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核融合科学技術委員会 原型炉開発総合戦略タスクフォース(第12回) 議事録

1.日時

平成29年4月18日(火曜日)15時~17時

2.場所

文部科学省 6階 6F3会議室

3.議題

  1. 原型炉開発総合戦略タスクフォースの議事運営等について(非公開)
  2. 原型炉設計合同特別チーム報告について
  3. 「核融合原型炉研究開発の推進に向けて」の策定について
  4. 「原型炉開発に向けたアクションプラン」について
  5. その他

4.出席者

委員

岡野主査、笠田主査代理、石井委員、大場委員、柏木委員、坂本委員、澤委員、竹永委員、西村委員、福家委員

文部科学省

松浦研究開発戦略官、遠藤補佐、野田核融合科学専門官、上田科学官、秋山学術調査官

オブザーバー

小川主査、岸本委員、森委員(以上、核融合科学技術委員会委員)、飛田量子科学技術研究開発機構六ヶ所核融合研究所核融合炉システム研究開発部長

5.議事録

※ 今回の議事は、人事に関する案件があったため、科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会核融合科学技術委員会運営規則(平成27年3月26日決定)第4条の規定に基づき、議題1は非公開。



【岡野主査】  それでは、定刻になりましたので、始めたいと思います。
 本日は、御多忙のところ、お集まりいただきまして、まことにありがとうございます。
 事務局から定足数の確認をお願いいたします。
【野田専門官】  きょうは、池辺委員が御欠席でいらっしゃいますけれども、11名中10名の委員に御参加いただいておりますので、過半数ということで、定足数を満たしております。
【岡野主査】  ありがとうございます。それでは、ただいまから第12回原型炉開発総合戦略タスクフォースを開催いたします。
 本日は、第9期タスクフォースとして初めての会合となります。本タスクフォースの主査につきましては、きょうも来ていただいている核融合科学技術委員会の小川主査の御指名によりまして、前期に引き続き、私、岡野が務めさせていただきます。第9期も、委員各位の御協力をよろしくお願いいたします。
 本日は、議題(1)の中で予定しております主査代理の指名がなされるまでの間、この会議は非公開とさせていただいております。


(傍聴者入室)


