地磁気永年変化のデータベースの構築

平成20年度年次報告

課題番号:7013

(1)実施機関名:

 気象庁地磁気観測所

(2)研究課題(または観測項目)名:

 地磁気永年変化のデータベースの構築

(3)最も関連の深い建議の項目:

 2.(3)ア.日本列島地殻活動情報データベースの構築

(4)その他関連する建議の項目:

(5)本課題の平成16年度からの5ヵ年の到達目標と、それに対する平成20年度実施計画の位置付け:

 現在、気象庁では柿岡(茨城県)、女満別(北海道)、鹿屋(鹿児島県)及び父島(東京都小笠原村)で地磁気観測を実施している。古いデータの品質を点検するとともに、これらの観測データを過去にさかのぼり統一的なデータ形式に整理し、利用しやすい地磁気永年変化のデータベースの構築を図る。平成20年度は、鹿屋と父島で観測された地磁気データを統一的な形式に整理し、ホームページでの公開を試行する。

(6)平成20年度実施計画の概要:

 鹿屋と父島で観測された地磁気データを統一的な形式に整理し、ホームページでの公開を試行する。

(7)平成20年度成果の概要:

 鹿屋と父島でこれまでに観測された地磁気データの内、デジタルデータとしては、
 1時間値が鹿屋1958年1月から現在まで、父島1970年12月から現在まで、
 1分値が鹿屋1985年1月から現在まで、父島1989年1月から現在まで、
 1秒値が鹿屋1997年4月から現在まで、父島1989年1月から現在までが、
独自フォーマットのバイナリ形式ファイルとして保存されている。本年度はこれらを平成16年度に策定した統一的な形式へのフォーマット変換を実施した。変換が終了したデータは、地震予知研究計画地磁気研究グループが改定を進めている地磁気永年変化標準磁場(JGRF)の作成にも利用された。

(8)平成20年度の成果に関連の深いもので、平成20年度に公表された主な成果物(論文・報告書等):

 石井 美樹、2008、「気象庁地磁気観測所におけるJGRFに関わるデータの一次解析概要」、CA研究会論文集

(9)本課題の5ヵ年の成果の概要:

 関東大地震で多くの資料が被災し焼失したが、現存する1897年~1912年の1時間値データについて、印刷資料からデジタル化するとともに、デジタル化したデータを点検し、必要な補正を施したファイルを作成した。また、柿岡・女満別・鹿屋・父島で観測された地磁気1秒・1分・1時間値データを平成16年度に策定した統一的な形式に整理した。さらに、観測測器情報のデータベースへの登録形式の検討および柿岡・女満別・鹿屋で過去に使用された観測測器情報の調査を実施した。

(10)実施機関の参加者氏名または部署等名:

 気象庁地磁気観測所
 他機関との共同研究の有無:なし

(11)公開時にホームページに掲載する問い合わせ先:

 部署等名:気象庁地磁気観測所調査課
 電話:0299‐43‐6909
 e‐mail:kakioka@met.kishou.go.jp
 URL:http://www.kakioka‐jma.go.jp

お問合せ先

研究開発局地震・防災研究課

(研究開発局地震・防災研究課)