課題番号:0101
独立行政法人情報通信研究機構
航空機等からの先端リモートセンシング技術(SAR等)を用いた地表面変動の把握技術の開発
3.(2)イ.リモートセンシング技術
平成15年度から17年度にかけて実施した、航空機SAR(Pi‐SAR)による研究公募などにより、航空機SARによる精密な地表面計測技術の基礎的な手法を開発とその普及をすすめた。また、平成12年の北海道有珠山噴火および三宅島噴火に実施した観測結果および平成16年の新潟県中越地震に実施した観測結果により、航空機SARによる火山および地震災害時の変動把握の有効性および課題を評価した。平成18年度からは、これらの成果を発展させて、より高精度に計測可能な航空機SAR(Pi‐SAR2)の開発に着手し平成20年度までにその基本部分を完成させ試験観測を実施した。
新規に開発した航空機SARの高分解能性を利用し、地表面の変動を高精度に3次元的に計測する手法を開発しシミュレーション実験等を通して実用に向けた評価を行う。また、実際の災害発生時には、本システムを用いた観測を実施し災害予測等に役立てる。
新規に開発した航空機SARは、これまでのシステムに比べ分解能が飛躍的に向上している。また航空機上において本格的なSAR処理を行い、緊急時にデータを即時に配布する技術の開発もすすめている。この新航空機SARを用いて、地震および火山噴火における予知のための観測研究に必要な要素技術の開発と実用化に向けた評価を進めるとともに、国内の幅広い地域での観測を実施し、変動把握のベースとなるデータの蓄積及び公開を進める。
電磁波計測研究センター 電波計測グループ
他機関との共同研究の有無:なし
部署等名:総合企画部広報室
電話:042‐327‐5322
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URL:http://www.nict.go.jp/
研究開発局地震・防災研究課
-- 登録:平成24年08月 --