ベルモント・フォーラム2013年共同ファンド(CRA)公募結果(概要)
1 結果概要
- Freshwater security (JST)
予備申請件数:67件(うち日本の研究者参加課題14件(うち研究代表者3件))
予備審査通過件数: 30件(同3件(同0件))
採択予定件数:6件(同0件(同0件))
※総額50万ユーロ
- Coastal vulnerability (JSPS)
予備申請件数:61件(うち日本の研究者参加課題17件(うち研究代表者5件))
予備審査通過件数: 25件(同8件(同2件))
採択予定件数:7件(同2件(同0件))
※総額150万ユーロ
2 審査員(Freshwater Securityの審査担当)の所感
- 審査において国バランスは考慮されず、申請の内容のみに基づいて審査。なお、審査員は、審査員の出身国の研究者が参加する課題の審査は行わない。各国からの審査員の質も総じて高く、審査そのものは公正に適切に行われたと考える。
- 審査にあたっては、人文・社会科学との融合が重視された。今回、日本からの申請課題の評価が低かった原因はこの点にあるのではないか。
- 日本からの申請について、当該分野の第一人者が必ずしも応募していないことも考えられる。周知不足に加え、1件当たりの額も少額であり、また、現段階ではベルモントフォーラムCRAに採択されることが国内での評価に直接結びつくものでないので申請のインセンティブが低かったのではないか。
- そもそも競争的資金へのプロポーザルの内容について、欧米のものは日本のものと比べ質の点でもページ数でも上回っている。日本の研究者が国際共同研究への英文の応募に不慣れであることは否めない。他国では国内のファンドを獲得し進行中の国内研究課題に国際研究用の追加資金を上乗せするような仕組みがあることも有利に働いている可能性。
3 参考 採択課題公表URL
http://igfagcr.org/index.php/featured/87-2013-funded-projects