第5期研究費部会において検討をお願いしたい事項

1.今後の科研費が目指すべき方向性(目標や対象、規模など)について

検討課題例

  • 今後の大学等における基礎研究、研究者の自由な発想に基づく研究の意義、役割をどのようにとらえるべきか。 
  • 基礎研究、自由な発想に基づく研究を振興するという観点から、現在の状況をどのようにとらえるべきか。課題はどのような点にあると考えられるか。 
  • 今後、競争的資金の果たすべき役割をどのように考えるべきか。競争的資金の中でも、特に科研費に対して今後求められる役割についてどのように考えるべきか。 
  • 現在の科研費の制度について、思い切って見直すべき点はないか。

    例えば、
    • 科研費の支援の対象となる研究者が所属する研究機関の性格や役割等によって、科研費の在り方に改善を加える必要はあるか。
    • 科研費の予算が伸び悩む中で、応募資格の緩和などもあり応募件数が増え続けている。この現状についてどのように考えるべきか。
    • 分野や領域によって見直すべき点はないか。
    • 科研費の支援の対象となる「研究者」について、範囲が拡大しただけでなく、研究の大型化や細分化などにより多様化していることに鑑みれば、より明確な要件、認定の手続きが必要なのではないか。
    • ファンディングの在り方として見直すべき点はないか。

  • 今後、新しい科学技術基本計画の検討が進む中、将来の科研費として想定されるべき規模等についてどのように考えるか。

2.科研費による若手研究者への支援の在り方について

(1)科研費による「若手研究者支援」の目的や支援の対象となる「若手研究者」の範囲をどのようにとらえるべきか

検討課題例

  • 我が国の大学等で進みつつある研究者の構造的な変化やポスドクの増加等を考えたとき、今後、何に重点を置いて「若手研究者支援」の在り方を考えていくべきか。
  • 現在の科研費による支援においては、できるだけ多くの若手研究者が研究資金を獲得できるようにすることを目指して予算規模を拡充してきているが、若手研究者の独立を支援する方向も強く目指すべきではないか。
  • 支援の対象となる「若手研究者」の範囲について、見直すべき点はないか。例えば、現在支援の対象となる「若手研究者」の範囲を限定しているのは年齢基準だけであるが、職や立場等が変わったことをメルクマールに加えてはどうか。

(2)現在、「基盤研究」とは別の体系で「若手研究」のスキームが構築されているが、現在のスキームにおいて見直すべき点はないか

検討課題例

  • 若手研究者の支援のうえで現在の体系について、見直すべき点はないか。
  • 「基盤研究」と「若手研究」が別々に構築されていることについてのメリット、デメリットをどのように考えるか。
  • 若手研究者の自立を支援する観点から設けられている「若手研究S」について、見直すべき点はないか。
  • 「若手研究スタートアップ」について、見直すべき点はないか。

3.今後の「基盤研究」の在り方について

検討課題例

  • 上記1及び2の視点を踏まえた上で、科研費の体系の中核である「基盤研究」の在り方についてどのように考えていくべきか。
  • 例えば、大学等への公的財政支出が基盤的経費から競争的な資源配分にシフトしている中で、「基盤研究C」などの比較的少額の科研費が果たすべき役割や今後の方向性などについて、今後どのように考えていくべきか。

4.科研費の研究成果を社会に還元していくための方策等について

検討課題例

  • 研究者の自由な発想に基づく研究である学術研究や科研費の果たしている役割等について、国民により広く知ってもらう取組をより進めるべきではないかと考えられるが、具体的にどのような方向性が考えられるか。
  • 現在、科研費の仕組みの中で「研究成果公開促進費」として取り組まれている各種事業について見直していくべき点はないか。例えば、学術図書の出版助成について、これまでも重要性が指摘されてきたが、今後どのようにすべきか。

5.その他

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