課題番号:1004

実施機関名:北海道大学大学院理学研究院
課題名:活動的火山の噴火履歴と噴出物の物質科学的解析による噴火準備過程の解明

1 修正項目

(6)本課題の5か年の到達目標
(7)本課題の5か年計画の概要

2 原本

(6)本課題の5か年の到達目標

 それ以外の活火山についても,できるだけ多くの火山での基礎的データの蓄積に努める.噴火様式や噴火間隔が様々な活火山で,低い噴出率の火山として蔵王と十勝岳,歴史時代において噴火頻度は高いが最近の噴火頻度が低下している火山として樽前山,そして表面現象はなく長い休止期にある火山として摩周火山において,主として研究を実施する.それらの火山について噴火履歴を高精度に求め,噴出物の岩石学的解析を行うことによってマグマ発達過程も長期にわたり明らかにする.それらを用いてそれぞれの火山の噴火ポテンシャルを評価し,中長期の噴火予測を行うことを目的とする.

(7)本課題の5か年計画の概要

 平成22年度においては,桜島でトレンチ調査を実施する.さらにその結果を踏まえて,次年度のトレンチ地点の選定を行う.有珠山では試料の岩石学的検討を行う.伊豆大島では地表踏査を継続する.それ以外の火山でも地表踏査を継続する.
 平成23年度においては,桜島火山でトレンチ調査を実施するとともに試料の岩石学的検討を行う.さらに採取試料の岩石学的検討を行う.有珠山においては岩石学的検討を継続するとともに,関連するボーリング探査にも参画する.伊豆大島では岩石学的検討に重点をおく.それ以外の火山でも岩石学的検討を行う.
 平成24年度においては,桜島では試料の岩石学的検討を行うとともに地表踏査も行う.有珠山ではボーリング探査の資料も加え岩石学的検討を行う.伊豆大島およびその他の火山では岩石学的検討を行うとともに,追加の地表踏査を行う.

3 修正

(6)本課題の5か年の到達目標

 それ以外の活火山についても,できるだけ多くの火山での基礎的データの蓄積に努める.噴火様式や噴火間隔が様々な活火山で,低い噴出率の火山として蔵王と十勝岳,歴史時代において噴火頻度は高いが最近の噴火頻度が低下している火山として樽前山,そして表面現象はなく長い休止期にある火山として摩周火山において,主として研究を実施する.それらの火山について噴火履歴を高精度に求め,噴出物の岩石学的解析を行うことによってマグマ発達過程も長期にわたり明らかにする.一方,日本と比べて噴火頻度の高い海外の火山、特にカムチャッカの火山についてもロシアとの共同研究でマグマ発達過程を検討し,国内の火山との比較を行う.それらを用いてそれぞれの火山の噴火ポテンシャルを評価し,中長期の噴火予測を行うことを目的とする.

(7)本課題の5か年計画の概要

 平成22年度においては,桜島でトレンチ調査を実施する.さらにその結果を踏まえて,次年度のトレンチ地点の選定を行う.有珠山では試料の岩石学的検討を行う.伊豆大島では地表踏査を継続する.それ以外の火山でも地表踏査を継続する.またカムチャッカのクリチェフスコヤ火山において試料採取を行う.
 平成23年度においては,桜島火山でトレンチ調査を実施するとともに試料の岩石学的検討を行う.さらに採取試料の岩石学的検討を行う.有珠山においては岩石学的検討を継続するとともに,関連するボーリング探査にも参画する.伊豆大島では岩石学的検討に重点をおく.それ以外の火山でも岩石学的検討を行う.カムチャッカのクリチェフスコヤ火山において試料採取を行うとともに,物質科学的解析をおこなう.
 平成24年度においては,桜島では試料の岩石学的検討を行うとともに地表踏査も行う.有珠山ではボーリング探査の資料も加え岩石学的検討を行う.伊豆大島およびその他の火山では岩石学的検討を行うとともに,追加の地表踏査を行う.カムチャッカのクリチェフスコヤ火山において物質科学的解析をおこない,マグマ系の検討と日本の活火山との比較を行う.

4 修正理由

 カムチャッカの活火山研究をロシアと共同実施することが加わり、より充実した研究を実施するため。

お問合せ先

研究開発局地震・防災研究課

(研究開発局地震・防災研究課)