課題番号:3020
独立行政法人防災科学技術研究所
深層等高温用地震計の開発
3(3)ウ.大深度ボアホールにおける計測技術
1(1)イ.地震発生・火山噴火の可能性の高い地域
「地震予知のための新たな観測研究計画(第2次)の課題番号3013において、既存の地震計をベースに広帯域・高ダイナミックレンジ化を図り傾斜変動から地震波までを計測可能なボアホール設置型の超長周期地震計の開発を行った。試験観測の結果から、試作した地震計が傾斜計および広帯域地震計として使用可能であることが示された。
日本列島及びその周辺域における地殻活動を正確にモニタリングすることは、地震発生の予測をする上で最も基本的かつ重要な事項である。地殻活動のモニタリング精度を向上するためには、少しでも発生源に近づくことが重要であり、特に首都圏をはじめとする人工的雑音の多い地域や堆積(たいせき)層が厚い地域では、高精度な観測を行うために、大深度ボアホールでの観測が必要となる。しかしながら、大深度においては地温が上昇するため、通常の地震計では安定な観測ができず、高温用地震計が必要となる。モニタリングを目的とした観測においては、安定性は精度と同様に重視すべき性能である。本課題では地下深部の高温環境下で安定動作する、地震計、傾斜計、強震計を開発することを目標とする。
既存のセンサーや既存センサーの改良品から高温環境で確実に動作するものを選定する。これらのセンサーと高温対応の部品を用い高温対応の地震計を試作する。試作した地震計は高温槽による地上試験を行うほか、高温環境にある観測井で地震観測を行い、安定性を評価する。
独立行政法人防災科学技術研究所 観測・予測研究領域地震・火山防災研究ユニット
独立行政法人防災科学技術研究所 社会防災研究ユニット
他機関との共同研究の有無:
なし
部署等名:防災科学技術研究所 アウトリーチ・国際研究推進センター
電話:029‐851‐1611
e‐mail:toiawase@bosai.go.jp
URL:http://www.bosai.go.jp/index.html
研究開発局地震・防災研究課
-- 登録:平成24年08月 --