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第7期地球観測推進部会(第6回) 議事録

1.日時

平成30年11月30日(金曜日)16時00分~18時00分

2.場所

文部科学省3階 3F2特別会議室

3.議題

  1. 「地球観測データ及びメタデータのアーカイブと連携利用の促進」について
  2. 「パリ協定における我が国の貢献のための温室効果ガス観測及びデータ利活用の現状と課題」の報告について
  3. 今後の地球観測推進に関する取りまとめについて
  4. 第15回地球観測に関する政府間会合(GEO)本会合等の開催結果報告について
  5. その他

4.出席者

委員

大垣部会長,春日部会長代理,赤松委員,岩谷委員,甲斐沼委員,河野委員,小池委員,佃委員,中田委員,箕輪委員,村岡委員,六川委員,若松委員,渡邉委員

文部科学省

岡村大臣官房審議官,横地環境エネルギー課長,佐藤環境科学技術推進官, 平田課長補佐,池田地球観測推進専門官

5.議事録

出席者

【関係省庁】内閣府 太田参事官
【説明者】国立研究開発法人国立環境研究所 三枝センター長



【大垣部会長】それでは,只今より第7期の地球観測推進部会の第6回会合を開催いたします。今回が第7期最後の部会になります。本日は,大変お忙しいところお集まりいただき,ありがとうございます。
 まず,事務局に人事異動があったとのことですので,紹介いただき,続けて事務局から委員の出欠と資料の確認をお願いいたします。よろしくお願いします。
【池田地球観測推進専門官】事務局から人事異動について御報告させていただきます。研究開発局の審議官に岡村が着任しております。
【岡村大臣官房審議官】どうぞよろしくお願いいたします。
【池田地球観測推進専門官】本日は14名の委員が御出席くださる予定ですが,六川委員が3~40分ほど遅れて御到着されると伺っております。過半数11人に達しておりますので,部会は成立となります。
 本部会は,部会運営規則によりまして,公開とさせていただきます。
 次に,資料について確認させてください。配付資料の一覧は,議事次第に記載しております。資料1としまして,「DIASに登録された地球観測データのアクセス数に関する分析」。ここで1点訂正させてください。お配りした資料のタイトルが,「DIASに登録された地球観測データに関する分析」となっておりますが,正しくは議事次第の記載となっております。
 次に,資料2としまして「パリ協定における我が国の貢献のための温室効果ガス観測及びデータ利活用の現状と課題(地球観測連携拠点(温暖化分野))」,資料3としまして「地球観測推進部会取りまとめ(案)~パリ協定を踏まえた気候変動対策に貢献する温室効果ガス観測及びデータ利活用~」,資料4-1としまして「第15回GEO本会合及び関連会議等(GEO Week2018)開催結果」,資料4-2としまして「第11回GEOSSアジア太平洋シンポジウム開催結果」をお配りしております。
 以上が資料になりますが,不足などがございましたら,お知らせください。
【大垣部会長】よろしいでしょうか。
 それでは,議題1の「地球観測データ及びメタデータのアーカイブと連携利用の促進について」であります。資料の説明をお願いいたします。
【池田地球観測推進専門官】議題1につきまして,資料1で御説明させていただきます。
 8月8日に開催しました第7期地球観測推進部会第5回におきまして,地球観測データ及びメタデータのアーカイブと連携利用の促進の御説明で,分野によってアクセス数が違ってくると思いますが,どの分野で伸びていて,どの分野がまだ足りないということまで分かりますかというコメントを頂いております。頂いたコメントでは,分野別とのことでしたが,メタデータに分野が記載されていないものがあり,分野とメタデータを1対1でひも付けられないため,省庁別のアクセス数をお示ししております。
 図を御覧ください。図には検索回数とありますが,DIASでは,データセットごとのメタデータに加えまして,それをHTMLなどの閲覧可能な形式に変換したドキュメントというものを生成しております。データを選びますと,ドキュメントのページがまず開きますが,ここへのアクセス回数が検索回数となっております。
 図は,平成25年度から平成29年度までのアクセス回数を年度別に示しております。これを見て分かりますように,概ね年々アクセス数が増加していることが見て取れます。
 データセットを個別に見ていきますと,国土交通省XRAIN合成雨量データ,これは高解像度で即日性の高い雨量データで,集中豪雨や局所的な大雨といったような水害や土砂災害等に対して役に立つ,そういったデータになりますが,1,425回と圧倒的に多くアクセスされております。
 2番目は,地球観測衛星Aquaの改良型高性能マイクロ波放射計(AMSR-E)のデータセットで,712回となっています。Aquaというのは米国の地球観測衛星で,そこにJAXAさんが開発しました地球の水及びエネルギー循環を把握するためのデータを取得する電波センサAMSR-Eを搭載しているものです。AMSR-Eというのは,水蒸気量や降水など,主に水に関する物理量を推定するものです。
 3番目は,熱帯降雨観測衛星(TRMM)の降雨観測データのデータセットの539回です。TRMMは日米の共同ミッションとして打ち上げられた人工衛星でして,降雨の分布を観測するものです。
 4番目は,第一期水循環変動観測衛星「しずく」のデータセットの490回です。「しずく」は,地球全体を長期間観測することによりまして,水循環メカニズムなどを解明することを目的とした衛星となっております。
 5番目は,農環研の1キロメッシュ気象データの471回です。これは,農業気象的に実用性の高いデータセットになっておりまして,日照時間など,農業にとって重要な気象要素データが含まれているものです。
 アクセス回数から分析しますと,水に関する気象データが多くアクセスされていることが見て取れます。
 資料の説明は以上になります。
【大垣部会長】ありがとうございました。
 それでは,只今の説明に関しまして,御意見,御質問がありましたら,お願いいたします。いかがでしょうか。よろしいですか。
 それでは,どうもありがとうございました。
 次の議題に移ります。議題2は,「パリ協定における我が国の貢献のための温室効果ガス観測及びデータ利活用の現状と課題について」です。本件は,前回の部会で案の御説明を頂きましたが,このたび報告書が完成したことから,御説明を改めて頂く次第です。地球観測連携拠点(温暖化分野)ですが,温室効果ガス観測推進に向けた国際イニシアチブに関する検討チームの事務局長であります,国立環境研究所の三枝センター長より御説明をお願いいたします。よろしくお願いいたします。
【三枝センター長】国立環境研究所の三枝です。どうぞよろしくお願いいたします。
 今,部会長から御説明がありましたとおり,前回の8月の地球観測推進部会で,この報告書の案を報告いたしました。その後の経緯を一言説明いたします。
 前回の部会で頂いた御意見を基に一部改定した報告書の案を,9月から10月にかけて地球観測連携拠点(温暖化分野)の関係府省庁・機関連絡会議の窓口を通し,各関係府省庁・機関からの必要な情報の追加と,修正意見を求める照会をかけました。その間に集まった御意見を基に更に改定し,報告書を今月19日に行われました連携拠点の国際イニシアチブに関する検討チーム会合にかけまして,ここで最終的に内容を確認し,報告書として完成させました。これを再び地球観測連携拠点の関係府省庁・機関連絡会議の窓口にメールで諮りまして,この連携拠点の報告書として了解いただいております。このため,本日は,報告の主体が地球観測連携拠点(温暖化分野)となっております。
 続いて,内容の御説明に入ります。前回の報告書と非常に大幅な改定というわけではなく,追記などがあった状態ですので,どういうところをどういう意図で追加したかということについて,中心に御説明いたします。なお,追記あるいは改定した部分について,お配りした資料2の中では,アンダーラインを引いております。
 それでは1ページ目から,特に追記,改定した部分を御説明いたします。まず,サマリーの一番上のポツですが,「パリ協定により」と始まる文章の中で,「(ネットゼロエミッション)」と書いてあります。これは,前回の報告書が学術的な表現で,精度の高い温室効果ガスの観測を行い,そのデータを基に地表の温室効果ガスの排出量・吸収量の正確な評価を行うことが重要であるといったトーンで書いてありましたものを,これを一体何のために,何を確認するために行うのかということが最初に分かるよう,人為起源排出量と吸収量を均衡させるネットゼロエミッションを地球全体で達成するものであると。そういう大きな目標のための報告であるということがはっきり分かるように,「ネットゼロエミッション」という表現を,これ以降,ところどころで使っております。
 同じ趣旨で,3つ目のポツのところで,「同時に,地球規模でネットゼロエミッションにどれだけ近づいているか,大気中の温室効果ガスの濃度は予測される安定化経路をたどっているか,もし予測される経路から乖離しているならその原因は何か,という視点でパリ協定の達成度を確認することが必要である」,これがこの報告書の,地球観測が目指す貢献という意味で強調しております。
 その後,一部文言の追加がありまして,「各国の」であるとか,「全球規模の大気・海洋中の」といった文言の追加をしております。
 続いて,4番目のポツのところでは,これまでについてですが,「温室効果ガス分野の地球観測に関わる国内関係府省庁・機関は,協力し,地上・船舶・航空機・人工衛星における観測の充実と国際的な観測データの統合に取り組み,近年,利用可能な観測データが」,「目覚ましく向上してきました」ということで,国際的な観測データの統合という取組も,観測自体に加えて,最近非常に重要性が増しておりますので,こうしたことも追記しております。
 1ページ目の追加は以上です。
 続いて,2ページ目に移っていただきますと,サマリーの最後に丸々一段落追記しております。ここは,この報告書がどのような社会的な課題に貢献するかということを書いた重要なところなので,読み上げたいと思います。「人為起源・自然起源の地表における排出量・吸収量の高精度での推定は,地球規模での温室効果ガスの収支の将来予測の精度を向上させ,国民生活全般に影響を及ぼす気候変動の予測ならびにその影響予測の高度化に活用される。結果として,気候変動影響による国民の生命,財産及び生活,経済,自然環境等への被害を最小化あるいは回避することに貢献する」,この2文は,前回の地球観測推進部会で頂きました,この報告書がどのように国民の生活の向上に役立つのか,というコメントを受けて書きました。また,詳しくは書いておりませんが,この報告書で得られるようなシステムでまとめられる温室効果ガスのデータを,次には地球システムモデルなどに,短い時間遅れで以て統合し,近未来予測の精度を向上することに役立てるというような,学術的な意図も含まれております。
