「もんじゅ」研究計画 骨子(案)

1.はじめに

 ・責任あるエネルギー政策の構築
 ・研究計画の位置付け
 ・日本原子力研究開発機構改革本部の基本的方向
 ・「もんじゅ」の運転再開を判断するための前提条件

2.「もんじゅ」を取り巻く現状認識

 (1)従来の高速増殖炉/高速炉開発の意義
  ・ウラン資源の有効活用(ウラン可採年数:約100年⇒約3,000年)
  ・廃棄物の減容・有害度低減(有害期間:約10万年⇒約300年)
 
 (2)国内外の現状と動向
  ・東京電力福島第一原子力発電所事故
  ・原型炉「もんじゅ」の開発遅れ
  ・高速増殖炉/高速炉開発をめぐる国際競争激化(仏・露・中・印等)
  ・高速増殖炉/高速炉に係る国際安全基準策定に向けた取組(IAEA・GIF)
 
 (3)上記の現状を踏まえた、高速増殖炉/高速炉技術保有の意義の再定義
  ・我が国エネルギー政策上の多様なオプション確保への貢献
  (特に、エネルギー安全保障と原子力バックエンドへの貢献)
  ・国際的な取組を強化する上での高度な技術力の維持
 
 (4)実存するプラントとしての「もんじゅ」の位置付け
  ・高速増殖炉プラントとしての技術成立性確認及び廃棄物減容の有効性確認のための中核的な研究開発の場
  ・世界的にも現存するプラントが少ない中で国際的研究拠点としての位置付け
  ・国際安全基準や国内の新規制基準策定への貢献
  ・アクシデントマネジメントやリスクマネジメント等の実証
  ・基礎研究・プラント実証・エンジニアリングの三者が密接に関係しながら研究開発を行う「スパイラル型の開発モデル」の実践の場
 
 (5)研究計画策定における基本的考え方
  ・「中間とりまとめ」において示した「基本的考え方」

3.具体的な研究開発プログラムについて 

 (1)高速増殖炉の成果の取りまとめを目指した研究開発
  ・重要度・優先度の分類と必要な研究期間
  ・研究開発項目の分類
   1 炉心・燃料技術 
   2 機器・システム設計技術
   3 ナトリウム取扱技術
   4 プラント運転・保守技術
   5 シビアアクシデント(SA)に関する安全機能確認・評価技術
 
 (2)廃棄物の減容及び有害度の低減を目指した研究開発
  ・「もんじゅ」及び「常陽」における照射試験スケジュール
  ・研究開発項目の分類
   1 燃料製造技術
   2 照射試験及び燃料材料開発
   3 炉特性・炉システム設計技術
   4 再処理技術開発
 
 (3)高速増殖炉/高速炉の安全性強化を目指した研究開発
  ・研究開発項目の分類
   1 SA評価技術の構築と安全性向上策の摘出
   2 SAM策の充実とその実証的な確認や訓練・運用
   3 損傷炉心燃料等の安定的な冷却手段の多様化のための研究開発
   4 炉心損傷時の再臨界の防止等のための研究開発
 
 (4)上記研究開発を実施するための研究期間について

4.研究開発プログラムの実施における国際協力のあり方

 (1)国際協力の基本方針
  ・コスト削減やリスク分散
  ・我が国の設計・技術等の国際標準化
  ・開発リード国としての国際貢献

 (2)具体的な国際協力のあり方
  ・2国間協力の強化(日米・日仏・日露等)
  ・GIF等の多国間協力のさらなる深化
  ・IAEAの枠組みを活用した国際協力

5.研究開発プログラムの着実な推進を支える体制・仕組みについて 

 (1)我が国の研究開発体制のあり方
  ・研究開発と大規模プラント運営の両立
  ・柔軟かつ実効性・機動性を持ったマネジメント
  ・大学や民間企業等との協力を含めた総合的な研究開発の推進

 (2)評価・広報のあり方
  ・評価の時期・方法
  ・Knowledge Managementの観点からの検討
  ・国民への説明責任

以上

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研究開発局原子力課核燃料サイクル室

(研究開発局原子力課核燃料サイクル室)