教科用図書検定調査審議会 令和2年度第1部会国語小委員会(第3回) 議事要旨

1.日時

令和2年10月16日(金曜日) 10時30分~18時00分

2.場所

中央合同庁舎第7号館東館(文部科学省庁舎) 15階 15F特別会議室

3.議題

  1. 申請図書の審査
  2. 教科書検定制度に関する現状と課題について
  3. その他

4.出席者

委員

小方委員,大池委員,梅林委員,小野委員,菅委員,新飯田委員,福田委員,川端委員,佐伯委員
 

文部科学省

加藤主任教科書調査官,小原主任教科書調査官,林教科書調査官,田中教科書調査官,平藤教科書調査官,山本課長補佐 ほか

5.議事要旨

1.令和4年度から使用される教科用図書として検定申請のあった申請図書について,審議を行った。(なお,下記の教科書番号(検定合格した図書に付される番号)及び申請者名は,参考までに記載しているものであり,実際の審議の際は,申請者名が分からないようにした上で審議を行っている。)




【高等学校 国語 言語文化】

  ○受理番号102-66(教科書番号 712):(筑摩書房)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 21)
    ・10ページの「(5.b 表現)ことばや表現のための手がかりおよび言語活動の課題について掲げた。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見3番)
    ・44ページの「(〈敬語〉について)現代では、一般に会話以外に敬語は使われないが、古文では、地の文(会話文以外の文)でも敬語が用いられる。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見7番)
    ・68ページの「(②けり)眼前の出来事や物語中の出来事に、観察者の立場で注釈を加えるのに用いられることが多い。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見9番)
    ・97ページの「≪語の形が変わる敬語≫(動詞の敬語形)」について,検定意見を付すこととした。(検定意見10番)
    ・134ページの「(『清少納言と紫式部 和漢混淆の時代の宮の女房』の図版)日本史リブレット人 020」について,検定意見を付すこととした。(検定意見12番)
    ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

  ○受理番号102-71(教科書番号 705):(大修館書店)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 43)
    ・151ページの「花咲かん 現 花が咲かない」について,検定意見を付すこととした。(検定意見6番)
    ・248-249ページの「脚注6遂 そのまま。脚注7終 とうとう。249ページ2行目 本文注7,注8」について,検定意見を付すこととした。(検定意見30番)
    ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

  ○受理番号102-72(教科書番号 706):(大修館書店)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 14)
    ・55ページの「(現代小説のブックガイド)十二国記」について,検定意見を付すこととした。(検定意見1番)
    ・160ページの「(読んでみよう)伊東玉美」について,検定意見を付すこととした。(検定意見4番)
    ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

  ○受理番号102-73(教科書番号 711):(明治書院)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 7)
    ・調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

  ○受理番号102-76(教科書番号 710):(文英堂)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 31)
    ・184ページの「則 「すなはチ」と読み、「~すれば」という仮定条件を表す。(229ページ脚注「▼則〔仮定〕~すれば(205ページ参照)。」も同。)」について,検定意見を付すこととした。(検定意見17番)
    ・201ページの「▼寧〔選択〕いっそ~しても~するな(205ページ参照)。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見19番)
    ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

  ○受理番号102-77(教科書番号 707):(数研出版)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 7)
    ・調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

  ○受理番号102-78(教科書番号 708):(数研出版)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 6)
    ・調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

  ○受理番号102-79(教科書番号 709):(数研出版)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 5)
    ・調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

  ○受理番号102-80(教科書番号 701):(東京書籍)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 8)
    ・214ページの「助字の中で、その字の持つ役割を、前後の文字の送り仮名として示し、改めてその字を読む必要がなくなったものを置き字という。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見8番)
    ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

  ○受理番号102-81(教科書番号 702):(東京書籍)
合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 8)
    ・234ページの「助字の中で、その字の持つ役割を、前後の文字の送り仮名として示し、改めてその字を読む必要がなくなったものを置き字という。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見3番)
    ・244ページの「例えば、「故事成語―三編」の「矛盾」「助長」「推敲」における十二例の「之」が、「助字」として、代名詞、助詞(連体修飾・主格・同格)といった役割を担うことを考えれば、「助字」に関する正確な知識こそが、文章の内容理解に欠かせないものであることも納得がいくだろう。」について,検定意見を付すこととした。(検定意見5番)
    ・その他の箇所については,調査意見をそのまま検定意見とすることとした。





 

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