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資料1-2 学術振興上の重要な取組について(これまでの意見のまとめ(案))(反映版)(6)

諸外国の研究支援機関における戦略的取組の例

1.米国国立科学財団(NSF)における例

 国立科学財団は米国連邦政府の独立機関の一つで、科学・工学分野(医学以外)における基礎研究と教育の振興を任務としている。NSFの予算総額は約55億6400万ドル(約4,901億円(注))(2010会計年度)に上るが、NSFはこの予算を研究者の自由な発想に基づく研究に対する競争的資金であるグラント等に充てている。

 グラントについては、公募の際、対象となる研究テーマを特定するグラントと特定しないグラントがある。

1.非特定型のグラント

 研究目的・テーマや申請期限を特に限定せず、一般的に公募するもの。

2.特定型のグラント

 特定の研究を推進するため、NSFが研究目的・テーマを設定し、申請スケジュールも明示して公募するもの。

 特定型のグラントは、各分野における課題のほか、分野横断的な課題も設けられている。いずれも設定されたテーマは包括的なもので、その範囲内であれば、具体的な分野や内容を問わず、グラント支給の対象となり得る。

【分野横断的な課題の例】

  • Frontiers in Earth System Dynamics(地球システム力学の解明)
  • Collaborative Research in Computational Neuroscience(CRCNS)(計算論的神経科学の共同研究)
  • Water Sustainability and Climate(WSC)(持続可能な水の供給システムと気候変動)
  • Computing in the Cloud(CiC)(クラウドコンピューティング)
  • Research Coordination Networks(研究連携ネットワークの構築)
  • Catalyzing New International Collaborations(新しい国際共同研究の推進)
  • Partnerships for International Research and Education(PIRE)(国際研究・教育のパートナーシップ)

(注)1ドル=88.09円(税関長公示年平均レート(2010))で換算。

2.英国の「研究会議(the Research Councils)」における例

 英国では、7つの分野ごとの研究会議(1.芸術・人文科学分野、2.バイオテクノロジー・生物科学分野、3.工学・自然科学分野、4.経済・社会研究、5.医学、6.自然環境研究、7.科学技術施設)において、基礎研究に対する助成が行われている。また、研究会議全体の連携を図るために、7つの研究会議で構成される組織(RCUK)も設置されている。研究助成のプログラムについては、各研究会議において、応募期間・領域未設定型助成のほか、応募期間・領域設定型助成を行っている例がある。

【応募期間・領域設定型助成の例】

○特別プログラム(Special Opportunities)

 特定の領域に対し研究テーマを募集するプログラム。特別プログラムは、研究会議に設置されている戦略委員会で検討される。

<バイオテクノロジー・生物科学研究会議(BBSRC)の特別プログラムの例>

  • Bioinformatics and biological resources fund(生物情報科学・生物資源ファンド)
  • New dynamics of aging programme(高齢化プログラムのニューダイナミクス)
  • The ageing bladder and bowel(高齢化の膀胱・腸)
○BBSRCのStrategic longer and larger grants(LoLas)

 長期の研究期間と多額の資金を必要とする学際的研究プロジェクトを支援するもので、BBSRCのStrategic priority areas(戦略的優先分野)に取り組む研究を対象としている。

<BBSRCのStrategic priority areas(戦略的優先分野)(2007年)>

  • Animal health and welfare(動物の健康・幸福)
  • Biomedical research including diet and health(生物医学研究(食物・健康含む))
  • Engineering and methodologies(工法および手法)
  • Stem cells and technologies underpinning medicine(幹細胞および創薬基盤技術)
  • Sustainable agriculture and land use(持続的農業および土地利用)
  • Synthetic biology(合成生物学)
  • Systems biology(システムバイオロジー)
  • Tools and resources(ツール・リソース)

お問合せ先

研究振興局振興企画課学術企画室

(研究振興局振興企画課学術企画室)

-- 登録:平成23年09月 --