GNSS観測・解析技術の高度化
課題番号6012
(1)実施機関名:
国土地理院
(2)研究課題(または観測項目)名:
GNSS観測・解析技術の高度化
(3)関連の深い建議の項目:
4(2)ウ.観測・解析技術の開発
(4)その他関連する建議の項目:
1(3)ウ.内陸地震と火山噴火
1(5)ア.マグマ噴火を主体とする火山
3(4)地震・火山噴火の災害誘因の即時予測手法の高度化
(5)優先度の高い地震・火山噴火との関連
東北地方太平洋沖地震、南海トラフの巨大地震、首都直下地震、桜島火山噴火
(6)平成25年度までの関連する研究成果(または観測実績)の概要:
-
GPS時系列データに含まれる季節的変動について補正手法を構築した。
-
GEONETによる地殻変動監視における大気擾乱による測位誤差の影響を評価するためのプロトタイプシステムを構築した。
-
GPS連続観測局が併置された験潮場について、潮位とGPSのそれぞれのデータから推定される鉛直速度がよい一致を示すことを確認するとともに、潮位データについて、ウェーブレットに基づくコヒーレンス解析手法を開発し、潮位変化がコヒーレントである海域分布を検討した。
-
一周波受信機を含む任意のGPS観測データをGEONETの解と整合させて解析を行うGPS統合解析システムのプロトタイプを構築した。
-
GPS座標時系列の誤差要因である地面反射マルチパスについて、受信機SNRを用い、定量的に見積もる手法を構築した。
-
電子基準点の熱変形に伴う誤差について定量的に見積もる手法を確立した。
-
GEONETにより取得されるリアルタイムデータを常時解析し、巨大地震の規模等を即時に推定する、新しいGEONETリアルタイム解析システム(プロトタイプ)を開発した。
(7)本課題の5か年の到達目標:
-
電子基準点観測データの誤差特性を総合的に分析する手法を開発する。
-
GNSS解析技術を高度化した上で、過去の地震や火山活動に関して高時間分解能の地殻変動情報を抽出する技術を開発する。
-
リアルタイムGNSS解析の安定化、高精度化を図る技術を開発する。
(宇宙測地研究室)
(地殻監視課)
(8)本課題の5か年計画の概要:
-
平成26年度において、電子基準点観測データの誤差特性を分析する技術の開発を行う。
-
平成26年度~28年度において、GNSS解析技術を高度化した上で過去の地震や火山活動に関して高時間分解能の地殻変動情報を抽出する技術を開発する。
-
平成26年度~29年度においてリアルタイムGNSS解析の技術を安定化、高精度化を図る技術を開発する。
(宇宙測地研究室)
以上は、国土地理院経費のうち技術研究開発推進費に基づいた計画である。
以上は、国土地理院地経費のうち理空間情報整備・活用等推進費に基づいた計画である。
(9)実施機関の参加者氏名または部署等名:
地理地殻活動研究センター 宇宙測地研究室
測地観測センター 地殻監視課
他機関との共同研究の有無:有
東北大学、気象庁気象研究所
(10)公開時にホームページに掲載する問い合わせ先
部署等名:地理地殻活動研究センター 研究管理課
電話:029-864-5954
e-mail:eiss@gsi.go.jp
URL:http://www.gsi.go.jp
(11)この研究課題(または観測項目)の連絡担当者
氏名:矢来博司
所属:地理地殻活動研究センター 地殻変動研究室