うのですけど、1と2を入れ替えた方が僕はいいのではないかと思っています。なぜならば、ここにいらっしゃる皆さんはスポーツをすることがすごくいいと思っているけれども、スポーツが嫌いな方って結構いらっしゃるのですよね。大学の体育をやっても、大学の体育はなぜ人気がないかというと、したくないと。だけど、見ることは好きだという人が多いことを考えたときに、「みる」、「ささえる」から入って気付いてもらって、「する」に近付けていくと。そうすると物すごく説得力があるかなと感じます。そうした場合に、ここの部分をもう少し議論した方がいいのではないかと感じております。
以上です。
【友添部会長】  ありがとうございました。具体的に申しますと、資料2の1の(2)のところと(1)のところをまず入れ替えて、「みる」、「ささえる」から「する」に移行した方がいいという御提案だったかと思います。いかがでしょうか。スポーツ庁ができることと、スポーツ庁もできることとの区分けをぼつぼつ意識的に考えていかなければいけないということも、前段、久木留委員のお話の中から感じ取ったところでもございます。
御意見頂ければと思います。原田委員、どうぞ。
【原田委員】  資料2の2枚目の下から3行目なのですが、「人口減少や高齢化が進む中」というところで「地方創生や災害復興に貢献する」とありますが、災害復興というのは一時的で、常にあるものではないということなので、是非ここを「地方創生や災害復興にも貢献する」と変更いただくのと、あと、せっかく見出しの中に「経済・地域の活性化」という文言がありますので、例えば「経済・地域の活性化に貢献し、地方創生や災害復興にも貢献する」と少し訂正いただくと、ここが分かりやすくなるのではないかなと思いました。
【友添部会長】  ありがとうございます。具体的な御提案を頂きました。
何でもアトランダムで結構ですので、思っていること、考えていることをどんどん御発言いただければと思います。いかがでしょうか。
和久委員、どうぞ。
【和久委員】  まず、1番の「スポーツで『人生』が変わる!」の部分なのですけれども、スポーツの大会を、国際スポーツイベントやスポーツイベントを見ることで、それがきっかけでそのスポーツを実際に行うようになるという行動変容が起こる割合は実は意外に低いのですね。スポーツを既に行っている人はそこでインスパイアされてスポーツを更に積極的にやるのですけれども、無関心層(スポーツを行っていない人)はあまりインスパイアされない。10%程度というデータがあります。つまり、スポーツを見ることがスポーツ参加に直接的に大きなインパクトを与えるわけではないということが研究で示されています。そうすると、見るスポーツの促進が必ずしもスポーツ参加につながるわけではないので、より戦略的なアプローチが必要だということだと思います。そういう意味でいくと、久木留委員が言われた(1)と(2)を入れ替えるという意見については、議論の余地があるのかなとちょっと思いました。
2ページ目の「『社会』を変える!」については、(2)の最後に「トップアスリートの活躍は人々に夢と希望を届け」とありますが、ここは人々だけではなくて、ポジティブな社会感情を醸成するという非常に大きな効果があると思います。ここは「『社会』を変える!」ということですので、トップアスリートの活躍というのが人々の感情に働き掛けると同時に、ポジティブな社会感情を生み出すということが指摘されてもよいかと思いました。
3番目の「『世界』とつながる!」のところについては、この5点を考えると、もっと世界をリードするといったような積極的な姿勢を打ち出してもいいのではないか。つながるだけではなくて、つながった上で世界を変えていくというリーディングカントリーの一つになるという姿勢を打ち出してもいいのではないかと思いました。
最後に4番目、「スポーツで『未来』を創る!」というところですけれども、これらのレガシーとして残しておくことも重要なのですが、そもそも現代社会に合った高品質なプロフェッショナルなスポーツというものを日本に残すということも非常に重要なレガシーだと思います。特に人材、組織、プログラム、こういったスポーツ資源の品質を高めて、いいスポーツを日本に残しておくというのはレガシーの一つとして記載されてもいいのではないかと思いました。
以上です。
【友添部会長】  ありがとうございました。第1点目の件ですけれども、スポーツ・スペクテイター研究の成果を見ると、この変容が起こるかどうかはその個人の属性にも依存する部分もあるわけでありますけれども、確かに今御指摘の点を踏まえながら少し方法をもう一度検討してみてもいいかなというように感じております。また、久木留委員の御提案も踏まえながら検討していくことも必要か思っております。
あと幾つか御提案を頂きました。これについても考慮しながら検討させていただければと思います。
ほかに。上治委員、どうぞ。
【上治委員】  2ページ目の2の(1)のところの下の部分なのですが、「スポーツへの投資が社会の発展に有効であるとの」云々と書いてあるところなのですが、これ、具体的にスポーツへの投資ということは、スポーツ用品の開発なのか、企業が選手・チームのサポートをすることの投資なのか、具体的に少しブレークダウンしていただいた方が分かりやすいのではないかと思います。特に国際的な潮流という部分については、先進国と後進国との違いもあり、2項目ぐらいのブレークダウンが必要ではないかと思います。
以上です。
【友添部会長】  ありがとうございました。これはユネスコの宣言あるいは国連の「スポーツと体育の国際年」の決議文の中にあるように、医療費の抑制とか、あるいは子供の発育・発展のためにスポーツが有効だというところを反映したものだと思います。ただし、今御指摘があったように、これだけはやっぱり誤解を生む可能性がありますので、そこも文言整理していく必要はあるかなと思っています。
ほかによろしいでしょうか。結城委員、どうぞ。
【結城委員】  ありがとうございます。非常に丁寧にお直しいただいて、感動しております。何点か差し上げさせてください。
最初に、「スポーツで『人生』が変わる!」という、この大きな見出し、皆さんがこう読んで、さあ、ここからどういったことが今回の骨子かなというときに、最初にまず「『人生』が変わる!」。強くてすばらしいのですが、ただ、「人生」という言葉というのは、その下にちゃんとかみ砕いてこういう形容詞が入ると理解がいくのですが、「人生」だけですと、社会的・経済的、いろんな価値を込めた人生、それがスポーツだけで変わるのか、そういうふうに思われる方がいるともったいないという、はやり語ですが、思います。例えば「『生き方』が変わる」、自分の人生との向き合い方が変わるという意味なのだよというニュアンスをどこかにお入れになってもよろしいのかと思いました。
それから、(1)の真ん中、「スポーツには、競技として、ルールに則り……、体力向上のため近所を散歩することもスポーツとして」、すばらしいです。「体力向上のため」では、恐らくお年寄りはない可能性もございますため、例えば「心身の健康維持のため」とか、少し抑えた形があってもよろしいのかなと思いました。
2ページ目の一番下の辺り、「トップアスリートの活躍は人々に夢と希望を届け」、先ほどの委員の御指摘もおありになったように、ここをポジティブな、よくオリンピックなど、パラリンピックなどの中で言われるのは、人々の思いを一つにする、人々を一つにする、そういう力がある。これ、ものすごく大きなその後の社会のアセットになると思います。こういった表現があってもいい。それから、「夢と希望を届け、チャレンジする勇気」、ここに可能でしたら、私の感性からいうと、努力を重ねるとか挫折を超えて諦めずに努力する、そういったニュアンスが何か入ると、人々の心に届きやすくなるのではないかなという気がいたしました。
