学術研究における多様な分野の総合的な推進方策について(審議経過報告)

平成17年1月11日
科学技術・学術審議会学術分科会・学術研究推進部会

1.平成16年11月1日に開催された科学技術・学術審議会学術分科会(第13回)において、国立大学等の法人化など、近年の学術研究をとりまく大きな状況変化を踏まえつつ、学術研究の多様性を確保していく上で必要な学術分野や、将来を見通して育てていくべき分野などを洗い出し、学術研究の裾野を広げ、幅広く多様な学術研究が総合的に推進されるような方策を検討するため、「学術研究における多様な分野の総合的な推進方策について」審議することが決定された。
 その際、本議題については、学術分科会の下に設置された学術研究推進部会において具体的な検討を行うこととされたことを受け、学術研究推進部会では、平成16年11月15日(第4回)、同年12月24日(第5回)、平成17年1月11日(第6回)の3回にわたり鋭意審議を行った。

2.初回の平成16年11月15日(第4回)の会議では、各委員等から、1今後の学術研究推進のための新たな提言及び2現況の抱えている問題点について、意見発表を行った。

3.第2回目の平成16年12月24日(第5回)には、前回の審議等を踏まえ、今後、
 ○ 学術研究の在り方
 ○ 研究費、研究環境・研究基盤の改善
 ○ これからの大学・研究所の在り方
 ○ 諸外国の学術研究推進体制
 ○ 学術研究推進のための大学改革の在り方
 ○ 研究者養成
 ○ 学術における国際共同研究の推進
 ○ 学術研究の評価と研究成果公開
 ○ 多様な研究分野を育成する方策
の9つの審議事項について審議することとし、各審議事項に関する主要な論点を整理した(別添)。
 また、審議の進め方としては、1各審議事項について、必要に応じ、会議冒頭に有識者から意見発表していただき、その後質疑応答及び意見交換を行うこと、2必要に応じ、一回で複数の審議事項を審議したり、審議の順番を入れ替えたりすること等とした。
 その上で、平成16年12月24日(第5回)には「学術研究の在り方」について、平成17年1月11日(第6回)には「研究費、研究環境・研究基盤の改善」についての学術研究推進部会委員からの意見発表を受けて、主に研究費について審議した。

4.各審議事項のうち、さらに詳細な審議が必要とされた学術情報基盤の整備については学術情報基盤作業部会が、研究設備の整備については学術研究設備作業部会が、それぞれ学術研究推進部会の下に設置されたところである。

5.学術分科会では、「学術研究における多様な分野の総合的な推進方策について」平成16年11月から1年程度かけて審議し、平成17年夏頃を目途に報告をとりまとめる予定としてきた。また、学術研究推進部会において整理した審議事項のうち、なお7つの審議事項が未審議であり、学術情報基盤作業部会及び学術研究設備作業部会での審議も継続している。
 このことから、「学術研究における多様な分野の総合的な推進方策について」は、平成17年2月からの第三期科学技術・学術審議会学術分科会の下で、継続して審議を行うことが必要である。

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