【岡野主査】  それでは、続けさせていただきます。
 第1回ということもありますので、ここで文部科学省の松浦研究戦略官より御挨拶をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
【松浦戦略官】  研究開発戦略官の松浦です。
 タスクフォースの先生方の皆様におかれましては、前期に引き続き、藤岡先生を除いて皆さん御留任ということで、議論の継続性という観点では、非常に有り難いことだと思っております。
 ITER計画の見直しが今進んでいまして、原型炉の開発という観点においては、少し目標が先の方に延びていくという状況にありますが、そういう難しい状況の中で、原型炉開発に向けた歩みをしっかり進めていくという意味で、今期のアクションプランの議論に関して、非常に重要かなと。
 どういう点で重要かということは、やはり限られた予算の中でしっかり成果を出し、それが世の中にもきちんと見えて、国民の皆様方から御理解、御支援を得ると。また、特に原型炉の開発においては、これまでブロードアプローチ活動の中で、欧州と密接に協力をしてきたと。産官学が合わさって、六ヶ所に合同特別チームもできたと。今後、そういったBA活動、あるいは、合同チームの活動は、よりアクティブに今進んでいくということでは、どういう点を特に日本として重要視していくのか、あるいは、欧州を含めた国際協力をどういうふうに進めるのか、また、合同特別チームは産官学全体から成り立っていますので、やっぱりそういう方々に引き続き協力を仰ぐためには、どういう体制、あるいは、どういう運営の仕方がいいのかという点についても、今回、議論を深めていただければと思っております。
 また2年間、よろしくお願いいたします。
【岡野主査】  松浦研究開発戦略官、どうもありがとうございました。
 それでは、引き続き、議題(2)に入ろうと思います。議題(2)は、原型炉設計合同特別チームの報告でございます。
 タスクフォースの設置についての資料にございますように、本タスクフォースでは、合同特別チームによる研究開発の進捗状況の把握、同チームへの助言等を行うことになっております。本日は、合同特別チームの飛田チームリーダーにおいでいただいていますので、28年度の実績と29年度の活動計画について御説明いただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
【QST飛田部長】  特別チームの飛田でございます。資料4に基づいて、昨年度の事業報告、それから、今年度の事業計画について御説明申し上げます。
 まず1ページでございますが、事業の報告に先立って、特別チーム設置の経緯について簡単に説明させていただきたいと思います。
 丸印の2番目ですけれども、第37回の核融合研究作業部会、これが特別チーム設置の発端になったと考えております。この作業部会の審議の結論の一つとして、青字で書いてありますように、「(統合的視座をもって原型炉開発の在り方を検討するため)」、途中は省略して、「原型炉開発の技術基盤構築の中核的役割を担うチームの構築を求める」というような結論に基づいて、「合同コアチーム」が発足いたしました。これは平成25年7月でございます。
 このチームが原型炉に向けた開発戦略を検討いたしまして、その翌年に合同コアチーム報告書を提出されています。この報告書が出た当時、まだ2年半前ですが、当時というよりは、その時点と言った方がいいかもしれないですけど、幅広いアプローチ活動での日欧共同で進める原型炉設計活動というのが行われており、この報告書は、更にこの活動を強化して拡大を求めるという提言でございました。
 この報告書を受けて、第42回、43回の核融合研究作業部会の審議に基づきまして、平成27年6月に、原型炉設計合同特別チームを、現在の量研機構の六ヶ所核融合研究所に設置することになったわけです。
 1枚めくっていただいて、2ページでございますけれども、まず特別チームの枠組みと構成でございます。特別チームは、左下の図にあるように、このタスクフォースの方針提示に基づいて、産官学からなるチームで、原型炉へ向けた概念設計、あるいは、開発活動を行うということになっております。特に重視されているのは、オールジャパン体制でということと、研究機関、大学、産業界が問題意識と戦略を共有して、一体となって課題解決に取り組むということでございます。
 右の図を見ていただくとよろしいかと思いますが、日本全国、現在22の研究機関、大学、企業の参画の下で、この活動を進めております。メンバーの数が現在82名でございまして、量研機構、大学、産業界の構成比は、それぞれ1対1対1というような構成になっております。
 3ページでございます。これは活動計画、中期計画と言った方がいいと思いますが、これを示したものでございます。先ほども述べましたように、タスクフォースの方針提示――これはアクションプランとイコールと思っておりますけれども――に基づいて、原型炉設計開発活動を展開していくわけですけれども、1つの大きなターゲットは、2020年頃に想定される第1回中間チェックアンドレビューでございます。この時点での原型炉設計の完成度として、下に幾つか示してありますけれども、運転計画、基本概念、機器、技術仕様、コスト概算とか、そのようなものがございまして、これらは合同コアチームの報告書に、中間チェックアンドレビューの時点で求められる完成度ということで明記してあるものです。これらの課題を解決するために、オールジャパン体制で取り組むということでございます。
 4ページでございますけれども、4ページは、昨年度の活動概要となります。
 設計を進める上で重要なのは、会合を多数回開催して、合議の上で何か重要な決定事項を決めて、設計を進めていくことになります。そういう意味で、多数の会合を開催しておりまして、技術会合は合計30回以上、延べ400名が出席しております。
 この会合の一つにワーキンググループという活動がございまして、これは特別チームとしての活動はまだ初期の段階でございますので、設計のガイドラインについて合意を図る、あるいは、タスクフォースのアクションプランを具体化してイメージを揃えて作業を進めるために行っているものです。活動期間は1年から1年半くらいと短期にしまして、その間決まったことを報告書にまとめて、メンバーあるいは特別チームで共有するというような方針で進めております。超伝導コイル、運転計画、ブランケット、ダイバータ物理検討、理論シミュレーションと、今、既に活動を終わったものもありますが、この5つのワーキンググループ活動を行っております。
 設計活動、これは基本概念ということで、幅広く設計活動を行っておりまして、これ以外に、設計の基盤となる材料データベースの拡充作業等を行っております。
 今年度から特別チームの下で共同研究、これは大学の参画を拡大するために行っているものですけれども、昨年度はそのための準備作業を行いまして、年度の後半には公募を行って、採択案件を決定したということでございます。
 5ページには、特別チームで行ってきた主な会合を書いてあります。全体会合はこれまで5回行っておりまして、上の方の段に年次報告というのがあります。これは1年間の活動をまとめたものでございます。コンパクトにまとめたもの、90ページ程度のものです。それから、3月には、第5回の全体会合という、これは右上の方に写真がありますが、こういう会合を行っておりまして、概念図だけですとイメージがわかないので、3Dプリンタで機器の模型を作成して、問題点を洗い出す、そういうディスカッションしている様子が御覧いただけると思います。このようなことをやることで、構造とか、メンテナンスのしやすさとか、そういう議論ができて、改良へ向けて取り組む方向性が見えてくるということを目指しております。
 次のページですが、6ページでございます。ワーキンググループ活動の主な活動内容がまとめてあります。
 全部は触れませんが、超伝導コイルWGについては、ITERでは既にコイルの製作が行われていて、この製作経験を踏まえて、原型炉の超伝導コイルの設計がどうあるべきかというガイドラインについて議論して、そのガイドラインを決定しております。この活動は、昨年度終了しております。
 主な論点といいますか、リコメンデーションとしては、コイルの製作公差を緩和してほしいと。これはメーカー側から設計側への強い注文でございます。
 それから、Nb3Snを主案とすることを推奨ということになって、そういう結論が出ました。これまでNb3SnとNb3Alという2つのどちらかにしましょうということで進んでいたんですけれども、最近になって、Nb3Snで高電流化ができて、ひずみでもやや改善が見られるということで、こちらを主案とすることがよいのではないかというような意見でございます。
 それから、高磁場を出すために、高耐力の低温鋼の開発が重要であるというような指摘を受けております。
 以上がワーキンググループの主な活動でございまして、運転計画については、原型炉が運用開始した後に実証すべき技術、あるいは、取得すべきデータを、初期の段階から順番に並べていって、どういう運転計画案になるかというのを策定しようという試みでございます。第1期の活動を終了しまして、初期から定常運転に至る初期の段階の運転計画というのを、まず粗く決定いたしました。
 全部は説明いたしませんけれども、原型炉というのは、例えば、出力はITERと比べて数倍ありますし、増殖ブランケットという新しい機器もあるということで、初期の試験項目が多数あります。最短でも3年程度、初期運転、試験のために、そのぐらいの期間を要するという結論を今得ておるところです。
 あと、その観点で重要なのは、燃料となるトリチウムをどうやって調達するかと。重水素の運転で作り出す方法があるんですが、初期にトリチウムをどれだけ持っているかが、その運転期間を決める上で非常に重要になります。この点については、今後検討する必要があります。
 そのほか、ブランケット、ダイバータWG。ダイバータと理論シミュレーションについては、第1回の会合を開催したばかりで、今後、更に細かいところで議論を進めていって、結論を1年から1年半程度で出したいと思っております。これら2つのワーキンググループについては、タスクフォースのアクションプランに書かれている課題を明確化するというのを役割の一つとしております。
 それから、7ページでございますが、設計を進めていく上で、どういう方針に沿ってやるかというのがまとめられておりまして、出発点は、幅広いアプローチ活動の成果を活用するということで、日本が2014年に提案した概念、主半径が8メーター級で、核融合出力1.5ギガワットというもので、「システムとしての整合性」を確保するということに重点を置いて進めていこうと思っております。一番下のところに矢印が3つありますけれども、概念検討、工学的成立性、それぞれのどこに重点を置くかというのが右に書かれております。これら2つは技術検討になりますが、3番目の核融合の長期戦略というのは、核融合原型炉に向けて、どういう環境づくりをしていくかというところに関連する活動でございまして、核融合の地球環境に対する役割とか、コスト、あるいは資源という観点で戦略を練っていく。これはパラレルに進めていきたいと考えております。
 それから、8ページと9ページは、現在見直しが進められているアクションプランで、アクションプランは炉設計プラス11課題で構成されますが、そのうち特別チームが実施主体となって、2016年に何かやっていないといけないというのをリストアップしたものが、アクションプラン項目というところに書いております。その右側に実施状況をまとめてありますけれども、御覧いただくと分かると思うんですが、ほぼ全ての項目については実施中でございます。未着手のものが赤で書いてありますが、これは、大学等のポテンシャルを活用して、共同研究等で今年度着手していきたいものが大部分でございます。
 それから、3として、ダイバータの、中性子照射材のダイバータ試験計画というのがございます。これについては未着手になっておりますが、この課題自体は、核融合エネルギーフォーラムのダイバータWGの問題提起によって加わった項目と伺っております。この課題は、現段階では、まだフォーラムのワーキンググループがハンドルしていると理解しておりますので、特別チームとしては静観しているというようなところでございます。
 10ページを説明したいと思います。これ以降何枚かは、昨年度の成果をざっくりとまとめたものでございます。
 まず、10ページはダイバータでございますけれども、御存じのように、ダイバータは、原型炉の性能を決めるキーになる技術でございまして、これについては、物理・工学の両面から設計検討を進めているところでございます。
 1つは、シミュレーションの改良ということで、中性粒子間衝突モデルの構築とか、不純物を複数扱えるようにとか、そういうようなことを進めております。
 その右ですけれども、ダイバータ対向材の損耗評価ということで、ダイバータ機器が何年もつかというのは、実はまだ評価が全くありません。ということで、まずシミュレーションで寿命に見通しをつけたいという意図があって、損耗評価というのを行っているところです。
 それから、一番下の段にあるのが、ダイバータの組立手順ということで、ダイバータの設計については、まず概念案ができておりますので、実際作れるかどうかというのを産業界の目で見ながら、作り方、接合箇所をどうするとか、部品の形状をどうするとかいうところを検討しているところでございます。
 それから、11ページは、増殖ブランケットでございますけれども、増殖ブランケットは、原型炉で初めて本格的に装備される機器でございまして、この設計は非常に難しいです。熱を考えないといけないし、構造、強度、それから、トリチウム生産、あと安全性というものも絡んでくるので、検討すべきことが多数あって、それぞれのトレードオフを見ながら解決策を見つけないといけないということで、非常に時間がかかりますし、技術的には難しい設計になります。
 1つの試みとして、まずプラズマから来る熱を理解する必要があるので、それを評価するための解析コードというのを開発しております。それが左側の図になります。
 右側は、これは安全性の観点で、例えば、ブランケットの中には、熱を回収するための冷却配管が多数入っているんですけれども、これが破断したときに、高圧がブランケットの筐体(きょうたい)、外側の四角い箱になりますけれども、ここにかかります。これが破損しないためには、補強のためにリブというのを十字型に多数入れないといけなくて、こういうのを入れるには、どういう作り方をするとうまくできるかというのを今検討しているところでございます。
 それから、12ページに行きます。安全性というのも重視していることでございまして、現在行っているのは、仮想事故を想定して、どのような安全システム、事故の影響緩和系を備えると、どの程度のリスクに抑えられるかという評価を行っているところでございます。