3枚目、「スポーツで『世界』とつながる!」、2つ目の黒点、「貧困層や難民、被災者など様々な人が」、いい表現だと思います。「自己を実現するチャンスとなり」、もう少しかみ砕けるのでしたら、「自己実現や生きがいを感じる機会」若しくは「契機になり」といった形。そして、そのすぐ下の行で「持続可能な世界」、ここ、前のときに「レジリエント」というのがあって、それがなかなか訳しにくいのでこのようになったようにお見受けいたします。例えば「持続可能で逆境に強い」とか「打たれ強い」とか、何かそんなような、「再起可能」という言い方ではない何か別の表現で日本語でやってみてもよろしいのかなと思います。
それから、3つ目のポツ、「スポーツは他者への敬意や」、ここはもともと「インテグリティ」という言葉があって、これを敬意・規範意識等々とかみ砕いていただいています。私はその「インテグリティ」という言葉自体は、これからもオリンピック、パラリンピックに向けて多々使われていくと思いますので、ここにあってもいいとは思います。逆に、ただ、日本語があって「(インテグリティ)」というような形で、その内容を先に人々の心に届けて、インテグリティという言葉なのだよということがあってもいい。しかも、その訳し方というか、その内容というのは、日本の古来の言葉をもっと使ってもいいと思うのです。徳、それから良心であるとか、信念とか、高潔だとか、倫理とか、それは、それこそほかの先生の皆様の御専門でいらっしゃいますが、もっとそういった人の心、日本の道といった価値観があった、それと近しいような形のものなのだよということが示せて、しかも「(インテグリティ)」とあって、それがスポーツのそもそもの価値である、それを世界につなげるというふうにしてくだされば分かりやすいかなと思いました。
最後に、これは恐らくスポーツ庁としても非常に強くお出しになっていらっしゃるので、これが大きな意味合いを持たれるのだろうなと思うのですが、「一億総スポーツ社会」が3回出てきます。「オールジャパン体制」もある。ここでちょっと政治を感じる方がいらっしゃるかもしれませんので、もうちょっとどこかをかみ砕くとか、もう少し標語的ではない部分があってもいいような気がいたしました。
失礼いたしました。
【友添部会長】  ありがとうございました。1から4までのタイトルのネーミングについては、韻を踏んでいるというか、「『社会』を変える!」、「『人生』が変わる!」、それから「『世界』とつながる!」とか「『未来』を創る!」、インパクトの強い用語をということで御提案をさせていただいております。この用語の使い方についてもまた御意見があればと。ウェイ・オブ・ライフだとかライフスタイルのところの色彩をもう少し中のところで強めてはいかがかという御意見として賜りました。あとについても非常に貴重な御提案を頂いたと思っております。
朝原委員、どうぞ。すみません、もうアトランダムに当てていきますので、朝原委員、どうぞ。
【朝原委員】  資料2の2ページ目の最後のポツの「トップアスリートの活躍は人々に夢と希望を届け」というのがあるのですけど、このトップアスリートの活躍というのは、ここで言うのは多分競技的な活躍、オリンピックとか世界選手権とか、そういう活躍が人々に夢と希望をということだと思うのですけど、スポーツの価値というところで、トップアスリートの活躍、感動を与えるとかというだけではなくて、これまでのいろんなアスリートの経験とか、あと知識とか知恵とかというのが社会に還元されていくということがすごくこれからは大事なことかなと。健康とかでも経済にも地域の活性化にもつながると思いますので、アスリートファーストということが言われている中、トップアスリートの価値について、経験価値とかいろんな価値についてこの中にあまり入ってないと思いますので、「スポーツ人材の育成・確保」とかというのも骨子の中にありますけど、この中にも、せっかく頑張ってトップまで行こうしているアスリートたちが社会で最終的には輝いた活躍をしないといけないので、アスリートへの教育のこととか、そういうものもちょっと中にどこかに入れてもらえると、選手たちのセカンドキャリアあるいは社会に出てから活躍する場がもうちょっと増えるような気がしました。
以上です。
【友添部会長】  ありがとうございました。
伊藤委員、どうぞ。
【伊藤委員】  ありがとうございます。大変熟慮いただいておまとめいただいたということがとても伝わってきて、有り難く思っております。2点です。
1つ目が。(1)の2つ目のところ、結城委員も御指摘くださっていたのですけれども、私もここの2つ目の「スポーツには、競技として」というところで、健康増進とか、体力づくりとか、体にいいとかということよりも、楽しいからとか、集まってお話しするのが好きだから、そこにウォーキング、スポーツや遊びがあることが肝要と思います。楽しいからということをきっかけにすることは、スポーツに遠いところにいる人あるいはスポーツは嫌いという人にとって大事なのではないかなと、思っております。おまとめいただく御参考にと思います。
2点目は、2ページ目の2の(2)の最初のポチのところです。障害者スポーツのところ、細かい表現なのかもしれないのですけれど、この1行目と2行目以降が違うもののように感じるので、分けていただいてもいいのかなと思います。1行目、「障害者スポーツを通じて障害者アスリートへの理解・共感・敬意が生まれる」、これは誰がという一人称は、障害の有る人も無い人も全ての人、です。すべての人に、障害者アスリート、例えばパラリンピックの選手に対してこういった感情が生まれるのですねということを述べています。それと、2行目以降の、「配慮が必要な様々な人々がスポーツにより社会参画することで、心のバリアフリーや共生社会を実現する」、ここは1行目と少し趣が違っているように感じるので、分けるとよいと感じました。そして、スポーツによる社会参画が進んでいないと思われる子供、高齢者、障害者などの配慮が必要な人々が既にやっている人たちのところに入ってきてもらうというニュアンスが、感じられます。今もう既にスポーツをやっている健常者も対峙した、書き方ではなくて、すべての人が「も一緒に」または、「含めて」社会を進めるという記述になった方が読みやすいと感じました。
以上です。
【友添部会長】  伊藤委員、ちょっと1点だけ確認をさせてください。楽しさというのは非常に大事だという御提案ですけれども、1の(1)のポツの最後のところに「スポーツを『する』ことでみんなが『楽しさ』『喜び』」、これ傍点を付けて強調していますけれども、「『喜び』を得られ、これがスポーツの価値の中核である」とこの中に書いてありますので、これではまだ足りずに、この2つ目のポツのところにも「楽しさ」を加えるべきだという御意見でしょうか。
【伊藤委員】  そうですね、例えばチョコレートのCMでは、食べてからおいしいでは遅くて、食べる前においしいということが分かるように伝えることが重要なのです。やってみたら楽しかったではなく、楽しいから始めるのですねというところが少し気になったところです。御検討いただければと思います。
【友添部会長】  はい。ということは、4つ目のポツを一番最初辺りに置くという、1の(1)の一番最初に「スポーツを『する』ことでみんなが『楽しさ』『喜び』を得られる」ということで、最初に強調してから次に入った方がいいという御提案ということでよろしいでしょうか。
【伊藤委員】  はい。ありがとうございます。
【友添部会長】  ありがとうございます。
ほかによろしいでしょうか。境田委員、どうぞ。
