火山地質図整備及び噴火シナリオの作成・高度化

課題番号:5005

(1)実施機関名:

独立行政法人産業技術総合研究所

(2)研究課題(または観測項目)名:

火山地質図整備及び噴火シナリオの作成・高度化

(3)最も関連の深い建議の項目:

1.(3)イ.地震・噴火現象に関する情報の統合化

(4)その他関連する建議の項目:

1.(2‐2)ア.噴火シナリオの作成
1.(3)ア.地震・火山現象の基礎データベース
2.(2‐2)イ.噴火履歴とマグマの発生過程
2.(3‐3)イ.噴火の推移と多様性の把握

(5)平成20年度までの関連する研究成果(または観測実績)の概要:

 将来噴火の可能性の高い活動的火山の形成史・噴火履歴を明示した火山地質図を、平成16年度に三宅島及び岩手火山、平成19年度には口永良部島火山について、また、有珠火山については2000年噴火を反映した改訂版を出版するなど、これまでに14火山について整備してきた。そのほか、八甲田山、開聞岳及び池田・山川などについては5万分の1地質図として詳細な地質情報を整備した。

(6)本課題の5ヶ年の到達目標:

 将来噴火の可能性の高い活動的な火山である十勝岳、樽前山、諏訪之瀬島、九重山などの噴火履歴調査を実施し、これらの火山の形成史や噴火履歴などの地質情報を記載した火山地質図及び火山地質データベース(CD‐ROM)として整備する。
 また、伊豆大島火山などについて、新たな地質調査やマグマ組成の解析などに基づき、噴火シナリオを作成、高度化を図る。  

(7)本課題の5ヵ年計画の概要:

 平成21年度においては十勝岳及び樽前山の火山地質図を印刷刊行する。また、九重火山、諏訪之瀬島火山の噴火履歴調査を引き続き実施し、形成史を解明するとともに、定量的な噴出物量、化学分析、年代測定等の基礎データを得る。平成22年度以降、これらの火山に加え、優先して最新の噴火履歴情報を整備すべき火山について噴火履歴調査を実施し、火山地質図の整備をめざす。
 伊豆大島火山については、近海の側火山噴出物の調査のほか、地表調査、ボーリング・トレンチ調査に基づき、過去の噴火様式、マグマ組成の空間時間変化などを解明し、噴火シナリオを作成、高度化する。また、ほかのいくつかの火山についても噴火シナリオの作成を試みる。

(8)実施機関の参加者氏名または部署等名:

地質調査総合センター

他機関との共同研究の有無:有
北海道大学、鹿児島大学、富士常葉大学など

(9)公開時にホームページに掲載する問い合わせ先

部署等名:地質情報研究部門火山活動研究グループ
URL:http://unit.aist.go.jp/igg/actvolcano‐rg/

お問合せ先

研究開発局地震・防災研究課

(研究開発局地震・防災研究課)

-- 登録:平成24年08月 --