 それから、その右側が、放射性廃棄物に関する検討でございまして、原型炉の運転が本格化すると、例えば、ブランケットは、3年から4年に定期的に交換しなければなりません。交換して取り外したブランケットは、放射性廃棄物になるんですけれども、これをどう管理するかというのが大きな問題です。
 1つの方法は、捨てるということで、あと別なやり方として、再利用する、リサイクルということがございます。昨年度の検討では、まず単純に捨てるとした場合に、どんな捨て方ができるのかという検討を行ったものです。放射性廃棄物の中には様々な放射性核種が存在しますので、廃棄物を土に埋めたときに、どういうふうに我々の生活圏に出ていくかという評価を行いまして、その捨て方について検討した結果、タイトルの次の行に書いてありますが、全ての廃棄物は低レベル廃棄物になって、浅地中埋設条件を満足するということです。地表近くに捨てられるという結果を得ております。これは10年未満の保管期間でこういう条件を満たすことができるので、非常に大きな成果だと思っております。今後、再利用とかリサイクルも含めて、廃棄物をどう減らしていくかというのを考えたいと思っています。
 13ページは、プラントに関する検討例でございまして、2015年版と比べて、2016年は、電力、系統からの充電と送電の方を考えて、それに都合がいいようにレイアウトを変えたというものでございます。
 次のページ、14ページは、設計ではない、R&Dに関する成果でございます。特に重点的に進めているのは、低放射化フェライト鋼、これは中性子照射に強い材料で、原型炉では最有力な材料ですので、この特性を調べております。これは幅広いアプローチ活動でも中性子照射の影響を調べておりますけれども、特別チームが特に取り組んでいるのは、重照射という領域です。ここで言うと、80dpaという領域で、ここに注目して検討を進めております。下にデータが書いておりますけれども、横軸が照射量、縦軸は、中性子の照射を受けて材料が硬くなって耐力が上がってくるんですけれども、その変化を見たものです。20dpa、あるいは30dpa程度のデータはたくさんありますが、今回、80dpaというところでデータを取得できたと。特に400度、500度では、世界で初めてのデータになります。
 それから、15ページ以降は、今年度の事業計画になりますけれども、今年度、特に注力したいのは、様々な機器の設計が並行に進んでいるんですが、これを一回合わせてみようと。1次統合して、それぞれが全て整合するとは思っていなくて、不整合が出てくると思うんですが、まずそういう問題点は洗い出したいというのがあります。これによって、検討が不十分な点とか、概念を修正しないといけない点というのが明らかになってくるので、2020年の中間チェックアンドレビューに向けて、方向性が見えて、軌道修正したいと考えております。
 それから、16ページでございますが、これは、より具体的に今年度の事業計画ということで、代表的な検討課題を列記したものでございます。
 炉概念については、今言ったとおり、1次設計の統合を行います。
 機器設計については、特に増殖ブランケット概念というところで重点を置きたいと思っております。
 物理設計では、運転シナリオの案を作る。
 プラント設備については、建屋区画・機器配置概念の構築ということです。原型炉本体の設計から、そこを中心に進めてしまいますと、あれも欲しい、これも欲しい、あるいは、ああいうことをやりたい、こういうことをやりたいということで、プラント側、例えば、電源とか、冷却系とか、発電設備とか、どんどん要求が膨らんでいってしまって、プラント設備がオーバースペックになり、また高価になる傾向がありますので、こういうことにならないように、全体を見ながら概念設計を進めていきたいという考え方に基づくものです。
 それから、安全設計については、昨年度の検討を継続と。
 放射性廃棄物については、管理施設のイメージをもっと具体化したいと思っております。
 あと社会受容性の検討というのも、本格的に着手したいと思っているところでございます。
 17ページは、今年度から開始した特別チームによる共同研究の説明でございまして、この共同研究の目的は、原型炉設計の開発は幅広い課題を含みますので、これを大学あるいは研究機関の、うちはこれができますというような自発的な参画を頂いて、責任分担をして実施する、文字通り、オールジャパン体制で取り組むための試みでございます。
 本件については、前回のタスクフォース会合において報告いたしまして、共同研究を公募する、公募テーマ10課題ということで御説明申し上げました。採択を昨年度末に行いまして、原型炉設計9件、それから、構造材料の研究で4件、理論シミュレーションで2件採択いたしました。合計15件になります。
 その具体的な説明が18ページにございまして、研究テーマ、それから、応募された研究機関が右側に書いてあります。1件当たりの配分額が、研究内容とかグループ、これは複数大学という規模の大きいところは大きめの額にして、30万円~220万円の間になっております。この表に載っていますのは公募型の共同研究でございまして、これ以外に、委託研究として計画しているものがございます。低温鋼の高強度化に関する基礎データ取得とか、超長期の世界エネルギーシナリオにおける核融合導入ポテンシャルの役割とか、あと超伝導コイルに関する技術調査、これはシンポジウム等も考えておりますが、こういうのを考えているところでございます。
 それから、最後のページが予算状況でございまして、原型炉設計活動は、幅広いアプローチ活動で行っている日欧共通、合意した事項に対する課題というのがございまして、これ以外に、全体が網羅されるように特別チームの活動を行っているというのが実情です。予算がその下の方に書いてありますけれども、平成28年の実施が上、29年の計画が下のようになっております。昨年度の特別チームの予算は1億6,000万程度になっておりまして、BAの原型炉設計R&Dは5億円程度です。それから、今年度については、特別チームが3億7,000万円、BAの方が0.5億円ぐらい。ということで、要は、BAの原型炉設計、それから、R&D活動については、もう取りまとめの時期になっておりまして、予算的には縮小の方向に行っております。そういうこともございまして、BAの成果を継承しながら、委託研究・共同研究を今後伸ばしていきたいと思っております。産業界との技術検討も活用していきたいと考えておりまして、このような特別チームの活動によって、原型炉設計、R&D活動をオールジャパン体制で進めたいというような考えでございます。
 以上で説明を終わります。
【岡野主査】  どうもありがとうございました。
 ただいまの御説明に対しまして、御質問がございましたらお願いいたします。
 ちょっと私の方から。全国でいろいろやっているという表が2ページ目にありましたが、ここにまだRITEは入っていないんですか。
【QST飛田部長】  RITEは入っていないですね。
【岡野主査】  入っていない。委託契約を。
【QST飛田部長】  委託研究をお願いしようかと思っているので。
【岡野主査】  と思っている段階なんですか。
【QST飛田部長】  はい。
【岡野主査】  なるほど。
【QST飛田部長】  調整も進めているところです。
【岡野主査】  だから、来年からは入るかもしれないけど、今は入っていないという意味なんですね。
【QST飛田部長】  委託先とか共同研究の先が、必ずしも特別チームに入る必要はないと思っているので。
【岡野主査】  なるほど。分かりました。
【QST飛田部長】  実際協力いただいている大学とか、メーカーとか、研究機関は、ここにある数よりもかなり多いと思っていただくとよろしいと思います。
【岡野主査】  なるほど。その切り分けは大事ですね。
【QST飛田部長】  はい、確かに。
【岡野主査】  ほかにございませんか。
 また私からなんですけど、12ページの安全確保方策ですね。仮想事故と書かれているんですけど、この仮想事故というのは、bounding sequenceとは違うものなのですか。あるいは、beyond design base eventsの方になってくる感じですか。
【QST飛田部長】  そこの切り分けは実際難しいんですけど、非常に大規模な事故で、特別な安全装置がなくて、例えば、配管が大破断して、いきなり冷却水が数秒で漏れてしまうとか、そういう極端なケースの安全方策をまず行っています。安全対策を行っているというのではなく、安全方策を検討しているということですね。
【岡野主査】  それは、シナリオが描ける範囲のところなのか、それか、シナリオが描けなくて、確率が計算できないところをやっていらっしゃるのかというところはどう切り分けられているんですか。
【QST飛田部長】  今やっているのは極端なケースで、まず上限を抑えて、被ばくはこれぐらいに収まりますというところで、実際には安全システムをそれに加えていくので、だんだん下がっていくというふうには理解していますけど、まず最大限のところでリスクを評価するということをやっています。
【岡野主査】  ということですよね。
【笠田主査代理】  よろしいですか。アクションプランの実施状況のところで、限られたリソースの中で、最大限共同研究を生かして実施されている状況がよく分かって、敬服しているんですけれども。アクションプランでいうところの11番の計測制御に関して、特別チームが取り仕切って、この期間に計測分類と選定を行うことになっていたと思うんですよね。そのあたりの検討で何か難しい点等とか、タスクフォースに要望を出すべきなのか分からないですけど、何かありましたらお願いしたいんですが。
【QST飛田部長】  11番については失念していて、この後に……失礼しました。11番は失念していたんですけれども、計測については、非常に難しいと思っていて。というのは、計測それぞれが小さいんですよね。例えば、レーザーをやっている人はレーザーの専門家だし、マイクロ波をやっている人はマイクロ波だし、粒子をやっている人は粒子だということで、そういう人を全部束ねないとなかなか計測というのは検討できないという事情があって、今は進んでいないところですけど。既にNIFSの共同研究ではそういうアクティビティがありますので、そういうアウトプットを活用して、特別チームが更にやれることは何かという分析を行ってから実施するのがいいかなと思っています。
【笠田主査代理】  分かりました。
【岡野主査】  ほかにいかがですか。
【竹永委員】  1つ確認でよろしいですか。12ページの放射性廃棄物区分と処分のところですが、全ての廃棄物と書いてありますけど、これは保守時の廃棄物ということでよろしいんですね。
【QST飛田部長】  定期交換で出てくる炉内機器全てですね。炉内機器、つまり、ブランケット、ダイバータについては全て検討してあって、低レベルで浅地埋設できるという結論です。
【竹永委員】  廃炉後というのは、また別ということでよろしいんですか。
【QST飛田部長】  廃炉後は別です。廃炉後になると、コンクリートとか、非常に検討が増えるので、それはもうちょっと先でもいいかなと思っています。
【岡野主査】  19ページに予算の状況というのが書いてあったのですけど、御説明の趣旨が、私は完全には把握し切れなかったのですが。これは、予算が急速に減っているように見えますよね。それでもご説明を見ると、成果を継承しつつやりますと書いてあるんですけど、これはこれでいけるという意味なのですか。
【QST飛田部長】  ここは趣旨を明確に書くべきだったですけど、総額幾らというよりは、内訳はこんなふうに使っていますというのを理解していただいた方がいいですね。人件費はこれぐらいあって、例えば、材料のデータベースの拡充がこれぐらいあってと。共同研究は今後どんどん増やしていきたいと思いますけど、まだこれぐらいのレベルにとどまっていると。あとは、総合調整活動で、関連学協会、あるいは、アウトリーチも含めて、この辺を膨らませていきたいというような、そういう意思でこれを書いたというふうに御理解いただければと思います。
【岡野主査】  単純に見れば、これ、R&Dがほとんど消えてる、というふうに見えるので、それは今後のQSTの中の議論なのですか。
【QST飛田部長】  QSTの中もあるし、あと国の予算の方もあるし。
【岡野主査】  国の予算。
【QST飛田部長】  はい。うちとしては、アクションプランに沿ってできるように、概算要求ではお願いしていきますけど、それ以上のことはうちではできないので、そういうことです。
【岡野主査】  今後、予算申請を出していくという意味ですね。
【QST飛田部長】  はい。
【松浦戦略官】  ちょっと補足しますと、ここはBA原型炉設計R&D活動費ということで、これはBAの活動と。現行のBAは、2019年末に向けて、もう取りまとめに入っているということで、当然減みたいな形になっていますが、冒頭御挨拶で申し上げましたとおり、2020年以降のBAの活動をどうしていくかという中で、むしろそこをきっちりここで具体的な中身を描いていただいて、それをもとにやっぱり予算要求をしていくということになるのかなと思いますので、この原型炉活動でBAも含めてどうしていくかというところを具体化していく必要があるのかなと思っています。
【岡野主査】  分かりました。ありがとうございました。
 ほかに、ございませんでしょうか。よろしいですか。
 よろしければ、じゃ、次に進めたいと思います。ありがとうございました。それでは、合同特別チームの活動については、今後も定期的に御報告をお願いして、情報把握に努めたいと思います。
 改めまして、本日は、飛田チームリーダーにお礼を申し上げます。どうもありがとうございました。
【QST飛田部長】  ありがとうございました。
【大場委員】  専門の話ではないので,議事録で削除いただいてもよいかと思っておりますが,資料のわかりやすさについての意見です。作られた方には恐縮ですが,専門外の人間から見ると、すごく分かりづらい資料に感じます。アクションプランの実施状況として、0から番号を付けていただいていますが、タスクフォースで出したものも同じ0からであり,その項目は似ているんだけれど違っています。また,事業計画のところには、課題名ではない。それぞれがどこにひも付くかというのが全然分からない状況です。そのため,この資料を読み解こうとすると,こちらを見たり、あちらを見たりで、やっとという状況です。そうした状況なので,とても、私、ここで質問できるまでにはいかないんですよね。
 資料を公開なさるということは非常に重要だと思うんですけれど、やはり公開されたものを見たときに、核融合を専門としていなくとも,興味のある一定のレベルの人なら分かるような資料にすることが重要だと思っています。是非、次からはもう少しわかりやすさを意識して資料を作っていただけると大変助かります。
【QST飛田部長】  そうですね。アクションプランに沿って順番に並べた方が分かりやすいのかもしれませんね。