 サマリーの追記は以上です。
 次に,2ページ目下半分から始まります1ポツ,「はじめに」のところで追加しましたのは,最初に,そもそもパリ協定が採択された経緯について,UNFCCCの第21回締約国会議において採択されたといった,この報告書をまとめるに当たっての出発点を明確にするため,国際的な背景を追記しております。
 その後にも,「ネットゼロエミッション」ですとか,一部の文言の追加を行っております。
 続いて3ページ目に移っていただきますと,ここでは,真ん中のところに丸々1段落追加しております。主要な国際枠組が最近どのような状態になっているかということが分かるように追記したものです。3ページの真ん中より少し上のところから始まる「国際的な地球観測の枠組のひとつに」という段落では,まず,世界気象機関(WMO)がその他の委員会等とともに構築・運営する全球気候観測システム(GCOS)について記載しております。「GCOSは,UNFCCCが規定する気候変動に関する組織的観測の要請に合致するものとして認定されており,そのため,関係各国・機関がGCOS下で実施する温室効果ガスの観測は,パリ協定の実施に直接的に貢献するものと言える」という位置付けを記載しております。
 続いて,地球観測に関する政府間会合(GEO)についても記載しており,「近年,優先連携3分野のひとつとしてパリ協定への貢献を特定」していること,また,その次の文章では,「宇宙からの地球観測の国際的な調整機関である地球観測衛星委員会(CEOS)も,気象衛星調整会議(CGMS)と共同で気候変動部会を形成し,温室効果ガスをはじめとするGCOS必須気候変数(ECV)の衛星による観測という観点でパリ協定への貢献を推進しているところである」といった内容を記載し,今の世界の主な国際枠組がパリ協定への貢献に向けた取組を加速しているということを明示しております。
 3ページはほぼ以上で,次,4ページに移っていただきますと,「2.温室効果ガス分野における地球観測の進展と課題」の「2.1.1.1 地表における濃度観測」のところで,4ページの真ん中辺に4行ほど追記しております。ここでは,「海外では」と始まるところからですけど,米国スクリップス海洋研究所が1957年より南極点及びハワイにおいて二酸化炭素濃度を観測した,日本においては国立極地研究所と東北大学が1983年より二酸化炭素の観測を開始したといった,温室効果ガスの観測分野における重要な歴史,スタートのところを,ここに記載しております。
 続いて,4ページをめくっていただいて,5ページの下から4行目のところから,これは船舶観測の部分ですが,「東北大学が1982年より実施している日本~北米大陸間及び日本~豪州間の定期貨物船による観測」といった先駆的な取組を記載しております。
 続いて,6ページは修正なしで,7ページ,「2.1.4 衛星観測」の真ん中あたり,上から7行目になりますが,「後継となる温室効果ガス観測技術衛星2号(GOSAT-2)については,2018年10月に打ち上げられた」と。ここは「打ち上げられる予定である」というものを,「打ち上げられた」という過去形に直しております。
 続いて,7ページ下,3分の1のところから始まります「2.1.5 温室効果ガス濃度のデータの普及と利用促進」について,最初の方に用語などの追記があった後,上から2行目のところから,1990年の設立以来継続して気象庁が運営を行っているWDCGGについて,正確にするための追記を行っております。
 また,WDCGGについては,5行目あたりから,「これらの大気中濃度の長期傾向や季節変動を解析し,刊行物としてとりまとめている」と,データを公開するだけではなく,知見も公開しているということを追記しております。
 また,同じページ,下から3行目のところでも,「WDCGGでは地上・船舶・航空機観測に加え,衛星観測データも活用することが一層重要となると位置付けており,GOSATやOCO-2等の衛星観測データをその品質管理情報とともにWDCGGウェブサイトから提供を開始することを計画している」といった,新しい取組についても紹介しております。
 なお,8ページになりますが,図3のところで,これはURLの追加です。
 そして,8ページ下半分から始まります「2.2 温室効果ガスフラックスとスケールアップ」,それから,「2.2.1 海洋における温室効果ガスフラックスとスケールアップ」ですが,これは下から5行目のところに,「観測データの統合的解析や,」というものを入れております。ここも同じく,観測するだけではなく,そのデータを統合的に解析することによって不確実性を明らかにしていく,そういった活動も,地球観測の一つの取組として現在非常に重要な位置を占めているので,追記されています。
 そして,9ページに行っていただきますと,図4のところに2つの世界地図が描かれていますが,下半分の図を追記しました。この下半分の図は,図4の脚注下半分にもありますが,「GLODAPに基づく全球海洋内部の炭酸系と栄養塩等のデータ分布」という重要なデータベースをここに追記しました。
 続いて9ページ下から始まる「2.2.2. 陸域における温室効果ガスフラックスとスケールアップ」ですが,ここは一部の文言の修正を行っております。
 続いて,10ページは修正なし,11ページも修正なしで,12ページになりますが,「4.トップダウン的手法とフラックススケールアップ手法の相互比較と課題」にあります一部のところ,これも文言の改良です。
 続いて12ページ下の方から始まる5ポツですけれど,5ポツは「人為起源排出量推定精度向上に向けた,温室効果ガス分野の地球観測データの利活用の道筋」ですが,ここでは次のページ,13ページでいろいろ追記をしております。13ページに移っていただきまして,まず13ページの第2段落に当たります,上から6行目から始まる段落ですが,その段落の3行目,「しかし」から始まる文章で,「近年では大気中温室効果ガスの濃度の観測が全球規模で継続的に行われるようになったことから,人為起源二酸化炭素排出による大気カラムの二酸化炭素濃度上昇が衛星観測により検出できるようになった」,これは何かと言いますと,今まで温室効果ガスの濃度の観測というのは,主に地上のタワーなどで測っていたのですが,衛星観測GOSATやOCO-2が実現したことにより,地球全体の地上から大気上端に至る大気カラムの二酸化炭素濃度が,全体的に人為起源二酸化炭素の排出に伴って,例えば,大規模な都市の上空などで濃度が上昇しているという,そういった今まで測れていなかった空気の全層の濃度が上昇しているといったことが検出できるようになったということを追記しております。
 続いて13ページの真ん中ですが,ここはWMO,これは形式的な改定で,それからWMOの取組のところで,13ページのちょうど真ん中あたりになりますが,国際的な取組としては,WMOの,少し飛ばしますが,「IG³ISが,国別インベントリ報告の不確実性低減や,大都市等からの排出量の時間変化の定量化をはじめとする科学的な支援をめざして」といったことで,WMOの取組が,人為起源の排出について定量化あるいは科学的な支援を行うという重要な取組なので,正確さを増すよう改定しております。
 そして,13ページ下の方,最後の1段落ですが,これは本文のまとめとして,丸々1段落追記しております。簡単に,少し飛ばしながら読みますと,「上記の手法に基づき,未だ不確実性の高い新興国・途上国からの排出量の確認,従来のインベントリデータからは把握しにくい地球規模での排出量の速報に加え,巨大都市からの排出,農耕地からの間欠的な排出,大規模森林(泥炭)火災による突発的で膨大な排出,人為起源吸収源の長期的監視等に対し,温室効果ガス分野の地球観測に基づく算出結果を活用できる」としまして,いわゆる国別インベントリデータから出しにくい,その手法では出しにくい,地球観測で出すことが非常に有効である部分をここに挙げております。
 最後のところは非常に重要なところなので,ほぼサマリーの最後の段落をここに丸々持ってきております。
 ここまでで本文のところが終わりまして,最後に14ページから始まります6ポツ,「まとめと課題」のところに移ります。重要なところなので少し説明しますと,まず「まとめと課題」の上から2段落目の最後のところに追記をしております。「まとめと課題」として,「未だ世界に広がる観測空白域を低減すること」,これが「第一の課題」であると述べまして,そのすぐ下で,「新たな観測点を追加することにより優先的に解消すべき空白域を探るため」,「『観測システムシミュレーション実験』を実施して検討することが有効である」といったことを分かりやすくするよう追記しております。
 また,その次から,その観測空白域をどうやって低減するかという一つの方法としまして,「温室効果ガス分野の地球観測に関わる国内関係府省庁・機関は,協力し,既存の長期観測に加えて,大学を含む研究機関が研究の一環として実施中もしくは新規に開始する観測とも協力して情報を収集し,効果的な観測の拡充とその維持をはかるべきである」としまして,「未だ世界に広がる観測空白域を低減する」ため何をすべきかをここで明示しております。また,この研究・観測にも言及すべきということは,前回の部会でも御指摘いただいたところです。
 その次の段落ですが,「第二の課題」としまして,いわゆる大気輸送モデルに基づくトップダウン的手法の開発,改良について書いております。結論としまして,この段落の最後で,「トップダウン的手法の開発に取り組む国内研究機関は,連携し,必要な技術開発を行うことが必要である」と書いております。これは観測だけではなく,その観測データを取り込んで,いわゆるインバージョンモデルを使って,地球上の様々な場所の吸収・排出源を高い時間空間分解能で手に取るように分かるように見せるような解析システムが必要ということで,そこに研究開発が必要であるとしています。
 14ページの追記は以上です。
 最後ですが,15ページの最後から4行目に追記しております。「関係府省庁は協力し」とありまして,ここは,グローバル・ストックテイクのタイミングに合わせて,地球観測データの取りまとめを行うべきと書いているところですが,そのために,「関係府省庁は協力し」,初回のグローバル・ストックテイクが予定されております「2023年までに,衛星・航空機・船舶・地上観測などのデータを短い時間遅れで収集整備し,適正な品質管理を行い,国内複数の機関が開発するモデルで同時に解析し,複数のモデルの結果に基づいて最適な評価を行う手法を開発すること,及びそれに要する作業を長期的に支援する体制を整備する必要がある」としまして,前回頂きました長期観測に伴う品質管理という作業が,非常に人手も予算も要するところではありますが,これを間違いなく行うべきという意見を取り入れて,このように書いて締めくくっております。
