教科用図書検定調査審議会 平成22年度第4部会生物小委員会(第4回) 議事要旨

1.日時

平成22年11月19日(金曜日)10時00分~18時00分

2.場所

中央合同庁舎第7号館(文部科学省庁舎)6階 6F3会議室

3.議題

  1. 申請図書の審査
  2. その他

4.出席者

委員

川窪委員、清水委員、友国委員

文部科学省

木部教科書調査官、高橋教科書調査官、佐々木課長補佐 他

5.議事要旨

  1.平成24年度から使用される教科用図書として検定申請のあった申請図書について、審議を行った。

 

【高等学校 理科(生物基礎)】

  22-101:

   合否の判定を留保することが適当とした。

   ・6頁下左写真の「全体」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見3番)

   ・22頁の「樹木や多くの植物」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見5番)

   ・22頁の「「種は、」「生殖などの特徴から、他と明らかに区別される」」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見7番)

   ・26頁の「やがて、同じ働きをもつ細胞が集まって組織ができ、さらに、いくつかの組織が集まって、まとまりのある働きを行う器官が形成された。」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見14番)

   ・26頁の「「現在、地球上で生活しているすべての生物は、ある共通の祖先を出発点とし、長い年月の間に遺伝情報が少しずつ変化するなどして生じた。その結果、共通性を保ちながらも、それぞれの環境に適応した多様性に富む生物群を形成したと考えられている(図4)。」及び図4全体」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見15番)

   ・29頁の「「このDNAの多様化が形質に変化をもたらすことによって、生物は進化する。」(p30下右「遺伝情報の多様化をもとに進化する。」)」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見19番)

   ・32-50頁の「2.細胞にみられる多様性と共通性」について、教科書調査官から申し出があり、審査の結果、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見22番)

   ・39頁の「「結果」全体及び「考察」全体」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見26番)

   ・57頁の「水の分解によって生じたH+とともに、」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見39番)

   ・67頁の「黄色く見えたアベマキの葉では、含まれる葉緑体の色が緑葉に含まれるものに比べて黄色みを帯びていた。このことから、パンジーの黄色い花も、アベマキの黄葉と同様に、花弁をつくる細胞に色の変化した葉緑体が存在するため黄色になると考えられる。」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見43番)

   ・114頁の「「いろいろな生物のゲノムの塩基対数と遺伝子数」全体」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見79番)

   ・117頁の「上部のイントロンとエキソンについての図及び説明文を除く頁全体」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見83番)

   ・152頁の「中下「赤血球」が「肝門脈」の中で「破壊」されていることを示す部分」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見111番)

   ・174頁の「「エイズの生じるしくみ」全体」について、教科書調査官から申し出があり、審査の結果、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見133番)

   ・224頁の「ヒシなどの浮水植物」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見166番)

   ・228頁の「「つる食物」の写真」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見171番)

   ・253頁の「「発展 他の生物の生活に大きな影響を及ぼす種」全体(L19-23の記述を除く)」について、教科書調査官から申し出があり、審査の結果、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見193番)

   ・266頁の「右の「地表から放出された熱は、温室効果ガスに吸収され、大気の温度は上がる。」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見208番)

   ・272頁の「分布を広げている生物」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見220番)

   ・273頁の「天敵である捕食者」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見221番)

   ・278頁の「えさ(以下、P294L10-11)」について、教科書調査官から申し出があり、審査の結果、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見226番)

   ・296頁の「「巻末付録」の「付録1コンピュータの利用」全体」について、教科書調査官から申し出があり、審査の結果、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見246番)

   ・調査意見102番については、教科書調査官から申し出があり、審査の結果、意見としないことが適当とした

   ・調査意見103番については、教科書調査官から申し出があり、審査の結果、意見としないことが適当とした

   ・その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることが適当とした。

  

  22-109:

   合否の判定を留保することが適当とした。

   ・6-12頁の「「探究活動」全体」について、教科書調査官から申し出があり、審査の結果、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見3番)

   ・19頁の「上左「器官」の図」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見16番)

   ・23頁の「「乳酸菌」の写真」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見21番)

   ・25頁の「中右「細胞」にある「筋繊維」の図」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見24番)

   ・33頁の「オオカナダモの葉の細胞を観察していると、葉緑体が流れていくのが見える。このように、細胞の内部が動くことを原形質流動という。」について、教科書調査官から申し出があり、審査の結果、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見38番)

   ・35頁の「「原形質をつくる成分」全体」について、教科書調査官から申し出があり、審査の結果、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見40番)

   ・37頁の「アカウキクサ類やソテツの根に共生(→p.50)しているネンジュモなど」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見41番)

   ・50頁の「中左「葉緑体になる。」の図」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見65番)

   ・90頁の「体の内部の状態や機能を一定に保つという性質を恒常性(ホメオスタシス)という。」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見88番)

   ・101頁の「体内でタンパク質などが分解されると有害なアンモニアが生じるが、肝臓には、それを毒性の低い尿素に合成する働きがある。ヒトがタンパク質を含まない食事をとり続けると、尿中の尿素が1/7に減る。また、イヌを用いた実験で、肝臓に入る血液の量を減らすと、尿中の尿素が減って血液中のアンモニアがふえ、イヌがこん睡状態になる。肝臓に入る血液の量をもとどおりにすると、アンモニアが減り、尿素がふえてくる。これらのことがさらに研究され、タンパク質の分解で生じたアンモニアは肝臓で尿素に変えられることが分かった。」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見101番)

   ・163頁の「タイトル「熱帯多雨林のようす」(以下、P165図21「サバンナのようす」)」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見130番)

   ・164頁の「亜熱帯多雨林」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見131番)

   ・164頁の「永久凍土層という土壌」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見134番)

   ・165頁の「熱帯や温帯でも年降水量が約1000mmより少ない地域では森林が形成されず草原となる。」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見135番)

   ・173頁の「中左の「コジイ」」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見145番)

   ・181番の「イネの場合、葉が吸収した光エネルギーの1%程度が光合成によって有機物の化学エネルギーとして蓄えられる。」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見156番)

   ・187頁の「「森林の伐採前後で、一年間に河川に流出する物質の量の変化」全体」について、指摘事項を変更することが適当とした。(検定意見165番)

   ・195頁の「「資料マル1」全体(以下、p196-198「資料マル2」全体、p199「資料マル3」全体、p200-201「資料マル4」全体p202「資料マル5」全体、裏見返マル4「ミクロメーターの使い方」全体、裏見返マル5マル6「顕微鏡の使い方」全体)」について、教科書調査官から申し出があり、審査の結果、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見177番)

   ・199頁の「白金耳」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見178番)

   ・203頁の「植物の光合成を発見 インゲンホウス」について、検定意見を付すことが適当とした。(検定意見179番)

   ・その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることが適当とした。

  

  

(以上)

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