【大場委員】  そうですね。同じことなのに違う言葉が使われていたり、アクションプランの実施状況の場所には、今年度何をやるかが書かれていなかったり。まとめて書く,太字や赤字などを使うことで,資料の枚数も少なく,よりわかりやすくできるものがあると思います。
【QST飛田部長】  今後留意して、ひも付けと、それから、達成度が分かるといいわけですね。そういうことを念頭に置いて資料を作りたいと思います。
【大場委員】  お願いいたします。
【岡野主査】  ありがとうございます。
 項目名が違うのは、アクションプランの方のせいもあって、今、見直しているので、前のアクションプランとは今回は違っていたりするのもあるんですね。それで、古い版の名称を引用している部分もございますので、アクションプランが、今回、今年度の最終案に、今後も見直すんですけど、今年度の案が確定すれば、こういったところの齟齬(そご)は減っていくと思います。
 どうぞ。
【柏木委員】  大場委員の発言は、普通の方の意見を流すよりいいと思うので、公開でよろしいんじゃないですか。今後、皆さんが気を付けて書くという意味で、そういう意味で、削る必要は全くないと思います。
【西村委員】  そうですよね。切る必要はない。あってもいいです。
【柏木委員】  皆さんが分かるようにということのコメントだと思いますので、いいと思います。
【大場委員】  ありがとうございます。
【岡野主査】  私が確認したのは、ここだけ非公開と、そんな便宜を図れるのかどうかだけを聞きたかっただけで、基本的には公開であるということには変わりはないです。
【大場委員】  分かりました。
【岡野主査】  それでは、ありがとうございました。
 それでは、議題(3)に移りたいと思います。議題(3)は、核融合原型炉研究開発の推進に向けての策定についてでございます。
 本件は、前回のタスクフォースで御議論いただき、その後、核融合科学技術委員会の方でも様々な意見を頂いて、本日は、それらの意見を反映した原案という形でお諮りするものです。秋山学術調査官より御説明をお願いいたします。
【秋山学術調査官】  それでは、資料5-1を御覧ください。これまで骨子案、素案と審議していただきまして、今回が原案の審議をお願いすることになります。
 本日の資料では、青字で書かれているところが骨子案、そして、黒字で書かれているところが、それに肉付けして作成した素案、そして、赤字で書かれているのが、素案に対して頂きましたコメント、及び、先週の核融合科学技術委員会で頂きましたコメントを反映して、加筆修正したところでございます。
 それでは、まず初めに、本報告書の名称ですが、これまで何の原型炉か報告書の名称では分からなかったので、「核融合原型炉」といたしました。そして、この名称につきましても、これまで審議されてきておりますので、原案では、以前ありました「仮称」というのを取りまして、「核融合原型炉研究開発の推進に向けて(原案)」というふうにさせていただいております。
 それでは、第1章ですが、以前は、お手元資料の第2章、本報告書の背景というのが第1章にありましたが、先週の核融合科学技術委員会では、この報告書はどういった性格のものか、それから、今後どのようにして使われていくかということを明記した方がいいのではないかというコメントを頂きましたので、前書きとして、1章「はじめに」というものを付けております。こちらでは、本報告書が、「推進方策報告書」を踏まえつつ、核融合原型炉の開発に必要な戦略、それから、原型炉に求められる基本概念、開発の進め方、そして、原型炉段階への移行に向けた考え方について取りまとめたものであるということ、そして、本報告書が、政府の施策立案のためのよりどころとなることや、関係諸機関が活動方針として策定する際の指針として参照されることを期待するというふうに明記しております。
 本日は、このように、赤字の修正部分のみ御説明させていただきたいと思います。
 続きまして、第2章、本報告書の背景ですが、こちらでは、以前は本タスクフォースの設立の経緯、そして、その役割について記述がありませんでしたので、赤字のように、タスクフォースが俯瞰(ふかん)的に核融合研究開発状況を把握すること、アクションプラン等の審議を行うことといった役割、それから、平成27年6月より活動を開始しているということを、ここで明記しております。
 続きまして、第3章に移らせていただきます。
 まず第1パラグラフ、ここでは、推進方策報告書が出された以降の社会環境の変化として4点挙げておりますが、ここでの3つ目の項目、福島第一原子力発電所の事故というところですが、前回、素案の段階では、ここに、事故による原子力安全神話の崩壊とありましたが、原子力安全神話の崩壊というのは一般的な言葉ではないということで、こちらは削除しております。
 続きまして、中ほど、赤字で書かれております「現在の原子力安全技術レベル云々(うんぬん)」と書いてあるところですが、ここは以前は「現行の軽水炉をはるかに上回る安全性を示し」というふうな表現になっておりましたが、こちら、表現を改めまして、「現在の原子力安全技術レベルに留(とど)まらない高い安全性を示し」というふうな記述にしております。
 続きまして、第3章の最後のパラグラフ、将来の電源構成やCO2削減に関する段落でありますが、CO2削減の観点からは、再生可能エネルギー、原子力、核融合が有望であって、そのミックスの中で核融合が一翼を担うというシナリオが現実的であろうというコメントを頂きましたので、これまで記述のなかった再生可能エネルギーについても言及しまして、赤字で示すところ、「核融合が新たに市場に参入するためには、CO2排出削減で期待される再生可能エネルギー、原子力と並ぶ電源としての位置付け」というような記載をいたしました。そして、火力を核融合が代替しまして、更にCO2を減らすためには、火力が担っていた負荷追従性を目指さなければいけないということで、それ以上の価値が期待され、「核融合エネルギーには、ベース電源としての位置付けだけではなく、ガス火力が担う負荷追従性も備え」というような記載にしております。
 続きまして、第4章、原型炉に向けた核融合技術の開発戦略でありますが、最後のパラグラフで、経済性に関する記述を追記しております。これは、これまで経済性といったときに、人によってそのイメージするものが違っておりましたので、ここで本報告書における経済性というものについて、きちんと定義しようというものであります。
 読み上げますと、「核融合炉の実用化時の経済性は、安全性と技術的成立性の上に成り立つとともに、建設時の社会情勢やエネルギー情勢にも左右される」。つまり、ここでの経済性とは、飽くまでも実用化時の経済性ということであります。
 そして、次の文章に行きますと、「原型炉では、安全性を大前提として、炉工学技術の総合的成立性を実証するとともに、実用化時の経済性を情勢に応じた現実的なものとするための研究を行う。原型炉設計は、それらの目的を両立して実施できる炉を提示する」ということであります。少しくどいようですが、経済性というところでは、必ず「実用化時の」というふうに明確に記しております。
 つまり、原型炉の経済性という考え方はないということでありますが、そうとはいっても、原型炉が高すぎると話になりませんので、次の文章、「原型炉の建設・運用費は、実用化時の経済性を見通す上で重要な指標の1つであるため、炉設計では原型炉の適切な建設・運用費が提示されなければならない」。
 そして、ここで、以前頂きましたコメントで、経済性に関することは早い段階で実施すべきであるというコメントを頂いておりますので、「以上の観点で炉設計を進めるのと同時に、技術面で原型炉の建設・運用費や実用化時の経済性を決める要因のうち、ITER計画・BA活動にて、ある程度検証に着手可能な項目である、ベータ値などプラズマの高性能化や、装置の稼働・故障率、ブランケットの熱交換率などについては、検証を早期に実施する」というふうに記してございます。
 そして、この4章には、以前、人材育成、国際協力に関する記述がありましたが、それは5章の開発の進め方の方に移してございます。
 続きまして、5章、原型炉に求められる基本概念でありますが、頂きましたコメントで、基本概念があって、開発戦略があるのだから、5章と4章は順番を入れ替えるべきではないかという御指摘を頂きましたが、基本概念は、開発戦略の元にあると考えておりますので、というのは、実機の原型炉、そして、実用炉で何を担わせるのか、それから、現在の状況の中で、どう段階的に進めるのかということは、戦略によってそれぞれ炉の概念が少しずつ変わってくると思われますので、基本概念は開発戦略の元にあるというふうに考えまして、順番はそのままにしております。そして、本章の第5章の2段落目は、「3章で述べた開発戦略の元」というふうに記しまして、以下の基本概念が開発戦略の元にあるというふうに述べています。
 そして、その後に、ここで挙げました基本概念を達成するために、設計要件として、箇条書で3つ挙げております。実は、素案の段階では4つありましたが、その4つ目は、後で御説明いたしますが、次の章に移しております。最後の箇条書のみ見ていただきますと、ブランケット、ダイバータの設計要件としましての項目については、内容的には以前と変わってはいないんですけれども、原型炉では、成果に応じてブランケット、ダイバータの総入替えや、アドバンストな設計変更ということも視野に入れていることを明記するために、「運転開始後に得られた知見から設計更新可能な柔軟なブランケットとダイバータ設計」というふうに記してございます。
 そして、この章の最後には、まとめのような感じで、「これらの基本概念を持つ原型炉を実現する上で、解決すべき技術課題とその開発計画は、後述するアクションプランとして策定する」というふうに、基本概念と後述する技術課題、開発計画、そしてアクションプランと、この4つの関係をここで述べております。
 続きまして、第6章に移らせていただきます。
 先ほど申し上げたように、第5章にありました設計要件のうち、1つをこちらの方に移してあります。それが、以前は設計要件のところに、熱粒子束や中性子束等の技術仕様を定義した上での機器開発計画の構築とあった箇条書を、6.1章の開発計画立案の考え方の冒頭に、少し表現を変えて持ってきております。「開発計画を立案するに当たり、目標とする核融合出力等の原型炉性能をシステムとして満たすための技術仕様項目(熱粒子束や中性子束等)を検討し、その定量的な定義がなされていることが必要である」。そして、次の文章で、炉設計の位置付けを明確にしております。「それを担い、原型炉開発の司令塔となるのが炉設計である」というふうに、炉設計の位置付けを明確化しました。
 そして、素案の段階では、この次の文章で、アクションプランにありました技術課題の11の分類項目、超伝導コイルだとかブランケットなどといった項目が箇条書で11個書いてありましたが、それらはこの後の章で使うわけでもなく、また、アクションプランは、この報告書とセットになるものでありますので、ここでは削除いたしました。
 そして、この5.1.の後、以前はここにアウトリーチの章がありましたが、アウトリーチは、原型炉移行に向けた重要な要素でありますので、6章の方に移動しております。
 そして、6.2.章が、産官学の研究開発体制であります。これら、上に挙げました技術課題を解決するためには、参加学のオールジャパン体制というのが不可欠でありますが、そのオールジャパン体制をどう具体的に、そして実効的な組織として作っていくかということを、その次の文章に強調して追記いたしました。「それを実効的なものにするため、六ヶ所サイトを原型炉開発に向けた中核的ハブ拠点として発展させる。原型炉設計合同特別チームを中心に炉設計を推進して開発計画を立案し、那珂サイト、核融合研、大学、企業、国の間で役割分担し、戦略と新しい制度設計も含めた問題意識を共有して、原型炉研究開発を一体となって取り組む体制整備を行う」というふうに強調した表現にしております。
 続きまして、次の章、6.3.、人材育成・確保の章でありますが、ここでは、他分野からの参入を促すことを、更に強調した追記をしております。特に原子力分野との連携の重要性を強調いたしまして、「特に、共通部分が多い放射線利用分野や原子力分野と連携した人材育成は、有効である」というふうにいたしました。そして、リスクコミュニケーションの重要性から、人文社会系との交流、そして、育成も必要であるということを追記いたしまして、「従来の連携のみならず、社会とのリスクコミュニケーションの重要性の観点等も鑑み、人文社会系を含めた広範囲の分野との連携・交流を行う」というふうに追記しました。
 次の国際協力の章は、特に変更はございません。
 そして、6.5.章、こちら、まず標題が、以前は核融合炉の安全基準の策定とありましたが、先週の核融合科学技術委員会で、原型炉なのか核融合炉なのかという御質問がございましたので、まず我々がなすべきことである「原型炉の安全基準の策定」というふうに標題を変えてございます。
 そして、中ほどにあります赤字のところを読み上げますと、「原子力発電所の安全対策手法も取り入れつつ」、まずこれは確率論的なリスク評価のことを念頭に置いております。そして、それを取り入れつつも、さらに、「核融合炉では従来の考え方に留(とど)まらない事象も想定し」という文章を付け加えまして、ここでは、設計基準外事故のことも想定した内容を加えました。
 そして、次の6.6.章、開発ロードマップの作成についてですが、まずここでは、合同コアチームの報告書、それから、同じく合同コアチームが作成いたしました開発チャート、この2つをベースとして、アクションプランをまとめること、そして、さらに、その上にロードマップを策定していくことについて明記しております。
 続きまして、7章、原型炉段階への移行に向けた考え方の箇所で、アウトリーチ活動がこの章に移ってきてまいります。
 そして、中ほどの赤字で書いている部分ですが、以前頂きましたコメントで、安心を感じるためには、リスクコミュニケーション等による国民・住民と実施主体との間で信頼性の醸成がなされることが重要であるというコメントを頂きまして、赤字の部分を追加しております。読み上げますと、「国民が核融合エネルギーに安心を感じるためには、データに基づく安全性の説明だけでなく、適切なリスクコミュニケーションを行って、不安や疑問を一つ一つ解消してゆくことが必要である。マスコミは有効な手段の一つであるが、教育機関との連携活動や地域の対話集会などを通し、様々なレベルで国民と研究者・関係機関の間で双方向の理解を深め、信頼性の醸成に努めるべきである」というふうにしております。
 それから、先週の科学技術委員会で、子供へのアウトリーチ活動にも言及できないかというコメントがございましたので、最後のパラグラフに、最後に一文付け加えております。すみません、ここは赤字で書くべきでしたが、黒字のままになっております。「核融合エネルギー開発は長期的であることから、幼少期から核融合を見聞きする機会があることは、将来の社会で核融合エネルギーが受け入れられる素地(そじ)を育むことや、進学時の選択肢となって将来の人材を確保することにもつながり得る」というふうに書いてございます。
