資源調査分科会(第47回) 議事録

1.日時

令和4年12月14日(水曜日)13時00分~15時00分

2.場所

Web会議にて開催

3.議題

  1. 日本食品標準成分表の充実・利活用を含めたあり方の検討について
  2. その他

4.出席者

委員

宮浦分科会長、門間分科会長代理、白波瀬委員

文部科学省

北山総括官、松下資源室長

5.議事録

【宮浦分科会長】  それでは、ただいまから第47回科学技術・学術審議会資源調査分科会を開催させていただきます。分科会長の宮浦でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 委員の皆様におかれましては、本日御多忙の中、御出席いただき、ありがとうございます。
 本分科会の議事については、全て公開となっておりまして、後日、議事録はホームページに掲載されますので、あらかじめ御了承ください。
 また、本日は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、傍聴については会議の模様をライブ配信で公開をいたしております。配信トラブル等ございます場合は、後日議事録にて確認いただくように、こちらも御了承ください。
 それでは、これより議事に入りますため、まず、事務局から委員の出欠状況の御報告をお願いいたします。
【松下室長】  事務局を担当しております文部科学省資源室長の松下と申します。よろしくお願いいたします。
 委員の出欠状況ですが、5名中3名の委員が出席で、小長谷委員、瀧本委員は欠席の連絡をいただいております。なお、白波瀬委員におかれましては、御都合により13時55分頃までの御出席となります。
 以上、よろしくお願いいたします。
【宮浦分科会長】  ありがとうございます。
 それでは、北山科学技術・学術総括官から御挨拶を頂戴したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
【北山総括官】  ありがとうございます。ただいま御紹介いただきました、科学技術・学術政策局で総括官をしております北山と申します。第11期科学技術・学術審議会資源調査分科会の開催に当たり、一言御挨拶申し上げます。
 先生方におかれましては、御多忙中にもかかわらずお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
 この資源調査分科会の歴史は古くて、昭和22年に資源委員会として発足し、平成13年の省庁再編のときに科学技術・学術審議会資源調査分科会に改組されまして、現在に至っております。この間、時代の要請にかなった資源の総合的利用に関する重要事項として日本食品標準成分表を位置づけて、調査審議を行っていただきました。
 日本食品標準成分表ですが、現在、幅広く提供されている食品の成分を示す基礎データとして、学校、病院での給食での栄養管理や、教育分野、研究分野、医療分野での栄養指導等において利用されておりまして、国民の生涯にわたる食生活に深く関わっております。
 日本食品標準成分表2020年版(八訂)が公開されてからほぼ2年が経過しましたが、この第11期では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に配慮しながら、日本食品標準成分表の充実・利活用を含めた在り方について、着実に御検討いただきました。審議に御尽力いただきました分科会の先生方と、食品成分委員会の先生方に心より御礼を申し上げます。
 令和3年3月に第6期の科学技術・イノベーション基本計画が閣議決定されまして、総合知の活用が求められるなど、科学技術政策も新たなフェーズに入ってきていると考えております。そのような中で、近年の健康志向の高まりや食品の栄養表示義務化の動きなどもあり、食品の標準的な成分値を示す日本食品標準成分表の果たす役割は、さらに大きくなっていると考えます。
 文科省が公開しております食品成分データベースへのアクセスは、令和元年度には2,226万件だったんですが、令和3年度には2,916万件と、2年間で3割ほどのアクセスの増が見られまして、社会からの関心の高さも感じております。
 本日を含む、この第11期での御議論を踏まえまして、より一層、社会のニーズに的確に対応するため、オープンデータとしての整備も推進しながら、文科省では、科学的見地から日本食品標準成分表の次期改訂に向けた検討を続けてまいります。
 引き続き委員の先生方、皆様からの忌憚のない御意見、御提言を賜りますようお願い申し上げまして、冒頭の挨拶とさせていただきます。本日はよろしくお願いいたします。
【宮浦分科会長】  ありがとうございました。
 北山総括官は、所用のため御退席されます。
 それでは、議事に入りたいと思います。まず、事務局から配付資料の確認をお願いいたします。
【松下室長】  配付資料についてですが、議事次第に沿って御説明をさせていただきます。本日は、適宜、画面で資料を共有しながら説明させていただきたいと思っております。
