課題番号4001
独立行政法人海洋研究開発機構
先端的掘削技術を活用した総合海洋掘削科学の推進
1.(1)ウ.地質データ等の収集と整理
1.(2)ア.史料,考古データ,地質データ及び近代的観測データ等に基づく低頻度大規模地震・火山現象の解明
1.(2)イ.プレート境界巨大地震
1.(3)ア.プレート境界地震
1.(3)イ.海洋プレート内部の地震
1.(4)ア.構造共通モデルの構築
4.(2)ウ.観測・解析技術の開発
○東北地方太平洋沖地震関連
○南海トラフ地震関連
○伊豆・小笠原・マリアナ島弧関連
○第三期中期目標より抜粋
海洋の調査研究、開発において各種データ等を取得するための船舶、海洋観測網、観測機器等を高度化することは、広大な海洋空間を総合的に理解する上で必要不可欠であり、我が国の海洋科学技術を推進する上で極めて重要である。このため、未踏のフロンティアへの挑戦、新たな分野の開拓を可能にする先端的基盤技術を開発するとともに、それらを最大限に活用し、組織横断的に取り組む。
具体的には、地球深部探査船「ちきゅう」等による海洋掘削により、これまで人類が到達できなかった海底下深部において得られた知見を最大限に活用し、新たな科学的命題を解決するための研究開発を行い、国際深海科学掘削計画(International Ocean Discovery Program:IODP)の科学プランの達成に重要な役割を果たす。
※本研究課題は当機構の運営費交付金及び受託研究「東北地方太平洋沖で発生する地震・津波の調査観測」等により得られたデータや成果を利用して実施。
○第三期中期計画より関連部分を抜粋
(イ) 掘削試料・掘削孔を利用した地殻活動及び物質循環の動態解明
スケールの異なる各種試料やデータを高精度・高分解能で分析できる手法を構築するとともに、掘削科学の推進に不可欠な掘削技術・計測技術、大深度掘削を可能とする基盤技術を開発する。また、海底観測や広域地球物理探査等によって得られるデータに、掘削孔内において取得される多様なデータや現場実験結果を加えることにより、海底下の構造や性質を立体的に把握し、それらの変動機構の理解につながる仮説を構築する。さらに、仮説の有効性を確認するために、得られたデータ等を用いた数値シミュレーションを実施する。
(ロ) 海洋・大陸のプレート及びマグマの生成並びにそれらの変遷過程の解明
活動的なプレート境界である日本列島周辺海域等において、プレートが生成されてから地球内部に向けて沈み込むまでの構造及びプレート自体の変遷や挙動、沈み込み帯を中心としたプレートと断層の運動に伴い発生する諸現象及びプレート・地球内部のマグマ生成、マントル対流とプレートとの関連等の解明に貢献する研究開発をIODP等とも連携しつつ推進する。
(ホ) 掘削科学による新たな地球内部の動態解明
海底掘削試料等の精密化学分析により提唱され始めた新たな地球内部の構造の存在について、マントル・コアの精密な物理・化学・地質探査を実施し、平成28年度を目途にその構造の概要を把握する。また、マントル運動及びプレート運動等に与える影響を分析し、観測及び数値シミュレーションを組み合わせることにより、地球表層及びマントルの大規模運動を評価する。
海洋掘削科学研究開発センター、地震津波海域観測研究開発センター、地球深部ダイナミクス研究分野、地球内部物質循環研究分野、数理科学・先端技術研究分野、高知コア研究所、地球深部探査センター
他機関との共同研究の有無:有(以下、本課題の中心を担う地震津波海域観測研究開発センターの共同研究の相手方機関、代表者等について記載)
部署等名:研究推進部研究推進第1課
電話:046-967-9420
e-mail:rsd1-kikan@jamstec.go.jp
URL:http://www.jamstec.go.jp/ods/j/
氏名:佐藤かおり
所属:経営企画部 企画課
研究開発局地震・防災研究課
-- 登録:平成26年07月 --