教科用図書検定調査審議会 令和3年度第9部会農業小委員会(第1回) 議事要旨

1.日時

令和 3年7月13 日(火曜日) 10時00分~19時40分

2.場所

中央合同庁舎第7号館東館(文部科学省庁舎) 7階 連絡室1 ※オンライン開催

3.議題

  1. 部会長の選任等
  2. 申請図書の審査 高等学校 農業科 103-6,103-7,103-8
  3. その他

4.出席者

委員

枝重委員,巣山委員,髙田委員,東城委員,松井委員,峯委員

文部科学省

大西主任教科書調査官,堀内課長補佐 ほか

5.議事要旨

1.工業小委員会の佐藤委員が教科用図書検定調査審議会第9部会長に選任されたこと,及び佐藤部会長より商業小委員会の白井委員が部会長代理に指名されたことについて報告があった。

2.令和5年度から使用される教科用図書として検定申請のあった申請図書について,審議を行った。(なお,下記の教科書番号(検定合格した図書に付される番号)及び申請者名は,参考までに記載しているものであり,実際の審議の際は,申請者名が分からないようにした上で審議を行っている。)

【高等学校 農業科 栽培と環境】
○受理番号103-6(教科書番号710):実教出版
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計230)
・表見返3「メロンつる割れ病 ナス青枯れ病 キク青枯れ病」,120ページ表7「紋枯れ病ごま葉枯れ病」,121ページ「図17ナス青枯れ病 [表8]もみ枯れ細菌病 青枯れ病」,及び129ページ表11「青枯れ病」について,検定意見を付すこととした。(検定意見1番)
・13ページ「重量」について,検定意見を付すこととした。(検定意見3番)
・14ページ「代かきした湿地」について,検定意見を付すこととした。(検定意見4番)
・15ページ「湛水という条件のため,作付けできる作物の種類が限られるが,雑草の発生量は畑に比べると少ない。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見5番)
・23 ページ「採集直後の種子」について,検定意見を付すこととした。(検定意見9 番)
・24 ページ図7「「節」と「節間」の指示位置」について,検定意見を付すこととした。(検定意見12 番)
・26 ページ表3「イネ(晩成品種)」について,検定意見を付すこととした。(検定意見14 番)
・29 ページ表6「[オーキシン類]広葉雑草 分裂組織の異常活性化による枯死の誘導」について,検定意見を付すこととした。(検定意見17 番)
・32 ページ図19「光の強さ[klx]」について,検定意見を付すこととした。(検定意見21 番)
・40 ページ図31「[右図]全体」について,検定意見を付すこととした。(検定意見25 番)
・41 ページ「播種後には通常2~3 ㎝の厚さで覆土」について,検定意見を付すこととした。(検定意見27 番)
・42 ページ「最近では,育苗期間に残効性の高い殺虫剤や雑菌剤を施用することにより,本田の農薬散布を省略することが多い。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見28番)
・43 ページ「単為結果剤」について,検定意見を付すこととした。(検定意見29 番)
・45 ページ「同じ場所に同じ作物を連続して栽培することを連作という(図37)。 [図37]●と○はそれぞれ同じ作物を表す。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見31 番)
・48 ページ「日射強度は,単位時間・単位面積あたりの日射エネルギーの量(W/m2)として表され,500nm 付近で強い。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見34 番)
・49 ページ図1「波長別日射強度(W・m-2)」について,検定意見を付すこととした。(検定意見37 番)
・52 ページ「フロンなどの化学物質によってオゾン層が破壊され,」について,検定意見を付すこととした。(検定意見41 番)
・68 ページ「生物の遺体や排泄物は土壌中で起こるさまざまな化学反応によって分解され,」について,検定意見を付すこととした。(検定意見64 番)
・80 ページ側注1「ミリジーメンス毎センチメートル(mS/cm)」,95 ページ表7「0.3mS(ミリジーメンス)以下 0.1mS 以下」,及び224 ページ「mS(ミリジーメンス)/cm」について,検定意見を付すこととした。(検定意見74 番)
・89 ページ「毒性があり,農薬としても使われる。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見90 番)
・95 ページ表7「山中式硬度」について,検定意見を付すこととした。(検定意見98 番)
・97 ページ「熔成リン酸」について,検定意見を付すこととした。(検定意見99 番)
・100 ページ「有害生物のために,世界の農業生産の3~4 割が損失しているといわれる。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見102 番)
・108 ページ「吸害」について,検定意見を付すこととした。(検定意見106 番)
・108 ページ図7「[ネコブセンチュウ]写真」について,検定意見を付すこととした。(検定意見107 番)
・110 ページ図9「夏密生植物」について,検定意見を付すこととした。(検定意見110 番)
・113 ページ側注1「この細菌はカイコの病原細菌として発見された。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見111 番)
・114 ページ図13「ボイラーで沸かしたお湯をシートに流し,土壌に注入する。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見112 番)
・115 ページ「海外から導入した天敵資材は使用できない。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見113 番)
・116 ページ「交互に使用するローテーション散布を行う。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見114 番)