 本日、この議事次第にあるとおりの議事ではあるんですが、配付資料といたしましては、資料の1から資料の4まで、それと、参考資料の1と2というものを用意してございます。また、委員限りの資料として、開発中のシステムに関する資料、日本食品標準成分表設計・開発実施計画書のドラフト版を配付しております。こちら、委員限りということで申し訳ありませんが、御参考にしていただければと思っております。
 以上になります。
【宮浦分科会長】  ありがとうございます。
 それでは、議事に入らせていただきます。議事1の日本食品標準成分表の充実・利活用を含めたあり方の検討について、食品成分委員会主査の門間委員から御報告をお願いいたします。
【門間分科会長代理】  御報告させていただきます。令和2年12月に日本食品標準成分表2020年版(八訂)が公表されたところですが、新規収載食品が増えただけでなく、エネルギー計算の方法にFAO/INFOODSが推奨する組成成分を用いた計算方法を導入し、エネルギー値の科学的推計の改善を図りました。
 これに伴い、たんぱく質、脂質、炭水化物の組成成分であるアミノ酸、脂肪酸、利用可能炭水化物、食物繊維、有機酸もエネルギー計算に用いることになりました。そのため、成分表に収載されている食品の未分析の組成成分の充実を図ることといたしました。
 また、改訂に対応した形で外部からの依頼による食品分析データの受入れや、新規収載値の公開を含めた取扱いについて、委員会で検討を進めて決定いたしました。この検討により、七訂まであった追補という形ではなく、毎年度、日本食品標準成分表の八訂を更新していくこととしております。
 さらに、食品成分データの利活用促進の方策の検討と、精度・信頼性の向上のために、食品成分データのシステム化を図ることとし、現在、過去からの食品成分データの整理や収載値の検討方法などについて整理しているところでございます。
 このほか、後ほど事務局から詳細を説明いたしますが、分科会からの検討課題に基づきまして検討を進めてまいりました。
 これらを踏まえ、さらに次期の日本食品標準成分表の改訂方針、在り方について検討を進めているところでございます。
 以上になります。
【宮浦分科会長】  ありがとうございます。
 それでは、資料1から資料4に基づきまして、事務局から詳細な説明をお願いいたします。
【松下室長】  資料に基づきまして、御説明をさせていただきます。
 まず、資料1からです。先ほど門間主査のほうからもありました、依頼による食品分析データの受入れについてというものでございます。これは、外部から食品分析データ、こんなものが当方で分析されましたというものを、こちら、食品成分委員会のほうに提出いただいて、収載の可否について検討するような、そういった手順になっております。平成26年にこういう制度がつくられまして令和4年6月、委員会のほうで改訂をいたしました。その改訂の趣旨といたしましては、先ほど門間主査からありました、八訂からエネルギー計算の方法が変わったと。いろいろな成分値が必要になってきたということで、それに対応したような形でどうしていけばいいのか、また、改めてその成分表に載せる意義というものについても、委員会の中で検討されてきました。
 簡単に概要を御説明させていただきますと、受入れ条件といたしましては、収載依頼者、地方公共団体等公的機関、もしくは当該食品を扱う業界を代表する業界団体とするということになります。
 その趣旨につきましては、こちらに収載が可能な食品・成分の性格と載せておりますが、食品については、我が国において日常摂取され、ある程度の流通量があるものであること、また、個別企業の商品・ブランドのみのものでないこと、そういった形で、日本の全国的な代表値を満たすという形での性格を有しているものであるということです。
 ただし、地域特有の食品や限定された期間で摂取される伝統的な食品など、上記の条件と異なる食品の収載を希望する場合については、資源室まで相談のことと。現在の食品成分表の中にも、そういった地域特有の食品なども載っておりますので、そういったものについては御相談いただいて、妥当性について委員会のほうで検討するという形になっております。
 あとは、分析機関などについては、ちゃんと正確性を有しているような形であることであるとか、分析、サンプリング方法についても妥当性が確認されているものであるというようなことなどを載せております。
 今回、改訂に当たりまして、こちらの2番の受入れの主な流れというものを改めて記載をさせていただきました。一番の要点につきましては、こちらの1の事前相談というところになります。なぜこういったものを設けたかと申し上げますと、先ほどいろいろな成分がエネルギー計算に必要になってきているということなので、それが適した分析する資料だとか、分析のサンプル数だとかというのももちろん、事前相談によってそれを妥当なものにしていくということと、それと、そもそもその食品について、成分表に載せるというものが妥当であるかどうかというのを先に検討していくということをやった上で、分析データが無駄にならないように、申請者のほうが無駄な作業をしないようにということ、そういう前提の下でこういったものを検討してきたということになります。そういった妥当性を踏まえた上で提出していただいたものについては委員会のほうで検討していくということで、最終的には成分表のほうに収載されるということになっております。