 そして、最後のページになりますが、7.2.章については、特に変更はございません。
 7.3.章、ITER計画・BA活動を踏まえた見直しの章につきましても、最後にわずかな修正をしておりますが、アクションプラン及びチェックアンドレビューの項目、それから、時期の見直しにつきましては、行う主体がタスクフォースであるということで、最後に、「随時タスクフォースが見直してゆくこととする」というふうに、タスクフォースという主語を付け加えております。
 説明は以上でございます。
【岡野主査】  ありがとうございました。
 それでは、全体について御質問がございますでしょうか。
 実は、この文章の後ろに、皆さんのところには、資料5-2として、「チェック・アンド・レビュー項目の見直しについて(案)」というのが付いておりますが、これは、前回お話ししたところから、ミスプリを直したところ以外、何も変わっておりませんので、今回は逐次御説明はしないことにしたいと思いますが、質問は、これも含めて、何か御質問があればお願いいたします。
【大場委員】  2点よろしいですか。
 核融合というのは、原子力の中なのか外なのかが分からない。国民は原子力安全に対する信頼を失っているから、自分たちはいかにも原子力の中なので、もっとやらないといけないというようなことが書いてありながら、連携として、原子力分野との連携と言っている。それらの位置付けが明確ではないこと。それから、安心を国民が感じるという言葉を使っていますが、私が気が付いたのは3章と7章ですが、安心を感じるというのは、私はちょっとおかしいと思います。安心を得るというのもありますが、その技術が国民の信頼を得るとか、そういう形の方がスマートで、国民が核融合エネルギーに安心を感じる――核融合エネルギーを受け入れるとか、あるいは、核融合エネルギー技術が国民の信頼を得るとか、そういう言葉の方がいいかと思うんですが、国民が安心を感じるというのは、ちょっと文章としてはおかしいかなと思ってお聞きしました。
 あと、既存の原子力発電所のことを軽水炉と書いたり原子力発電所と書いたりしているんですが、それも統一した方がよろしいかなとは思います。
 あと、とても細かいことなんですが、最初に、1ページ目の下から3行目だけ「産学官」となっているんですが、「産官学」と後ろで説明なさっているので、そこは修正ください。
【秋山学術調査官】  まず、名称の統一については、報告書の中でチェックいたします。
 それから、安全を感じると、まだ自分の中で整理がついていないんですが、安心を感じるというのではなくて、信頼を得るという方にした方がよろしいということですか。
【大場委員】  国民が安心するかどうかは、要は第三者の自由な話です。私たちが努力できるのは、信頼してもらうという、信頼を得ることなので、その結果として安心が付いてくるというような考え方に基づくべきで、実際,こうした技術の文章では、最近はここで書かれているような形では記載されていないと思います。学術会議は安全・安心をセットでやっていますけれども、余り技術者の中では、それは評判はよろしくなくて、申し訳ないんですが、安心はあくまで向こうの感受性に基づいてしまうので、こちらができることは、それに対する努力として、信頼を得るためという考え方が主流ではないかと思いますし、私もその方が適切かと思っています。
【秋山学術調査官】  なるほど。分かりました。
【岡野主査】  あともう一つ、原子力内なのかどうかという御質問がありましたけど、そういう意味から言うと、私が思うに、原子力村といわれるような仕組みでやっていたのが大変批判されているので、そういった、取り囲まれて仲間だけでやっているみたいな、そんな雰囲気を消していくのは正しい方向だと思うので、あえて何々に属していますとここで言う必要はないかなということで、こう曖昧になっているんじゃないかという気がしますが。
【大場委員】  私が言っているのは整理の問題で、私は、原子力と核融合は別でいいと思っているんですが、3章のところの下から2パラグラフ目の最後の方、「一方で、国民は原子力安全に対する信頼を失っている」と。その後に、核融合エネルギーの早期実現に直結する原型炉を設計するに当たって、「現在の原子力安全技術レベルに留(とど)まらない高い安全性を示し」と言っているのは、あたかも自分たちは原子力の中にいるということを前提にしているような文章に読めてしまうんですね。私が一番気になったのはここです。
 現在の原子力安全技術レベルなんていうのを書かなくていいと、個人的には思います。というのは、国民が受容するかどうかに、技術のリスクがどれくらいあるかは、実は関係ない部分も多々あると思っていて、信頼だとか、これが自分たちに役立つかとか、そういうところで決めるところが高いと思っているので、わざわざ「現在の原子力安全技術レベルに留(とど)まらない」という言葉を入れてしまうことで、いろんなことがこんがらがってしまうかなと感じています。
【秋山学術調査官】  特に私としては、ここで、内にいるから、この信頼を失っていて、こうこうこういうふうに高い安全性を示さなければいけないということは、特に想定してはいなかったんですけれども、今おっしゃったことを加味して、文章の推敲(すいこう)をしていきたいと思います。
【大場委員】  はい。今言ったところの前の「一方で、国民は原子力安全に対する信頼を失っている」というのも黒字でありますけれども、それは、だから自分たちが高めなくちゃという、やっぱり自分たちが原子力村の人間という前提に立っているような文章に読めてしまうので、黒字の部分も含めて、ちょっと検討いただければよいかと思います。
【秋山学術調査官】  分かりました。
【笠田主査代理】  大場委員のおっしゃること、私も同意するところ多いんですけれど、一方で、国民は、だから、ここの文章の文脈から言うと、原子力安全のことに対して話しているのではなくて、トリチウムという核融合で使わざるを得ない放射性物質に対して、危険性を感じているとか、そういうことに対して、核融合の場合は、原子力技術という側面も当然あるんですけど、ここで言いたいことは、そうではなくて、放射性物質を扱うような技術に対してとか、そういうことですよね。多分、文脈から言うと。
 原子力安全技術と言ってしまうと、言葉の問題として、意識するものが人によって変わってくる可能性があって、ここで述べたいこととちょっとずれていくことが多分あり得ると思うので、やはり社会受容性という言葉がいろんなところで使われていますので、そういったことを主体に書かれた方が、この意思が、文章で示したい本来の筋に近いのかなと思います。
 ただ、ある部分で、間違いなく原子力技術の応用である部分もあるわけですけど、でも、それはここで述べたいこととはちょっと違う文脈のところで書くべきようなことのような気がします。
【岡野主査】  どう書けばいいですかね。
【笠田主査代理】  国民が安心を感じなければというのは、大場委員おっしゃるとおり、これはもう受け手側のプロセスの問題で、最終的には、要するに、高い安全性を示し、国民が受容するような技術でなければという、そういうことですよね。
【岡野主査】  そういう言い方がいいですね。
 もとは、ここは、軽水炉をはるかに上回ると書いてあったんですね。それが、これに変わって、でも、その比較論じゃなくて、国民が受け入れてくれる安全性というか、そういった技術を確立するという言い方にすればいいですね。
【笠田主査代理】  そうですね。
【岡野主査】  何か弊害が発生しますかね。悪くはならないと思いますけど。
 じゃ、検討していただいて、秋山さん。
【秋山学術調査官】  このほかに、安心という言葉を使っている箇所がほかにもありますので、それも含めて検討させていただきたいと思います。
【大場委員】  ごめんなさい、もう1点。6ページ目の赤字のところなんですが、社会とのリスクコミュニケーションとあるんですが、リスクコミュニケーションが必要なのは、必ずしも社会とのだけではないんです。技術者同士も、考え方が違えば必要なので、わざわざ「社会との」は書かなくてよろしいかと思います。
【秋山学術調査官】  なるほど。分かりました。ありがとうございます。
【西村委員】  よろしいですか、1つ。今の大場さんが御指摘になった、国民は、原子力安全に対する信頼を失っているという、この表現なんですが、間違っているとは私は思いませんが、100%信頼を失っているというふうに読めるので、少しその表現も考えて、例えば、信頼を失うというか、そういう様相にあるとか、少し表現がきついんじゃないかなという印象を受けます。それが1点。
 それから、もう1点、3ページの下から4行目、5行目のあたりに「ITERからは、」というところがあるんですが、これ、文章、「ITERからは、」で、最後は「参加極をリードする」という、この文章がよく分からないんですが、ITER計画においてはというような意味合いなんでしょうか。それはもう正に文章の表現の問題なんですが、ちょっと検討していただければと思うんですけど。
【秋山学術調査官】  そうですね。ITER計画ですね。
【西村委員】  直感で思ったのは、ITER計画において、参加極をリードするという述語との関係かなと思ったんですけど。うまく言葉はつながっていないんですけどね。
【秋山学術調査官】  ここ、日本語は推敲(すいこう)いたします。言わんとしていることは、ITER計画での開発実績をちゃんと持ち帰って炉設計の方に生かすこと、それから、そこで日本が参加極をリードしていくという2つの内容を言わんとしておりますので、文章はちょっと推敲(すいこう)させていただきます。
【西村委員】  以上です。
【岡野主査】  最初の部分ですけれども、原子力安全に対する信頼を失っていると、よく見ると、日本語がちょっと変ですね。原子力安全に対する国民の信頼を失っているとかじゃないとおかしいかなという気がする。文章としてね。「国民は」が主語なら、原子力安全……。
【西村委員】  国民は、信頼を失っている。
【岡野主査】  失っているんじゃなくて、信頼をなくしているとかね。だから、失っていると合わないですね。動詞と。そこはちょっと工夫しないといけないと思いますね。
 もう少し緩和したらどうかという話については、確かに、我々の周りにはいっぱい関係者がいるので、緩和してあげたいなという気持ちもやまやまなんですが、確かに、かなり失っているのは事実ですよね。どんなにひいき目に言ってあげても。やっぱりそこで遠慮して書くのは、こういう報告書としてよろしくないような気が私はするので、否定する必要はないけど、またもっとソフトにとか言い始める必要もないような気が、私はするんですけどね。
【西村委員】  しかし、同時に、再稼働も、少しずつではあるけれども、進んできているわけですよね。
【岡野主査】  その議論はもちろん分かりますけど。それって、ちょっと議論が違いませんでしょうか。 
【西村委員】  というか、すごく断定的な印象を持つものですからね。いや、それはそれで結構です。
【岡野主査】  いや、ここを失っているかのように見えるとか書くと言い始めると、どこも「かもしれない」みたいになってしまわないですかということなのですけどね。
【西村委員】  いや、それは、先ほどの大場さんの議論の中で、現在の、その次の、原子力安全技術レベルに留(とど)まらない、そのあたりと関連しますから。
【笠田主査代理】  やっぱりその文章があんまりつながっていないんですよね。「ヨウ素換算で3桁小さいという特長がある」で、「一方で」と突然。
【西村委員】  そうです。文章としても、ちょっとつながりが。
【岡野主査】  いろいろ切り貼りされた結果でしょうか。
【笠田主査代理】  つながりが余りよくないというのがあるんで。だから、多分、ここで言いたいのは、トリチウムに対する危惧が発生するかもしれないというか、発生しうるということに対して、何らかのアクションが必要であるということ、そうしなければ、原型炉を実現できないということを言いたいわけですから、恐らく、一方で、放射性物質等を扱う技術に対する国民の危惧は大きくなっているとか、大きいとか、多分、それが文章としてはつながるんだと思うんですけど、言いたいこととしては。だから、次の文章も含めて、ちょっと推敲(すいこう)した方がよろしいんじゃないかと思います。
【秋山学術調査官】  ここの段落で申し上げたかったのが、まず、核融合炉としては、固有の安全性があると。それから、トリチウムに関するハザードポテンシャルも、軽水炉に比べて低いという利点があると。ただ、その利点だけにあぐらをかいてはいけなくて、現在では原子力安全に対する信頼が揺らいでいるというような状況ですので、原子力の信頼を得るようなことを、更に信頼を得るようなことをしていかなければならないと、そういった不断の努力が必要だということがここの主旨ではありますので、それがもっと読み取れるような文章に直していきたいと思います。
【大場委員】  そこでもやっぱり言葉がいろいろ混ざっているように私は感じていて、原子力安全という言葉はよく使われるんですが、原子力技術に対しての信頼なのか、原子力安全なのかというところって、結構きちんと考えて使わないといけないと思っています。
【秋山学術調査官】  原子力技術と原子力安全ですか。
【大場委員】  はい。そのどちらの言葉を使うのかということ、今の主旨で直していただいてよいかと思いますし、私はもう、国民の信頼を大きく失ったと書いても、それは間違っていないでしょう、そういう側面はありますよねと思ってしまうんですが、国の文書ですので、どういうふうに書くかということは、きちんと推敲(すいこう)した方がいいかと思うんですけれども。そのときと、安全という言葉をそこにどう絡めるかというのは、きちんと整理して書かれた方がいいかなと思います。
【秋山学術調査官】  ありがとうございます。
【大場委員】  あと、3ページにも産学官というのがあったので、産学官で検索いただいて、統一していただくといいかもしれないです。
【秋山学術調査官】  はい。
【岡野主査】  もう最終版なので、じゃ、よろしくお願いします。
【森オブザーバー】  私、委員じゃないんですけど、1つだけいいですか。
【岡野主査】  はい、大丈夫だと思います。
【森オブザーバー】  5ページの6.2.産官学の研究開発体制の中で、「六ヶ所サイトをハブ拠点として発展させる」と、サイトという言葉を使っていて、その後には、「那珂サイト」という言葉と、「核融合研」、「大学」という言葉を並列して使っています。この「サイト」という言葉については、那珂研究所とか、六ヶ所研究所ということを、単にサイトと言い換えただけのことでしょうか。サイトと書くと、場所を示していて、研究機関という感じはしないので、「那珂サイトと核融合研で役割を分担する」というのは、概念的に違和感があります。
 