【境田委員】  この資料2の1の(1)の最初に「スポーツは、体を動かすという人間の根源的な欲求に応え、精神的充足をもたらすものであり、スポーツ基本法において、『スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、全ての人々の権利』であるとされている」と。スポーツ基本法を作る段階で、これを「権利」とまで書くというのは相当もめたとかでしたよね。当時、例えばトップアスリートが、例えば暴力だとか選手選考とかで、一般の国民から見るとすごく不当に権利が侵害されているではないかと。だから、やっぱりここはスポーツ権というのを認めて、これを立法に書き込むべきではないかというのが、議連とかでも結構話が出ました。これ、内閣法制局なんかにもそういった権利を創設するというのはどうかと言ったら、やや否定的な見解もあったりして、そういう中でこの前文と第2条に「全ての人々の権利」という、権利というのは逆に言うとそれは守らなければいけないということなので、これは非常に重要な意義のある文言だと思うのですけど、これが作られたと、こういう経緯があります。
結局、今、スポーツ団体のガバナンスとか手続的な公正と言われるのはまさにそれの裏返しなわけですね。権利を実現するためにそういったところをきちんと整備していきましょうと、こういう流れになります。そうすると、せっかくできた権利というのは、これはやっぱりスポーツする権利をきちんと守るということでスポーツの価値が向上する。公正・公平なスポーツ界というものを作り上げれば、こういう前提となるものなのですね。ですから、ここをもう少し書き込んでいただけるといいかなとちょっと思っていまして、そうすると、2ページ目の「スポーツの価値を共有し人々の意識が変わることで社会の発展に寄与できる」というところのどこかに、こういった権利を実質的に確保し、それによってスポーツの価値を高めるみたいな、で、社会の発展につなげるみたいな、ちょっとそういった趣旨を入れていただくのもいいかなと思いました。
【友添部会長】  これも境田委員、私の方からのお尋ねになりますけれども、スポーツ権の問題は1970年辺りから、「ヨーロッパみんなのスポーツ憲章」ではっきり打ち出されてきたわけでありますけれども、このスポーツ基本法の「スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、全ての人々の権利」であるというこの件では、スポーツが手段で、つまり、幸福で豊かな生活を営むことが全ての人々の権利であると読めると。つまり、これは憲法に規定された条文をそのまま敷衍したものであるという学会の中での議論が実はあるのですが、そういう意味でいうと、スポーツ権ということでスポーツ基本法を理解していいのかどうか。そこにはもうスポーツ権が明確に謳われているという理解の下にスポーツ基本計画を書いていいのかどうか、この点、専門的なお立場から教えていただけるとありがたいのですが。
【境田委員】  そこは、ここがなぜ「スポーツ権」と明記しなかったかというのは、これを書くと、もう憲法に書かれて――憲法は表現の自由とかいろいろな権利が書かれていますが、それ以外の権利を法律で明記するというのは、そうすると、スポーツ権より、いろんな権利も、これも権利だ、権利だ、権利だとなると。それはやはり憲法との整合性とかを考えてもなかなか難しいというのが内閣法制局の見解だったのです。それで、「スポーツ権」とまでは書かないのだけど、このようなやや抽象的な表現にするということでここに落としたということです。
ただ、もう一つ、たしか文化を享受することは権利だみたいな、唯一、立法がほかに過去にあったのですね。これがあるからこれもいいではないかみたいな形で、表現もその並びにしたと思います。そういった経緯で何とかこれを入れたということです。
【友添部会長】  はい。趣旨を十分に基本計画に反映すべきだということの理解でよろしいでしょうか。
【境田委員】  はい。
【友添部会長】  ありがとうございます。
よろしいでしょうか。随分、本議論が進展してまいりましたけれども。
桑田委員、どうぞ。
【桑田委員】  桑田です。非常に分かりやすく、また、前回と違った姿というか、私も非常に感銘しております。
1点だけ、この中で2ページ目の「スポーツで『社会』を変える!」の(2)のポチの真ん中ぐらいですが、「スポーツは多くの人々を惹きつける魅力的なコンテンツ。スポーツの成長産業化を図り、その収益をスポーツへ再投資することを促すことで」ということが云々書いてあります。大きな意味でいえば地域という視点では入っているのだろうと推測いたしますが、どうも私の読み方が違うのか、「スポーツの成長産業化を図り、その収益をスポーツへ再投資する」という、この表現がどうも企業が中心で収益を上げそれを地域に返す、ほかのスポーツに返すという見え方になり気になっています。それはビジネスですので否定するものではありませんし、その恩恵は地域にもあると思います。但し、一方我々は今、地域スポーツでもとにかく自立しようということがテーマになっております。スポーツの成長産業化の中に地域スポーツも含まれると考えておりますので、そのニュアンスを一言、表現は難しいとは思いますが、入れていただきたいと考えます。市区町村の現場末端に行けば行くほどスポーツのビジネス化の視点はありませんので、記載頂けると現場が提案しても理解が進みやすくなると考えます。
【友添部会長】  ありがとうございました。
ほかに御意見ありますか。萩委員、どうぞ。
【萩委員】  ありがとうございます。スポーツ基本計画なので「スポーツ」という言葉でよろしいかと思うのですが、最初の議論にあったように、「スポーツ」の解釈が非常に広くなっていて、これまでにはたしかスポーツ(レクリエーション)とか(野外活動)とか(野外教育)、そういうのも入って明文化されていたわけですけど、「スポーツ」のままで行ってしまうと、やはりまだまだ国民の中にスポーツというのはバスケットボールやバレーボールのことではないかというようなところがあって、レクリエーションとかちょっとした体操などがこの中に入るのかどうかわからないので、例えば1章のところでスポーツの定義というか、スポーツをどう捉えるかというところが書かれていることが必要かなと感じました。この2章だけ見ると、全て「スポーツ」で表現しているので、ちょっと記述を工夫していただきたいと思います。よろしくお願いします。
【友添部会長】  悩ましい問題でもあるわけですけれども、スポーツの定義については御意見を尊重しながら検討させていただければと思います。
ほかに。大塚委員、どうぞ。
【大塚委員】  ありがとうございます。すばらしくまとめていただいて、私も大変感動しております。
その中で、細かいところも含めますと、まず2番の「スポーツで『社会』を変える!」の(2)の4つ目のポツですね。今、桑田委員からも御指摘あった部分ですけど、「スポーツ界が自律的に成長を遂げる」、この「自律」というのは、「自律」なのか、「自立」なのか、どっちのジリツかなって、ちょっと今、気になっているところで、「自立」の方なのかなという気もするのですけれども、ここを御議論いただければなと思います。それが1点です。
【友添部会長】  はい、ありがとうございます。
【大塚委員】  それから、3の「スポーツで『世界』とつながる!」のところですけれども、ここに後ほど出てくる人材育成、今、特に国際人を育成する部分に注視しておりますので、この人材育成のエッセンスをどこかに盛り込めればなと思っております。下から2番目のポツの「スポーツを巡る国際的な政策、ルールづくり」の中にでも、人材育成のことを入れていただければなと考えました。
