課題番号7008
気象庁
緊急地震速報の予測手法の高度化に関する研究
3.(4) 地震・火山噴火の災害誘因の即時予測手法の高度化
なし
とくに特定の地震を想定したものではない
新規研究
地震動の即時予測において、より迅速性・堅牢性を向上させるとともに,広い震源域をもつ巨大地震の場合や、広域に複数の地震が連発する場合であっても、震度の適切な即時予測が可能となる手法を構築する。
また,震度(比較的短周期)の即時予測に加え、長周期まで(おおよそ10秒程度まで)の様々な揺れの即時予測に対応できるように拡張・強化する。
従来の地震動即時予測は、震源とマグニチュードの早期決定のみに焦点を当てるアプローチが多かったが、本課題では、観測網からリアルタイムで得られる揺れの実況値を用いる点が特徴である。これにより、(震度だけではなく)長周期地震動を含めた波形での予測が可能となる。
多点観測網のデータを有効に活用する手法を検討する。観測網からリアルタイムで得られる震度分布の実況値にデータ同化を適用し、時間発展的な波動伝播の計算により未来予測を行い、逐次予測精度を上げていくモデルを導入する。また、震源やマグニチュードが未推定の状態でも、実況値から予測が可能な手法をめざす。このことにより迅速性・堅牢性の向上を図る。
さらに,本計画では、上記の震度の即時予測に加えて、長周期地震動まで含む様々な周期での地震動即時予測が行えるように手法を拡張する。それらをリアルタイムで適用できるように計算手法の工夫を図る。
気象庁気象研究所地震津波第3研究室
他機関との共同研究の有無:なし
部署等名:気象庁気象研究所企画室
電話:029‐853‐8536
e-mail:ngmn11ts@mri-jma.go.jp
URL:http://www.mri-jma.go.jp/
氏名: 干場 充之
所属: 気象庁気象研究所地震津波研究部第3研究室
研究開発局地震・防災研究課
-- 登録:平成26年07月 --