 あとは、成分表の収載に当たりましては、分析データの提供者を示すために、何処何処の協会分析結果資料等の出典を記載するということにしております。そういったような留意点がございます。
 あと、様式などをこちらのほうに記載しております。
 資料2の御説明に移ります。こちらも先ほど門間主査のほうから御説明があった、新規収載値の公開を含めた取扱いについて、委員会のほうで決定してまいりました。こちら、先ほど申し上げたような、エネルギー値計算にはいろいろな成分が関わってくるということになります。このため、これまで分析したものについては、その成分値を追補という形で掲載する形のものもあったわけですが、今、八訂に至りましては、その分析した成分値を基にして、それが積み重なっていって、エネルギー値が変更になっていく、更新されていくということがあり得るということになっておりますので、これは単純に追加という形の追補ではなくて、更新という形にしていかないといけないのではないかと。そういう背景の下で検討をしてまいりました。
 資料について、まずは新規収載値の公開イメージというものを御説明させていただきます。先ほど申し上げた、更新という形になりますので、日本食品標準成分表の202X年版というもの、こういったものを更新したものをまずトップページに載せていくと。更新のタイミングにつきましては、毎年度の4月末というのを予定しております。こういったものを載せまして、それについての収載食品の一覧表だとかというものも載せていくと。ただ、2020年版(八訂)というものは、それはそれで残していくという形で、ホームページをつくり変えていくということにしております。
 新規収載値の公開イメージとしましては、こちらの202X年版につきましても、現在の2020年版(八訂)と同じだけの分量、今の2020年版を改訂するわけですから、それをきちんと更新したような形で載せていくということにしております。
 更新に当たって、こういった、ちょっと今は赤字で分かりやすいように載せていますけれども、八訂の中に、更新した食品のデータを盛り込んでいくという形にしていきたいと考えております。
 また、新しくつくるホームページといたしましては、これ、令和4年度のイメージ、今年度のイメージですけれども、ちょっとまだ改訂はできていないのですが、こういったことを考えております。委員会のほうで更新されるような、そういう収載値(案)を決定いたしまして、それは委員会のほうで決定した収載値(案)として、速報版として成分値のみを載せていくという形にしています。その委員会決定されたデータは更新予定のデータとして同じものが載りまして、過去の公表履歴として、成分表の2020年版(八訂)というものを掲載していきます。
 これは令和4年度のイメージでして、令和5年度になりますと、新たな委員会の決定というのがありますので、令和4年度の上に令和5年度の委員会決定。令和5年度の委員会決定が、それがさらに先の2024年4月のものとして収載値の案として更新予定のデータとして、ここに掲載されると。公表履歴といたしましては、2020年版がありまして、その上に2023年版というものが、これが掲載されるようなイメージとなっております。
 こちらのほうのこういう収載値(案)のほうのイメージとしましては、それぞれのデータだけ、こういったものを掲載していくと。そのデータにつきましては、画面の関係でちょっと分かりにくいのですが、更新する食品、それから、その下に、変わった成分値につきましてはこのようにピックアップしまして、その更新理由も整理していくということを、今、検討しております。こういったようなイメージで考えております。
 こちらにつきまして、こちらのテキスト形式のほうにそういった内容をまとめております。毎年度整理していくということ、それを二千二十何年版(八訂)との名称としていくということと、更新理由、5つに類型していくということと、データ更新のタイミングとしましては、原則年に一度の機会、毎年度の4月末めどで、成分表に反映した様式で公表するということと、それと、それ以外のデータ以外の食品群別留意点などにつきましても、4月めどで公表していくという形、それから、公表方法については文部科学省のホームページにおいて公表するということ、それから、後ほどちょっと御説明をいたしますが、今、過去の分析データなどについて、電子的な取扱いとしまして、システムを整備してきております。そういったシステムが整備されてきましたら、またこういったデータ、それから成分値の計算方法など、そういったものを整理していくということで今検討しておりますので、それがまた整理できましたら公表していくような、そういう選択肢、方法などというのを新たに検討しないといけないので、またそれについては、時機を捉えて検討していこうと考えております。
 それから、続けて大変恐縮ですが、資料3のほうを御説明させていただきます。新規収載値(案)というものを考えておりまして、今年度検討いたしました食品につきましては、委員会のほうで検討いたしまして、様々な食品を検討いたしましたが、うち111食品について新規の収載値(案)を認めていただくような、そういった形となっております。