最後に、4番目の「スポーツで『未来』を創る!」という部分が、私個人的には最もすばらしい内容だと思います。この文章を読ませていただくと、上の濃い文字で書かれているところなのですけれども、2020年のオリンピック・パラリンピックがきっかけとして、スポーツで人々がつながる国民運動を展開することになって、それが「一億総スポーツ社会」を実現し、オリンピックのレガシーとなるという流れになるような気がします。ですから、やっぱりオリンピック・パラリンピック2020がきっかけとなったということがここにより強調されるということがあってもいいのではないかなと。それが1964年と同じような国民運動になり、「一億総スポーツ社会」が実現されてレガシーになっていくと。この流れをここに明確にすることによって、国民全体がこちらを振り向くのではないかなと思っています。
また、これも細かいところですが、「オリパラ」という省略表現よりも、やっぱり「オリンピック・パラリンピック」という表現にしていただければというところ。
以上3点です。
【友添部会長】  貴重な御提案ありがとうございます。「自律」、「自立」、オートノミーなのか、インデペンデンスなのかということ、ここ、もう一回再考してみたいと思います。どうも御指摘ありがとうございます。
原田委員、どうぞ。
【原田委員】  先ほどの萩委員のお話に関係してくるのですけれども、日本はもう人口減と高齢化は避けられない現象で、これから高齢者が増えてくる。で、地域が過疎化していく。それで、地域に行っていろいろヒアリングしていますと、もうスポーツ政策というのは難しいと。スポーツではないと。健康づくりなのだと。どうやって健康な社会を創るかということで、随分ニュアンスが異なってくると。そういうことで、スポーツの定義というのはやはり広げるのが重要かなという感じはします。多分、萩委員がおっしゃった「レクリエーション」とか「野外活動」とかそういった文言は、施策に落とす中で各論的に出てくるのかなと思うのですが、例えば1番の(1)の2ポツ目に、例えばということで、「体力向上のため近所を散歩することもスポーツとして捉えられる」と非常に具体的に書いていただいているので、これはいいと思うのですが、その中に例えば「音楽に合わせて体を動かすこともスポーツとして捉えられる」、そういうのも入れていただくと非常に幅広い捉え方ができると。多分、50代以上の女性のスポーツというのは、室内、音楽、指導者というのは3原則になってくるのですね。そういうボリュームゾーンを捉えていくようなスポーツの捉え方というのもここで押さえておけば、施策の中には非常に落とし込みやすいのかなと感じました。
【友添部会長】  ありがとうございます。
一応、この提案の趣旨の中には、スポーツを、身体活動を意味するというフィジカル・アクティビティだという非常に広い概念を使っているわけであります。ただし、eスポーツをどうするのだとか、今出てきている様々な、体を動かさない活動まで名称をスポーツと言っている場合のスポーツの概念の捉え方など、また御意見がありましたら事務局にお寄せいただければ有り難いかと思います。
ほかによろしいでしょうか。結城委員、どうぞ。
【結城委員】  ありがとうございます。3点、短く差し上げます。
先ほどのスポーツの権利の議論を非常に興味深く拝聴いたしました。この権利というのは、こういった言葉が今度は変わりまして社会的弱者と言われる皆様のスポーツ参画、そしてその環境を整えるための一つのてこにもなり得るものかと推察いたします。ここを何らかの形でもっともっと御配慮を損なわない形で是非強調していただければと思います。
それから、先ほど伊藤委員がおっしゃっていた2の(2)の1つ目のポツの後段の部分ですか、ここは、「高齢者、障害者、女性」云々「がスポーツにより社会参画することで」、ここの部分についての言及だったと記憶しております。例えばですけれども、言い換えとして、「様々な人々が既存のほかの社会の構成員の皆様と一緒にスポーツを楽しめることで、包容力ある社会を創り、バリアフリーや共生社会が実現する」と。「包容力」といったようなキーワードとか、「一緒にやるんだ」というキーワードがあってもいいのかなと思いました。
最後に、一番最後のページの最後の項目でございます。「ドーピング、八百長、違法賭博」と列挙していただき、すばらしいと思います。ここの「インテグリティ」との続け方でございますが、このままですと、インテグリティそのものが「スポーツに対する脅威を排除した状態である」と読めてしまうようにも思います。例えばでございますけれども、「欠如など、」の後は、「スポーツの価値をむしばむ要因」若しくは「脅威を排除し、スポーツの『インテグリティ』」云々「を守ること」若しくは「保護することが大事である」というような形で、インテグリティというものは逆にスポーツの価値と関わってくるのだということを明記された方がよろしいのかなと思いました。
以上です。
【友添部会長】  ありがとうございます。
よろしいでしょうか。ぼつぼつ3章の方もご覧いただきながら、基本方針と具体的な計画の骨子(案)も踏まえながら議論を移してまいりたいと思います。それにも決してとらわれるわけではありません。御意見を頂ければと思います。まだ御発言のない方。泉部会長代理、どうぞ。
【泉部会長代理】  基本方針は本当によくおまとめいただいて、ありがとうございました。この基本計画の骨子の中で、1点提案をさせていただきたいと思います。第3章の「スポーツ参画人口の拡大とそのための人材育成・場の充実」について、この人材と場というのは各政策分野を横断する視点、いわゆる「横串の部分」だと思いますが、この人材と場を1つでくくってしまっていいかなと。1つずつ、2番として「人材」で、3番として「場」でもいいのかなと。特に場についてもいろいろな民間のフィットネスクラブ等々の場というものも大事ですし、場のくくり方によってはここは非常に重要なところだと思っておりますので、この辺について御検討いただけないかなというのが1点。
それから、「スポーツを通じた社会変革の実現」の「(3)スポーツを通じた国際的な社会変革への貢献」というのは、ちょっとイメージ的に分かりにくいかなと思っており、この点については、スポーツ基本法の第1条にございます「国際社会の調和ある発展」への「寄与」とか「貢献」とか、具体的にもう少し修正をした方が分かりやすいかなということを感じましたので、御提案申し上げます。
以上でございます。
【友添部会長】  ありがとうございました。
髙橋委員、どうぞお願いします。
【髙橋委員】  第2章を中心に、第3章にも少し関わる点で1点、意見を申し上げたいと思います。
第2章の方の4ページ、一番最後のところに「本計画期間においては、『スポーツ参画人口』を拡大し、」ということが大きい目的として書かれていて、そして「『一億総スポーツ社会』」の実現も明記されていますと。「スポーツ参画人口」、「一億総スポーツ社会」の概念には「する」だけでなく、「見る」「支える」人も入っていますが、全体のトーンは、スポーツを「する」人のことが中心に書かれています。ところが、最後のところになると「参画人口」の拡大ということなので、「する人の拡大」なのか「参画人口の拡大」なのかがはっきりしないと思います。スポーツ参画人口というのは幅広い概念だから、それを拡大するということをこの計画でやろうとしているのか、やっぱりするのだということなのか。そして、この資料1の方の第3章を見ると、「スポーツ参画人口の拡大とそのため」と言っても、書かれている項目は全部やることを、スポーツをする人を増やすということで、見る人を増やしましょう、ボランティアとか支える人を増やしましょうという項目がないように見えるのも併せると、本音はどっちなのかなというか、どう整理したらいいのかなというところがちょっと疑問に感じているところです。
以上です。
