課題番号:1006
北海道大学大学院理学研究院
地震に関連した電磁気シグナルの発生・伝播メカニズムの解明
以下の観測を5ヵ年間継続し、地震の準備・直前過程での変動を議論する。
16年度えりも地域で得られたMT(マグネトテルリック)観測データを解析し、この地域の3次元比抵抗構造求め、十勝沖地震の震源域の比抵抗構造を調べる。また、道東地域、えりも地域を中心に、根室、厚岸、弟子屈地域で地磁気、地電位、VHF電波伝播異常の観測を継続する。特に、発生が予想される根室半島沖地震や弟子屈地域の内陸地震に備える観測を強化する。
![]() |
第1図.観測点(![]() ![]() ![]() |
![]() |
第2図.2005年12月以降,北海道東で発生したマグニチュード4以上の地震の震央で,数字は深さ(キロメートル)と括弧内はマグニチュードを示す.![]() ![]() |
![]() |
図3.北海道内陸部で発生した地震に対して観測された散乱波の総継続時間の常用対数{Log(Te)}と最大震度との関係を示す. |
![]() |
図4.北海道東部で観測された散乱波の総継続時間の常用対数と,関係した地震の計測震度との関係.沿岸部の震央を持つ地震(![]() ![]() |
![]() |
図5.十勝沖地震の断層モデル予想された地磁気の変化。この時点で、変化の大きい厚岸北部に測点がなかったの有意な変化は観測されなかった。 |
北海道大学理学研究科:茂木透、高田真秀、森谷武男、橋本武志、西田泰典