SAR観測・解析技術の高度化

課題番号6013

(1)実施機関名:

国土地理院

(2)研究課題(または観測項目)名:

SAR観測・解析技術の高度化

(3)関連の深い建議の項目:

4(2)ウ.観測・解析技術の開発

(4)その他関連する建議の項目:

1(3)ウ.内陸地震と火山噴火
1(5)ア.マグマ噴火を主体とする火山
4(2)ア.観測基盤の整理

(5)優先度の高い地震・火山噴火との関連

(6)平成25年度までの関連する研究成果(または観測実績)の概要:

  • 陸域観測技術衛星「だいち」のGPSデータを用いた軌道解析を行い,推定された軌道を用いたSAR干渉解析結果の評価を通じて,軌道推定手法の最適化を行った.
  • 数値気象モデルを用いて大気起因の誤差を低減する処理手法を開発した。
  • 高解像度を維持したまま迅速に位相連続化処理が可能な対話型のソフトを開発した。
  • GPS データとの統合解析手法により、精度が低い速報的な軌道情報を用いたSAR 干渉処理においても、正確かつ迅速に地殻変動を検出した(東北地方太平洋沖地震)。
  • 永続散乱体干渉手法により、年間数mmから1㎝程度の速度で進行する微小な地盤変動を検出した(越後平野及びその周辺)。
  • 観測や調査が困難な海外の地震に伴う地殻変動をSAR 干渉解析等により抽出し、断層モデルを作成して地震像を明らかにした(2010 年ハイチ共和国の地震、2010 年中国青海省地震等)。

(7)本課題の5か年の到達目標:

  • 「だいち2号」等による衛星SARデータを用いた地殻変動観測・解析技術の高度化を目指し、干渉SAR時系列解析に関する技術の開発・改良を進める。
  • GNSS データを利用してSAR 干渉画像内に含まれる、電離圏の影響による誤差を低減する手法の開発を行う.

(8)本課題の5か年計画の概要:

  • 平成26年度~30年度において,干渉SAR時系列解析における主要な誤差要因である植生、大気、電離層の影響を、地表の散乱特性の時空間的共通性、数値気象モデル、電離層モデル等を用いて低減する技術の開発・改良を行い、微小な規模で進行する地殻変動の計測精度向上を図る。

(地殻変動研究室)

  • 平成26年度~27年度において,電子基準点の観測データを利用してSAR 干渉画像内に含まれる、電離圏の影響による誤差を低減する手法を開発する.

(宇宙測地研究室)

以上は、国土地理院経費のうち技術研究開発推進費に基づいた計画である。

(9)実施機関の参加者氏名または部署等名:

地理地殻活動研究センター 地殻変動研究室、宇宙測地研究室

他機関との共同研究の有無:有
宇宙航空研究開発機構(JAXA)

(10)公開時にホームページに掲載する問い合わせ先

部署等名:地理地殻活動研究センター 研究管理課
電話:029-864-5954
e-mail:eiss@gsi.go.jp
URL:http://www.gsi.go.jp

(11)この研究課題(または観測項目)の連絡担当者

氏名:畑中雄樹矢来博司
所属:地理地殻活動研究センター 地殻変動研究室

お問合せ先

研究開発局地震・防災研究課

(研究開発局地震・防災研究課)

-- 登録:平成26年07月 --