【友添部会長】  貴重な提案ありがとうございました。確かにその点、誤解を招く可能性がありますので、検討を重ねていきたいと思います。
福井委員、どうぞ。
【福井委員】  ありがとうございます。うまくまとめていただきまして、本当ありがとうございます。本当に皆さんの意見と同じ部分もあるのですが、特に朝原委員が先ほどお話しされた「トップアスリートの活躍は」というのは1行しかなくて、そのトップアスリートの活躍だけではなくて、それまでの経験値だとか過程だとか生き様だとか、そういうものがやはり大きく皆さんの生き方を変えるということがあると思うので、その活躍の中に多分含まれているとは思うのですけれども、もう少し広げて書かれた方が分かりやすいのかなと思ったのが1点と、あと、以前お話をさせていただいたトップアスリートを育てた指導者の方たちが活躍することによって、やはりまたいろんな意味で、スポーツの世界ではないところでもスポーツを知っていただくこともできるだろうし、あるいは何かビジネスに役に立つこともできるでしょうし、指導者の方たちが活躍することによって、またトップアスリートの活躍とは違う形でスポーツがいろんな世界に入っていけるような気がします。恐らく第3章に出てくるのかなとは思うのですけれども、今少し発言させていただきました。
以上です。
【友添部会長】  ありがとうございました。
増子委員、どうぞお願いします。
【増子委員】  今回のこの骨子を見まして、私、一番一般に近い人間でして、すごく分かりやすく、読みやすいなと思って見ていました。ありがとうございます。
第3章の方になるのですが、一番の(1)、ポチの2番につきまして、「ビジネスパーソンや女性、無関心層のスポーツ実施率の向上」というところに、障害者の方のスポーツ実施率が非常に低いと。今年の3月に鈴木長官が日本障がい者スポーツ協会のスポーツインフォの方で発表されたときも、障害者の実施率が非常に低いというお話を伺いました。これだけ障害をお持ちの方がスポーツに参加していただくということを明文化していただいて、計画を進めるに当たって、ここの部分についてもこの5年間で調査を継続すると思いますので、ここに「女性、障害者の」というような形で明文化していただければ、5年後、障害者のスポーツ実施率というのが確実に伸びていると予想していますので、入れていただければなと思いました。
以上です。
【友添部会長】  ありがとうございました。
田口委員、どうぞお願いします。
【田口委員】  うまくまとめていただいてありがとうございます。今、増子委員がおっしゃったとおり、私もここに「障害者の」というのを入れていただきたくて、その中の施策として、以前、パラリンピアンズ協会からも意見ということでお伝えしましたし、髙橋委員からも言っていただいたのですけれども、是非、中途障害者の――結局、リハビリがちゃんと終わらずに病院を出てしまったばっかりに、スポーツに参画できない障害者がたくさんいます。私も中途障害者ですけど、私は恵まれた環境でしたので、自分の生活がまずできるようになって、そこからスポーツを始められたのですけれども、やっぱり自分の生活ができない障害者にとってスポーツというのはまだまだ遠い先だったり、機会がないことがありますので、もちろん、この中に入れられるつもりだったということかもしれないのですけれども、そういうのも厚生労働省と多分管轄の部分があるとは思うのですが、是非策として入れていただけたらなと思います。よろしくお願いいたします。
【友添部会長】  ありがとうございました。現状では、2の「スポーツを通じた社会変革」の方に、共生社会の実現という形で入れております。これはもちろんこれで重要なことでありますけれども、むしろ、今、増子委員、田口委員から御提案いただいたのは、参加率の向上というところで、具体的なところで落としてはいかがかという御提案だと考えております。ありがとうございました。
ほかにございますでしょうか。桑田委員、どうぞ。
【桑田委員】  ありがとうございます。この骨子の第3章のところなのですが、前回の第1期におきましては学校体育の問題が書かれていたような気がいたします。この項目は現段階で出てこなくて、下のレベルで出てくれば、それはそれでいいと思うのですが、やはり地域の現場に行きますとスポーツと体育という考え方の整理というのが非常に分かりづらいというか、はっきりしておりません。上の方でははっきりしていても、現場で理解する、理解の仕方とかさせ方という点で混濁としています。地域スポーツのビジネス化を考えますと体育は教育ですのでビジネスの概念は入りません。つまり受益者負担で会費を取ることがNGとなり、全てはボランティアとなります。今更ながらにスポーツと体育って何が違うの、どう仕分けるのということについて、なかなか難しい問題だと思いますが、第2期の計画の中で部活の問題も含めまして、現場ではもう一緒なのですよね。ここまでが体育で、ここまでがスポーツだとかという概念はありません。我々が学校教育現場に行ったりとか部活に行っていますが、その中でそこはこっち、これはこっちというわけには現場でいきません。そこを整理をしていただきたいと考えます。
【友添部会長】  ありがとうございます。概念の整理という御提案かと思います。「子供のスポーツ機会の充実」というところで、子供を広い概念で捉えて、この中で含み込むというような原案に作られておりますけれども、ここのところで概念整理をしてはいかがかという御提案、もっともな御提案だと思っております。
ほかによろしいでしょうか。ちょっと肩上げ下げして首回しに入りたいと思うのですけれども、ぼつぼつこれから骨子の方の本格的な議論をお願いしたいと思います。いかがでしょうか。会長、まだ御発言ないのですけれども、会長だけが御発言がないかなというふうに逆指名をしておりますけど、よろしいですか。
【山脇会長】  ありがとうございます。それぞれの専門委員の皆様のお考えや要望、それからロジックや整合性などについて、いろんなことをお伺いしまして、大分整理がついてきたと思います。
全般的な話で、今回、鈴木長官が「できるだけ分かりやすく」と言っておられることの意味、それから、私もスポーツ界からはかなり縁遠いところにいた立場から考えますと、これまでのスポーツの基本計画又はこのような審議会での議論は、やや乱暴に言うと関係者が集まって自分の要望をいかに多く反映させるか、それをいかに予算に反映させられるかというところに焦点があたり外から見ると非常に分かりにくい。今回、分かりやすくという意味は、我々の外側にいる人びとをどれだけ多くエンゲージさせるか、より多くの人びとに理解してもらいサポートしてもらうかというところにあると思います。まず、そのためには我々が頭の中を整理して、どれが一番この5年間で重要なポイントか、それから、それをいかに多くの国民に知ってもらって、この輪に入っていただくかと、こういう観点が非常に大事だと私なりに理解をしています。そういう方向で議論が非常にいい方向に進んできていると思います。今回のまとめ方も、かなり大胆な、「人生が変わる」や、「社会を変える」とか、そこまで言っていいのかどうかという議論もあったのですが、見てやっぱり非常に分かりやすいし、事実これを見ることによって委員の皆さんも意識が変わり、他の人びとの意識をスポーツを通じてどうやって変えようかと、そういう議論がどんどん出てきているような気がしております。これを更にきちんと整理して、かつ、我々が議論してまとめた計画が国民に理解されて、その予算についても理解をしていただき、できるだけ多くの人びとに参加していただくということが大切だと思います。
大まかな議論で申し訳ありませんが。
【友添部会長】  ありがとうございました。大局からの御発言を頂きました。
ほかに御意見賜りたいと思います。よろしいでしょうか。朝原委員、どうぞ。
