平成23年2月28日
科学技術・学術審議会
研究計画・評価分科会
地球観測推進部会
北極は、地球温暖化による平均気温の上昇が最も大きく、地球上において気候変動による影響が最も顕著に表れると予測される地域の一つである。また、北極における変化は、全球的な物質循環及び気候システムのみならず日本の気候ひいては社会にも影響をもたらす可能性があることから、気候変動のメカニズム解明のため、北極における継続的な地球観測を実施することは非常に重要である。
このため北極研究者を委員とした「北極研究検討作業部会」において、我が国における北極研究の強化に向けた検討を実施し、平成22年8月には「北極研究検討作業部会報告書-中間取りまとめ-」が提言され、「北極環境研究コンソーシアム」を結成する方向性が示された。
こうした状況を踏まえ、我が国における一体的・戦略的な北極研究を一層推進していく必要があることから、「北極研究検討作業部会報告書-中間取りまとめ-」に示された我が国における北極研究に関する基本方針を具体化し更に発展していく場として、地球観測部会の下に北極研究戦略小委員会(以下、小委員会という。)を設置する。なお小委員会は、北極研究者のみならずより広い分野における知見を有する有識者をもって構成するものとする。
1)北極研究の基本方針
2)北極研究の進捗確認・評価・助言
3)その他の重要事項
小委員会の設置が決定された日から平成25年1月31日までとする。
小委員会の庶務は研究開発局海洋地球課が処理する。
研究開発局海洋地球課