資料31-1-4  宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機(HTV7)に係る安全対策について(調査審議結果)(案)

平成30年○月○日
科学技術・学術審議会
研究計画・評価分科会
宇宙開発利用部会


目次

1.概要

2.調査審議の方法

3.調査審議の結果

参考1 科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 宇宙開発利用部会 委員名簿

参考2 科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 宇宙開発利用部会 調査・安全小委員会 委員名簿

付録1 宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機(HTV7)の概要

付録2 宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機(HTV7)の接近・係留・離脱フェーズに係る安全検証結果について

付録3 宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機(HTV7)の再突入に係る安全評価について

1.概要

 宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機(以下「HTV7」という。)の打上げが予定されている。H-ⅡBロケット7号機で打ち上げられるHTV7は、国際宇宙ステーション(ISS)に接近・結合して輸送物資を補給した後、ISSから回収した不要品等を搭載してISSを離脱し、その大部分が大気圏で燃焼するように大気圏に再突入して太平洋に廃棄される予定である。
 このHTV7のISS近傍での運用(接近、係留、離脱フェーズ)に際しての安全対策について、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)は、NASA(米国航空宇宙局)との役割分担に則して安全審査を終了した。また、HTV7の大気圏への再突入に際しての安全対策についても、JAXAは安全審査を終了した。
 科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会宇宙開発利用部会(以下「宇宙開発利用部会」という。)では、上記のJAXAによる安全対策の妥当性について調査審議を行った。本報告書は、その調査審議の結果を取りまとめたものである。

2.調査審議の方法

 宇宙開発利用部会及び宇宙開発利用部会が設置した調査・安全小委員会は、以下の観点で調査審議を行った。

  ・HTV7のISS近傍での運用(接近、係留、離脱フェーズ)に際しての安全対策の妥当性については、「宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)に係る安全対策の評価のための基本指針(平成24年9月6日 科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会宇宙開発利用部会)」(以下「評価指針」という。)に基づいて調査審議を行った。
  ・HTV7の大気圏への再突入に際しての安全対策の妥当性については、「ロケットによる人工衛星等の打上げに係る安全対策の評価基準(平成28年6月14日 科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会宇宙開発利用部会)」(以下「評価基準」という。)に基づいて調査審議を行った。

 調査審議は、以下の日程で、全て公開で行った。

  ・平成30年5月18日 調査・安全小委員会(第31回)
  ・平成30年○月○日 宇宙開発利用部会(第42回)

3.調査審議の結果

 JAXAは、HTV7のISS近傍での運用(接近、係留、離脱フェーズ)に際して、号機横断的な審査結果と6号機までの審査・運用実績を踏まえた安全対策について、NASAとの役割分担を含む所定のプロセスに則した安全審査を実施し、安全対策の妥当性が確認されたとしている。JAXAの安全対策について調査審議を行った結果、評価指針に定める各要件を満たしていると判断できる。
 またJAXAは、HTV7の大気圏への再突入に際して、6号機までの再突入運用の経験を踏まえた安全対策について安全審査を実施し、安全対策の妥当性が確認されたとしている。JAXAの安全対策について調査審議した結果、評価基準に定める飛行安全対策と安全管理体制の各要件を満たしていると判断できる。
 以上のとおり、JAXAによる安全審査により妥当と判断されたHTV7に係る安全対策は、評価指針・評価基準に定める各要件を満たしており、妥当であると判断する。

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研究開発局宇宙開発利用課