参考資料2 ロードマップ検討グループ グループ会合の開催結果概要

量子情報処理(主に量子シミュレーション)に係るロードマップ検討グループ
グループ会合の開催結果概要


第1回会合:2017年5月26日 10時00分~12時00分  於:文部科学省15階 会議室2
第2回会合:2017年6月2日 10時00分~12時00分  於:文部科学省6階 6F3会議室

<議事進行の流れ>
●要素技術を有する5名の有識者が作成したロードマップ素案について、それぞれから説明があった。
●それぞれの説明を元に、各要素技術に関する状況等を議論した。
●事務局が作成したロードマップ(包括素案)を用いて、ロードマップの在り方や、各技術進展の妥当性、各インパクトへ繋がる要素技術の関係性等について議論した。

以下、主要なコメント・議論内容を記す。
<全体的なコメント・議論内容>
●本ロードマップでは、理想的な状況で十分な予算と人員が配置された場合の、我が国におけるベストケースシナリオを示すということの確認がなされた。
●本ロードマップでは、科学技術インパクト、経済・社会インパクトが最も大事であるとの共有がなされ、議論はそこから遡って考えた方が趣旨に近いとの議論がなされた。
●研究の物理的技術の部分については専門有識者の皆様にしっかりとしたものをご提出いただいており、既に集められている情報の量や確かさについては十分であるとの認識で一致した。
●事実に即しつつ国民にわかりやすく、且つ進捗のわかりやすい文言や表現となるように議論がなされた。
●ロードマップの名称を量子シミュレーションとしてしまうと、我が国として量子コンピュータの研究開発を行わないと受け取られてしまう恐れがあるため、名称を「量子情報処理(主に量子シミュレータ・量子コンピュータ)」としてはどうかとの意見で一致した。

<具体的なコメント・議論内容>
●EUのQuantum Manifestoが一つの基準となるため、その内容の妥当性を議論し、概ね妥当であるとの認識がなされた。
●アルゴリズムなどの物理的技術以外の要素に関する記述が不足しているため、有識者からの意見を伺った上で適宜追加し、インパクトについて整理するのが良いとの意見があり、量子情報処理の専門家からの意見を伺い項目を追加した。
●記載されている項目は「物質」に関わることがほとんどだが、それ以外の応用先についても記述した方が良いとの提案があり、素粒子・宇宙物理に関する項目を追加した。
●達成時期が他の公表されている計画よりも遅いものがあるとのご指摘があり、専門家に確認の上で、可能なものは修正を行った。
●上に経済・社会インパクトを据え、左下から右上に向かった流れは見た目として良い。また、一色では流れがわかりづらいので、大まかな系統ごとに色分けをした方が良いとの意見で一致した。

以上


量子計測・センシングに係るロードマップ検討グループ
グループ会合の開催結果概要


第1回:2017年5月23日(火曜日)16時00分~18時45分 於:文部科学省15階 会議室1
第2回:2017年6月19日(月曜日)15時00分~16時30分 於:文部科学省13階 13F3会議室

<議事進行の流れ>
●要素技術を有する5名の有識者が作成したロードマップ素案について、各有識者から説明があった。
●それぞれの説明を元に、各要素技術に関する状況等を議論した。
●事務局が作成したロードマップ(包絡素案)を用いて、ロードマップの在り方や、各技術進展の妥当性、各インパクトへ繋がる要素技術の関係性等について議論した。

以下、主要なコメント・議論内容を記す。
<全体的なコメント・議論内容>
●センサは何を計測するかが重要であるため、経済・社会インパクトから要素技術の進展へ向かっていく作り方でも良いのかもしれないとの議論がなされた。
●要素技術の進展に基づいて経済・社会インパクトが生まれる可能性もあるため、シーズからのロードマップ(上記コメントの逆)も念頭に置いておくとの議論がなされた。
●出口の項目の重要性・必要性は、実際の企業等のニーズを踏まえるべきとの認識のもとに、ニーズを含めた議論がなされた。

<具体的なコメント・議論内容>
●異なる要素技術で同一計測(例えばジャイロスコープ)を目指す場合、測定の対象物や目的等によって感度や精度といったマイルストーンが異なる可能性があり、一つのロードマップにする際にはここをどのように表すかは議論の必要があるとの認識がなされた。
●他の技術や国内企業の参加の可能性などをうまく示すことができると、産業界の見方も変わるのではないかとの議論がなされた。
●Funding agencyや企業の方が見て「量子センサとは何か。何ができるのか。」が理解できるようなものとすることが重要との認識がなされた。
●本ロードマップ素案にご協力いただいた有識者に、各要素技術の長所や現行手法との優位点をまとめた絵を作成いただき添付するのも良いかもしれないとの議論がなされた。
●要素技術をまとめた絵も重要ではあるものの、より一般的にわかりやすい、例えばライフ・ヘルスケアに関するインパクトを図示するもの良いのではないか、という量子科学技術委員会(5月30日)での意見を紹介し、意識共有がなされた。

