課題番号:6030

平成18年度年次報告

(1)実施機関名

国土地理院

(2)研究課題(または観測項目)名

衛星リモートセンシングデータ解析による海外巨大地震に関する調査・研究

(3)最も関連の深い建議の項目

(4)その他関連する建議の項目

(5)本課題の平成16年度からの5ヵ年の到達目標と、それに対する平成18年度実施計画の位置付け

 現地での観測、調査が困難な海外の地震等のイベントに際し、SAR(合成開口レーダー)、光学センサ等の衛星リモセンデータに基づき、地殻変動や地形の変化等を抽出し、断層モデル等を作成して地震像を明らかにする。

(6)平成18年度実施計画の概要

 現地での観測、調査が困難な海外の地震等のイベントが生じた場合に、SAR、光学センサ等の衛星リモセンデータに基づき、地殻変動や地形の変化等を抽出し、断層モデル等を作成して地震像を明らかにする。

(7)平成18年度成果の概要

 2004年12月26日スマトラ島沖地震、2005年3月28日ニアス島沖地震に関連して、衛星SAR画像による上下変動分布の把握を行った研究の取りまとめ等を行った。
 2005年10月8日のパキスタン北部地震に関連して、衛星SAR画像の干渉解析及び画像マッチング解析結果から三次元的な地殻変動分布を推定した。また、衛星光学画像の判読により、地形学的特徴や地滑り分布の特徴を調査した。
 2006年5月26にジャワ島中部ジョグジャカルタ付近で発生した地震(マグニチュード6.3)や、2006年11月15日の千島列島の地震(マグニチュード8.3)、2006年12月26日の台湾の地震千島列島の地震(マグニチュード6.9,マグニチュード7.1)において、地球観測衛星「だいち(ALOS)」搭載のPALSARが取得したSARデータの干渉解析を試みたが、干渉画像がもつ系統的な誤差と明確に区別できるような顕著な変動は検出されなかった。

(8)平成18年度の成果に関連の深いもので、平成18年度に公表された主な成果物(論文・報告書等)

(9)実施機関の参加者氏名または部署等名

測地部宇宙測地課、地理地殻活動研究センター 宇宙測地研究室・地殻変動研究室

他機関との共同研究の有無

JAXA(ジャクサ)

(10)問い合わせ先