海底地殻変動観測

課題番号8001

（1）実施機関名：

海上保安庁

（2）研究課題（または観測項目）名：

海底地殻変動観測

（3）関連の深い建議の項目：

1．（2）イ．プレート境界巨大地震
2．（2）ア．プレート境界滑りの時空間発展
4．（2）ア．観測基盤の整備
4．（2）ウ．観測・解析技術の開発

（4）その他関連する建議の項目：

（5）優先度の高い地震・火山噴火との関連：

東北地方太平洋沖地震、南海トラフの巨大地震、首都直下地震

（6）平成25年度までの関連する研究成果（または観測実績）の概要：

　「地震及び火山噴火予知のための観測研究計画」課題番号8006において、日本海溝沿い、南海トラフ沿いなど、日本近海の海溝型巨大地震が発生した海域ならびに発生が想定される海域において、海底地殻変動観測を実施している。2011年東北地方太平洋沖地震（M9.0）の際には、海底が最大で24m移動したことなど本震による巨大な海底地殻変動を捉えることに成功した。また、地震後も引き続き観測を実施しており、複雑な余効変動が観測されている。また、南海トラフ沿いの海底でも歪の蓄積状況を明らかにするため、継続的に観測を実施している。

（7）本課題の5か年の到達目標：

　地震活動、地震の余効変動、固着回復過程などの詳細を調べ、構造との関係を明らかにするため、GPS－音響測距結合方式による海底地殻変動観測を継続する。
併せて、観測体制の強化を進め、南海トラフなどのプレート境界の固着状態の把握に努める。また、観測手法の一層の高度化を進め、効率的で長期に安定した計測技術の開発を行う。

（8）本課題の5か年計画の概要：

　引き続き、日本海溝沿い、南海トラフ沿いなど、日本近海の海溝型巨大地震が発生した海域ならびに発生が想定される海域において、海底地殻変動観測を継続するとともに、観測技術の開発・効率化を図り観測の高度化を行う。

（9）実施機関の参加者氏名または部署等名：

海上保安庁海洋情報部海洋調査課海洋防災調査室
他機関との共同研究の有無：有
東京大学生産技術研究所、東北大学大学院理学研究科

（10）公開時にホームページに掲載する問い合わせ先

部署等名：海上保安庁海洋情報部海洋調査課海洋防災調査室
電話：03－5500－7147
e-mail：下記URLの問い合わせフォームから問い合わせください。
URL：http://www1.kaiho.mlit.go.jp/

（11）この研究課題（または観測項目）の連絡担当者

氏名：石川　直史
所属：海上保安庁海洋情報部技術・国際課