【秋山学術調査官】  
 六ヶ所サイトとするか、六ヶ所研究所とするかですが……。
【岡野主査】  これは、恐らく、研究所と書くと、今後の原型炉に対する体制を変えていくのの何かの足かせになっちゃうかなというのがあったのかなと。
【森オブザーバー】  六ヶ所の方は場所を示していて、あえて六ヶ所核融合研究所というふうに限定しないで示したかったということですね。それはそれで意図は分かります。
【岡野主査】  なるほど。
【森オブザーバー】  一方、その後の那珂サイトというのは、やはりおかしい。
【岡野主査】  なるほど。これは那珂研究所でもいいかもしれませんね。NIFSも土岐サイトと書くわけにいかないですからね。
【森オブザーバー】  あるいは、量子科学研究開発機構ですね。
【竹永委員】  関連したところなんですけど。そういう意味で、量研機構の役割みたいなものがよく分からないと思います。サイトと書いてあるところは、核融合研とか大学の研究者が、ここのサイトに来て、オールジャパンでやりますというようなイメージでサイトというのを使ってあるのかなと思ったんですけど。そう思うと、もともと量研機構がどういう役割を果たすのかというのがちょっと見えづらいなと思います。実際、文字も書いていないですし。だから、そこはもう少し工夫がいるかと思います。
【岡野主査】  量研機構という名前がどこかに出たい?
【竹永委員】  やはり役割分担の中で、どういう役割を果たすんだというのは、書いてあった方がいいかなという気がします。
【秋山学術調査官】  それでは、森先生の御意見のとおり、六ヶ所サイトは六ヶ所サイトのままにして、那珂サイトのところを量研機構というふうにすると、すっきりするのかなと思ったんですけど、いかがですか。
【竹永委員】  そうすると、六ヶ所にいる量研機構の人たちは、どういう立場なんだということになりますが。
【岡野主査】  量研機構を中心に、六ヶ所で進んでいる、とか言わないといけないのですね。オールジャパンで進んでいるので。
【笠田主査代理】  でも、六ヶ所というところは、いろいろ複合的な意味があって、量研機構だけではなくて、核融合研や大学が参加している特別チーム活動もあるし、それだけではなくて、量研機構がやっている六ヶ所での活動もあるということを、サイトという名前で多分表現されたとは思うんですけど。そういうややこしいことを一々説明すると、文章としては余り。言いたいことは、多分、そういうことですよね、これは。
【秋山学術調査官】  はい。というのは、量研機構でも、核融合研でも、六ヶ所にいる人はいますし、飽くまでも、ここの六ヶ所サイトというのは、原型炉の設計をするところという意味合いで、このあとにくる量研機構、核融合研は、那珂の人も、土岐の人も、六ヶ所の人も含むというようなイメージで書いております。
【岡野主査】  私はその書き方がいいという気がしますけどね。これを、我々の内輪で読むための文章ではないので、外から見れば、その方が分かりやすいかなという気がしますが。内輪への説明でくどくなっていくとよろしくないので、そこはよくお考えいただいて、もう少し推敲(すいこう)していただいてもいいと思いますが。
【竹永委員】  関連しているんですけど。ここに新しい制度設計も含めたと書いてありますが、これは、具体的に、役割分担をする上での新しい制度設計というのを考えられているということなんですか。
【秋山学術調査官】  そうですね。役割分担もそうですし、新しい体制、それから……そうですね。
【岡野主査】  これは、その後ろにある「原型炉研究開発を一体となって取り組む体制整備を行う」にもかかっているのではないですか。つまり、同じ制度、同じ体制ではできないだろうなということを含めていると思います。
【秋山学術調査官】  これから新しい体制を整備していく上で、何らかの制度設計も必要だろうということで、制度設計も含めたというような書き方をいたしました。
【西村委員】  だから、計画を立案して、役割分担をして、問題意識を共有して、最後に体制整備を行うという、そういう順番ですね。
【石井委員】  そういう順番でうまくいきますか。
【西村委員】  まだ足りない?
【石井委員】  いや、先に役割分担をしちゃって、新しい制度設計をしますか。
【西村委員】  順番の話ですか。
【石井委員】  ええ。今、そういうふうにおっしゃった。
【西村委員】  いやいや、今、私は……。
【岡野主査】  順番がそう決まっているわけではなくて、そういうことをやっていかないといけないという認識だと思いますけど。
【西村委員】  いや、私は、順番に、今、その文章のキーになるところだけ、ぽんぽんぽんと拾ったんですけどね。
【石井委員】  はい。
【西村委員】  だから、要は、最後の一体となって取り組む体制整備という、そこのところにみんなかかってくるようになっていると思いますけど。
【岡野主査】  このままの体制で原型炉建設までいけるとは誰も思っていないと思うので、そこは合意できるかなと考えていて。
【西村委員】  はい。
【岡野主査】  ありがとうございます。以上で、いろいろな意見が出たかと思いますが。
【柏木委員】  すみません、もう1つだけよろしいですか。
 6.3.のところなんですけれども、人材育成・確保なんですが、一番下の方で、「以上のような連携を通し、複合的視点を持った多様な人材から成る炉設計体制を構築する」とあるんですけれども、炉設計体制ではなくて、恐らく、上から4行目にある原型炉開発に向けた体制を構築するかなと思ったのと。
【秋山学術調査官】  そうですね。
【岡野主査】  ちょっとここは狭すぎますね。炉設計というと、全部入っているつもりではあるのですけどね。それは、確かにおっしゃるとおりですね。
【柏木委員】  それと、同じようなのがあって、次の6.4.の上から5行目の、世界の原型炉設計の中で主導的な役割を果たしていくのも、原型炉設計なのか、原型炉開発なのかという、開発と設計が単語が同じように使われているところがあるので、多分、設計じゃなくて開発という単語の方が適切なところがありそうなので、そこを御確認いただければと思います。
【秋山学術調査官】  そのとおりです。
【岡野主査】  難しいですね。開発というと、ある分野を集中的にやる人も重要になりますよね。炉設計というと、全体を見ている人というので、今、一番いない人材なのですよね。そういうのがここにちょっと反映されたのかもしれないですね。
【柏木委員】  そうですね。全体の話が……
【岡野主査】  そこが、炉設計ができる人材というのも入れられるようにしておいた方が、残しておいた方がいいとは思うんですけどね。
【柏木委員】  そうしたら、上の方の、こういう人材が必要だのところを、そういうのを加えておけばよろしいのではないかしら。
【岡野主査】  そうですね。
【大場委員】  すみません、あと1点。3ページ目の下から2行目のところからの赤の1パラグラフは、ちょっと丁寧に読み直して、文章を見ていただいた方がいいと思います。言いたいことは分かるんですが。例えば、1行目を見ても、「技術的成立性の上に成り立つ」とか、言葉が似たようなものが結構続くんですね。次のところに行くと、「技術の総合的成立性を実証する」とか、似たようなことが、ちょっと違うような言い回しで出ていたりとか。
 あと、単語として気になったのは、4ページ目の上から5行目の最初の、「適切な建設・運用費」って、「適切」というのは非常に分かりづらい言葉なので、建設・運用費の見通しだとかというような何かかなと思ったんですが、そこも検討いただきたいのと、最後の「以上の観点で」から始まる4行ぐらいの文章が、またかなり分かりづらく、並列がたらたらとなってしまっているので、言いたいことは分かるんです。ただ、ここはもう一回文章として見直していただいた方がいいかと思います。
【秋山学術調査官】  ありがとうございます。
【岡野主査】  ありがとうございました。
【竹永委員】  1つ確認で、よろしいでしょうか。
 4ページ目で、「開発戦略の元、目標とする」という形にしたということだったのですが、これは飽くまで目標があって開発戦略を定めたのだから、その戦略に従ってやっていくと、自然にこの目標に到達しますという意味合いだと理解しました。戦略があって目標を決めましたという意味ではないということで理解しておいてよろしいでしょうか。
 もともと目標があって戦略を議論してきたと思っているのですが、必ずしも戦略が最初にあって、この戦略だとこの目標になりますというような目標の立て方をしたわけではないと理解しています。そういう意味合いで、「開発戦略の元、目標とする」という書き方にされていると理解しました。
【秋山学術調査官】  目標というか、どれだけ基本概念を担わせるかということなんですけれども。
【岡野主査】  目標が先にあって、すばらしい目標だとしても、それができなければ戦略は立てられないので、ここは、どちらが先かというところが、文章の上では戦略が先になっていますけど、これまでずっと炉設計と戦略を繰り返してきた歴史に沿って考えた目標と戦略ということがここに書かれているんじゃないでしょうか。どっちがあったかという話ではないような気がするんです。目標も少しずつ変わってきていますよね。
【竹永委員】  アクションプランを議論する上では、目標が最初にあって、それに対して、どういう開発をしていくかという戦略を考えてきたかと思うんですけど。そういう意味では、目標が先にあったのかな。
【岡野主査】  アクションプランでは。
【竹永委員】  もちろん、細かい見直しとかはあるとは思いますけど。
【岡野主査】  アクションプランの目標そのものは、前からあったわけではなくて、いろんな戦略で、繰り返していろんな目標を探しながら、落ち着いてきたところにあるということです。
 すみません、大分時間が押していますので、本件については、本日のタスクフォースに先立ちまして、4月12日の核融合科学技術委員会でも議論が行われておりまして、追加の意見があれば、今月末を目途に提出いただくということになっておりますので、タスクフォース委員の各位におかれても、事務局からお送りするメールに従って意見をお願いできればと思います。
 その後、本件は、夏までにパブリックコメントを実施する予定でありまして、パブリックコメントに出す文案は、核融合科学技術委員会の小川主査に一任されておりますので、タスクフォースの意見は、私の方で取りまとめて、小川主査にお伝えすることにしたいと思います。
 小川先生、よろしくお願いします。
 それでは、議題(4)の原型炉開発に向けたアクションプランについてに移りたいと思います。
 アクションプランの構成表につきましては、前回のタスクフォースで議論いただき、また、核融合科学技術委員会においても状況報告をいたしましたが、関係各位の御協力により、本日、現時点での最終版の案としてお諮りするとともに、今後のアクションプラン実施に向けての議論もお願いしたいと考えております。
 まずは、アクションプラン構成表について、資料6を御覧ください。資料6というのは、A4横のが縦に並んでいるやつですね。皆さんには、訂正前の、前回出てきたアクションプランがやはり付いています。それが、1ページ目で見ると、黄色い線がいっぱい入っていない方が古い方ですね。比較しながら見ていただければいいかなと思います。
 新しい構成表の修正は、非公式なタスクフォースと特別チームの打合せ、それから、メールベースとかでやってきたものなので、誰が作ったというものでもないんですが、最終的に私が全部集めたところでつないで、フォーマットとか少しいじって直したものですので、重要な変更点を私の方から御説明していきたいと思います。変更された重要な部分は、大体黄色で書いてあるので、そこを御説明すればいいと思います。
 まず1ページ目の構成表の凡例の例のところですが、原型炉設計合同特別チームの名前が間違っていたというのがあって、左下ですね。設計というのが名称に入っていないのが発見されましたので、そこに設計を入れました。
 それから、C5に改訂と書いてあるのが黄色で入っていますが、これは富山大学の水素同位体科学研究センターを大学研究所・センター等の記号の一つに入れさせていただきました。この基準として、どこまで入れるかですね。大学・センター、日本にいっぱいありますので、どういう基準で入れるかというお話ですが、核融合科学研究所と双方向の研究を結んでいるという、そういう条件下で、そういう制約で決めております。つまり、この5つであれば、その点では問題がないので、富山大学の方は入っていただくというふうにいたしました。
 これも関連して、トリチウムのところにC5という記号が入ってくるところがございます。
 それから、次に、炉設計の方に移りますと、ちょっと細かいのですが、一番上にある黄色、「9.安全性」との整合のためとありますが、これは名前確保方針案の策定に、元のところで言うと……もう元の案は変わっていますね。これは前回既に変わっていた部分かもしれませんね。9章と名前を同じにしたということです。
 それから、「の」を追加は、いいですね。
 それから、【特】の集約意見の反映は、機器設計のところを見てください。機器設計のところの2020年までのところに、新しい項目が増えています。これはBOPを含む機器構成案と書いてありますが、これは特別チームと産業界と一緒に力を合わせてやっていただくというものですが、次の2020年からは、BOPの概念設計に入りますが、その機器構成案を既に考えておかないと間に合わないという御意見が、特に産業界を中心に出ていたとのことだったので、それを入れさせていただきました。
