地震部会 観測研究計画推進委員会(第8回) 議事要旨

1.日時

平成18年3月28日(火曜日) 13時30分~17時30分

2.場所

三菱ビル 地下1階 M1会議室

3.議題

  1. 平成17年度年次報告【機関別】、平成18年度実施計画【個別課題】について
  2. 平成18年度実施計画概要について
  3. その他

4.出席者

委員

 平田、金沢、松澤、山岡、笠原、金田、小泉、今給黎、干場、渡辺

文部科学省

 西尾地震・防災研究課長、篠原学術調査官、他関係官

5.議事要旨

(1)平成17年度年次報告【機関別】、平成18年度実施計画【個別課題】について

 まず、事務局より、配付資料(1)、配付資料(2)について説明があった。引き続き、各機関からの委員により、関係各機関の平成17年度年次報告および平成18年度実施計画について報告があり、意見交換を行った。

(2)平成18年度実施計画概要について

 まず、事務局より、配付資料(3)について説明があり、各項目ごとに審議を行った。
 主な意見は下記の通り。

1.(1)日本列島及び周辺域の長期広域地殻活動

委員
 1ページの下から6行目に「稠密観測・データ解析」とあるが、何についての観測か。データ解析はいらないのではないか。

委員
 総合観測と修正する。

1.(2)地震発生に至る準備・直前過程における地殻活動

委員
 小繰り返し地震や準静的滑り等の用語の統一をどうしたら良いだろうか。

委員
 昨年度と同様に何らかの統一が必要だと思う。最終的に事務局で統一してほしい。

委員
 5ページの「エ.地震発生サイクル」の1行目に「プレート境界や活断層に発生する大地震」と記載があるが、「プレート境界や活断層で発生する大地震」としたほうが日本語として適切である。

委員
 3ページの下から8行目に「研究を更に高度化する」いう記述があるが、「研究を推進する」と修正した方が良い。

委員
 「アスペリティ」や「固着域」といった言葉が、数多く出てくるが、これについても統一を検討してほしい。

委員
 4ページの14行目に「シミュレーション等も援用して」という記述があるが、この表現で良いだろうか。できれば修正して頂きたい。

1.(3)地震破壊過程と強震動

委員
 8ページの「ア.断層面状の不均質性」の項目の9行目に「分解能向上を目指す」という記述があるが、「分解能の向上を目指す」と修正した方が良い。

委員
 8ページの同じ項目の下から2行目及び3行目に「モデル地域」という言葉が出てくるが、「事例研究」と修正する。

委員
 8ページの「イ.地震波動伝播と強震動予測」の項目の4行目~6行目には、5ヵ年の最終目標が記述されているので、書き方を検討してほしい。

1.(4)地震発生の素過程

委員
 11ページの「イ.地殻・上部マントルの物質・物性と摩擦・破壊構成則パラメータ」の第2段落でIODPについての記述があるが、表現について再度検討してほしい。

委員
 11ページの「ア.摩擦・破壊現象の物理・化学的素過程」の第2段落で「南アフリカ鉱山」と記述があるが、「南アフリカ」という言葉は必要ないと思う。

2.(1)地殻活動予測シミュレーションモデルの構築

委員
 昨年度は、13ページの「ア.日本列島域」の項目に地球シミュレータの記述があったが、今年度は削除されている。昨年度と同様に、今年度についても地球シミュレータを記述した方が良い。

委員
 13ページの「イ.特定の地域」の第2段落に海洋研究開発機構の記述がないが、どうしてか。

委員
 関係機関から提出して頂いた平成18年度実施計画の最も関連する建議の項目に沿って、記述することとしているため、本項目には記載されていない。

2.(2)地殻活動モニタリングシステムの高度化

委員
 16ページの「イ.東海地域」の2、3行目の「現在、東海地域で進行している非定常ゆっくり滑りをより」という部分を削除する。

委員
 17ページの「ウ.東南海・南海地域」の3、4行目については、産業技術総合研究所の課題番号5009においても実施しているので、「京大防災研:1810」に続けて、加えて頂きたい。

委員
 同じ項目の5行目についてだが、「データ統合した解析」という文章を「データを統合した解析」と修正する。

委員
 17ページの5行目の「新たな観測種目」という言葉は、この部分からは削除した方が良い。また、「海水温観測」という言葉についても「潮位・海水温観測」として頂きたい。

委員
 同じく17ページの下から4行目に「地震・噴火」という表現が出てくるが、本報告書は「地震予知のための新たな観測研究計画(第2次)」に基づく報告書であるので、噴火という表現は適切でない気がする。「地震等」としてはどうか。

委員
 17ページの下から2行目の「の取得とともに海底地殻変動のデータ」を削除した方が文章として分かりやすい。

委員
 16ページの「ア.日本列島全域」という項目があるが、正しくは「ア.日本列島域」であるので修正する。

2.(3)地殻活動情報総合データベースの開発

委員
 20ページの下から2行目の「を高度化する。」を削除し、次の文章とつなげた方がすっきりすると思う。

委員
 「ア.日本列島地殻活動情報データベースの構築」の項目から、昨年度は記載されていたはずの地震に関する地下水変化のデータベースについての記述が削除されている。重要な成果であるので是非記述してほしい。

委員
 20ページの前書きの5、6行目に「地形・活断層・重力・地殻活動・地殻変動・地震活動等」という記述があるが、並び順について再度検討して頂きたい。

委員
 20ページの「ア.日本列島地殻活動情報データベースの構築」という項目の7、8行目の一文が分かりにくい。「集められた地震データ」とはどういうことなのか。修文したほうが良い。

委員
 また、同じ項目の下から2行目の「GPS等のデータを解析するシステムを開発する。」いう記述が、東京大学地震研究所の1417という課題に記載がないような気がする。

3.新たな観測実験技術の開発

委員
 24ページの2行目に「震動」という単語が出てくるが、表現が適切でないので、「地震動」と修正する。

委員
 同じく24ページの3行目の「マントルヘリウムフラックス」という単語も一般の人にとっては分かりづらい。「マントル起源のヘリウム放出量」と修正する。

委員
 23ページの3つめの項目の表題が、建議と違っている。「(3)地下構造と状態変化をモニターするための技術の開発と高度化」と建議の項目に合わせて修正する。

委員
 24ページの「(4)宇宙技術等の利用の高度化」の項目の6行目に「キネマティック測位法等の測位法に」という記述があるが、「測位」という言葉が続けて出てくるので日本語としておかしいと思う。「キネマティック法等の測位法」と修正したほうが良い。

委員
 23ページの「(2)ボアホールによる地下深部計測技術の開発と高度化」という項目の1行目の「歪計測等の観測データ」という部分についてだが、この部分についても「歪計測等の」を削除した方が分かりやすくなると思う。同じ項目の下から1、2行目の「高ダイナミックレンジで」という部分についても同様に削除したほうが良い。

委員
 24ページの下から2行目の「・低価格」という部分についても、取り立てて記述する必要もないと思われるので削除したほうが良い。

 以上の議論を踏まえて、指摘があった箇所について修正を行うこととなった。また、それ以外にも修正が必要な箇所があれば、4月11日まで事務局に連絡を行うこととなった。その後、本日の議論及び各委員からの意見を反映させたものを事務局から各委員に照会し、最終的には主査一任で取りまとめを行うこととなった。最終的に取りまとめを終えた「平成17年度年次報告【機関別】」、「平成18年度実施計画」については、文部科学省のホームページへの掲載および印刷の手続きを進めたい旨の報告が事務局からあった。

以上

お問合せ先

研究開発局地震・防災研究課

(研究開発局地震・防災研究課)