資料3 高等学校教科用図書検定基準等の改正について

高等学校教科用図書検定基準等の改正(概要)

1 改正の趣旨
平成30年3月の高等学校学習指導要領の改訂等に対応するため、平成29年5月に取りまとめられた教科用図書検定調査審議会「教科書の改善について(報告)」を踏まえ、平成32年度以降の教科書検定の実施に向けて所要の改正を行う。
※昨年度の義務教育諸学校教科用図書検定基準の改正と同趣旨

2 主な改正の内容
〔教科共通の条件〕
1 図書の内容の選択及び扱いは、知識及び技能、思考力、判断力、表現力等及び学びに向かう力、人間性等の資質・能力の育成に向けた主体的・対話的で深い学びの実現に資するよう適切な配慮がなされていること。
2 発行者が管理するウェブページのアドレス等を掲載する場合は、当該ウェブページのアドレス等が参照させるものは図書の内容と密接な関連を有するとともに、客観的かつ明白に不適切な情報を参照させるものではなく、その扱いは公正であること。なお、義務教育諸学校教科用図書検定基準においても、高等学校教科用図書検定基準の改正に合わせ、記述の整合性を図るため改正する。

〔教科固有の条件〕
3 地理歴史科及び公民科において、図書の内容全体を通じて、生徒が多様な見解のある社会的事象について多面的・多角的に考察できるよう適切な配慮がされていること。
4 外国語科において、図書の内容と学習指導要領に示す領域別目標との関係が明示されているとともに、必要となる語が実際のコミュニケーションにおいて活用できるよう適切な配慮がされていること。(領域=「聞くこと」「読むこと」等)
5 外国語科において、図書の内容を音声化したものを参照させるため発行者が管理するウェブサイトのアドレス等の掲載の取扱いを明確化すること。
6 理数科の新設に伴い、理科及び数学科の基準を踏まえ必要な基準を新設すること。
※ その他学習指導要領の改訂等に伴う所要の改正を行うこと。

3 施行期日  平成31年4月1日

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初等中等教育局教科書課