 報告書に対する改定は以上です。ありがとうございました。
【大垣部会長】大変どうもありがとうございました。
 それでは,只今の報告書の説明に関しまして,質問あるいは御意見があれば,お願いいたします。いかがでしょうか。どうぞ。
【河野委員】たしか前回,私がきちんと各省にも問合せをして落ちがないようにということを申し上げたと思うのですが,きちんと実行していただいて,大変よくなったと思います。ありがとうございます。
【三枝センター長】ありがとうございました。
【大垣部会長】ありがとうございます。
 他にはいかがでしょうか。大変すばらしい報告書をまとめていただいたと思いますけれども,他にはいかがですか。よろしいですか。
【村岡委員】ありがとうございました。14ページのまとめのところ,第1段落のところで,今回追記していただいた部分,非常に大事だと考えました。関係府省庁が進めている,研究機関,観測機関が進めている観測に加えて,大学の研究者,研究グループが進めている研究ともきちんと連携することが大事ということを書いていただいて,これは非常に重要だと思いました。
 現在,二酸化炭素あるいは温室効果ガス観測,フラックス観測の研究グループによるネットワークと,LTER(Long-Term Ecological Research Network)という生態系を調べるネットワーク,それからAP-BONのような生物多様性を調べるネットワーク,これらが連携することによって,気候変動下での生物の変化,生態系の変化,それが生態機能として二酸化炭素の吸収や放出にどう影響するかというような統合的な観測を,今後どう進めていくかということを議論しておりまして,ここにこうして書いていただけることは,そのネットワークの仲間にとっても勇気の出ることだと思います。ありがとうございます。
【大垣部会長】ありがとうございます。
 他にはいかがでしょうか。よろしいですか。どうぞ。
【赤松委員】国際航業の赤松です。どうもありがとうございました。
 この13ページですかね。ここに「産業・運輸・民生をはじめとする各部門で排出削減行動の動機づけを高めることができる」という記述を加えていただていているというのは,多分,民生での利用というところを意識して加えていただいたのかなと思っておりまして,これは非常にすばらしいことだと考えました。
 今後の連携体制を考えたときに,もちろん関係府省庁とか,それから研究機関というのはあるのですが,例えば,産業利用とか,民間がどう関わっていくということに関して,何かお考えのことがあれば,それを書き込んでいただくというのもあるのかなと思ったのですが,いかがでしょうか。
【三枝センター長】ありがとうございます。まず,既に民間の企業の方々から御協力いただいているところの例としましては,定期貨物船を使った海の二酸化炭素吸収の観測ですとか,それから,民間航空機を使った大気中の二酸化炭素濃度の非常に立体的で重要な観測などは,日本の民間企業の大きな貢献の下に成り立っております。
 そうした非常に御理解のある企業についてもこの中にも含まれているということと,それから,今御指摘がありましたように,こうした報告書を基に首尾よく次のステップに進んで,例えば,大都市からの排出量の毎月の変化とか,あるいは今週の排出量とか,東京における今日の排出量とか,そういうものが本当に手に取るように,見えるように,分かるようになってきますと,これを一般の企業の方とか,あるいは家庭の方々とかが参照して,何をどこまでどのタイミングで対策を取ると,どれだけ効果があるかというのを実感していただくことにより,今申し上げたような御協力以外の御協力も頂くことができるよう,アイデアを発掘できるのではないかと期待しております。
【赤松委員】そうですね。私も,利用と普及をどのように進めていくかというのは,我々民間企業とか,それから民生の世界,一般の方もそうかもしれませんけども,そこにとっても大事なことかなと考えておりまして,是非そういったことを今後の取り組みの中に加えていただければと思っております。どうもありがとうございました。
【三枝センター長】ありがとうございます。
【大垣部会長】ありがとうございました。
 他には。どうぞ。
【小池委員】どうしようか迷っていたのですが,言った方がいいかなと思って申し上げますけど,これは地球観測の温暖化分野の連携拠点の報告書ということなので,よいのかもしれないですが,私はDIASの第1期,2006年から10年と,第2期,2011年から2015年の代表を務めさせていただいたのですが,第2期においては,国立環境研究所もコアメンバーになっていただいて,特に温暖化に関わるいろいろなデータの統合,DIASを使ってやっていただいて,かつそれをコミュニティーに広げるという活動もやっていただいたのですが,そういうことが記述されていないのは,地球観測連携拠点の報告だからなんでしょうかね。今読ませていただいて,その活動が必ずしも他の,ここに書かれているすばらしい活動と比べると,記述に値しないというのであればそれでよいのですが,いかがなものでしょうか。僕は,今,各年度の国環研から出ている報告をずっと見ていて,かなり具体的にお書きいただいていますが,どういうものかなと思いまして,御質問させていただきました。
【三枝センター長】明示しませんで,大変失礼しました。国立環境研究所がDIASの第2期に参加させていただいたときに主に達成しましたところといいますのが,まず,温室効果ガス関係の観測データの実データあるいはメタデータの提供です。これについては,報告書等にも記載しております通り,既に数多くのデータを提供させていただきまして,DIASから公開促進に参加させてもらっています。
 それからもう一つは,解析ツールの提供です。これは国立環境研究所の方で,例えば,温室効果ガスがユーラシア大陸から日本にかけてどのような輸送経路を通って,何日かかって到達したかというような,輸送に関する解析がしやすい,そうしたツールの提供というのを3件ほどやらせていただきまして,これもDIASの中から公開させていただいているということです。
 この報告書に関連するところですと,そのように観測の生データをDIASに入れるということと,それから,書いていなくて大変申し訳ありませんでしたけれども,こうした解析システムで出てきたデータをDIASに提供させていただくことにより,まだデータがないのでそこまで書いておりませんでしたけれども,例えば,地球規模の吸収・排出量のデータをDIASの中に入れますと,そのデータと他のデータを比較参照したりすることができるようになることが期待できると思っております。
 なお,DIASの色があまりここに出せなかった一つの理由は,この報告書でデータ解析システムとして前提としておりますのが,気象研究所,国立環境研究所,JAMSTECなどがスーパーコンピュータを用いて行う全球規模の大気輸送モデルに基づく解析システムで,スパコンで解析するシステムであること,その解析をDIASの中で行うということが現時点では難しいことにより,どこの研究所のスパコンでこれを行うといったことを書いていないのと同様に,DIASの解析システムを使うということも明示的には書いていないと。そのような状態です。すみません,大丈夫ですか。
【小池委員】分かりました。
【大垣部会長】よろしいですか。
【小池委員】はい。
【大垣部会長】これは地球観測連携拠点の報告書ということでよろしいわけですね。
 他にはいかがでしょうか。よろしいですか。
 それでは,どうもありがとうございました。
【三枝センター長】ありがとうございました。
【大垣部会長】それでは,次の議題の3でありますが,「今後の地球観測推進に関する取りまとめについて」であります。前回の部会で,本件について提言を行うことの御了解を頂きましたので,本日は提言案の御議論をお願いしたいと思います。事務局から資料の説明をお願いいたします。
【池田地球観測推進専門官】地球観測推進部会取りまとめ案につきまして,提言案の事前照会に御協力いただきまして,ありがとうございました。委員の皆様から頂きましたコメントを受けました提言案を御確認いただきたいと思います。
(資料3を説明)
 以上です。
【大垣部会長】どうも御苦労さまでした。
 只今の提言案に関しまして,御意見あるいは御質問があれば,よろしくお願いします。いかがでしょうか。どうぞ。
【小池委員】先ほども申し上げたのですが,3ページ(2)の2段落目に「今後」と書いてあって,全球地球観測システム(GEOSS)やデータ統合・解析のDIAS等の国内外の共通的基盤,これが今後なのですね。それは事実と反しますし,実際には,私が,今,勘定したら,温室効果ガス関係のデータセットが21,DIASにはもう入っていて,メタデータも整備されて公開もされておりますので,「今後」と使うのであれば修文案を提案したいのですが。「データ統合・解析システム等の国内外の共通基盤システムの活用を一層促進し,人工衛星・航空・船舶」・・・とあって,「迅速に収集整備・適正な品質管理を高度化し」というのであれば,現在のものをちょっと進めるということで受け入れ可能です。けれども,これだと今まで何もやっていないということになるので,このままでは元DIASの代表としては,受け入れられないということです。
【大垣部会長】今の修文案は分かりましたか。どうぞ。
【佐藤環境科学技術推進官】御指摘のとおり修文したいと思います。
【大垣部会長】今みたいに小池委員のような形で書けば明快になりますかね。よろしいですか。いいですね。
 他にはいかがでしょうか。どうぞ。
【春日部会長代理】御提案をありがとうございます。同じ3ページの(2)のデータ利活用のところですけれども,具体的にどういう緩和策,適応策を取ると,どういう効果が得られたかということを検証するためにも,当然,この観測データが使われるわけです。その観測して検証したことによって,更に次にその対策をどう向上させればよいか,更新させればよいかという,そういう循環につながっていくべきものと思います。