 111食品のうち新規食品については、63食品ということになります。認めていただいた委員会を2回やりまして、10月に開きました第22回食品成分委員会と、それと、12月に開きました食品成分委員会がございます。そういった中で認めていただきましたものについて、先ほど御紹介しました、ホームページに載せていくということをさせていただきたいと思います。
 一般成分表のほうになりますが、こういった形で、従来の成分表に載せているようなデータの形のもの、こちらのほう、整理はできたのですが、更新理由についてはまだ整理ができていませんので、こちら、更新理由などにつきましては、また委員会の先生方にも御相談をさせていただいた形で、了解をいただいた形で公表していきたいなというふうに考えております。
 駆け足で申し訳ありませんが、続きまして、資料4の御説明をさせていただきます。資料4につきましては、第11期資源調査分科会の検討課題の対応状況についてということで、第46回の資源調査分科会、昨年8月に開催した分科会ですが、その資料8のほうに検討課題、11期でこういったものについて検討するということでいただいておりますので、それについてどういった検討を進めてきたのかということを御紹介いたします。
 まずは、大きくこちら、1ということでまとめていますが、日本食品標準成分表の次期改訂方針や在り方についてということです。先ほど来何度も出ていますが、成分表の2020年版(八訂)からエネルギー産生成分の取扱いが変更されたことを踏まえまして、既収載食品の未収載成分の充実を優先してまいりました。今、成分表の2020年版のほうには大体2,500食品ほどありますが、その中でエネルギー計算の方法を変更した中で、まだ分析されていない未分析という形で成分表に載っているような、そういう成分が多くありましたので、それらについて未収載成分という形で、それの充実を優先して分析事業を行ってきたということを御説明しております。
 また、現在構築中の次期データベース及び収載値検討システムを踏まえた次期改訂方針や在り方について、引き続き食品成分委員会で検討中ということです。これにつきましては、先ほどちょっと申し上げましたが、現在、これまで割と食品を手作業で旧来式の計算ソフト、エクセルで成分値については計算してまいりましたが、大変手間がかかり、そしてまた手戻りも多くなってしまうという形になっておりました。それについてデータベースを作成いたしまして、システムの中で計算していくということをやっていきたいというふうに考えておりまして、それを踏まえた改訂方針、次期の改訂方針と在り方について検討しているということです。
 また、そういう方針を検討するに当たって、多様な利用者というものが多岐にわたっておりますので、そういった方々に対する食品成分データの提供、それから関係者との連携の検討が必要というふうに考えております。
 具体的にはどういったことを検討したのかは以下のとおりですが、収載食品の更新・充実ということで、食品分析につきましては分析事業をやりましたし、やっております。その中では、先ほど未分析ということで、食物繊維の分析を優先したり、あとは、来年度事業についても、アミノ酸組成、脂肪酸組成などの未収載成分を優先して検討していくということにしております。
 それから、先ほど御紹介した収載食品について、食品成分委員会で検討し、R4年度中に公表予定としております。
 それから、システム化ということを申し上げました。それについて、デジタル化ということをやってまいります。分析データの受入れから収載値(案)の検討、外部へのデータ提供の一貫体制を念頭にした次期データベースの基本設計をR3年度に検討いたしました。R4年度につきましては、いよいよそのデータベースの構築ということをしていくということで今やっておりますが、過去の分析データのデータベースの取り入れ、分析データからの一般成分の決定手順や各段階での様式のシステム化などの試作を実施していくということを今年度やります。
 それから、新規収載値の公表については、先ほど御説明しましたような公表方法で、委員会のほうでその公表方法を決定いたしました。
 それから、英語版の作成及び多言語利用ということです。八訂の英語版の作成というものを、仮訳というものをやっております。それから、英語だけではなくて、ほかの言語にも利用できるような、そういったアプリケーションというのは何かないかということを、そういうのを調査して、御紹介できるようにしていきたいと思っております。
 それから、国内外動向調査といたしましては、国内での食品成分の利用状況について、事業によりましてアンケート調査をやりまして、今、調査結果を取りまとめ中としております。
 それから、外部からの食品分析データの受入れということで、先ほど御説明したような、そういう受入れ方法の見直しを検討し、委員会のほうで決定いたしました。
 それから、11期といたしましては、2020年版(八訂)の分析マニュアルを公表いたしました。
