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Home > 政策・施策 > 審議会情報 > 科学技術・学術審議会 > 研究計画・評価分科会 > 情報科学技術委員会 計算科学技術推進計算科学技術推進ワーキンググループ(第6回)配布資料 > 資料2−2 > 1



1. はじめに

 計算科学技術は、伝統的な科学技術研究の方法であった理論と実験に加え、新たに、「第3の方法」として、現代科学技術の発展に大きな役割を果している。今や計算科学技術は、科学技術の重点4分野であるライフサイエンス、情報通信、環境、ナノテクノロジー・材料分野におけるキーテクノロジーの研究開発や、宇宙開発、核融合等のビッグサイエンスのみならず、産業界の製品開発における国際競争力の維持・発展や、台風・地震などの自然災害予測に基づく安全・安心な社会の構築など、我が国の持続的発展において、必要不可欠な方法となっている。

 他方、最先端の計算科学技術の推進・維持には一企業・一機関ではなし得ない技術力、資金、方策を必要とすることから、国民の理解が得られるようにするには、研究目的、技術開発の方針、費用対効果などもろもろの課題の抽出と検討が必要である。
これらを背景に、今後の計算科学技術の推進に係る諸問題についての抽出と検討を目的として、情報科学技術委員会運営規則第2条に基づき、情報科学技術委員会の下に「計算科学技術推進ワーキンググループ」(以下「WG」ともいう。)を設置し、平成16年8月から議論を行った。

 本報告書では、WG委員および外部専門家のプレゼンテーション内容に基づき、将来の研究方向、スーパーコンピュータユーザの求める将来の超高速計算機システムのあり方、システム構築に向けての課題、共同利用計算機センターへの要望等に関して整理した。また、その結果に沿って、平成17年度の計算科学技術推進WGの検討課題についてまとめた。


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