 その観点から言いますと,既にフューチャー・アースが,国際的ですけれども,先ほどの三枝センター長のセンターの中にもあるように,グローバルカーボンプロジェクトというプロジェクトが各国のGlobal Carbon Budgetを毎年提出していますし,それから,今年の9月にグローバル・クライメート・アクション・サミットのときに新しい報告書を出しまして,例えば,エネルギー分野,交通・輸送分野,農業・食料分野等々,大きな柱ごとに,主な対策がどれだけCO₂排出を軽減させる効果を持つかということを分かりやすく予測した報告書を出しております。そういう報告書の予測を検証するため,先ほど申しましたように,予測を検証して,更に予測の向上に資するという流れをもう少し(2)の中に盛り込んでいただければと思います。そのためには,「フューチャー・アースのような国際的な研究の枠組も活用し」ということを具体的に入れていただけますと,具体的にどういう取組かということが分かりやすくなるのではないかと思います。
【大垣部会長】ありがとうございます。予測検証でフューチャー・アースの位置付けを書いてはという御提案かと思いますが,いかがですか。よろしいですか。
【池田地球観測推進専門官】はい。ありがとうございます。
【大垣部会長】他にはいかがでしょうか。どうぞ。
【赤松委員】先ほどの三枝様からの御発表のときにお話ししたことと少し被るのですが,今の同じ(2)の「温室効果ガス観測データ利活用」のところに,いわゆる民生利用ですとか,産業利用ですとか,そういった言葉が今のところ書かれていないものですから,元の報告書の方を引くような形でも結構ですけれども,この方面への展開も今後進めていくことが課題であるということは,入れておいていただいた方がよいかなと思います。それによって,最後のところで書いていただいている経済・社会的課題の解決のためのプラットフォームというところにつながっていくと思いますので,そこにつながるように利活用の面を追記いただければと思います。よろしくお願いいたします。
【大垣部会長】よろしいですか。
【池田地球観測推進専門官】はい。ありがとうございます。
【大垣部会長】他にはいかがでしょうか。どうぞ。
【渡邉委員】少し細かい点です。事前にお伝えしようと思いましたが間に合わないと考えていたら,すでに修文されているので,どなたかから御指摘があったかと思います。1ページの1の背景の最後から2番目の文章で,「本年11月」から始まる測定の地点の「人工衛星,航空機,船舶,地上等」というところがありますね。この部分,並びの順序が記載の場所によって違っていたり,中ポツだったりするのが,まだ統一されていないようですから,見直しされた方がいいと思います。
 また,「等」と今回付けられたのは,どういうことを指しているのかを補足で御説明いただきたいと思います。それから,4つ挙げられていますが,2ページの3の温室効果ガス観測のところで,人工衛星,航空機,船舶については少し具体的な例もありますが,3ページの頭のところの研究の一環とする観測点,これが地上のことでしょうか。4つ並んでいるところには「地上」が出てくるけれど,その他では「地上」が出てこないので,どこかでそれもきちんと明記された方がいいと考えます。細かなところですが,見直していただけたらいいと思いました。
【大垣部会長】ありがとうございました。よろしいですか。
【渡邉委員】「等」を付けた方がいいという御意見があったのだろうと思ったのですが,「等」というのは例えば何ですか。
【大垣部会長】人工衛星,航空機,船舶,地上の他に何かあるかという,逆に言うとそういうことですね。
【佐藤環境科学技術推進官】三枝先生のレポートを参考にさせていただきました。「等」を取りたいと思います。
【渡邉委員】もう一つ細かいことを申し上げてよろしいですか。3ページ目の提言の(1)にあり,また連携拠点の報告の中にもある「研究機関が研究の一環として実施する」という表現ですが,わざわざ「研究の一環として」と書くのは何か背景か特別な理由があるのでしょうか。研究の一環でないことを研究機関がやっているということになりますよね,これは。
【大垣部会長】私の勝手な理解では,この文章の限りでは,地球観測のためのではなくて,別の目的で研究をされている,そこからデータが出ているということだろうと思っていたのですが,御指摘の通りで,分かりにくいと。
【渡邉委員】誤解されることもないでしょうから,修文を求めるものではありませんが,どうしてかなと思っただけのことです。
【大垣部会長】事務局,何かコメントいいですか。よろしいですか。今の件に関して。ありがとうございます。
 他にはいかがですか。よろしいですか。
 それでは,どうもいろいろと御意見ありがとうございました。今頂いた御意見の他に追加で御意見がある場合には,事務局宛てにメールで御連絡いただければと思います。
 今の御指摘は,5点ほどありましたが,3ページのDIASに関連すること,それから同じ場所の予測検証に関してフューチャー・アース的なことを書くこと,それから同じく3ページの(2)のところでしょうか。民間活用の話。それから4番目は,先ほどの背景の「等」,これは取るということです。それからもう一つは,今の研究の件は,一応よろしいでしょうか。ちょっと事務局で検討していただいて,今,渡邉委員の御指摘に何かあれば。
【池田地球観測推進専門官】研究室レベルの小さい観測のことを指していたのですが,ちょっと分かりづらい記載だったと思いますので,対応させていただきます。
【大垣部会長】ということで修正いたしますが,更に御意見があれば,メールでお願いしたいと思います。よろしいですか。
 それでは,皆様の御意見を踏まえた上,修正の上,文部科学省のホームページで公開するとともに,今後CSTIに報告するとともに,関係省庁にも通知したいと思います。
 あと残りの具体的な・・・。どうぞ。
【河野委員】案を取るプロセスですけれど,もう一回皆さんに照会が掛かるのでしょうか。それとも委員長に一任を。それを聞こうと思ったのですが。
【大垣部会長】それを今申し上げようと思ったのです。案を取るのは,部会長である私に一任でよろしいでしょうかと。よろしいですか。
【河野委員】はい。結構です。
【大垣部会長】それでは,そうさせていただきたいと思います。
 どうもありがとうございました。貴重な御意見を頂きました。
 それでは,次の議題4に移ります。「第15回地球観測に関する政府間会合(GEO)の本会合等の開催結果報告について」であります。事務局から資料の説明をお願いします。
【佐藤環境科学技術推進官】それではGEOの開催結果について,御報告させていただきます。
 まず初めに,第15回GEO本会合の開催に当たり多大な御協力を頂きました関係者の皆様に,厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
 それでは,説明に入りたいと思います。1ページをおめくりいただきまして,第15回GEO本会合は,今年の10月31日から11月1日まで,国立京都国際会館にて行われました。大体500名以上の方が参加され,非常に大盛況な会合となりました。
 まず初めに,開催国挨拶ということで,永岡桂子文部科学副大臣より御挨拶がありました。続きまして,油井亀美也JAXA宇宙飛行士グループ長より御挨拶がありました。
 続きまして,水鳥真美UNISDR代表より基調講演がありまして,地球観測データは国の最新のリスク評価に大いに役立つこと,既存の公的統計とのギャップを補うことで実施状況の全体像の提供に役立つこと,グローバルなリスク評価の枠組みと連携するUNISDRの取組に不可欠なものであるということについて,講演が行われました。
 続きまして,SDGs,パリ協定,仙台防災枠組についてパネルセッションがありました。
 まず初めに,①SDGsを支える地球観測ですけれども,このパネルセッションには,モデレーターとして大竹JST-CRDS特任フェロー,パネリストとして石田JAXA特任担当役に参加いただきました。本セッションでは,エビデンスに基づいた意思決定に対応するため,SDGsに関する取組をGEOワークプログラムに融合する更なる取組が必要であるというようなディスカッションがありました。
 続きまして,②パリ協定を支える地球観測のセッションには,パネリストとして三枝先生に参加いただきました。内容としては,GEOが,既存の地上観測の能力向上や,公平で開かれたデータ提供の強化に貢献することを奨励するといった議論が行われました。
 1ページおめくりいただきまして,③,仙台防災枠組を支える地球観測についてです。こちらでは,モデレーターとして小池先生に参加いただきました。地球観測データ及び地球観測情報は,よりよい復興のために,よりよい評価,検証,監視,予測を提供することができるといった議論がありました。
 続きまして,地域GEOイニシアチブの発表や,GEOアソシエイトの設立提案がありました。その後,超学際的科学のための新たなパラダイムをテーマに,山川JAXA理事長よりプレゼンがありました。その後,その他承認事項や,2019年の執行委員国の発表については,事務的なことですので,説明は割愛させていただきます。
 続きまして,来年の閣僚級会合は,オーストラリアで開催されるということがアナウンスされました。
 1ページおめくりいただきまして,本会合に合わせまして,GEO Week期間中は様々なイベントがありました。Japan GEOの出展テーマは「日本の地球観測におけるSDGs・気候変動・防災への貢献」ということで,22団体の方々に御参加いただきまして,非常に大盛況な展示となりました。
 同様に,ショートレクチャーが行われまして,写真の真ん中にありますように,三枝先生よりショートレクチャーをしていただきました。写真の左下にありますように,こちらがJapan GEOのブースですが,非常にたくさんの方々に見に来ていただくことができ,盛況でありました。
 1ページおめくりいただきまして,次は各国機関の展示の様子です。こちらも大変にぎわっておりました。
 さらに1ページおめくりいただきまして,こちらはサイドイベントの概要です。様々なサイドイベントが行われましたけれども,日本が主導して行ったサイドイベントを2つ紹介させていただきます。まず初めに,Asia Oceania Dayということで,10月29日,朝から夕方まで,丸一日がかりのイベントが行われました。目的は,AOGEOSSイニシアチブの活動を紹介し,他の地域GEOSS等との協力拡大を図ることです。
 (3)にありますように,国・地域GEOのパネルセッションということで,村岡先生にモデレーターを務めていただき,4地域GEOSSの活動紹介ですとか,地域を超えた協力への期待や課題の共有ということで,パネルセッションが行われました。
 次に,小池先生にパネリストになっていただきまして,各国のGEOの取組紹介に関するパネルセッションが行われました。
 また,ユニークな取組でしたけれども,新興ケーススタディーということで,メコン川に着目した既存のプロジェクトの紹介ですとか,メコン川の監視能力強化や成果の活用に関するパネルセッションが行われました。
 さらに1ページおめくりいただきまして,サイドイベントの2つ目の紹介です。DIASのシンポジウムが10月30日午前中に行われました。テーマは「SDGs推進と国際協力に向けて」ということで,写真を見ても分かりますように,大変白熱した議論が行われたと伺っております。
