科学技術・学術審議会測地学分科会地震部会／火山部会地震及び火山噴火予知観測研究に関する次期計画検討委員会（第1回）配付資料［参考資料2］地震部会／火山部会合同会議（平成19年8月9日）における次期計画に関する主な意見

【次期計画の在り方について】

■　共通部分については、別々に研究をするより連携することで、資源を生かし得られた成果を共有できる。両分野がそれぞれお互いの研究領域のため手の届かなかった部分についても、共通の計画となれば、研究者はモチベーションを高く持ち研究できるのではないか。（鍵山）
■　一本化した計画を作ることによって、両分野が新しい方向へ進み、次の成果が出る方向に進めばいいと思う。できる部分から計画を一本化し、それにより研究内容も一本化するというこの形は無理がなくてよい。（山岡）（深尾）
■　地震については基盤観測網が整備され、火山については個別の火山の監視のための観測網が作り上げられているが、全体を見通して効率的になっていない部分もあると思うので、計画を一体化することによって観測網についても見直し、地殻活動の解明のために資するのは非常にいいことである。（村上）
■　基礎研究については固有に取り組むべき課題と、連携した方が効果的である課題があると思う。限られた資源の中で、観測業務とそのデータベースの構築というインフラの整備は共通でできるのではないか。（田島）
■　地震の科学と火山の科学がどのように発展するかの議論がまず必要ではないか。その上で予知研究にどのようにブレークダウンできるかという議論に進むべきではないか。（大竹）
■　火山噴火予知計画については、実際の防災・減災の対応に、地震予知計画にくらべて深く組み込まれている。その部分については、計画を一本化する場合、議論すべき問題。（大竹）（長谷川）
■　火山噴火予知研究は防災に深く関わり個々の火山の現象に対応してきた。今後、それに留まらず新たな研究の展開を目指すためには、地震分野と火山分野の連携は非常に重要である。（藤井）（渡辺）
■　研究課題の部分については、今の段階でそれぞれ取り組むべきこと、あるいは共通してできる部分を明確にして5年間進める方がいいのではないか。（石原）
■　両分野の連携は重要だと思うが、実際に最先端の研究における要求がなければならない。（大竹）

【骨子案について】

■　サイエンスだけではなく、予測という観点から計画を立てる仕組みの中で、共通の部分、個別の部分を明確にすべきである。地震と火山について、現実的に異なる部分については、明確に5年間の課題を明確に提示する形で計画を作るべきだと思う。（富樫）
■　地震・火山については、日本列島そのものがテストフィールドであると全面的に打ち出す計画にすべきで、基盤観測網がつぎはぎにならない努力が必要。（笠原）
■　地震、火山それぞれ固有のテーマは引き続き重要であり、それぞれ個別の対象、議論があるということは意識すべき。（村上）
■　実際に連携しなければならない課題があるのかが議論されないまま骨子案ができているようにみえる。実際に何を両計画で協力するか課題の設定が見えないと、実際にどのような連携ができるのか進んでいかないのではないか。（金沢）
■　今の段階では、地震及び火山それぞれが取り組むべき課題と、共通してできる課題を明確にして計画を作るべきだと思う。当面5年を考えるのであれば、現実的に大枠は分ける構成がいいのではないかと思う。（石原）
■　相関図を見ると、地震の計画については、構成がそのまま移行しているが、火山の計画についてはシャッフルされているのが少し気になる。（山岡）

【計画推進のための体制について】

■　火山分野については、この計画の外にいる研究者とコミュニケーションをしっかり取る必要がある。計画を作る上でそれをどう実現するか留意していただきたい。（山岡）
■　計画を合同にするのであれば、計画に参画を希望する研究者をどうするのか。地方大学には予知計画に関係しない研究者が大勢いるが、再定義し直すのか。（田）
■　第7次火山噴火予知計画で第一に挙げられている火山の観測体制の強化については、骨子案では若干弱まっている。火山に基盤観測網がない以上、大学の観測点は非常に重要であり、防災面での関与も重要であり、議論が必要であると考える。（清水）
■　火山については気象庁が監視をして情報を出している。大学は基礎研究を行っている。研究推進の体制の部分については、両者の違いを明確にする必要があるのではないかと考える。（石原）

地震部会／火山部会 合同会議（平成19年8月9日）における次期計画に関する主な意見

【次期計画の在り方について】

【骨子案について】

【計画推進のための体制について】

地震部会／火山部会合同会議（平成19年8月9日）における次期計画に関する主な意見