課題番号:1409

平成18年度年次報告

(1)実施機関名

東京大学地震研究所

(2)研究課題(または観測項目)名

摩擦・破壊現象の素過程に関する実験的・理論的研究

(3)最も関連の深い建議の項目

(4)その他関連する建議の項目

(5)本課題の平成16年度からの5ヵ年の到達目標と,それに対する平成18年度実施計画の位置づけ

(6)平成18年度実施計画の概要

(7)平成18年度成果の概要

(8)平成18年度の成果に関連の深いもので,平成18年度に公表された主な成果物(論文・報告書等)

(9)実施機関の参加者氏名または部署等名

吉田真吾,中谷正生

他機関との共同研究の有無

吉岡直人(横浜市立大学・国際総合科学研究科)
阪口秀,堀高峰(独立行政法人海洋研究開発機構・地球内部変動研究センター)
Potsdam GFZ

(10)問い合わせ先

図1.slide-hold-slide試験におけるガウジ層を透過したP波振幅と剪断応力.剪断応力を1MPa(メガパスカル)下げてholdしてからslideさせたとき,剪断応力の観察からはlog t healingが見えないが,透過振幅からはhold中にlog tに比例して強度が回復しているのがわかる.

図2.真の3軸圧縮応力実験で得られた,定常クリープ時における歪速度に対する最大主応力-最小主応力.中間主応力が増すと,同じ歪速度で変形させるのに要する最大主応力が増加する.

図3.図の上下中央が光弾性材料による模擬ガウジ層.矢印は剪断力の方向.剪断力を増加させたときに撮った二枚の写真の比較(差)図.図の黒い部分は歪が増えた部分で,白い部分は歪が減少した部分.水平方向から45度の方向に,柱構造が形成されつつあるのが分る.