【朝原委員】  少し気になっているのは、私だけかもしれないのですけど、骨子の第3章の(1)の2ポツで「ビジネスパーソンや女性、無関心層の」というのを、これはスポーツ側からの政策として無関心層にやってほしいというのは多分あると思うのですけど、この骨子に「無関心層のスポーツ実施率の向上」というのを挙げるというのは、ちょっと「無関心層」の言い方というのですかね、分からないですけど、ちょっと何か違和感が。別に出さなくてもいいかなと。だから、それだったら、「全ての人たちのスポーツ実施率の向上」なのです。何か「無関心層」と言ってしまうと、言い方がどうなのかなというのがちょっと気になりました。すみません。
【友添部会長】  スポーツ参加者の分類枠の一つに無関心層というのがあって、それをこのまま適用しているということで、今、朝原委員がおっしゃったように、少しやはり工夫をする必要があるのかもしれないなと今感じていたところであります。
いかがでしょうか、ほかに。上治委員、お願いします。
【上治委員】  3章に関連するのですが、今、日本のスポーツ選手という実態は、企業のフルサポートを受けているのが現実だと思います。そういう中で財界との連携だとか、この骨子の中に入れるほどの項目かどうかはまた御検討いただくとして、例えば免税措置があるとか、企業側にとっては、大会のスポンサーは宣伝費等のいろんな乗率が掛かってきますけれども、実際の社員として抱える場合にもそういう配慮が何かあることによって非常に、競技力も、選手も安心して競技に打ち込めるというふうな背景があると思いますので、企業側と何かそういうふうな配慮のある項目が1つ、3章の中の全体的なところの中でサポート体制が企業側にあると、非常に積極的に企業の貢献度も上がるのではないかと思いますし、それがひいては結果につながってくる背景もあると思いますので、その点も少し御検討いただければと思います。
以上です。
【友添部会長】  企業、スポンサーを含めて、スポーツの大会だとか、あるいはスポーツパーソンに援助した場合に税率の控除を含めて何か工夫をして、それがもっと積極的に行われるような枠組み・システムを提案できないかと今御提案いただいたと思っております。
ほかに。境田委員、どうぞ。
【境田委員】  私、先ほどスポーツ権という話をさせていただいて、結城委員からそれを社会権的な側面もあるというお話も頂いたのですけれども、それで少し思い出したのですが、やはりスポーツ権としてしまうと、いわゆる裁判規範があると。権利というのは自由権的な側面と社会権、生存権的な側面があって、自由権というのは、何か自分の権利が侵害されたときに、それを侵害されないように除去したり、損害賠償したりということで権利を守る。それから社会権的な側面というのは、御案内のとおり生存権、社会保障的なことですね。だから、今回、スポーツ権というものも認めてしまうとそういった権利まで発生するのは、これは大変だということで、先ほど申し上げました「スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、全ての人々の権利」と、こういうふうな玉虫色の表現になったと。
ただ、このときに、今後、政令を作ったり基本計画を作るときに、この趣旨を反映しましょうと、こういった議論はしたのです。そう考えると、障害者スポーツのところなのですが、どこだったか、「心のバリアフリー」というのがありましたですね。この2ページの2番の(2)ですね。「障害者スポーツを通じて障害者アスリートへの理解・共感・敬意が生まれる。子供、高齢者、障害者、女性、在日外国人など配慮が必要な様々な人々がスポーツにより社会参画することで」、ここでハード面も入れてもいいかなという気もします。施設とかハードのバリアフリーも我々目指したいですよね。こういったものも含めるし、心のバリアフリーも実現するという、こういうところに書き込むのは有りかなという気も少ししましたので、御検討いただければと思います。
【友添部会長】  ありがとうございました。ごもっともな御提案かと思います。
伊藤委員、よろしいでしょうか。はい、どうぞ。
【伊藤委員】  少し重複もあるかもしれませんが、資料1の第3章の1の(1)の2つ目のポチのここに、先ほど増子委員がおっしゃったのは、ここに「障害者」を入れるというお話だったと思うのですけれど、2の(1)の1個目、ここにも障害者スポーツのことが言及されています。恐らく、整理いただいている中で、ここに骨子だけが出てきているのかもしれませんが。障害者のある人がスポーツをする、について、2つの意味があります。1つが障害のある人自身がスポーツをする、見る、支えるという形で関わっていく、その人口を増やしていこうということ。もう一つは、障害者スポーツ、パラスポーツというものを通して社会全体が共生社会に向かい、社会を変えていこうというものです。2種類のことがあるのですが、少し混在しているように見えます。そこを、分けて書いていただくと分かりやすく伝わるのではないかと感じました。
以上です。
【友添部会長】  はい、ありがとうございました。量的な拡大と質的な充実と両面で分けながら骨子の方は作られていると考えていただければと思います。今の御指摘、また考慮させていただくということで賜ったと思っております。
ほかによろしいでしょうか。久木留委員、どうぞ。
【久木留委員】  もう骨子の方に入ってどんどん話をしてよろしいですか。
【友添部会長】  はい。
【久木留委員】  はい。骨子の方で3つあるのですけれど、ずっとこの中で議論もさせてもらったと思うのですが、具体的に入れるかどうかは別にして、計画ですから、達成状況の検証・評価制度の導入というのはどこかで明確にした方がいいだろうなと思っています。最初の会で、KPIの話もさせていただきましたが、検証・評価は、毎年やっぱりしっかりやっていった方がいいのではないかと思っています。
2点目は、これ、泉委員のご発言とも重なると思うのですけれども、やっぱりスポーツによる雇用の創出というのは明確に入れた方がいいと思います。なぜならば、この5年間でスポーツを通じて社会を変えていくときに、今までボランティアでやっていたことが悪いという意味ではなくて、ボランティアと雇用された人々が一緒に業務をしていく、これによって相乗効果が出ていくだろうと。大学にもよりますが、スポーツの学部や大学院を出てもスポーツの職に就くことはほとんどできないのが現状です。つまり、スポーツに関わる職というのが極めて少ない。このことをこの5年間で変えていく道筋を付けるのだということも明確に示すべきだと思います。
第4章のところで必要な事項ですが、これらは、変わっていくという御説明があったのですけれど、(2)の「関係者の連携・協働」というところがあるのですが、これは朝原委員からも前回あったと思うのですが、連携、連携と言うけど、うまくやれないと。それを変えていくためには関係組織の役割と責任を明確にすることが必要だと思います。責任が明確になれば、自分たちがボランティアではできないことは明確になってくるので、仕事であれば明確にこうしなければいけないから連携しようというのが出てきます。この関係組織の役割と責任というものを、この計画では明確化すべきだろうと思います。
次ですけれども、「財源の確保と効率的・効果的な活用」では、新たな財源というのを創出するべきだと思います。なぜならば、ロンドンオリンピック2012年のときに、2005年、2008年と組織委員会は、GO FOR GOLDとOlympic Championという新しい宝くじを作って予算を作りました。それをオリンピックやパラリンピックに使うのではなくて、このスポーツ計画に使えるようなしつらえについてtotoを改定したりして、スポーツ議連と共有しながらやっていくべきだと思います。最後に、先ほど申しましたエビデンスベースによる進捗状況の検証と評価制度の導入について、これを必要事項に入れていただくと、より具体的な計画が5年間進んでいくのではないかなと思います。