 本会合の説明は以上でございます。
 続きまして,資料4-2に基づきまして,アジア太平洋シンポジウムについて御説明いたします。1ページおめくりいただきまして,第11回アジア太平洋シンポジウムは,10月24日水曜日から10月26日金曜日の3日間にわたって行われました。これは,GEO Weekとバックトゥバックで行われております。場所は京都テルサです。出席者は171名ということで,大変多くの方々に出席いただきました。特に着目すべき点として,スリランカのパリタ・ランゲ・バンダーラ灌漑・水資源管理省国務大臣が参加されたということは,この会議の注目度の高さを物語っていると言えます。
 続きまして,基調講演について説明いたします。写真の上から2番目の右に出ておりますように,松尾アジア開発銀行駐日代表に参加いただきまして,「SDGs,パリ協定,仙台防災枠組とアジア開発銀行の取組」をテーマとした講演が行われました。
 (2)新興ケーススタディーということで,メコン川プロジェクトについて,パネルセッションが行われ,小池先生に登壇いただきました。こちらは概要説明及び今後の見通しについて説明があり,各タスクグループの積極的な参加及びAOGEOSSへの連携が呼び掛けられたところであります。
 (3)特別セッションということで,こちらでは「データ共有とAO-Data Cube/ユーザーエンゲージメントとユーザーコミュニケーション」をテーマとして,パネルセッションが行われました。小池先生より,ユーザーエンゲージメントとユーザーコミュニケーションに関する報告とともに,日本が独自に取り組むDIASの事例が紹介されました。
 また,Gilberto事務局長より,AOGEOSSイニシアチブの充実した活動を評価するとともに,データの公開についても期待する旨が述べられました。
 (4)です。毎年行われていますけれども,分科会ということで,それぞれのタスクグループの中で,1日半にわたり分科会が行われました。
 最後のページです。(5)成果志向GEOSSに向けた戦略についてということで,GEO事務局長より講演が行われました。こちらでは,世界は中国,インド,韓国,日本等が保有するデータを必要としている旨が述べられ,データを他国のために活用するよう呼び掛けがありました。
 (6)です。特別セッションということで,分科会の共同議長に参加いただきまして,また,村岡先生にモデレーターをしていただきまして,パネルセッションが行われました。議論を通じて,ステークホルダーとの連携や,分野を超えた協力が必要であるという共通認識が得られたところでございます。
 (7)京都宣言2018が採択されました。内容としては,優先連携3分野及びメコン川流域をターゲットとした新興ケーススタディーについて,各タスクグループの成果や今後取るべき行動が採択されました。
 最後ですけれども,次回のシンポジウムは,オーストラリア(キャンベラ)にて開催される予定となっております。
 説明は以上です。
【大垣部会長】ありがとうございました。GEO WeekもGEOSSのシンポジウムも,大成功のようでよかったです。
 それでは,ただいまの説明に関しまして,御質問あるいは御意見がありましたら,お願いいたします。なお,今御説明のありましたGEOの本会合に参加された先生方,一言ずつコメントを後でも,いつでもいいのですが,頂ければと思っておりまして,春日先生,小池先生,村岡先生,いかがでしょうか。他の方でもよいのですが。
【小池委員】それでは後で。
【大垣部会長】そうですか。どうぞ。
【村岡委員】お先に失礼します。今回,開催するに当たって,御準備に御尽力いただいた文科省の皆様,関係者の皆様にまずお礼を申し上げたいと思います。どうもありがとうございました。おかげさまですばらしい本会合及びGEOSS-APシンポジウムだったと思います。私もたくさん勉強と,様々な交流をさせていただきました。
 今,佐藤推進官からお話のあった,例えばAsia Oceania Dayについて,今まで地域GEOSSイニシアチブとしてGEOワークプログラムの中で様々な活動が展開されてきましたが,今年のGEOのプログラム委員会では,地域GEOSSの皆さんと何度も会議をし,あるいは様々なシンポジウム,ワークショップの場,あるいは執行委員会の場で意見交換をする中で,地域ごとのGEOSS,いわゆるシステムの構築にとどまらない,様々な地域での協力体制,協力活動が実は実施されていて,今後,更に地域ごとの問題解決をするに当たって,グローバルな枠組みの中でそれを展開していくということの重要性が確認され,Asia Oceania Dayでもその議論がありました。
 また,GEOSS-APシンポジウムでは,最後のパネルディスカッションのモデレーターをさせていただきましたけれども,タスクグループの皆さんには,SDGsの17のゴール,パリ協定の5つのテーマ及び仙台枠組の4つのテーマそれぞれについて,マッピング分析をしていただきました。それぞれのテーマがどういう風に関わるか,これから貢献するか,今既に貢献しているかというようなことを全部分析したことによって,分野横断的に様々な課題解決に取り組むことができている,あるいはそれをしようとしているということもよく分かりました。アジア・オセアニアGEOSS,あるいはアジア・オセアニアGEOが今後展開されるに当たって,これは非常に大事な議論ができたと考えております。
 以上です。ありがとうございました。
【大垣部会長】ありがとうございます。
 他に。
【春日部会長代理】今回,ちょうど10月29日に,GOSAT-2「いぶき2号」が本当に大成功で打ち上がったということで,私はちょうど京都に向かう新幹線の中で実況中継を,固唾を飲みながら見守っていたのですけれども,GEO会合の現場でもパブリックビューという,大きなスクリーンで皆さん,御覧になったということを伺いました。本当にいいムードの中,JAXAのブースでは,何度も繰り返して打ち上げの光景が映されまして,とても雰囲気を盛り上げていたと思います。本当に文科省の皆様には大変お世話になりました。
 私自身は展示担当だったものですから,主に展示物に張り付いていて,私は国環研の身分と,あと,フューチャー・アースの事務局長の立場と,両方で出ましたけれども,特にフューチャー・アースのブースにほとんど付きっきりだったので,プレナリの方はあまり御報告できないのですが,展示は,先ほど御説明がありましたように,Japan GEOのところで大変活発に展示ブースを運営していただきまして,22の団体の間でも交流が芽生えたと感じております。
 手前味噌で申し訳ないですが,名古屋大学,三重大学,広島大学は,実はフューチャー・アース日本委員会の構成団体として,日本委員会に関わっているセクションが特に展示を出してくださったということで,近隣のブース同士でちょっと盛り上がりました。
 それから,欧州宇宙機関(ESA)とフューチャー・アースを兼務しているCat Downyが,最後に少しショートレクチャーをさせていただきました。
 そのようなことで,本当に大変お世話になったということと,盛り上がったということを御紹介させていただきます。実質的には,小池先生がもっとまとめてくださると思います。
【大垣部会長】では。
【小池委員】私はずっとこういうプレナリに出させていただいているのですが,今まで出たプレナリで一番よかったと思います。贔屓目で見ているところもありますけれども,非常に構成がよかったと思っております。これは一重に,岡村審議官はじめ,横地課長,佐藤推進官,それから吉田さん。日夜,夜中まで各国の代表とコミュニケーションを取りながら,ずっと詰めていって,なかなか難しいアジェンダの詰めを根気よくされて,非常に高い信頼を日本に持っていただいたと思います。ここまで丁寧に日本人はやるのだということを皆さんが感じたと私に言ってくれました。日本に対する信頼が非常に高まったと思っております。
 一番は,この中で御説明のあったサイドイベントのAsia Oceania Dayですね。これはすごかったと思います。後で事務局長のGilberto Câmaraが何度も中で言っていましたけれども,日本のconveningパワーというものだと思います。普通だとJapan DayになるところをAsia Oceania Dayをやって,それで皆さんが盛り上がったところは素晴らしかったと思います。しかもアジアだけではなくて,アフリカとかヨーロッパとかアメリカの地域GEOの代表も呼んでやって,非常にいいセッションになったと思います。今後のGEOを引っ張るようなすばらしいサイドイベントだったと思います。
 それが1点目でございまして,2点目は,アジア太平洋シンポジウムで,これは11回目になりますが,GEOができて,まだ地域GEOという言葉がない時代に,地域をちゃんとやらないといけないという日本の気持ちで始まったのですが,これをしっかり続けてきて,特にここに分科会というのがありますが,日本が中心になって,5つの分科会に非常に多くの専門家が集まって,そして議論を深めて,要するに,単に集まって議論するだけではなくて,ちゃんと実行しているというのを世界に示したと思います。これもGilberto Câmaraは何度も引用して,すばらしい活動であるというふうに言っておりました。大変いいプレゼンスを示せたと思っております。本当に皆さんの御協力の賜物だと思います。本当にありがとうございました。
【大垣部会長】どうもありがとうございました。
 それでは他の委員の方々,何かこの報告に関しまして,御質問等ありましたら,よろしくお願いします。いかがですか。どうぞ。
【赤松委員】御報告ありがとうございました。私は民間の人間なので,ここ2,3年ぐらいGEOの中に民間の参画が行われるようになって,今年日本で行われたという中で,この動きがどうなるか注目していました。ご報告を見ると,ジャパンパビリオンのあたりは非常に盛況だったということでした。これはやはり民間が参画するということが大分GEOの中でも効果を生みつつあるということなのかという点について,今回見られていて,また,今までの推移を見られて,お考えになることがあれば,お伺いしたいなと思います。また,今後どのような展開が期待されるかとか,考えられるかということが,もしありましたら,お教えいただければと思います。
【大垣部会長】いかがですか。あるいは小池先生の方から。
【佐藤環境科学技術推進官】GEO本会合の資料の2ページ目の(4)にGEOアソシエイトの設立提案ということがありました。GEOは,数年前から商業セクター連携を進めていきましょうということで話があったわけですけれども,具体的に商業セクターを含む新たな分類として,こういったGEOアソシエイトを設置することについて大筋で承認されたということで,機運が高まっていることは確かであります。