 あとは、右下の方の、物理・工学・データベースの更新というところが、「特/Q」だったのが、「Q/特」に変わっています。
 それから、次が超伝導コイルのところなんですが、超伝導コイルは、かなり整理させていただいておりまして、超伝導コイルの方は、見ていただければ、随分と変わっていると思うのですけど、例えば、赤で囲ってあるようなマイルストーンみたいのが書いてあったのは、ほかのページと合わないので、取り去っています。
 それから、冷却系だけが線が残っているというのも実はおかしいので、関連BOPとして、冷却系、コイル電源、これがSCの概念基本設計とはちょっと違うものであるという認識で、1本線を引くという書き方に変えております。
 それ以外に、特に大きく重要なこととしては、例えば、SC設計の2020年までのところの2項目に、項目も整理はされているんですが、前は、ここのところにNb3SnとかNb3Al、NbTi、ReBCOとかいろいろ書いてあったのですが、もちろん、それらを研究するのは何ら問題ないのですが、主案は決めないといけないということで、2019年までにどれにするかという主案は決めるというのが、ここに改めて書かれております。飛田さんの先ほどの発表でも、Nb3Snを推奨となっていましたね。ほかの線を研究するのは、今後のためには重要なのですが、炉設計の主案としては、ここで既に選択する、というものが1つ入っています。
 それ以外は、余り時間もありませんので省略していきますが、右の方の真ん中辺にある「工学設計」は、線材、導体、巻線、コイル陽気、支持を包括と書いていますが、この辺にたくさん並んでいた超伝導生産技術とか、製造技術とか、そういったものが1つのSC生産・製造技術検討にまとまったということでございます。
 この辺は、特別チームからも、少し見やすく整理した方が使いやすいという御意見があったので、中身が変わったというのではなくて、見やすいように整理しています。
 それから、次はブランケットですね。ブランケットは、見た目が非常に大きく変わっているのは、一番上に並んでいるアイコンというか、棒の並び方、これが、今まではどんな順番に並んでいるのかよく分からなかったんですが、今回は、原型炉のブランケットから始まって、ITER-TBM、そして、先進ブランケットという順に並べるという、きちんと並べ方を考えて、上から順番に置いてきています。
 あとは、次のページ、ダイバータのところへ行っていただくと、こちらも大分、ダイバータWGの方と御相談いただいて、少し項目が簡略化されているというのが分かっていただけると思うんですが、中身を減らしたというよりは、少し項目をまとめたという形で減らしています。例えば、前あったリスク評価とか機器設計というのは、適用性の判断という項目が新たに加わっていますね。例えば、20年までだったら、一番上のところですね。タングステンで水冷却ダイバータ機器の原型炉適用性の判断とありますが、こういう項目に含めたという形で、圧縮して行数を減らしています。中身としては同じです。
 それから、削除したものが1つあって、材料開発のところですね。材料開発のところには、旧版では、1項目のところに炭素系プラズマ対向材料というのが書いてあったのですけれど、議論いただいて、ここに書く必要はないだろうということになったので、炭素系材料は、この項目から削除いたしました。
 それから、次が、加熱・電流駆動システムですね。ここは、大変御尽力いただきまして、かなり変わっています。内容が変わったという意味ではなくて、2ページに分かれていたのを1ページに圧縮していただいたので、大変有り難いです。
 項目としても、NBIとECHでは非常に似た項目も多かったので、それをなるべく1つの行で表せるような、そういう変え方をしていただいています。例えば、前のもので言うと、前の加熱・電流駆動システムのECHのところを見ていただくと、一番上がITER/JT-60SA用ECHを開発した工学基盤技術開発となっていたのが、新しい方では、ITER/JT-60SA用を通じた工学基盤技術開発と、ECHとNBIが共通になるようにしてあると。その下には、いつNBIが動くかとか、いつECHがSA用で動くかとか、そういったことがきちんと書いてあるという格好でカバーしています。
 それから、あと青で大きく書いてあるので読ませていただくと、ECHと名称を統一とあるのは、ECHと、これはRFシステムかなんかがあったんですかね。
【柏木委員】  ジャイロトロンです。
【岡野主査】  ジャイロトロンですか。それをECHという名前に統一していただいて、ITERを目標にした開発と分かるようにしてあると。
 それから、セシウムフリーと「高効率化」に入っていた遠隔保守は、この項目にまとめて入っています。つまり、高信頼性NBIの概念設計、ここに全部入れたというふうにして簡略化していただいています。
 次が、理論・シミュレーションですね。理論シミュレーションは、非常に細かくはあるのですが、上の方に、項目を整理という線がありますね。これが、ここが少し微妙に変わっています。3本あった線を2本にしているということなのですけど、ダイバータSMCのSA、ITER実験等への適用、検証及び継続開発・利用という項目、それと、炉心プラズマ統合SMCのSA、ITER核燃焼実験等への適用、検証及び継続開発、この2本にしました。前のバージョンでは、その線の下に、さらに、ITER核燃焼に向けたプラズマ統合SMCの開発というのがあったのですが、これを、上に、今言った1行のITER核燃焼実験等のと書くことで、2行にしてしまったと、そういう統合をしています。
 それから、明らかに細かくなっている部分が1つあって、核融合材料SMCのところですね。旧版では、次のページですが、ここは核融合材料SMC群の開発と、点々と書いてあって、終了と書いてあったのは、もう少し中身を書いた方がよかろうということで、検討していただきまして、少し具体的な開発項目が増えています。
【石井委員】  すみません、細かいところなんですけど、2027年頃となっているんですけど、これ、ほかと同じで、多分、タイプミスで、2025なんですね。すみません、私のところで。
【岡野主査】  ここ、ミスですね。文字も黒いですね。私が直しておきます。これは気がつかなかったですね。
 それ以外も、改行とか、結構いじっています。中身はいじっていないですけど、改行して、年号がなるべく右にくるようにとか、そういった工夫をして見やすくしているので、最初の原稿とは書いてあることが違うように見えるかもしれませんが、文章は変えていないので。
【石井委員】  はい。
【岡野主査】  それから、次が炉心プラズマなのですが、ここでは、主に役割分担を、Qか、Nか、大か、特も入るのかということを考えたという違いが入ってきていますが、項目名が1つ変わっておりまして、これまで、一番上のプラズマ設計のところの最初のところに、物理設計と炉心プラズマパラメータという、これはあったんですね。これは特がやる、これは当たり前のことですが、2番目に、原型炉物理DB構築というのがあって、ここが、名前をプラズマ設計DB構築というふうに変えてございます。この意味は、DB構築というのは原型炉の設計のところに原型炉物理DB構築というのがありまして、そこではQ、大、F、特と、みんなでやるというふうに書いてあったのですね。もちろん、それは、あらゆるデータを収集して物理DBを構築していくというのは、それは当たり前でございますが、ここは、炉設計のためのデータベースをあえてその中から選んで、つまり、様々な制約の中で選んで、設計のためのデータベースを構築するという意味で、ここは特になっているという提案が来ております。私は、これを見て、適切かなと考えたんですが、皆さんの御意見を聞ければと思います。
 もちろん、いろんなところのデータを集めてくるわけですが、炉設計というのは、トプデータを集めたら一番いいものができるわけではないですね。プラズマも一番良くて、コイルも一番良くて、ダイバータも一番良ければいいとも言い切れなくて、うまくバランスを取る必要があって、その辺がデータベースに反映されると思うので、私は、ここは「特」としての判断を含めてやっていただかなければいけない、それこそが特の役割ではないかなとちょっと感じています。後でちょっと御議論ください。
 それから、次は、燃料システムは、役割分担のところの入替え程度ですかね。失礼、役割分担が、特にC5というのが入っているのに御注意いただければと思いますね。富山大学が入っていただいたので、それはもうここに、燃料システムのトリチウムに入っていただくのが必要でございますので、これは富山大学ともネゴした上で、C5が入っています。
 それから、次が、核融合炉材料と規格・基準のところに入りますが、これだけはやはり2ページに分かれています。これは、内容がブランケット材料とその他の機能材料とに分かれていますので、1枚にするのは難しく、2ページに分かれています。並べ方として、材料スペックを最上段になるように、この横の棒を並べているというのが大きな改良点ですね。それから、役割分担に関しても、少し改訂しています。
 全般として、何でもかんでも特が入っているというのを改良したりしたというところですよね。その辺は、気を付けながら、さっき言ったように、特をあえて頭に出しているのもあるし、特が消えているのもあるし、それから、特がスーパーバイズするという意味で、緑で後ろに付いているというのもある。その辺のバランスを考えながら書きましたということです。
 それから、次に安全性に行きますと、ここはそんなに大きくは変わっていないですけど、V&V、Verification and Validationの実験が2020から始まらないと、安全評価につながらないだろうということで、それが前倒しされています。
 それから、一部、安全規制法令予備検討というのが、名前が炉設計と合っていないので、これは調整しました。
 それから、「安全性確保方針確立」というのは削除して、これは「放出量評価・制御」に含むと考え、少しシンプルになっています。
 それから、稼働率と保守の方は、全般に、これはほとんど変わっておりませんが、産が積極的に関与していただくということで、【産】を適切なところになるべく入れたというのが違います。
 それから、計測・制御は、Jと今まで書いてあったところをQに直したと。これは単なるミスプリの訂正です。
 それと、理論シミュレータの方に合わせまして、一部、右の方の下ですけど、原型炉統合コード、制御用シミュレータの性能というのを、時間軸を理論シミュレータに合わせています。
 それから、社会連携は、変更がございません。
 それから、ヘリカルですが、ヘリカルは変更が1か所ございまして、これまで、一番上の線、高性能プラズマの実証研究というのが2025年で終わっていたのですね。これは決してヘリカルがそこで終わるという意味ではなかったのですが、ここで何もないのは気になるという御意見がございましたので、当然、その後、何か実験されるものと思って考えていただいていたんですが、高性能定常プラズマの実証研究がその後続くという線を書かせておいていただきました。そこだけが変化しています。
【大場委員】  一番上が2027でいいの?
【竹永委員】  それ、間違っている。これも古いフォーマットを使ったせいです。
【岡野主査】  そうですね。ありがとうございます。コロンもないですね。
【大場委員】  であったら、その区切りも変わりますよね。2025にしたら、高性能プラズマの実証研究が2025まであって。
【岡野主査】  それでいいのですか。25になる。じゃ、この線の上に来てしまうのですね。
【坂本委員】  そうです。
【岡野主査】  ですね。これ、坂本委員に直していただいていいですか。
【坂本委員】  はい。
【岡野主査】  それから、レーザーですか。レーザーは、変わっていません。変わっていませんが、富山大学の方から、一緒に共同でやっている部分もあるんだというふうにおっしゃったので、トリチウムのところにC5が案として入っています。ただ、これ、今日、藤岡先生いらっしゃらないし、どなたかに聞かないと、勝手に入れるわけにいかないので、私の方で責任持って、大阪大学のどなたかに聞いて、ここに入っていいかどうかを確認した上で、確定したいと思います。
 それから、最後、レーザー炉特有のもの、これも全く聞かないとどうしようもないですけど、取消し線を私が書いていますが、これは消し忘れじゃないかなと思うのです。というのは、前のレーザー方式で原型炉設計に寄与できるところに全く同じ項目があるんですね。消し忘れじゃないか、というのも藤岡先生に確認できたら、要らないとして消そうと思います。ひょっとしたら、あえて2回書いていらっしゃるのかもしれません。その場合は、残します。
 以上、大変駆け足でしたが、各御担当の方から何か補足があったら、お願いいたします。誰が何を書いたか、大分ごちゃごちゃになったので、私が全部話しましたけど。基本的に、そんなに内容が変わったという話ではないはずですね。シンプルにしたというのが主な変更だと思います。
