資料3-1-2 宇宙科学の推進方策に係る論点メモ

1.卓越した宇宙科学成果の創出に向けて ~宇宙科学コミュニティの底上げ~

(1)ISASの活性化方策

  • 固体ロケット開発が輸送本部担当となって以降、ISASが求心力を失っていると言われるが、理学・工学間における分野横断的な交流や取組が低調となっている現状を打破し、ISASの総力結集により組織の活性化を図っていくためには、ISASの存在意義に立ち返って何をすべきか。

【我が国の宇宙技術の最先端を切り拓(ひら)くプロジェクト面】
・再使用ロケットなどの将来輸送系
・将来的な国際協力を意識した宇宙探査
・イプシロンロケットの高度化 など
【プロジェクトを支える運営面】
・国際プロジェクトを通じた分野融合的な取組
・人材の効果的な活用の観点からの研究開発本部とISASの連携 など

(2)大学における宇宙科学力の強化による拠点の創出

  • 卓越した成果の創出につなげるための体制の構築はどのようにすべきか。
    例えば、特定分野に強みを有する大学等への重点的な支援により拠点化を図り、当該拠点とISASの連携を通じた我が国宇宙科学力の底上げが必要ではないか。また、その際留意すべき点は何か。
  • 人文社会科学など、分野の特性等から、これまで宇宙科学への関与が少なかったコミュニティとの連携はどのように進めていくべきか。


2.宇宙科学を担う人材の育成について

(1)年代に応じた人材の育成

  • 小中学生レベルでは宇宙を題材とした教育を行い、宇宙や科学技術に関心を有する層を厚くすること、高校・大学レベルでは打上げ実験などの実践を通じた教育により専門への関心を高めること、大学院生レベルでは社会において宇宙分野で活躍できること、といった目的に応じた人材育成のために、現段階で支援が十分でないと考えられる部分はどこか。また、その改善のためには何をすべきか。

(2)宇宙開発利用を支える専門人材の育成

  • 研究教育現場とメーカーのWin-Win関係のために必要な人材育成の仕組みはどのようにして構築すべきか。
  • ミッション設計段階からの関与など、宇宙機器メーカーが宇宙科学プロジェクトに柔軟に参画できる仕組みの構築が必要と考えられるが、その際に留意すべき点は何か。

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研究開発局宇宙開発利用課