以上


極短パルスレーザーに係るロードマップ検討グループ
グループ会合の開催結果概要


第1回会合:2017年5月22日 10時00分~12時00分 於:文部科学省15階 会議室1
第2回会合:2017年6月20日 13時30分~15時30分 於:文部科学省5階 5F5会議室

<議事進行の流れ>
●光源開発、物性研究、化学反応研究の側面から3名の有識者が作成したロードマップ素案について、各有識者から説明があった。
●それぞれの説明を元に、各要素技術に関する状況等を議論した。
●事務局が作成したロードマップ(包絡素案)を用いて、ロードマップの在り方や、各技術進展の妥当性、各インパクトへ繋がる要素技術の関係性等について議論した。

以下、主要なコメント・議論内容を記す。
<全体的なコメント・議論内容>
●ロードマップは、高強度型と高繰り返し型について検討するとの認識がなされた。
●波長の短い極短パルスレーザーの開発に当たっては、光源のみならず、集光・反射用光学素子や検出器、ビームライン設計技術など、システムとしての取組が必要との認識がなされた。

<具体的なコメント・議論内容>
●固体は電子が高密度であるため比較的強度の弱い高繰り返し型の方が有効であること、特に様々な相互作用が存在する固体物理分野においては長波長方向への拡大を含め幅広い領域をカバーできることが重要であることの議論がなされた。
●約10年程度で共用的な利用ができるのではないかとの認識がなされた。
●空間分解能の向上による微小領域の観測を可能とすることが重要との議論がなされた。
●学術的な観点からのインパクト(アト秒領域の非線形光学の発展)も記述する議論がなされた。
●放射光と比較して、極短パルスレーザーで出来る事の差異が分かりやすい表現とする議論がなされた。
●加速器技術との融合・連携についても記述する議論がなされた。
●経済・社会インパクトとして、極短パルスレーザー加工の原理解明による利用の拡大についても記述する議論がなされた。
●電子等の移動計測は、第一原理計算(古典及び量子情報処理)との連携が重要との認識がなされた。

以上


次世代レーザー加工に係るロードマップ検討グループ
グループ会合の開催結果概要


第1回会合:2017年5月23日 13時00分~15時00分 於:文部科学省15階 会議室2
第2回会合:2017年6月20日 10時00分~12時00分 於:文部科学省15階 会議室1

<議事進行の流れ>
●主査が作成したロードマップ素案について、主査から説明があった。
●主査の説明を元に、各要素技術に関する状況等を議論した。
●ロードマップ(素案)を用いて、ロードマップの在り方や、各技術進展の妥当性、各インパクトへ繋がる要素技術の関係性等について議論した。

以下、主要なコメント・議論内容を記す。
<全体的なコメント・議論内容>
●加工の学理解明と機械学習の活用が重要との認識がなされた。
●20年後にフルデジタルレーザー加工機を導入するというのは、グローバルな様々な分野の顧客からのニーズに基づくものであるとの認識がなされた。

<具体的なコメント・議論内容>
●加工の学理に基づき、光源開発の設計指針が得られるという考え方が重要との認識がなされた。
●マクロ加工、マイクロ加工、露光加工の他に、改質加工も加えるべきとの議論がなされた。
●改質加工では、精度だけでなく、深さも重要との認識がなされた。
●現状、第一原理計算ではマクロの現象を説明できておらず、マクロとミクロの接合が欠落している。加工過程をミクロに観察し、メゾ・マクロに接合することが重要であるとの議論がなされた。
●先進溶接等には高度な温度制御が鍵となるとの議論がなされた。
●CFRPだけでなく、銅・アルミの加工も重要であるとの議論がなされた。
●様々な量子ビームの複合系での加工も重要であるとの議論がなされた。
●ガソリンから電気自動車に移行する際に生ずる新しい加工プロセス(バッテリー、モーター等)において、レーザー加工機が必要となるとの認識がなされた。

以上

お問合せ先

科学技術・学術政策局 研究開発基盤課 量子研究推進室

(科学技術・学術政策局 研究開発基盤課 量子研究推進室)