 しかしながら,懸念事項もありまして,今まではずっと政府間会合ということでパブリックな会合だったわけですけれども,産業界が入るということで,加盟する際の加入審査ですとか,手続規則ですとか,そういったところについては引き続き検討していきましょうというような状況になっております。
 もう一個説明させていただきますと,もう1ページおめくりいただきまして,3ページに展示の概要があります。こちら,出展機関の中に企業の方にもたくさん入っていただきまして,大変立派なモニュメントというのでしょうか,展示物を設置していただき,大変盛況だったことも併せて御報告させていただきたいと思います。
 以上です。
【赤松委員】ありがとうございました。そうすると,このアソシエイトが来年立ち上がるかどうかというのは,まだ分からないという状況ですかね。
【佐藤環境科学技術推進官】立ち上がることについては,大筋で承認されました。ただ,検討課題については今後もう少し詰めなくてはいけないというところです。
【赤松委員】中身がもう少しということですかね。
【佐藤環境科学技術推進官】はい。
【赤松委員】分かりました。今後の展開を民間としても期待しておりますので,是非よろしくお願いいたします。
【佐藤環境科学技術推進官】ありがとうございます。
【小池委員】1つ付け加えさせていただくと,今の佐藤さんのお話で,GEO本会合関係は全部カバーしていただいたのですが,執行委員会(ExCom)がこの本会合の前後に開催されて,後ろに開催された執行委員会で,5社でしたか,6社でしたか,企業の方においでいただいて,それぞれの経験をお話しいただきました。非常にそれがインフォマティブで,こういうふうにして民間と協力していくといいんだ,民間はこういうニーズがあるんだということを執行委員の皆さんにお伝えいただき,皆さんが新たな視点というものを持っていただいたように思います。これは文科省の方で企画いただいて,いい情報を世界で共有できたと思います。よかったと思っております。
【赤松委員】分かりました。ありがとうございます。
【大垣部会長】ありがとうございました。
 他には。どうぞ。
【河野委員】コメントです。Japan DayではなくてAsia Oceania Dayにしようという御発案は,たしかGEOSS作業部会で小池先生が強く御主張されたことだと思っていて,さすがに図に当たってよかったなというふうに思います。
 他の国連関係の機関でも同じなのですが,大きな全世界の枠組を作った後に,必ず地域で活動するサブコミッションであるとか,下部団体を作るんですね。そのときに,下部団体の力,どれくらい活動しているかというのは非常に重視されていて,このアジア・オセアニアGEOSSの活動を,日本のconveningパワーなりリーダーシップで実効のあるものにしていくという作戦は非常によくて,最近だと,新興国にお金の力でかなわないので,サイエンスなりの実力で地域コミュニティーを引っ張っていくという姿勢を示すことが,恐らく今後日本のプレゼンスを大きく高めていくことだと思っていて,小池先生のアイデア,すばらしかったと思います。
【大垣部会長】ありがとうございます。
 他にはいかがですか。御質問等あれば。よろしいでしょうか。どうもありがとうございました。
 それでは,この議題はこれで終わりますが,実は1つ前の議題の提言でありますけれども,今日御欠席の舘委員から御連絡がありまして,事前にお送りした提言案に関して賛成であり,本提言の実行を期待するという旨の伝言が先ほど届いたということでありますので,御紹介をさせていただきます。
 それでは,本日の議題は以上でありますが,その他の議題について何かありますでしょうか。
【池田地球観測推進専門官】これまで2年間,委員の先生方に多大なる御協力を頂いてまいりました。今回が第7期最後の部会となります。
 委員の先生方から本部会に対する感想や期待など,一言ずつ頂きたいと思います。部会長からは,本部会の最後に一言お願いいたします。
 それでは,順番に一言ずつ頂けますか。
【大垣部会長】1分程度ですか。
【池田地球観測推進専門官】お時間がありますので,もう少し頂いても。
【大垣部会長】もう少し長くても結構です。
 それでは,どうしましょうか。順番といっても,普通ですと「あいうえお順」か,そちらから恐縮ですが。
【赤松委員】こちらから。トップバッターでいきなりなので,なかなかまとまらないかもしれないですけれども。私は,前の期も含めて4年間,民間の委員として参画させていただきました。参画する中で,ここで議論されていることの中に,民間活用とか,産業利用を推進することで,もっとブーストアップできることがあるのではないかということを,いろいろな場面で強く感じることがありました。ですので,以前は民間委員はいなかったということだったのですけれども,今回のGEOの会合もそうだったと思うのですが,民間と研究機関ないしはガバメントとのこうした交流の機会を,是非今後も続けていただいて,地球観測データがさらに世の中に普及していくような動きを作っていただければと思います。
 以上でございます。ありがとうございました。
【大垣部会長】ありがとうございました。
【岩谷委員】NPO法人 気象キャスターネットワークの岩谷と申します。本当にお疲れさまでした。
 私も直接研究している立場ではないので,NPO法人という,普及啓発を,気象を専門にやっているところなのですが,そういう意味で参加させていただいて,皆さん,研究機関がいろいろ観測をして,それの利活用をどうしていくかということを非常に勉強させていただきました。なかなか地球観測そのものが,私は個人的にはメディアでも仕事をしていますけれども,あまり伝わってこなくて,ここまで苦労して地球観測の研究をされていて,それが当たり前のように結果として報道されたりとか,利活用されているんだなということを改めて実感したところです。
 観測は非常に重要だと思いましたし,この観測の重要性を今後いかに多くの国民に理解してもらえるかというところが非常に重要なのではないかと思っていますので,私が以前,発表させていただいた通り,気象衛星ひまわり5号が打ち上がらなかったときですかね。そのときにアメリカの気象衛星を使って苦労したと,気象庁で非常に問題になりました。あのときにすごく感じたのは,国民の理解というか,かなりの報道機関が報道して,すぐにその後に予算が付いて立ち上がったという経緯もあったのですが,やはり観測というのは非常に重要だと分かっていても,当たり前のようにやっていると,だんだん予算を削減しやすいというか,だんだん理解が得にくくなっていく分野なのかなと思うのですが,いざなくなると,大問題になると。ここはやっぱりしっかりと実効性があるというか,提言もあるのですが,しっかりとこれを実現していく,継続していくということは非常に重要なのではないかなと感じました。
 以上です。
【甲斐沼委員】地球環境戦略機関の甲斐沼です。その前は国立環境研究所で,1990年から,地球の,特に温暖化の問題を取り扱ってきたましたが,観測というより,モデルを使った緩和策の研究をしていました。最初お話があったときに,地球観測というのがかなり,自分がそれまでやってきたことと離れているような印象がありまして,それでもいいですかと何度も念を押したのですが,このメンバーに入れていただきまして,非常に勉強になりました。
 特に今回も書かれておりますけれども,COP21でパリ協定が採択されたというような,2度より十分低く保つ目標,そして,1.5度に抑える努力を追求するということ。こういったパリ協定が採択されるに当たっては,各国,いろいろな意見があったと聞いておりますが,観測データが採択するのに重要な役割を果たしたと感じています。今日も御紹介されましたが,1957年からCO₂の観測があって,そういった観測データの積み重ねというのが非常に説得力を持って皆さんに温暖化対策の必要性といいますか,実際にCO₂の濃度が上がって,気温が上がっているのだということを納得していただくというか,すごくこういったデータが説得力を持つということを最近特に感じております。今回は本当に勉強させていただきまして,ありがとうございました。
【河野委員】海洋研究開発機構の河野と申します。職場では,地球環境研究を見る立場におりまして,普段は研究成果の話ばかり。どういう研究をするか,どういう成果を出すか,どのくらい論文を書いたか,そういう話ばかりなのですが,組織の性格上,政策,社会に貢献することを強く求められていて,そのための動向ですとか,あるいは民間セクターの今の考え方などは,この会を経て情報を仕入れておりまして,普段の職場の仕事のみならず,大変勉強になっております。非常にいい経験をさせていただきまして,ありがとうございました。
【小池委員】今日は太田参事官が御出席されているように,この推進部会は,2004年の総理への意見具申で始まったものです。7期と書いてあり,2005年に立ち上がりましたので,2掛ける7で14年やっているのだと思います。恐らく佃先生と私が全期間,委員をやっているのではないかと思いますが,この間ずっとやらせていただいて,先ほども申しましたが,GEOの会議での日本のプレゼンスがああいう形でしっかり出せるのも,こういうちゃんとした組織体を持って,そして,非常にある意味,役所的なところで言うと,高いレベルで議論ができて,それが文部科学行政にしっかり反映させているということをやってきたからだと思います。文部科学行政だけじゃなくて,総合科学技術・イノベーション会議と緊密に連携して動かしているので,前の会で議論を確か頂いたと思いますが,地球観測に関わっている各府省のデータのメタデータをもう一度作ろうということで,絹谷さん,いらしていますけれども,に聞きましたら,1回目のときと違って,皆さんすごく熱心で,どんどんメタデータが集まってきているという,登録が進んでいるということで,やっぱり時代とともに,それから,今までやってきた実績を基に発展しているということをつくづく感じます。
 それから,先ほど河野さんからもお話がありましたが,日本に対する信頼というものが本当に高まってきているということを感じますので,ますますこれを発展させていくことをお願いしたいと思っております。本当にどうもありがとうございました。
【佃委員】産業技術総合研究所の佃でございます。今,小池先生が言われましたけれども,最初の頃から関わらせていただいて,つぶさに地球観測部会の活動を見てきた一人でございます。
 小池先生が本当に中心になって,ものすごく力を発揮されて,今日改めてその成果を見させていただきましたけれども,非常に感慨深いですね。初期の頃,いろいろな他分野の地球観測情報とどうやってやるのかという,本当にカオティックな状態から,やっと具体的な成果が集中して出るようになってきたというのは,非常にすばらしいことだなと思います。