・116 ページ「使用方法を守ることが大切である。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見115 番)
・119 ページ「植物体内での感染を拡大する。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見119 番)
・120 ページ表7「[果樹 黒とう病]欧州品種」について,検定意見を付すこととした。(検定意見120 番)
・132 ページ「殺菌剤に抵抗性を獲得した病原体」について,検定意見を付すこととした。(検定意見129 番)
・138 ページ表15「3,910」について,検定意見を付すこととした。(検定意見132 番)
・141 ページ「作物にもアレロパシー物質を放出するものがあり,連作障害の原因の一つになる。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見139 番)
・141 ページ「農作業の妨害 [32~34 行]また,病害虫の繁殖場所や越冬場所となったり,寄主となったりして,病害虫の発生を助長することがある。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見140 番)
・144 ページ「スズメノテッポウに着生していた細菌の中から除草効果のあるものが分離されて,スズメノテッポウの除草用に実用化されている。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見146 番)
・145 ページ「雑草の種類によって効果が異なる除草剤を選択性除草剤といい,すべての雑草に効果のある除草剤を非選択性除草剤という。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見149 番)
・152 ページ「製剤のまま散布する剤型には,粉剤や粒剤,フロアブル剤やジャンボ剤などがある。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見155 番)
・152 ページ図44「全体」について,検定意見を付すこととした。(検定意見156 番)
・155 ページ「時間の経過にともなって,農薬の大部分はさまざまな作用を受けて分解するが,その過程で人の健康に影響を及ぼす危険性がある。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見161 番)
・155 ページ「暴露」及び190 ページ図1「曝露 (2 か所)」について,検定意見を付すこととした。(検定意見162 番)
・157 ページ「使用する農薬は農薬取締法によって日本で登録された登録農薬でなければならない。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見166 番)
・157 ページ「それらの事項を遵守しないと,収穫物における農薬の残留が基準値をこえて,出荷停止や回収となる恐れもある。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見167番)
・158 ページ「植物防疫協会では,農薬を使用したら帳簿に記録するよう勧告している。 [7~8 行]植物防疫協会では,以下のような保管方法を勧告している。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見168 番)
・170 ページ「現在商用的に栽培されているものはリーフレタスなどの葉菜類のみである」について,検定意見を付すこととした。(検定意見173 番)
・184 ページ「施設内では,病原体と拮抗する微生物相が貧弱で,害虫を捕食する天敵がいないなど,露地よりも生物相が多様ではない。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見192 番)
・185 ページ「年防除害虫」について,検定意見を付すこととした。(検定意見194 番)
・190 ページ図1「農業散布中」について,検定意見を付すこととした。(検定意見198 番)
・195 ページ「特徴的をもつ。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見203 番)
・201 ページ「耐性を示す害虫」について,検定意見を付すこととした。(検定意見207 番)
・201 ページ「環境保全型農業では総合的防除の視点から耕種的防除や生物的防除を重視し,」について,検定意見を付すこととした。(検定意見208 番)
・202 ページ「農薬を使用する場合は,水質環境基準などの基準を」について,検定意見を付すこととした。(検定意見210 番)
・207 ページ「仮比重(土壌の多孔質の物質を表す数値)」について,検定意見を付すこととした。(検定意見213 番)
・208 ページ「クロルピクリンテープ [31~33 行]クロルピクリンテープによる処理と防虫ネットによるトンネル栽培によって,農薬を減らした防除が可能であること」について,検定意見を付すこととした。(検定意見214 番)
・222 ページ「沖積度」について,検定意見を付すこととした。(検定意見220 番)
・222 ページ「水相率 [29 行]水相率 [30 行]水相率」について,検定意見を付すこととした。(検定意見221 番)
・223 ページ「塩類濃度の過多を推定する。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見222 番)
・調査意見7 番については,指摘事由を変更することとした。(検定意見13 番)
・調査意見49 番については,指摘事由を変更することとした。(検定意見65 番)
・調査意見90 番については,指摘事項を変更することとした。(検定意見116 番)
・調査意見101 番については,指摘事項を変更することとした。(検定意見130 番)
・調査意見115 番については,指摘事項を変更することとした。(検定意見148 番)
・調査意見8 番については,検定意見としないこととした。
・調査意見34 番については,検定意見としないこととした。
・調査意見73 番については,検定意見としないこととした。
・調査意見76 番については,検定意見としないこととした。
・調査意見82 番については,検定意見としないこととした。
・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

