課題番号:2205
九州大学
九州地域における長周期及びやや長周期地震動の生成過程の理解と予測に向けた研究
2.地震・火山現象予測のための観測研究の推進
(3)地震発生先行・破壊過程と火山噴火過程
(3‐2)地震破壊過程と強震動
イ.強震動・津波の生成過程
新規研究
各地で想定される地震の被害予測のために構造モデルが作成され,強震動予測が進められている.しかし,関東平野を含む一部の地域を除いて,それらは長周期及びやや長周期地震動の生成過程の調査にまではいたっていない.本課題では九州地域の主要な平野に限定して,長周期及びやや長周期地震動の生成過程を解明する.
長周期及びやや長周期地震動の生成過程を既存の強震・震度観測網データの解析と高精度数値シミュレーションにより明らかにし,個別の平野における長周期及びやや長周期地震動の予測の精度と信頼性を向上させるためにキーとなるファクターを抽出し,その効果について検討する.この研究の成果は現在整備が進められている日本全体をカバーする標準構造モデル(第一次近似モデル)を次段階で高度化する際に,九州地域における重要な基礎資料を与える.平成21年度においては,主に次年度以降のシミュレーション解析で使用する3次元大規模並列差分法計算コードの開発を進めるとともに九州最大の平野である筑紫平野の構造について調べる.また,周辺で観測された2005年福岡県西方沖地震の本震及び余震の強震記録から観測点直下の地盤増幅特性を抽出する.平成22年度は,高精度の長周期地震動シミュレーションが可能な3次元大規模並列差分法計算コードの高度化を図るとともに,筑紫平野におけるシミュレーション解析を実施する.平成23年度以降は大分平野,川内平野などを対象にした解析を実施する.
竹中博士
他機関との共同研究の有無:
なし
部署等名:九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門
電話:0957‐62‐6621
e‐mail:
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研究開発局地震・防災研究課
-- 登録:平成24年08月 --