課題番号:1447
東京大学地震研究所
海底古地震研究によるプレート境界断層の活動履歴の解明
1.新規に研究課題を立ち上げる
2.従来ある研究課題の研究計画に修正を加えて実施する
(現研究課題番号:)
ウ.海底地形・堆積物(津波堆積物を含む)調査技術
(1)日本列島及び周辺域の長期・広域の地震・火山現象
オ.地震発生サイクルと長期地殻ひずみ
(2)地震・火山噴火に至る準備過程
(2-1)地震準備過程
ア.アスペリティの実体
2011年東北地方太平洋沖地震を受けて、研究実施メンバーである海洋研究開発機構の小平秀一らの研究グループは、2011年10月に「かいよう」により海溝域高分解能地下構造調査を実施した。また、同年に芦寿一郎らは白鳳丸による震災対応調査として、1.5日間の前弧域での採泥を行う予定である。
東北地方太平洋沖地震のような超巨大地震の発生を予測するには、メガスラストの長期間におよぶ活動履歴と地殻変動を明らかにする必要がある。深海底に残された地形・地質学的なデータから、メガスラストの活動履歴・地殻変動を明らかにするための、手法を開発する。
2011年東北地方太平洋沖地震は、メガスラストの長期間にわたる挙動を理解することの重要性を端的に示した。超巨大地震の発生を予測するには、深海底に残された地形・地質学的なデータをもとに、メガスラストの長期間におよぶ活動履歴と変位量を明らかことが最も直接的である。このためには、陸上の活断層のトレンチ調査と同様に、深海底のメガスラスト先端部における詳細なイメージングや試料採取などを行う必要があるが、陸上と異なり我々が直接アクセスすることの出来ない海面下6000m以深の深海底での調査研究はチャレンジングであり、実行までに手法・技術開発を行う必要がある。そこで、本研究では、深海底下における高精度イメージングおよびピストンコアなどによる掘削・試料採取、年代決定などの情報を収集・検討を行い、メガスラストの活動履歴・地殻変動を解明する手法・技術開発のための準備を行う。具体的には、日本海溝など深度6000mを超える深海底下における調査研究手法開発を念頭に置いて、世界各地の沈み込み帯における海底古地震研究の最新の情報を収集・検討する。また、おもにdeep towの反射法による高精度地下構造イメージングや海底地形調査およびピストンコアなどによる掘削・試料採取、年代決定手法についても最新の機器開発・研究手法に関する情報を収集・検討する。また、研究集会を開催し、収集・検討した情報を元にして、実施参加者と物理探査技術者などを含めた手法開発の検討を行う。
東京大学地震研究所 佐藤比呂志、石山達也
他機関との共同研究の有無:有
東京大学大気海洋研究所 芦寿一郎
海洋研究開発機構 小平秀一、金松敏也
他機関との共同研究の有無:有
部署名等:東京大学地震研究所 地震予知研究センター
電話:03-5841-5737 e-mail:satow@eri.u-tokyo.ac.jp
e-mail:satow@eri.u-tokyo.ac.jp
氏名:佐藤比呂志
所属:東京大学地震研究所 地震予知研究センター
電話:03-5841-5737
Fax:03-5689-7234
e-mail:satow@eri.u-tokyo.ac.jp
研究開発局地震・防災研究課
-- 登録:平成25年04月 --