課題番号:7011

実施機関名:気象庁気象研究所
課題名:東海地震予知技術と南海トラフ沿いの地殻活動監視技術の高度化に関する研究 ‐監視・解析技術の高度化‐

1 修正項目

(6)本課題の5か年の到達目標
(7)本課題の5か年計画の概要

2 原本

(6)本課題の5か年の到達目標

  • 精密制御震源を用いた信号解析において、数10km離れた地点における精密制御震源からの信号の時間分解能を向上させる。信号に含まれる波群の性質の解明と変動源の推定を行う。
  • レーザー式変位計による観測と長期的スロースリップ等の異常地殻変動検知技術開発を行う。歪計等データによるスロースリップ等の異常地殻変動源の推定手法の改良を行う。

(7)本課題の5か年計画の概要

  • 精密制御震源からの信号に対して、アレイ観測技術を用いて、精密制御震源装置から数10km以上の遠方の観測点においても、10日以内程度の時間分解能の時間変化を観測する手法を開発する。また、観測されている信号に含まれる信号の性質を、理論波形計算手法などを用いて解明する。
  • レーザー式変位計のデータについて、長期ノイズレベルの評価とそれに基づく前兆すべり検知能力評価を行う。地殻変動源推定において、精密なプレート形状データを解析に導入すると共に、レーザー式変位計、多成分歪計、体積歪計および他機関データを用いた短期的スロースリップ現象の変動源特定等を行う。今後観測されうる異常変動の識別への利用及び地震発生シミュレーションに対して参照データを提供するため、過去の東海~南海地域の測地データについて再調査を行って一貫した長期的地殻変動データを作成し、その特徴を把握する。

3 修正

(6)本課題の5か年の到達目標

  • 精密制御震源を用いた信号解析において、信号の時間変化の効率的な監視手法を開発する。
  • レーザー式変位計による観測と長期的スロースリップ等の異常地殻変動検知技術開発を行う。歪計等データによるスロースリップ等の異常地殻変動源の推定手法の改良を行う。

(7)本課題の5か年計画の概要

  • 精密制御震源装置からの信号の時間変化の要因分析を行い補正手法の開発を行うとともに、時間変化検出手法の開発・改良を行う。
  • レーザー式変位計のデータについて、長期ノイズレベルの評価とそれに基づく前兆すべり検知能力評価を行う。地殻変動源推定において、精密なプレート形状データを解析に導入すると共に、レーザー式変位計、多成分歪計、体積歪計および他機関データを用いた短期的スロースリップ現象の変動源特定等を行う。今後観測されうる異常変動の識別への利用及び地震発生シミュレーションに対して参照データを提供するため、過去の東海~南海地域の測地データについて再調査を行って一貫した長期的地殻変動データを作成し、その特徴を把握する。

4 修正理由

 精密制御震源装置を用いた監視技術の開発において、より業務的利用に結びつくテーマに重点を置くこととした。また、アレイ解析技術そのものについては、新たに実施することとした「海溝沿い巨大地震の地震像の即時的把握に関する研究」(課題番号7024)において研究開発をすすめることとした。

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研究開発局地震・防災研究課

(研究開発局地震・防災研究課)