 情報の統合化とか,今までなかなかサイエンスコミュニティーではできなかったこと,難しいことにチャレンジしてきた数少ない部会で,それを利用する,民間の方が必要とする情報に変えていくと。市民が変えていくというのは大変な努力が必要で,多くは人が関わっていくので,なかなか時間が掛かる作業だった。でも,ここまで来たのだなという感慨を持っております。
 さっきありましたように,観測を続けていくということは非常に大変なことで,それを理解してもらうというのは,大変ですね。私は地震防災に関わっていますけれども,時々地震が起こるので,それなりに予算が付いたりします。地球観測で少しずつ変化する情報というのは,観測したデータがどんなものなのかというのがなかなか見えてこないというつらいところがあるので,それはずっと言い続けなければいけないことだと思っています。
 今日,提言をまとめられたところですけれども,もっともっと強くポリシーメーカーの方に伝わるような文章というのができないかといろいろ考えていたのですが,なかなか具体的にできないのですけれども,例えば,国際交渉の場で存在感を出すためにこれは必要なのだと,もっと強く言ってもいいかなと。これは日本としてイニシアチブを取るとか,世界にスタンダードを提供して,解析して,可視化して,それでいろいろなミッションメイキングにつながるということを,もうちょっと具体的なデータを示して,そういう場に立つ人が格好よくというのですかね,日本が前面に立って,存在感というか,グループフォトの真ん中近くに座れば存在感というのではなくて,もうちょっと積極的に世界をリードする立場になるためにとか,そういう言葉が言えるようになると,本当にいいなと思いました。ちょっと具体的な言葉が浮かばなかったので,提言どうのこうのとは申し上げませんでしたけれど,きっとそうなるのだと思っています。継続を是非とも,私も継続して,皆さんが観測を継続されることを支援していきたいと思っております。どうもありがとうございました。
【大垣部会長】ありがとうございました。
【春日部会長代理】前期から委員を務めさせていただいております。前期は前職だったように,まだまだ地球観測には本当は素人なのです。ですけれども,国立環境研究所に移りまして,また,こちらの部会に参加することによって,特に今年の8月にまとめた地球観測の実施計画の中で触れていますように,文科省だけではなくて,幅広く各省庁が取り組んでいる地球観測の日本政府としての取組を勉強させていただきました。
 民間での利活用に加えて,データを使うだけではなくて,民間の取組が地球の環境にどういう風な影響を与えているかを,地球観測によってしっかりと把握していくという流れにつながるような,そんな取組を,政府としても進めていくお手伝いができればと思います。
 本部会は,研究計画・評価分科会の中に幾つも委員会があることに加えて,21宇宙開発利用部会とともに地球観測推進部会,2つだけ設置されている部会の1つですので,やはり文部科学省としての科学技術政策において非常に根幹となる重要な位置を占めていると思います。そこに関われたということは大変光栄だと思っておりますし,繰り返しになりますが,大変勉強させていただきました。ありがとうございます。
【大垣部会長】ありがとうございます。
【中田委員】水産研究・教育機構の中田でございます。水産という1つの分野から来ているわけですけれども,やっぱり比較的それまでは一つに固まったグループとしてあまり外に出ていくことが少ない世界だったと思いますけれども,こういう中に入れていただき,情報を組織の中で共有することによって,少しずつ開かれた組織,それから,世界になりつつあると思っております。
 水産分野で得られた情報なども,どんどん皆さんと共有できるようになってきていると思いますし,私たちも利用する,そういう関係を更に強めて,今後とも皆さんと一緒に地球観測というものの一翼を担っていきたいと思っておりますので,よろしくお願いいたします。
【大垣部会長】ありがとうございます。
 お願いします。
【箕輪委員】三井住友海上の箕輪と申します。私は,前期から続けまして4年間ほどこちらに参加させていただきまして,大変勉強させていただきました。
 保険会社としては,特に天候ですとか,地震デリバティブということで,商品組成ということで観測データの利用をしておりますし,また,当社グループ全体としましては,観測データを用いて大災害時に迅速にお客様へのお支払いということで,損害査定の場でも最近は使わせていただいております。あと,モデルを使って保険料率を出したり,観測データとは切っても切れない関係にあるということですね。
 その中で,普段データというものを非常によく使ってきたのですけれども,思い返しますと,やはり受け身,今あるデータを使うという発想が多く我々にはございまして,なかなか必要な情報を発信させていただく機会というのはあまりこれまでなかったかなと思っております。ですので,そういう意味でも,この4年間,こうした機会を与えていただいたということ,加えていただいたということを非常に感謝しております。
 今回,先月,GEO Weekの方にも展示ということで参加させていただきまして,観測データがこういう形で保険として使われていたのねということを,御来場いただいた方々に発信することができて,逆に驚いている方もいらっしゃったということですので,まさにこうした情報発信をさせていただく機会を今後も是非続けさせていただきたいなと思っております。ありがとうございました。
【大垣部会長】ありがとうございました。
【村岡委員】岐阜大学の村岡です。今回で2期目を務めさせていただきました。ありがとうございました。2014年の夏に,GEOの,当時小池先生が共同議長をなされていましたIPWGの将来計画,つまり第2期GEOの計画を準備するワーキンググループにお誘いいただいて,その翌年春から地球観測推進部会にも入れていただきました。私は元々は植物学が専門で,生態系の研究もしているのですが,地球観測という枠組みにおいて,フィールド,現場での生態系の研究,あるいは観測がどういうふうに位置付けられるかということを随分勉強させていただきました。ありがとうございました。
 GEOSSアジア太平洋地域シンポジウムにも参加させていただいて,その中でだいぶin situ,つまりフィールドでの生物多様性,生態系観測,あるいは研究が地球観測に随分きちんと入ってきて,目立つようになってきて,もちろん重要性が随分,今までも理解されていましたけれども,更にそれがこの数年特に進んできているのではないかと感じております。
 最近,この1~2年,生態系あるいは生物多様性のフィールド観測の観測網をナショナルリサーチインフラストラクチャーとしてきちんと発展させていくという計画が,北米,オーストラリア,西ヨーロッパ,南アフリカを中心に進められています。これを最近ではグローバルリサーチインフラストラクチャー,グローバルでネットワーク化するというような計画も少しずつ出始めているようでして,日本でも,先ほどもパリ協定対応の観測の強化が重要であるというところも報告書や提言に入れていただきました。一方で,前回の地球観測推進部会では,フィールドでの例えば森林観測等が少し細っているというような危惧もありました。今後,様々な形での観測やスモールグループでの研究も含めて,コミュニティー全体と一緒に日本での生態系,生物多様性観測を地球観測の枠組みの中できちんと据えて,今後発展,展開していくというようなことができたら,更に地球研究,地球科学が人類にとって役に立つものになってくるだろうと考えております。次の部会でそういうことも議論していただけると,コミュニティーが大変元気になると思います。ありがとうございました。
【大垣部会長】ありがとうございました。
【六川委員】東京大学の六川でございます。いつから委員になったのか。すみません,覚えていないのですが。正直申し上げて,あまり貢献できなかったかなと思ったりしているのでですが,今日の提言等も非常にすばらしいまとめ方をしておられて,非常に感銘を受けました。
 佃委員が御指摘になりましたが,せっかくこれだけのいい提言ですので,やっぱりCSTIですとか,関係府省に提言をお送りするという,もう少し次の一歩が欲しいかなというような感じがしております。
 それから後,私自身としては,元々出自が工学部で,しかも元々は資源というようなところで,どちらかというと経済産業省系ですとか,内閣府系の委員会等が多かったのですが,社会実装ですとか,そういう世知辛い話が多くて。
すみません。もう少し日本というのは,国際の中で,やっぱりある意味,民間も含めたレベルが私は高いと思っていまして,それが日本の一番の力だと思っていまして,御指摘もありましたけれども,民間の力をもう少し生かすような取組ということも今後考えていくことが大事かなというようなことを思いながら,なかなか皆さんすばらしい提言をまとめるんだなと思って,非常に感心させていただきました。感想しかないので,恐縮ですけれど,本当にすばらしい委員会としていろいろな取りまとめをしていただきまして,今後,次の期に,先ほど言いましたように,次の一歩に進めるような活動をしていただければいいかなと思いました。どうもありがとうございました。
【大垣部会長】ありがとうございました。
【若松委員】リモート・センシング技術センターの若松でございます。私自身は,前期からですので,この部会に,4年間関わらせていただきました。もともとは民間ICT企業のNTTデータからの委員ということで参加させていただいたのですが,今年度の途中で立場が変わってしまいまして,引き続きリモート・センシング,地球観測の分野でビジネスを展開している立場として,議論に加わらせていただいたつもりでございます。
 ICTの分野では,実は今,デジタルトランスフォーメーションというのがものすごく大きなキーワードになっています。いろいろなものをデジタル化して,世の中のいろいろなことが変わっていくという話をしているわけなのですが,地球観測というのは,まさに地球をデジタル化するということだと思っておりまして,この議論を14年も前から小池先生を中心にやられていたというのは本当にすばらしいことで,今,その蓄積も含めて地に足の付いた議論ができていると思っております。
 私自身は,今期一番思い出深かったことは何かと言うと,昨年のGEOの本会合に出させていただいて,商業セクターのパネルディスカッションに出させていただいたことです。周りのパネリストの方たちが,すごく有名な方ばかりで,私自身も気が引けたのですが,あの議論に参加させていただいて,とてもよかったと思っております。
