新国立競技場整備事業に関する連絡会議(第3回)会議録

1.日時

平成28年1月29日(金曜日)13時02分~13時46分

2.場所

文部科学省16階16F3会議室

3.議題

1.新国立競技場整備事業について
2.今後の整備スケジュールについて
3.大会後の運営管理に関する検討ワーキングチームについて
4.その他

4.出席者

文部科学省

冨岡文部科学副大臣、前川文部科学審議官、山下文教施設企画部長、山﨑技術参事官

スポーツ庁

髙橋次長、白間スポーツ総括官

独立行政法人日本スポーツ振興センター

大東理事長、池田理事、下野総括役

内閣官房

中川総括審議官、羽山審議官

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

小幡企画財務局企画部長(代理出席)

5.会議録

※本会議録は、司会部分を省くとともに、発言内容を変更しない範囲で校正し、読み易くしています。

[議題1]
 
【大東JSC理事長】
議題の新国立競技場整備事業につきまして、まず資料1-1をご覧ください。
優先交渉権者とされた大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計建築事務所共同企業体の技術提案の概要ということになります。
表紙の図は南東側上空より新宿新都心を背景として、競技大会後30年を経過した後のイメージ図でございます。
2ページ目、施設計画、コンセプトについて御説明いたします。南側の地上から見た競技大会後30年を経過した後の外観イメージ図とスタジアム内の内観イメージ図を示しております。「杜のスタジアム」として歴史ある神宮の緑をつなぎ、100年後を見据え、大地に根ざす生命の大樹として市民に開かれたスタジアムを造る計画でございます。
「広く市民に開かれた“木と緑のスタジアム”」、「臨場感と見やすさ、競技者の力を引き出す“皆のスタジアム”」、「持続的な森を形成する大地に近い“環境共生型スタジアム”」、「コスト・工期を縮減する“シンプルな同断面の構成”」の4つを柱としまして、最高高さ50m以下、競技者と観客の一体感と臨場感の創出、卓越風を活かした「風の大庇」、徹底したユニット化、工場製作の促進など、具体的な提案がなされております。
敷地面積は、約113,000平方メートル、延床面積、約194,000平方メートルの競技場を建設いたします。地下2階、地上5階で建物の最高高さ49.2メートル、制振構造を有する鉄骨を主体とする構造でございます。
座席数は、約68,000席で、将来、約8万席への増設が可能な計画となっております。
工事費は1,490億円となっております。
優先交渉権者の選定につきましては、資料1-2をご覧ください。去る12月22日に開催されました関係閣僚会議における点検をいただき、最終的な決定をさせていただきました。
具体的には、審査委員会による事業者のヒアリング・審査を行った結果、A者610点、B者602点となり、業務の実施方針、工期短縮、環境計画など評価の高かったA者の提案が優れているとの審査結果となりました。
資料1-3をご覧ください。本日、新国立競技場整備事業の第1期契約を優先交渉権者であります共同企業体とお昼前に締結いたしました。整備事業は、設計を中心とした第1期事業と、工事施工を中心とした第2期事業から構成されております。
今般の契約は、第1期事業が対象となっておりまして、具体的には基本設計及び実施設計から成る設計業務と工事施工等業務のうち、施工技術検討を内容とした契約で、契約金額は24億9千万円となっております。
今後、基本設計に着手しまして、本年11月末には実施設計を完了すると同時に、第2期契約の締結にて本体工事に着手する予定としております。
なお、完成予定は2019年(平成31年)11月で、36ヶ月の工期を予定しており、これはIOCから要望のありました、2020年1月完成より2ヶ月の工期短縮となっております。
 
[議題2]
 
【池田JSC理事・新国立競技場設置本部長】
今後のスケジュールについて御説明させていただきます。資料2をご覧ください。特に大きな動きがあったのが、一番上の段の新国立競技場新営の部分でございます。先ほど理事長からご説明させていただきましたように、本日、設計委託の第1期の契約をいたしました。
これに先立つこと、先週の1月19日にJV側とJSC側とで全体の実施方針を事業協定として締結しております。この協定に基づいて、本日、第1期の契約をしております。
今後、基本設計・実施設計を行いまして、本年11月末くらいまでに終わりますので、第2期の契約をした後に、準備工事、本体工事に入っていくということでございます。
完成は、当初は2020年の1月目標ということで公募をしたのでございますが、今回の提案では前年2019年11月末を工期として、これを目指して計画を進めていくということでございます。
その他につきましては、基本的には時点修正を加えたものをここにお示ししております。
 
【冨岡副大臣】
これは国家プロジェクトですからね。いいですか。
 
[議題3]
 
【髙橋次長】
資料3、大会後はスタジアムを核として、周辺地域の整備と調和のとれた民間事業への移行を図ること、今後政府において、本計画を踏まえて、ビジネスプランの公募に向けた検討を早急に開始することを踏まえて、昨年12月に副大臣を座長とする検討ワーキングチームが発足いたしました。
冨岡副大臣に座長をお願いし、私が事務局長、新国立競技場の整備計画再検討推進室とオリパラ事務局の内閣審議官、JSC、東京都からもメンバーに入っていただく構成でございます。
今後、工期を間に合わせることを最優先の前提としつつ、神宮外苑地区のスポーツクラスター構想も参考にしながら、国内外の事例研究、ヒアリング等を行って、本年夏を目途に論点整理をし、その後更なる検討、方向性を示していくこととなっております。
これらの議論の進捗は、適宜、閣僚会議に報告することとしております。
 
【冨岡副大臣】
スポーツ立国調査会でも非常に関心があるのが、この新国立がその後どうなっていくんだということで、プロフィットの施設として残すのか、どんな形で姿を変えるのか、タイムスケジュールの方が窮屈になっては元も子もございませんが、それも議論をしながらやっていこうと思います。

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スポーツ庁政策課

(スポーツ庁政策課)

-- 登録:平成28年02月 --