以上です。
【友添部会長】  ありがとうございました。4章のところについてはまた日を改めまして御検討いただくということで、それについての評価手法についても事務局側とも随分意識をして、こういう具体的な3章の中身と連動させるという意図を持っておるということであります。
あと、職域の拡大も含めて、今、貴重な御提案を頂いたということで、これについても検討させていただくということで進めてまいりたいと思います。
ほかに御意見。結城委員、どうぞ。
【結城委員】  ありがとうございます。この骨子の第3章の1「スポーツ参画人口の拡大」の部分で2点ございます。
1つは、先ほど来の基本方針の方で、言葉がまたあれですけれども、社会的なお立場、配慮が必要な方々の中では高齢者というのが入っている。ところが、この「参画人口の拡大」の部分では、ビジネスパーソン、女性で、障害者を入れていただくとしたら障害者。高齢者が抜けている。高齢者、もう既にスポーツ実施人口が非常に高いのでということだったのだろうとは思うのですが、実は私が感じますに、例えば被災をしたときに仮設でもう動かなくなるような方々、若しくは、もう自分は年だから、もう片手も動かなくなったから、もういいわと思っている方々、この方々がやっぱり前を向いて少しでも機能を回復して、少し散歩をするようになって、それによって自分の健康寿命と本当の御寿命の差を縮めていただく、これこそが一つの大きな目的であるように思いますし、先般申したようにスポーツ庁を設置したときも、高齢者のスポーツといったもの、その環境整備といったものが基本になっていらっしゃるので、この辺り、もうちょっとにじませていただいた方がいいのかなと思います。
それから、2つ目の括弧の「場」の部分で、これもいろいろ熟慮の末なのかなと拝察いたすのですけれども、やはり学校というもの、先ほどの桑田委員の部活ということも含めて、特別支援、学校の体育、部活、この辺りがやはり一つの場として重要なのだという認識をどこかでお示しいただいた方が、やはり整合性という意味でもよろしいのかなと。そして、その施設という意味でも、今度は場というか、施設そのものという意味でも、学校のその施設、前に申したような統廃合とかが進むような学校の施設との連携とか活用といったようなものも視点としてあってもと思いました。
【友添部会長】  貴重な提案ありがとうございます。その点については含めてまいりたいという方向で検討していきたいと思います。
ほかに。大塚委員、どうぞ。
【大塚委員】  骨子の方の3番の「クリーンでフェアなスポーツの推進によるスポーツの価値の向上」の3つ目ですけれども、「スポーツ選手・指導者等のコンプライアンス、スポーツ団体のガバナンスの徹底」の部分ですが、ここは「選手・指導者等」になっていますけれども、ここはあえて広い意味で「選手・指導者・スポーツ関係者」、もう少しここは言葉を足してもいいのではないかということと、もう一つ、「スポーツ団体のガバナンス」という部分ですけれども、これ、団体に限らずあると思いますので、あえて言葉を入れるとしたら「スポーツ組織のガバナンスの徹底」というのを使ったらどうかということと、どちらかというコンプライアンスとガバナンス、両方「徹底」に掛けていますけれども、「コンプライアンスの徹底」と「ガバナンスの強化」、それぞれやっぱり落としどころがちょっと違うような気がしますので、そこを御検討いただければというのが1点。
4番の「国際競技力の向上に向けた強力で持続可能な環境整備」というすばらしい内容なのですが、これの一番下のところに「トップアスリートのニーズ等に対応できる拠点の充実」というのがありますけれども、トップアスリートのみならず、育成・強化、いろんな幅、ここ、広いと思うのです。ですから、トップアスリートのニーズだけではない部分をもう少し表現を広げていただければなと思っております。
【友添部会長】  この「トップアスリートのニーズ」以外、例えば大塚委員も想定されるニーズはどの辺りぐらいでしょうか? 例えばNFとか具体的にそういうイメージでよろしいですか。
【大塚委員】  そうですね。
【友添部会長】  書き込む内容を間違ってしまって御批判を受けるのでしたら、具体的な御提案を頂いた方がいいかと。NFとか、そういう組織側のニーズもちゃんと対応してほしいという理解をさせていただいてよろしいですか。
【大塚委員】  はい。
【友添部会長】  久木留委員、よろしいですか。
【久木留委員】  はい、大丈夫です。
【友添部会長】  はい。泉部会長代理、お願いします。
【泉部会長代理】  少し表現の仕方というか、言葉で気になるところでございます。2番の「スポーツを通じた社会変革の実現」とございますが、「実現」でいいのか。これは5か年計画ですので、5年後に評価をするときに、実現への道筋を作ったということでは評価ができると思うのですが、この言葉尻が「実現」でいいのかなと。あるいは「共生社会・健康長寿社会の形成」とか、言葉をもう少し選んだ方がいいのではないかと感じましたので、御提案をさせていただきます。
それから、1の(1)の「スポーツ参画人口の拡大」のところで、「子供のスポーツ機会の充実」とございますが、スポーツ基本法の中では「子供」ではなくて「青少年」という書き込みの仕方ですので、ここはスポーツ基本法あるいは第1期のスポーツ基本計画と言葉については少し整理をする必要があるかなと。例えば「振興」と「推進」、これもいろんなところで使い分けがうまくできてないような気もいたしますので、御検討いただければと思います。

【友添部会長】  ありがとうございます。
和久委員、お願いします。
【和久委員】  2点発言いたします。
まず1点目ですが、第3章の位置付けが、第2章の基本方針を実現するためにどういった方策を講じるかという位置付けになると思います。その視点でいくと、2の「スポーツを通じた社会変革の実現」というところが少しトーンが違うのです。そこは泉委員がおっしゃったように、ここで示さなければいけないのは、障害者や女性も含めたソーシャルインクルージョンを推進すること、スポーツを産業化して経済を発展させるということ、国際協力や国際スポーツ界への取り組みをより推進することだと思います。それらをまとめてうまく表現する言葉は私もまだ見つかっていませんが、恐らく「スポーツを通じた社会変革の実現」ではなく、今言ったようなことを包含する言葉に落とし込んでいく必要があるのかと思います。1と3と4の具体的な方策と少しトーンが違うということです。
4番の「国際競技力向上」のところでもう一つ付け加えるべきことは、アスリート育成のパスウェイの整備です。これについてはしっかりとシステムとして構築していくことが必要かと思います。また、このパスウェイは、実はスポーツ参加促進にも深く関連しているところで、無関心層がスポーツに参加をし、そして定着し、継続的にスポーツに参加させていくという参加パスウェイシステムも作っていく必要はあろうかと思います。
以上です。