 今日もいろいろ議論がありましたけれども,政府の方々が商業セクターのことを知るというのと同時に,商業セクターの人もGEOの活動にどんどん触れていくのがいいだろうなと思っています。
 正直,私自身も,地球観測部会に加わるまでは,不勉強で申し訳ないのですが,GEOの活動をよく知らなかったというのが正直なところです。私は,このリモート・センシングでいろいろなビジネスをやっているのは20年近くになりますが,それでもGEOの活動をあまり知りませんでした。そんな私でも,こうして皆さんと一緒に議論させていただいたり,GEOの会合に出させていただいたりして,非常に熱心な議論が交わされているということが分かり,いろいろなヒントをもらいながら,この4年間,とても刺激的に過ごさせていただきました。また次の期でも,多分,商業セクターとの関わりというのは大きなテーマだと思いますので,引き続きいろいろな議論がなされていければと思っております。ありがとうございました。
【大垣部会長】ありがとうございました。
【渡邉委員】京都大学の地球環境学堂の渡邉です。地球環境が名前に付いている大学院におります,その前はやはり京都の総合地球環境学研究所に立ち上げから務めていまして,その関係でこの委員も4期ぐらいさせていただいたかなと思います。基本的に私の研究のバッググラウンドは,農業や農村の水管理ですが,それもいわゆる地球規模の問題と関わっているので,そういう意味では,地球観測のユーザーとしての立場で参加させていただいてきたと思います。
 先ほど話題になりましたGEOの本会合ですが,すばらしい会議が京都で開催されました。私はそのとき京都におりませんでしたけれど,京都大学や総合地球環境学研究所の関わりがあまり表に出てきていない感じで,フューチャー・アースとの関係もあるので,もっと関わりが示されたらよかったという印象です。
 先ほどユーザーとして参加してきたということを申し上げました。いろいろな形で,水文・水資源学分野の人との関わりが多いのですが,研究者だけでなく農業者も自らデータを取ってくるような時代になっていまして,農業は御承知のように,Society5.0に関わるような形の未来投資戦略2018とか骨太の方針でも,具体的なKPIとして農業分野での情報を活用した展開が強く進められているので,猛烈にデータの収集と活用が進んでいくと思うのです。それで,観測とアーカイブと活用がある意味シームレスで展開するような形になって,この部会名には観測という語が付いていますけれど,その中で具体的に活用も含めての観測なのだという展開になってきたのは非常にありがたいというか,心強く思ったところです。
 御承知と思いますが,また私は実は詳細を把握していないのですが,農業データ連携基盤という活動が動いていますよね。来年度から本格活用されるとのことです。私もいろいろな会議で多少は関わっているのですが,それの発信先が農業者や農業セクターに限られてややクローズドした感じがあるので,それは適当ではなく,こういうところとつながっていくべきだろうということを申し上げています。そういう展開に,今後もここでの経験を生かして応援したり,支援したりすることができたら,この部会に参加させていただいた意義も相当高かったと思う次第です。
 以上です。ありがとうございました。
【大垣部会長】ありがとうございました。
【池田地球観測推進専門官】当省の研究開発局審議官の岡村から,皆様に一言,お礼の御挨拶をさせていただきます。
【岡村大臣官房審議官】今御案内がありました,審議官を拝命しております岡村でございます。今期第7期の最終回でございますので,事務局を代表いたしまして,一言御挨拶をさせていただきます。
 実は2007年から2008年,第2期ぐらいでございましょうか。その間,佐藤さんのポジションにおりました。そして,10年を経て,今,ここに座っております。そうしますと,今日,先生方がおっしゃった,本当に様々な変化というのを,一番もしかすると実感できているのが私かなとも思いまして。ちょうどIPCCがノーベル平和賞を取りましたときでした。地球観測についてものすごく画期的な事件というか,よい意味での一大イベントでございました。地球観測もここまで来たのか,こういうことで世界に発信ができるのかということで,大きな変革の点だったのですが,その時点から10年経って,本当に技術がものすごく進んでいます。あの頃と比べまして,観測のやり方,そして,能力,それから,特にITの進展に伴う,それこそビッグデータを深層学習とかで解析できていくということで,新たな情報が様々出てくる,新たな価値が出てくるということで,全くこの10年で観測データの世の中に対してのコントリビューション,これが変わってございます。本当に指数関数的にその重要性が伸びているというのを感じます。
 そういう状況ですので,例えば,当時は東京都の天気とかいう範囲が天気予報でしたけれども,今はスマホを見れば,何々区の天気とか,何々町の天気とか,こういうようなところまでできているということです。また,民間企業との連携というのが,これも自然の流れとして非常に出てきております。ですから,GEOの枠組みで考えましても,当時はそれぞれの機関が持っているデータをいかに標準化して連携ができるかというのがメインイシューでございましたけれども,今回は,企業とどのようにこれから更に有用な協力をしていって,企業のベネフィットだけでなく,生活者のベネフィットを,どういう風に考えていこうかと。世界は変わっているなという過渡期だと思っております。
 ですので,ますます地球観測に関しまして,社会のニーズ,社会に対応するということを考えて,次の期も進めていかなければいけないかなと。身の引き締まる思いでございます。
 第7期のこの部会では,総合科学技術会議が取りまとめた地球観測の推進戦略,それから,この部会で昨年8月に作成していただきました,今後10年の我が国の地球観測の実施方針,それから,地球観測に係る昨今の情勢も踏まえながら,我が国の地球観測データの利用促進について精力的に御議論を頂きまして,本当にありがとうございました。
 また,おまとめいただいたもの,先生方からの御指摘を頂戴しておりますが,我々からCSTIですとか,関係の省庁,ここにきちんと共有しまして,省庁のみならず,関係する機関,こちらにもきちんと共有をさせていただきまして,提言の具体化をしなさいという御指示を頂きました。このことをきちんとお約束をさせていただきたいと思います。
 今後8期では,関係府省,大学,研究機関,そして産業界,更には,先ほどGEOでいくならばリージョナル,こういうお話がございましたが,日本においても,関係の自治体さん,こういうところの皆様と連携をしまして,観測の実施,それから観測データの利活用,これを一層推進してまいりたいと思っております。
 先生方には,お忙しい中で足を運んでいただきまして,有用な御意見を頂きましたこと,ありがたく改めて感謝申し上げます。これで卒業されてしまう方々も,それから次期第8期にもいらっしゃる方々も,いらっしゃるかと存じますが,卒業されるされないに関わらず,私どもは先生方にいろいろなケースでこれからもお知恵を拝借したいと存じます。是非是非皆様,今後一層の御指導,御鞭撻をお願いいたします。どうもありがとうございました。
【池田地球観測推進専門官】ありがとうございました。
 それでは,第7期の締めくくりとしまして,部会長から最後に一言頂戴したいと思います。
【大垣部会長】それでは,座ったまま失礼いたします。部会長としては,6時ちょうどに終わりたいと思っていたのですが。1分過ぎておりますので,短くさせていただきます。
 最初に,委員の皆様,本当にありがとうございました。おかげさまで大変いい提言ができたと。少々,佃委員の御指摘のようにトーンが弱いかも分かりませんけれども,できました。特に小池委員には,いろいろな意味でリーダーシップを取っていただいて,日本の地球観測に関する大変な進歩といいますか,先ほども言われた大変な変化を作り出していただけたのではないかと思っております。
 それからまた,事務局の方々,本当にどうもありがとうございました。
 地球観測データのシステムの統合化だとか,国際の中での統合化,それから利活用等,実に幅広くいろいろ審議をいたしました。私もいつから部会長をしていたのか,さっと今言えないのですが。正直言いますと,今,岡村審議官が指摘されたように,変化が速くて,部会ごとに毎回,私が後ろを追い掛けていくような感じで。気持ちの上では変化に追われて先導できなかったなというのが振り返っての感想であります。
 ただ1つ,最後に,この審議の間,私が感じたことは,地球観測の利活用,あるいはDIASや何かのデータを使う話は十分審議したのですが,データを作る側の話が,この部会の仕事ではないのかも分かりませんけれども,大変個人的には心配しております。私は大学にいて,それから国立環境研究所にいて,それから今,水道の技術に関する財団法人におりますけれども,データを作り,あるいは観測する装置を作り,それを分析し,あるいは維持管理しというところの人材が払拭しますと,使うべきデータも出てこない。あるいは非常に精度の悪いデータを,今,日本はすばらしい質のデータを持っていると言っていますけれども,先々どうなのかということを含めてちょっと気になりまして。この部会では十分な時間が取れませんでしたけれども,むしろ文科省の他の部局,あるいは全体との中で,ここの部会のデータの重要性を打ち出して,他のところへ,教育部門でもあるし,研究の助成部門,促進部門でもあると思うのですけれども,文科省に投げるわけではありませんが,我々自身も少しそこを皆さん,既に意見が出ておりますけれども,もう少しまとめた形で意見が出せればいいかなという感じがちょっとしております。
 ということですけれども,次期部会の方々の御活躍を期待いたしまして,私はこの辺で降ろさせていただきます。いい時間でございます。どうもありがとうございました。(拍手)
【池田地球観測推進専門官】ありがとうございました。
 事務局からの事務連絡です。本日の議事録は,後日,事務局よりメールで委員の皆様にお送りいたします。各委員に御確認いただいた後,文部科学省のホームページで公表させていただきます。
 本日の配付資料の郵送を希望される方は,封筒に入れてそのまま机上にお残しください。
 また,旅費の書類をお配りしている方は,内容を御確認いただき,そのまま机上にお残しください。
【大垣部会長】それでは,以上をもちまして,地球観測推進部会の第6回の会合を閉会といたします。本日はどうも大変貴重な御意見,ありがとうございました。

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研究開発局環境エネルギー課

メールアドレス:kankyou@mext.go.jp

(研究開発局環境エネルギー課)

-- 登録:平成31年02月 --