 あと、これは皆さんへのコメントなのですけど、パブリックコメントを受けるのは、先ほどの本文で、アクションプラン構成表は各分野の専門家が使うことを前提にしているの表で、多少難しい記載はあってよいと思います。
 それから、今後について、今ついでも申し上げると、この後ろに本当は項目別解説が付いていましたよね。時間がなくて、全くそっちに手が着いていないですが、これができたので、まだこの後少し時間がありますので、項目別解説を、新しい形のアクションプランに合うように、少し編集していただく作業を今後やっていただきたいなと思っています。多分、順番を入れ替えるとか、名前を変えるとかだけで、そんなに大変なことにならないと私は思っているので、是非、あった方がいいと思うので、お願いいたします。それは今後やっていきたいと思います。
 何か御意見がありましたら。かなり駆け足で申し訳なかったんですが。
 よろしいでしょうか。今、幾つか間違いも見つかりましたし、必要な修正を行った上で、7月頃に開催予定の核融合科学技術委員会にお諮りしてということになります。最終的な修正については、主査である私に御一任いただけますでしょうか。
 ありがとうございます。御意見があれば、どんどん言っていただければ、判断して対応するようにいたします。どうもありがとうございました。
 次に、今後のアクションプランの実施に向けて、まずはダイバータ開発の今後についての議論をお願いしたいと思います。ダイバータワーキンググループの資料がございますので、坂本委員より御報告をお願いいたします。
【坂本委員】  資料7を御覧ください。
 ITER計画・BA技術推進委員会ダイバータ研究開発加速戦略方策検討評価ワーキンググループ平成28年度活動の概要報告となっています。今後、簡単に、ダイバータWGと呼ばせていただきます。
 まず1番で、今年度の活動の背景とありますが、これは4月になったので、28年度の活動の背景になります。第6回核融合科学技術委員会において、「『原型炉開発に向けたアクションプラン』のフォローアップについて(案)」に記載されたとおり、原型炉開発総合戦略タスクフォースの検討事項としてアクションプランが更新されています。その重要課題の一つとして、ダイバータが取り上げられていて、核融合エネルギーフォーラムとの協力が指示されました。それを受けて原型炉タスクフォースから、ダイバータWGに対して、以下の依頼がなされましたということで、その内容が2番目に書いてあるものになります。
 原型炉TFからの検討依頼内容とダイバータWGの28年度の対応です。丸で示された3つが検討依頼内容になりますが、原型炉開発マイルストーンにおけるダイバータのC&R項目の検討、2つ目に、アクションプランの具体化ということで、項目としては、高密度プラズマ実験装置の仕様策定、2番目に、シミュレーション研究課題の精査とスパコンへの要求仕様、次に、研究開発課題の具体化に関する検討になります。そして、3つ目は、ポストW-Cu合金-水冷却ダイバータ機器の検討ということになっております。以下、対応した項目として4つの項目が書いてありますが、これらは、次のページの3で詳細に説明されていることなので、ここでは読み上げません。
 次に、2ページ目に移りまして、検討内容の最後のW-Cu合金-水冷却ダイバータの検討に関しましては、時間的な制約があって、28年度には検討することができませんでしたので、次年度以降への課題としております。
 それでは、3番、28年度の具体的な検討内容ということで、5つの項目について説明させていただきます。
 ダイバータのC&R案についてということで、原型炉を見据えた高ベータ定常プラズマ運転技術の確立に、「JT-60SAによる原型炉プラズマ対向壁と整合した研究の開始」を加えることを提案しています。これは具体的には、7ページ目の一番上を見ていただけると分かるように、JT-60SAの統合研究期Iが2027年頃から開始されるようになっていますが、これが終了した後、金属、すなわち、タングステンダイバータをJT-60SAで研究するということを付け加えることを提案しています。
 それでは、また文章の方に戻りまして、3-2として、ダイバータプラズマ物理の整理ということで、添付資料の3ページ、4ページ、5ページに対応するものになりますが、ダイバータ開発研究を進めるに当たり、ダイバータプラズマを理解し、その適切な制御方法を確立する必要があります。そのために、ダイバータプラズマ研究の物理課題について、磁場閉じ込め実機実験装置――これはJT-60SAやLHDを指すものです――及び基礎実験装置(線型高密度プラズマ実験装置)で研究すべき課題を整理して、シミュレーションとの連携の在り方を検討しました。これに関しては、5ページ下側の原型炉設計のための非接触プラズマ研究の戦略という項目で説明してあります。将来の核融合炉のダイバータプラズマを外挿するためには、ダイバータシミュレーションコードの高精度化が必要になりますが、まずはJT-60SAやITERにおける非接触ダイバータプラズマ実験をシミュレーションできないといけません。ところが、いきなり実機プラズマをシミュレーションするのは難しいために、原型炉に相当する高密度領域で、原子・分子過程や、基礎物理現象を調べることができる実験装置を用いてダイバータコードの諸要素を検証して、検証されたシミュレーションコードを使って実機のダイバータに適用するというような研究方針を打ち出しています。
 それで、また文章の方に戻りまして、3-3線型高密度プラズマ実験装置の仕様策定ということで、これに関しては6ページに補足説明がありますが、3-2で示した基礎実験装置で研究すべき課題について、その研究のために必要となる線型高密度プラズマ実験装置の仕様の検討を行っています。この装置では、特にイオン温度をダイバータ上流側の温度領域まで高めるために、ある程度閉じ込め特性が必要なために、ミラー配位をベースとした提案を行っています。
これまで、この手の基礎実験装置というものは、高密度低温、若しくは低密度高温のいずれかの装置だったのですが、実際には、コアプラズマからダイバータプラズマへ遷移する全ての物理過程を理解する必要があるということで、このような高温から低温までの実験ができる装置を提案しています。
 3-4として、JT-60SA研究とシミュレーション研究の連携を挙げています.補足説明は7ページ目に載せてありますが、JT-60SAによるダイバータプラズマ研究とシミュレーション研究の連携について、リサーチプランとの整合性を持たせた、具体的な研究計画の策定を行いました。
 最後に、3-5ダイバータ構造材料開発計画と開発課題の整理ということで、2020年までに、技術概念の具体化を行って、2027年のC&Rまでに要素技術開発が完了することを基本方針として、具体的な研究開発課題を整理しました。その具体的な内容としましては、8ページ目に載っているもので、上半分が2020年までのチェックアンドレビューで、下が2027年までの実施項目となっています。
 以上です。
【岡野主査】  ありがとうございました。
 御意見等あれば、お願いいたします。
 これは、今年度とおっしゃったのが28年度なのですよね。
【坂本委員】  そうです。3月に作った資料なので、1年ずれています。
【岡野主査】  いつ直ったのかがちょっと混乱してきちゃったので、確認したいんですが。3-1で、60SAによる原型炉プラズマ対向壁と整合した研究の開始を追加したと言っていただいていますが。
【坂本委員】  そうですね。JT-60SAのリサーチプランに反映することになっています。
【岡野主査】  となったんですが、実際にチェックアンドレビューに入っているのは、項目2のところを見ると、JT-60SAによる原型炉プラズマ対向壁と整合したダイバータ研究研究計画の作成になっているんですよね。これは、後退したんでしたっけ。何かのときに。それは違うものを見ていますか。これとは違うんですか。チェックアンドレビューの。これのことではないんですか。おっしゃっている2の項目のここに追加と書いてあるところをよく見ると、作成にいつの間にか入れ替わっています。開始は無理かなという気もするんですよ、時間的に。それで作成にされたんですかね。
【坂本委員】  C&Rは2025年頃ですよね。
【岡野主査】  ですよね。
【坂本委員】  金属ダイバータ実験は、先ほどの7ページの年表で、2027年度の統合研究期I以降に入って来ますので、2025年のC&Rでは研究計画の作成ということで、実施はその後になります。
【岡野主査】  というふうに思えばいいですね。
【坂本委員】  はい。したがって、整合しています。
【岡野主査】  整合している。はい。
【竹永委員】  この移行判断のところではなくて、移行判断にも原型炉プラズマ対向壁と整合したというのが書いてあります。
【坂本委員】  これは実証となっているので、実際に金属ダイバータでの実験結果が必要になります。
【竹永委員】  研究の開始か。
【坂本委員】  ええ、開始なので、なっております。
【岡野主査】  35年なら動いているんでしょうね。タングステンで。
【坂本委員】  ええ。
【岡野主査】  ほかによろしいでしょうか。いかがでしょうか。
【西村委員】  ごめんなさい。これは、今年、29年度は。
【坂本委員】  これは28年度の報告です。
【岡野主査】  御報告ということを頂いたと。
【西村委員】  29年度は、これを継続。これは一応終わった、どういうふうな理解でいいですか。
【坂本委員】  まだ継続しています。
【西村委員】  継続はするんですね。だから、例えば、こういうふうな仕様とちょっと書かれていますけれども、それはまた改訂される可能性があると。
【坂本委員】  そうです。それに関しては、まだちゃんとした議論はできてていませんが、継続して議論していく予定になっています。
【西村委員】  はい。
【岡野主査】  ダイバータWGの方は、非常にたくさん回数をやっていただいて、大変議論をしていただいて、大変助かっているんです。反映されて、結果として出てきているのは1枚のアクションプランに収まっていますが、バックにこういったデータがあるというのは非常に認識していく必要があると思います。ありがとうございます。
 それでは、もしも御質問がほかになければ、アクションプランの実施につきましては、今後、更に核融合科学技術委員会ともよく連携した上で、しっかりと進めていきたいと思っております。委員各位の御協力をよろしくお願いいたします。
 最後に、議題(5)その他に参りたいと思います。事務局より、今後の予定について御説明をお願いいたします。
【野田専門官】  資料8に今後の予定、これは大まかな予定でございますが、記載させていただいております。右の方にタスクフォースの予定ということで、今年度中ぐらいに3回程度開催させていただきたいということで、アクションプランの関係ですとか、ロードマップの関係でありますとか、また、各種プロジェクトの進捗状況の確認などが議題としては想定されるのではないかと考えております。
 以上でございます。
【岡野主査】  ありがとうございました。
 例えば、先ほどお話しした項目別解説の改訂なんかは、8月ぐらいにできていれば大丈夫なんですかね。それとも、もっと早い方がいいですか。例えば、5月にできている方がいいんですかね。早いに越したことはないと。
【野田専門官】  そうですね。
【岡野主査】  早いに越したことはないでしょうかね。じゃ、なるべく早めに。どんなに遅くても8月には出てきているようにしたいと思います。
【笠田主査代理】  ダイバータの部分の項目別解説は、ダイバータWGにこちらから依頼するという形。
【岡野主査】  そうですね。そういうことになるかと思いますね。
【竹永委員】  このスケジュールを見ると、7月頃にアクションプランの承認というのが核融合科学技術委員会で書いてありますけど、そこまで見なくてもいいということなんですか。
【笠田主査代理】  そこまでにできていないと。
【岡野主査】  そうですね。ここにできていないといけないですね。そうすると、7月までに、次回の核融合科学技術委員会に最終版を出さないといけないということになります。
 ありがとうございました。ただいまの説明がありましたスケジュールは、おおよその予定ということで、今後、状況に応じて、適宜タスクフォースの活動を行っていければと思います。また、時にまたお願いして、非公式に会合で集まって議論いただくこともあるかと思いますが、どうか御協力をお願いいたします。
 その他、特に質問などはございますでしょうか。
 ありがとうございました。それでは、本日予定しています議題は以上でございますが、そのほか、審議、報告するべき案件はございますでしょうか。
 ありがとうございました。それでは、これで閉会いたします。次回は8月頃を予定しておりますが、具体的な日程は、事務局で調整の上、改めてお知らせします。
 本日は、御多忙の中、御出席いただき、本当にありがとうございました。

―― 了 ――

お問合せ先

研究開発戦略官(核融合・原子力国際協力担当)付

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電話番号:03-6734-4163
ファクシミリ番号:03-6734-4164

(研究開発戦略官(核融合・原子力国際協力担当)付)

-- 登録:平成29年05月 --