最近の教科書改善に関する提言等について

○教育再生会議

「社会総がかりで教育再生を-公教育再生に向けた更なる一歩と「教育新時代」のための基盤の再構築--第二次報告-」(報告)(平成19年6月1日)(抜粋)

 国は、教科書を質量共に充実させ、発展学習、補充学習を豊富に盛り込んだものにする。また、時代の変化に合った教科や教育内容の再編、発達段階に応じたカリキュラムの連続性の再検討を行う。その際、主権者教育、法教育、消費者教育など社会の要請に応えた教育内容の充実を図る。

○経済財政諮問会議

「経済財政改革の基本方針2007-「美しい国」へのシナリオ-」(答申)(平成19年6月19日)(抜粋)

 教科書の質量両面での充実、国語、英語などの充実、社会の要請に対応した教育内容・教科再編、全教室でITを授業に活用、発達障害児など特別な支援の必要な子どものための教員・支援員の適正配置や外部専門家の活用などすべての子ども一人ひとりに応じた教育。

○中央教育審議会

「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について」(答申)(平成20年1月17日)(抜粋)

 主たる教材として重要な役割を果たす教科書については、その質・量両面での充実が求められる。子どもが学習内容について十分に理解を深め、基礎的・基本的な知識・技能を確実に身に付けるとともに、それらを活用する力をはぐくむように、繰り返し学習や知識・技能を活用する学習、発展的な学習に自ら取り組み、知識・技能の定着や思考を深めることを促すような工夫が凝らされた読み応えのある教科書が提供されるような諸条件が整えられることが重要である。そのため、例えば、子どもの学習意欲を高め、教師が子どもにより教えやすくするようにするとともに、子どもが学ぶにあたって必要な学習内容が質的にも量的にも十分に確保されるよう記述内容を工夫しつつ、教科書のページ数を増加させるようにしたり、発展的な学習に関する記述の一層の充実が図られるようにすることなどが必要である。

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