【高等学校 農業科 農業機械】
○受理番号103-7(教科書番号709):実教出版
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計55)
・7ページ「くわ(鍬)で深さ8cmしか耕せないような土地でも,トラクタを用いたすき起こし作業では深さ20~30cmは耕すことができる。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見1番)
・12ページ「回転動力をとり出す装置を電動機という。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見2番)
・17ページ図11「[右図]負荷角の範囲を示す曲線」について,検定意見を付すこととした。(検定意見4番)
・18ページ表2「[39行]電力」について,検定意見を付すこととした。(検定意見5番)
・20ページ「天井すえつけは安全上できるかぎり用いない。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見6番)
・24ページ図3「⑮キャブレータ」,29ページ「[11行]キャブレータ (2か所) [14行]キャブレータ [20行]キャブレータ [図15]キャブレータ」,及び189ページ「[左2列中央]キャブレータ」について,検定意見を付すこととした。(検定意見7番)
・26ページ図8「クランクアームとクランクピンの指示位置」について,検定意見を付すこととした。(検定意見9番)
・27ページ図11「[オーバーヘッドバルブ式(OHV)]クランク軸の回転が,カム・タペット・プッシュロッド・ロッカアームと経由され,」について,検定意見を付すこととした。(検定意見10番)
・29ページ図15「ベンチュリ内の主ノズルの突き出し」について,検定意見を付すこととした。(検定意見11番)
・31ページ図18「[④]パルサ電流」について,検定意見を付すこととした。(検定意見12番)
・34ページ図24「油かきの指示位置」について,検定意見を付すこととした。(検定意見13番)
・38ページ「ほとんどの農業機械は,年間を通して常時使用されることは少なく,」について,検定意見を付すこととした。(検定意見14番)
・40ページ「混合気が点火し,」について,検定意見を付すこととした。(検定意見16番)
・40ページ「重くなると,ピストンが熱で焼きついてしまう。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見17番)
・41ページ図32「燃料噴射弁の図」について,検定意見を付すこととした。(検定意見18番)
・64ページ「図12のように,自動制御には動作の結果が原因に戻って作用を及ぼすフィードバック制御がよく使われる。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見25番)
・69ページ図17「歩み板を使って段差をこえる場合は後進で行う。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見27番)
・70ページ表9「強度 大きな衝撃や振動を受けやすいので強くしてある。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見28番)
・81ページ表14「[駆動力]全機械効率(%)」について,検定意見を付すこととした。(検定意見29 番)
・109 ページ「苗箱への殺虫剤の散布装置 [図16]農薬散布装置」について,検定意見を付すこととした。(検定意見35 番)
・111 ページ「苗をまっすぐに植える。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見36番)
・111 ページ側注1「100~150g の乾燥させたもみをまく。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見37 番)
・121 ページ図45「田植え期 ばか苗病」について,検定意見を付すこととした。(検定意見41 番)
・121 ページ図45「しま葉枯れ病 白葉枯れ病 紋枯れ病」について,検定意見を付すこととした。(検定意見42 番)
・121 ページ図45「水稲栽培における散布機の利用」について,検定意見を付すこととした。(検定意見43 番)
・131 ページ「含水率 [2 行]含水率 (2 か所) [5 行]含水率 [7 行]含水率 [側注1]含水率[表3]含水率」について,検定意見を付すこととした。(検定意見46 番)
・146 ページ図3「兼用運搬車」について,検定意見を付すこととした。(検定意見47 番)
・174 ページ表4「全体」について,検定意見を付すこととした。(検定意見51 番)
・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

【高等学校 農業科 生物活用】
○受理番号103-8(教科書番号711):実教出版
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計74)
・85 ページ「ペット(愛玩動物) [19~20 行]コンパニオンアニマル(伴侶動物)」について,検定意見を付すこととした。(検定意見29 番)
・92 ページ図9 (7)「マイクロチップの埋め込み」について,検定意見を付すこととした。(検定意見38 番)
・92 ページ側注1「意識を失う場合もある。」について,検定意見を付すこととした。(検定意39 番)
・191 ページ「飼育しているヒツジの毛を活用し,ニードル針で羊毛を形づくる羊毛のフェルト加工も行い」について,検定意見を付すこととした。(検定意見72 番)
・裏見返6「[中型犬]ウェルシュコーギーベンブローグ」について,検定意見を付すこととした。(検定意見74 番)
・調査意見19 番については,指摘事項を変更することとした。(検定意見19 番)
・調査意見23 番については,検定意見としないこととした。
・調査意見24 番については,検定意見としないこととした。
・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
 

(以上)

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