 今後の課題につきましては、そういったことを踏まえまして、成分表の充実に努めます。それから、次期改訂方針や在り方について引き続き検討を進めるということ、それから、現在構築中のデータベース、それからシステムを踏まえた次期改訂方針や在り方の検討を進めますし、多様な利用に対する食品成分データの提供や関係者との連携の検討が今後必要になっていくということとしております。
 以下は、これまでの委員会の検討状況など、そういったものをまとめた資料となっております。
 それから、先ほど資料の確認のところで御説明いたしました、ドラフト版の日本食品標準成分表設計・開発実施計画書につきましては、こちら、先ほど来申し上げています、そういうシステム、どういったものを形づくっていくのかという、現在、ドラフト版ということで、まだ固まっていないもので、公表はしておりませんが、委員の方に御参考にしていただければという資料になっております。
 長々と申し訳ありませんかが、説明は以上です。
【宮浦分科会長】  ありがとうございました。
 門間主査から第11期の取組状況を御報告いただき、事務局から詳細を御説明いただきました。
 御意見、御質問などございましたら、お願いいたしたいと思います。いかがでしょうか。
 白波瀬委員、どうぞ。
【白波瀬委員】  大変詳細な御説明をありがとうございました。
 1点だけなんですけれども、かなり積極的にいろいろなところで改善が認められたということで、大変よかったと思います。その一方で周知と申しましょうか、こういう変化が正確にどういうふうに実施されたか、時系列変化にあたっての注意といったところで、正確な情報の提供はどのような形でおこなわれるのか。2点目、ちょっと個人的な興味もあるのですけれど、国際基準との関係で、日本語で作業をすすめられ、もちろん翻訳というのもあるんですけども、異なる国での食物との整合性というのはどうなっているのでしょうか。例えば、同じトマトといっても、日本とアメリカでは少々ちがうようにも思いますが、そういう辺りってあるんでしょうか。 以上です。
【宮浦分科会長】  今の点、いかがでしょうか。
【松下室長】  ありがとうございます。またその周知というものはやっていかないといけないなというふうには考えておりまして、もちろん来年、これは変わった形のものを公表する際には、プレスリリースなんかもさせていただきたいと思っておりますし、あと、私ども、様々なところから講演依頼をいただいております。そういったところでも周知をさせていただくということもありますし、また、私どもお付き合いのある、そういう利用者の方、ユーザーの方はたくさんございますので、そういったところにも積極的にお知らせしていきたいと思っております。
 それから、国際基準につきましてということですが、一つの食品というわけではございませんが、先ほど門間主査のほうからありました、エネルギー計算の方法をFAO/INFOODSが推奨する形で変更して、改善を図ったということもあります。そういったところで、国際的にどういうふうにやるべきかということが検討されておりまして、それぞれの国によって、実はエネルギー計算の方法であるだとか分析方法というのは、それぞれで検討されて、妥当なものを採用しておりますが、憚りながら、日本というのは、これだけのデータを充実させているというのは、日本とアメリカと、そこぐらいということで、先進的にさせていただいているなと思っております。
 また、中には、そういう多言語化しますと、それを使いたいというお話もございますので、そういったときには、当方も協力できるところはしていきたいなというふうに考えております。
【白波瀬委員】  ありがとうございました。
【宮浦分科会長】  ありがとうございます。いろいろシステム化、データベースも大変な作業だと思うんですけれども、非常に使いやすく、広く周知されるきっかけにもなると思いますので、御苦労は多いと思うんですけれども、試作段階だと思いますが、よろしくお願いいたします。
 そのほかいかがでしょうか。
 門間主査には、委員会のほうで大変御尽力いただきまして、ありがとうございます。改めて厚く御礼申し上げます。
【門間分科会長代理】  いろいろお世話になっております。
【宮浦分科会長】  それでは、特段ないようでございましたら、この活動状況で、資源調査分科会として了承するということでよろしいでしょうか。
 ありがとうございました。
 次期改訂に向けましては、本分科会で出ました課題や論点も踏まえつつ、引き続き検討を継続していくこととしてまいりたいと思います。
 それでは、その他の議題として、全体を通じて御意見、御質問など何かございますでしょうか。よろしいでしょうか。
 それでは、その他議題は終了ということで、予定していた議事終了ということで、事務局よろしいでしょうか。
【松下室長】  はい。委員の皆様には大変お世話になりまして、第11期、今回で分科会開催は終了という形となりました。
 また、いただいた検討課題とか論点も踏まえつつ、今後も事務局として尽力していきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
【宮浦分科会長】  それでは、議事終了で、閉会とさせていただきます。本日はありがとうございました。
―― 了 ――
 

(科学技術・学術政策局政策課資源室)