開発スケジュール及びJAXA(ジャクサ)・NICT・NASA(ナサ)・GPM検討委員会及びサイエンティストによるアドバイーザーの実施体制は検討されているが、NASA(ナサ)―JAXA(ジャクサ)との分担も含め資金計画を具体的に説明してほしい。
推進6−2−2
JAXA(ジャクサ)
推進6−2−2のP42はGPM主衛星のNASA(ナサ)とJAXA(ジャクサ)の分担のみを示していた。これにNASA(ナサ)がGPMプロジェクトの中で開発するGPM専用の副衛星を追加した時の、双方の経費見積もり総額とJAXA(ジャクサ)担当部分の経費を下表に示す。なお、DPRは推進6−2−2のP27に示すとおりKu帯降水レーダとKa帯降水レーダの2つのレーダからなっており、92億円はその総額である。
NASA(ナサ)−JAXA(ジャクサ)の分担
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開発経費総額
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NASA(ナサ)の負担が855M$(ミリオンドル)と高い理由は、主衛星本体の開発、搭載ミッション機器のひとつであるマイクロ波放射計の開発、主衛星用追跡・管制設備の開発、主衛星用データ処理設備の開発に加え、副衛星本体の開発、副衛星搭載ミッション機器であるマイクロ波放射計の開発、副衛星用追跡・管制設備の開発、副衛星用データ処理設備の開発、副衛星の打上げ費用、およびGPM関する米国の科学研究経費を含んでいるためである。
資金計画について。センサ開発には高額な資金が必要となるものであろうが、無駄を排除すための取り組みなどについての説明が望まれる。また、センサ開発の金額の妥当性について、同じようなミッション機器の開発費の比較することはできないか。
推進6−2−2
JAXA(ジャクサ)
無駄を排除すための取り組みの例を以下に記す。
また、センサ開発の金額の妥当性については、DPRの前身となるTRMM搭載降雨レーダ(PR)の開発費と比較すると、TRMM/PRはセンサの開発経費が61億円であったのに対し、DPRでは、2台のレーダを開発していることを考慮すると92億円は、妥当であると考える。
実施体制において、個々の機関の責任分担の内容は評価できる。しかし、このプロジェクトの統括機関の権限と責任をより明確に記述すべきではないだろうか。
推進6−2−2
JAXA(ジャクサ)
GPMの主衛星についてはNASA(ナサ)が統括しております。
DPRについてはJAXA(ジャクサ)が統括しております。
利用面では、GPM利用検討委員会が利用研究の検討を行っています。
プロジェクトサイエンティストは、GPM/DPR計画全般に関する研究利用面からの提言・助言を実施すると記載してあり、GPM利用検討委員会と連携をとりながらNASA(ナサ)、NICT、JAXA(ジャクサ)に提言・助言を行います。
GPM利用検討委員会はNICT、JAXA(ジャクサ)のほか、大学や各種研究機関等のユーザの代表が集まり、ミッション要求の検討や利用研究の検討を行います。
JAXA(ジャクサ)-協力機関の実施体制の図を以下のように、JAXA(ジャクサ)をトップとして、それぞれの関係を表すような形に修正しました。また、NASA(ナサ)-NICT、NASA(ナサ)-利用検討委員会は強い連携ではないため線を削除しました。
以上