技術士制度の広報について(案)

基本的な考え方

・科学技術に対する国民の信頼に応えた、高い専門性と倫理観を有する技術者を育成・確保するために、技術士制度の活用を促進させることが必要。
多くの技術者(エンジニア)が、キャリア形成過程において、実務経験を積み重ねて、専門的学識を深め、豊かな創造性を持って、複合的な問題を解決できる技術者になるため、技術士資格の取得を通じて、これらの資質向上を図ることが重要

巻き込み方策1 ~第一次試験…技術者教育段階~ 

 大学のエンジニアリング課程の在学者・卒業者が、技術者のキャリア形成を描く上で、技術士制度及び技術士資格の存在意義を知り、キャリアアップのために、これらの資格を取得することが重要との意識の浸透を図る。
 まず第一次試験の目的・意義を広報するため、大学のエンジニアリング課程において、
・授業科目「技術者倫理」「科学技術倫理」等
・入学時のガイダンス
・卒業時のオリエンテーション 等 
を通して、「技術士」の存在を紹介するように、大学へ依頼する。その際に、複数の大学における取組事例(良好事例)の紹介を含める
 これを前提として、「技術士」を目指すキャリアイメージを想起させる。

(取組事例)

・三重大学生物資源学部生物圏生命科学科 授業科目「科学技術倫理」 等

(依頼方法1)

例えば、大学の工学部担当者を集めた会議等を通して、説明・依頼

(依頼方法2)

大学技術士会を通して、大学在学者・卒業者に対して説明・依頼

巻き込み方策2 ~第一次試験…若い技術者の学力確認~ 

 民間企業の若手技術系人材について、「基礎学力不足」「能力不足」の問題が指摘されている。例えば、「工学的センスに欠ける」「設計力が不十分」「工学系の基礎知識(4力学(材料力学、流体力学、熱力学、機械力学)など)がない」等指摘されている。
((一社)日本機械工業連合会「理数系基礎学力の強化とモノづくり人材育成の課題に関する調査研究『理数系グローバル人材育成・教育に関する調査専門部会提言』」より)
 このため、「製造業が取組むべき課題」において、
 1.企業は、自らの求める人材の能力・学力について明確にする。
 2.企業は、採用時に面接に加えて学力試験を行う
が提言されている(同)。
 このような民間企業における問題の解決を図るだけでなく、若い技術者の学力を保証するために、例えば、企業における新人研修後の学力確認に、第一次試験の活用を図る

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科学技術・学術政策局人材政策課

(科学技術・学術政策局人材政策課)