【友添部会長】  2のところの「社会変革の実現」、今、泉部会長代理から、これは「形成」も考えていいのではないかということでしたけれども、実はソーシャル・キャピタリズム、社会資本、ソフトとハード両面含んだというイメージで書き加えられていると思っているわけなのですが、何か適切なキータームみたいなやつが実はあんまり見つかってない。社会を変えるというところから変革、イノベーションというところで、こういう用語を出しているわけでありますけれども、ここのところは、原田先生、何かいい案があれば是非。早稲田で困ると原田先生に聞けという言い伝えがありまして。あればまた御教示いただければと思うのですけれども。少し言葉、用語のところの整理、それからその概念の基本法との連携、絡み、この辺りもこれから進めていかなければいけないところで、澤川課長の言葉をおかりすれば、これは骨子で、今のところは裸の状態かもしれませんということでお示ししていますので、どんどんその辺りも御指摘を頂いて、こうしたらいいのではないかという御意見を賜れば有り難いと思っています。
原田委員、お願いします。
【原田委員】  少し別のことなのですが、2点ございます。
先ほど朝原委員からも出ました「無関心層のスポーツ実施率の向上」なのですが、マーケティング的にいうと、無関心層をさせることが一番大変で、普通はライト層をヘビー層に持ち上げると、そういうのが戦略的には有効なのですが、あえてここを使われたのは多分無関心層の中にビジネスパーソンあるいは女性が入ってくるのかなと思うのですが、ここでビジネスパーソンを入れられたことは私は非常にいいなと。これで、例えば民間のフィットネスクラブあるいは企業フィットネスあるいはスポーツに関するビジネスイノベーションが進むのかなと期待しております。ただ、ここでビジネスパーソンと女性だけでいいのかなと。例えば中高年の無関心層とか、セグメントが2つしかないというのが少し違和感を覚えていますので、「中高年層」あるいは「高齢者」といった文言がここに入ってもいいような気がします。
その真下にある(2)のスポーツ人材なのですが、言わんとすることは何となく分かるのですが、これは是非どこかで操作的に定義していただき、指導者なのか、マネジメントなのか、あるいはコーチなのか、ボランティアなのか、何かどこかでスポーツ人材の定義をしっかりしておいていただかないと、少し概念的に宙に浮いているなって感じはしました。
以上です。
【友添部会長】  貴重な御提案ありがとうございます。
ほかによろしいでしょうか。ぼつぼつほぼ時間の方は詰まってまいりましたけれども、本日は思いきり言って帰ったという充実感を持って帰っていただけたらと思うのですが、よろしいでしょうか。
事務局の方、今までの議論を総括して何かございますでしょうか。
【澤川スポーツ庁政策課長】 次の話になってしまいますが、次回におきましては、この資料1の第3章というところがございますので、これをしっかり肉付けした形でお示ししていきたいと思っております。先ほど第1期は165の具体的な施策がありますと申し上げましたが、以前の部会でも御指摘があったとおり、主語が「国」とか「自治体」になっていなくて、「期待する」というふうな形で第三者に預けてしまうような、そういう記述が多かったので、そういうものを見直して、しっかりと事後的に検証できるような、責任持って推進することができるような内容に厳選したいと思っておりますので、数は減りますが、そういう具体的な施策をここで並べていきたいと思っております。
本日御議論いただいた中でそこをお示ししてなかったので、この目次だけで御議論いただいているので、ちょっと違和感を持たれたり、混乱された委員もいらっしゃったのではないかなと思いますが、次の会議でお示しするときにはある程度この基本計画の全容というのでしょうか、盛り込むべき事項の総体が分かるような形になるかと思いますので、本日頂いた意見も反映しながら、それを今から事務局の方で、スポーツ庁の中で作っていきたいと思っておりますので、また次回にはそういう形でお示しし、御議論を賜りたいと思っております。
【友添部会長】  ありがとうございます。よろしいでしょうか。
資料2の四角枠の中、いいですか。「スポーツは『世界共通の人類の文化』であり」って、このゴシックはよろしいでしょうか、ゴシックのこの意味は。これ、私、結城委員からお叱りを受けるのではないかと思ったのは、「成熟した国民の文化としてスポーツを一層根付かせることがスポーツに携わる者の最大の使命」だと書いていますが、これは誰から誰への計画なのかという視点から考えたときに、携わる者の使命をここで宣言する、冒頭に入るというのはいかがなものかという御批判が来るのではないかと待っておったのですけれども、結城委員、よろしいでしょうか。
【結城委員】  期待外れで申し訳ございません。
【友添部会長】  よろしいでしょうか。
【結城委員】  おっしゃるとおり、ただ、スポーツ庁からという意味での前文としてでしたらそこまで違和感はなく捉えましたけれども、おっしゃるように、むしろみんながやってくださることが大きな力になるのだという意味合いをお込めなった方が最初の導入部としてはいいかもしれません。
失礼いたします。
【友添部会長】  ありがとうございます。貴重な御意見だと思います。
ほかによろしいでしょうか。いかがでしょうか。
もう本日随分ご議論いただきましたので、予定した時間より早いのですが、これで議論を終了させていく方向でと思っております。
本日頂きました御意見に関しましては、次回議論します素案に反映させていきたいと思っています。第3章の柱につきましては、本日の御議論を踏まえた修正を、私と山脇会長に御一任を頂きたいと思っております。よろしいでしょうか。
(「異議なし」の声あり)
【友添部会長】  はい、ありがとうございます。
本日予定をしておりました議題はこれで終了ということにさせていただければと思います。
それでは、鈴木長官から締めの御挨拶をお願いします。
【鈴木スポーツ庁長官】  本日は貴重なお時間を頂き、また、適切なコメント等を頂きました。ありがとうございました。何度も言っていますが、この会議は今後の日本のスポーツの方向性を決める大変重要な会議でありますが、本日、皆さんから大変いい意見を頂きまして、本当にすばらしい、いい会議だったなと思っております。
いろいろ無関心層の話も出ていましたけれども、無関心層にやはりスポーツにどうしても参画していただきたいということで、我々のようなスポーツ村にいる人たちでの話し合いだけでなく、これ以外の方にどうスポーツを届けるかということで我々もいろいろ挑戦をしていまして、テレビですね、1つは。黙ってテレビを見ている人たち、こういった人たちも体を動かすような、スポーツをするような人たちになっていただきたいということで、本日こういった模様も撮影をしていただいて、ふだんバラエティーを見ているような人たちもスポーツに興味を持ってもらう。そして、何とかここを取り込んでいくということが我々の使命だと思っていまして、今後もいろいろな挑戦をどんどんしていきたいと思っていまして、無関心層を我々は取り込むという強い誓いを申し上げたいと思います。
以上でございます。ありがとうございます。
【友添部会長】  ありがとうございました。
最後になりますけれども、次回の日程につきまして事務局の方からお願いいたします。
【澤川スポーツ庁政策課長】  失礼します。次回第8回のスポーツ基本計画部会でございますが、御案内しておりますとおり、11月18日(金曜日)の午前10時から12時までということで、場所は内幸町、虎ノ門-新橋の間ですが、内幸町の富国生命ビル28階の大会議室にて開催させていただきます。議題につきましては、先ほどお話し申し上げたとおり、第3章の中身を箇条書きにした素案というものをお示しして御議論いただく予定でございます。
なお、本日の議論で後日またこういうことに気付いたというようなものがございましたら、遠慮なく事務局まで御連絡いただければと思います。
以上でございます。
【友添部会長】  ありがとうございました。本日はこれで散会いたします。どうもありがとうございました。

―― 了 ――


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