令和6年度「障害者スポーツ推進プロジェクト（障害者スポーツの指導・普及等のためのマニュアル等の作成）」の募集について

令和6年2月8日

1.事業名

令和6年度「障害者スポーツ推進プロジェクト（障害者スポーツの指導・普及等のためのマニュアル等の作成）」

2.事業の趣旨及び目的

　東京オリパラ大会により、スポーツを通じた共生社会の実現に向けた機運が醸成されたが、障害のない方で障害者スポーツを体験したことのある方の割合は低く、障害のある方とない方がともにスポーツをする、ユニバーサル、インクルーシブなスポーツ環境を整備することが必要である。また、成人一般に比べて障害者のスポーツ実施状況が低調であることから、障害者特有のスポーツの実施に係る障壁の解消と、スポーツ施策の実施体制上の課題の解消を図ることも重要である。これらのことから、本事業は、障害者が生涯にわたってスポーツを実施するための基盤を整備する観点から、障害者スポーツの各競技の普及・振興に向け、障害者にスポーツを指導する際の留意点等をとりまとめたマニュアルを作成することで、障害の有無にかかわらず、ともにスポーツを実施できる環境の整備等を図ることを目的として実施する。

3.事業の内容

　受託者は、上記目的の達成に向けて、障害者にスポーツを指導する際の留意点等をとりまとめたマニュアル等（冊子のほか、動画、ホームページのコンテンツ等を含む。以下同じ。）の内容の方向性を定めた上で以下の事業を実施するものとする。

（1）障害者にスポーツを指導する際の留意点等をとりまとめたマニュアル等の作成
　受託者において、障害者にスポーツを指導する際の留意点等をとりまとめたマニュアルの作成に当たり、指導・普及上の課題及び本事業において達成を目指す目標（作成したマニュアル等の活用方法を含む。）を設定し、その解決を図るツールとして、以下のア～エのうち、少なくとも1つ以上を選び実施すること（複数を併せて実施しても良い。）。
　なお、イ又はウを選択した場合は、延べ6つ以上の競技を対象にマニュアル等を作成するものとする。
ア　小中高等学校等において障害者スポーツを実施するための競技のルールや実施上の留意事項等をまとめたもの
イ　障害の種類や程度に応じた、参加する障害者の介助方法や相互の円滑な意思疎通に係る配慮事項等をまとめたもの
　　※　配慮事項等のとりまとめに当たっては、意思疎通支援者の支援に資するものとなるよう、留意すること。
ウ　障害の種類や程度に応じた、普及等のための競技のルールや実施上の留意事項等をまとめたもの
エ　その他上記に準ずるもの

（2）有識者等によるマニュアル等の案の検討・作成
　受託者が設定した障害者スポーツの指導・普及上の課題を分析し、その解決を図るマニュアル等の作成に向け、障害種別や競技に関する有識者等による検討・立案を行う。なお、作成に当たり必要に応じ有識者会議等を開催することが望ましい。有識者会議等の構成については、あらかじめ、スポーツ庁と協議して、スポーツ庁の了解を得ること。

（3）評価・検証
　作成したマニュアル等の案について、その内容についてブラッシュアップを図るため、原案の作成に携わった有識者以外の者を交えた評価・検証を行う。

（4）委託事業成果報告書の作成
　委託事業成果報告書（事業実施による成果物（冊子、資料集等）を含む。）については、内容についてスポーツ庁と事前協議の上で作成し、印刷物10部及び電磁的記録（電磁的方式（電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式をいう。）で作られる記録をいう。）をスポーツ庁に提出すること。委託事業成果報告書には、実施した事業概要のほか、事業計画書に記載した目的に対する達成状況等に係る評価指標に基づく評価結果、課題解決に向けた分析や、他の障害者スポーツ団体の参考となるポイントを記載するとともに、報告書の内容を概ね4頁以内（Microsoft Power Point形式により作成するものとする。）にまとめた概略資料を報告書中に盛り込むこと。なお、報告書については、原則スポーツ庁ホームページに掲載する予定であることに留意すること。
　併せて、報告書原稿及び本事業において開催した会議の資料、議事録その他関連して作成・取得した資料一式のドキュメントデータ（Microsoft Word、同Excel、同Power Pointで読込み可能な形式又はPDF形式）についても提出すること。