機動観測

平成20年度年次報告

課題番号：6018

（1）実施機関名：

　国土地理院

（2）研究課題（または観測項目）名：

　機動観測

（3）最も関連の深い建議の項目：

　2．（2）エ．その他特定の地域

（4）その他関連する建議の項目：

　2．（2）イ．東海地域

（5）本課題の平成16年度からの5ヵ年の到達目標と、それに対する平成20年度実施計画の位置づけ：　

　第6次基本測量長期計画に基づき、地殻変動が活発な地域において機動観測を実施する。

（6）平成20年度実施計画の概要：

　地殻変動が活発な地域等である樽前山、有珠山、北海道駒ヶ岳、浅間山、富士山、伊豆大島、伊豆東部、硫黄島等でGPSによる機動連続観測を継続する。伊豆大島では、APSによる連続観測を継続して実施する。
　東海地震の予想震源域や地震発生確立の評価が高い宮城県沖地震の震源域に近い牡鹿半島でGPSによる機動連続観測を継続して実施する。
　規模の大きな地震が発生した時や火山活動が活発化して緊急測量が必要となったときには、緊急測量作業を最優先して実施する。

（7）平成20年度成果の概要：

　地殻変動が活発な地域等である樽前山、有珠山、北海道駒ヶ岳、浅間山、富士山、伊豆大島、伊豆東部、硫黄島等でGPSによる機動連続観測を継続して実施した。伊豆大島では、APSによる連続観測を継続して実施した。
　東海地震の予想震源域や地震発生確立の評価が高い宮城県沖地震の震源域に近い牡鹿半島でGPSによる機動連続観測を継続して実施した。
　岩手・宮城内陸地震に伴い緊急水準測量の実施と電子基準点（栗駒2）の電源供給・データ通信を一般商用電源が復旧されるまでの間、GPS火山変動リモート観測装置により実施した。

（8）平成20年度の成果に関連の深いもので、平成20年度に公表された主な成果物（論文・報告書等）：

　各種観測により得られた成果等は、地震調査委員会、地震予知連絡会等へ提供。
　国土地理院，その他の地域の地殻変動，地震予知連絡会会報，80，519‐523，2008．
　国土地理院，東北地方の地殻変動，地震予知連絡会会報，81，208‐263，2009．
　国土地理院，その他の地域の地殻変動，地震予知連絡会会報，81，573‐577，2009．

（9）本課題の5ヵ年の成果の概要：

　第6次基本測量長期計画に基づき、16年度からの5ヵ年間において、地殻変動が活発な地域である樽前山、有珠山、北海道駒ヶ岳、岩手山、磐梯山、浅間山、富士山、箱根、伊豆大島、伊豆東部、新島、三宅島、八丈島、硫黄島及び東海地震の予想震源域や地震発生確立の評価が高い宮城県沖地震の震源域に近い牡鹿半島でおいて機動観測を実施した。また、新潟県中越沖及び岩手・宮城内陸地震に伴い緊急水準測量等を実施し、新潟県中越、静岡県中西部、瀬戸内及び福岡県西方沖を震源とする地震に伴いGPS機動連続観測点を設置し観測を実施した。

（10）実施機関の参加者氏名または部署等名：

　測地部　機動観測課
　他機関との共同研究の有無：無

（11）公開時にホームページに掲載する問い合わせ先：

　部署等名：地理地殻活動研究センター　研究管理課
　電話：029‐864‐5954
　e‐mail：eiss@gsi.go.jp
　URL：http://www.gsi.go.jp

平成20年度

平成16年度～平成20年度