資料5 原子力研究開発の基盤に関する課題

原子力に関する研究開発の遂行及び人材育成に不可欠である試験研究炉等の原子力施設に関する議論については、わが国として本分野の研究開発・人材育成に係る将来像を見据えた議論が不可欠。その一方で、長期に亘る原子力施設の停止により既に研究現場に弊害が生じている。原子力研究開発施設に関する課題とその対応策について、本部会での議論を踏まえ時系列に分けて整理を行う。


短期(~3年)

中期(3~10年)

長期(10年~)

原子力研究開発施設に関する課題

・国内の原子力研究開発施設の再稼働が十分ではないため、国内ユーザーが海外施設を活用せざるを得ないが、海外機関との調整や利用料等が大きな負担

・国内の原子力施設の再稼働が進む一方、施設の廃止が進むため、国内施設の活用のみでは戦略的な研究開発が不可能

・現存する原子力研究開発施設の老朽化がさらに進み、わが国として必要な施設の維持管理が困難

考えられる対応策

・国内の原子力研究開発施設の再稼働支援及び施設共用の促進

・海外施設の利用に関するワンストップ窓口・交渉機能の整備

・国内機関が負担している海外施設使用料や試料の輸送等に対する支援

・施設の廃止を踏まえた研究開発機能の集約化・代替措置の実施

・国内の再稼働した原子力施設の国際共用を梃子に、海外の原子力施設に関する利用促進に向けた国際枠組みの形成

・研究開発の将来像及び国内外の施設の状況を踏まえ、原子力研究開発施設の新設を含む必要な措置の実施

・国内の原子力研究開発施設の運営に係る持続可能なマネジメントシステムの構築

 

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研究開発局 原子力課