全国における火山観測の強化

課題番号7017

(1)実施機関名:

気象庁

(2)研究課題(または観測項目)名:

全国における火山観測の強化

(3)関連の深い建議の項目:

4(2)ア.観測基盤の整備

(4)その他関連する建議の項目:

(5)優先度の高い地震・火山噴火との関連

桜島火山噴火

(6)平成25年度までの関連する研究成果(または観測実績)の概要:

1)連続的な火山観測

 全国の活火山について,全国4か所の火山監視・情報センターにおいて,地震計,空振計,GPS等により,連続的な監視観測を行った.
 火山噴火予知連絡会で中長期的に観測体制の充実が必要とされた47火山で,平成21年度に地震計・傾斜計等の観測施設の整備を開始し,平成22年度から活動監視に活用し,平成23年度には観測結果の公開を開始した. 火山観測施設の更新計画(5か年)に基づき,平成23年度から観測施設の更新を開始した.
 特に霧島山(新燃岳),八甲田山及び蔵王山では,観測施設を強化した.
 火山噴火予知連絡会の観測体制等に関する検討会における検討結果をとりまとめた(平成21年度).それを踏まえ,火山監視に必要なデータを交換するための協定を締結しデータの流通を進めた.

2)現地調査・機動観測による繰り返し観測等

 全国の火山について,地震観測,GPS繰り返し観測,熱観測等の調査的な機動観測を計画的に実施した.また,火口から二酸化硫黄ガスの放出が継続している火山については,火山ガス放出量の観測を実施した.また,噴火活動が活発だった霧島山(新燃岳)や現在も継続している桜島では,関係機関の協力を得て,上空からの観測を繰り返し実施した.また,平成23年10月に地震活動が活発化した弥陀ヶ原について熱観測,地震観測,GPSの繰り返し観測を実施した.

3)観測成果の公表

 各種監視・観測で得られた成果は,噴火警報,火山の状況に関する解説情報,火山活動解説資料等の防災目的の情報や資料として公表された他,地震火山月報(カタログ編)や火山報告等で取りまとめて公表した.

(7)本課題の5か年の到達目標:

 大学や防災科学技術研究所等関係機関の協力の下,火山噴火予知連絡会で中長期的な火山監視体制の強化が必要とされた47火山の連続的な監視観測を継続する.また,火山活動が活発化した場合には,必要に応じ観測体制を強化する.
 これらの成果は,噴火警報等の防災情報の発表や火山解説資料の作成に利用するとともに,地震火山月報(カタログ編)や火山年報で取りまとめて公表する.

(8)本課題の5か年計画の概要:

1)連続的な監視観測

 火山噴火予知連絡会で中長期的に観測体制の充実が必要とされた47火山について,全国4か所の火山監視・情報センターにおいて,地震計,空振計,GPS等により,連続的な監視観測を行う.
 火山観測施設の更新計画(5か年)に基づき,平成23年度から実施している観測施設の更新を継続する.

2)現地調査・機動観測による繰り返し観測等

 全国の火山について,地震観測・GPS 繰り返し観測,熱観測等の調査的な機動観測を計画的に実施する.また,三宅島,浅間山,桜島等,火口からの二酸化硫黄ガスの放出が継続している火山については,DOAS等による火山ガス放出量の観測を実施する.
 火山活動に異常が観測された場合には,緊急観測を実施し,火山活動の詳細を把握する.

3)観測成果の公表

 各種監視・観測で得られた成果は,噴火警報等の防災情報,火山解説資料等の防災目的の資料等に利用する他,地震火山月報(カタログ編)や火山年報等により公表する.

(9)実施機関の参加者氏名または部署等名:

気象庁地震火山部・札幌管区気象台・仙台管区気象台・福岡管区気象台火山監視・情報センター

他機関との共同研究の有無:有
(監視に関するデータ提供機関)
大学,研究機関,自治体,地方整備局等の火山観測実施機関

(10)公開時にホームページに掲載する問い合わせ先

部署等名:地震火山部管理課 地震調査連絡係長
電話:03-3212-8341(内線:4514)
e-mail:jmajishin_kanrika@met.kishou.go.jp
URL:http://www.jma.go.jp/

(11)この研究課題(または観測項目)の連絡担当者

氏名:松森 敏幸
所属:気象庁地震火山部火山課

 

お問合せ先

研究開発局地震・防災研究課

(研究開発局地震・防災研究課)

-- 登録:平成26年07月 --