資料3 北極研究検討作業部会の設置について(案)

平成22年5月10日
科学技術・学術審議会
研究計画・評価分科会
地球観測推進部会

1.設置の趣旨

北極は、地球温暖化による平均気温の上昇が最も大きく、地球上において気候変動による影響が最も顕著に表れると予測される地域の一つである。また、北極における変化は、全球的な物質循環及び気候システムに影響をもたらす可能性があることから、気候変動のメカニズム解明のため、北極における継続的な地球観測を実施することは非常に重要である。

「地球観測における推進戦略」(平成16年12月、総合科学技術会議決定)においても、地球観測推進において喫緊の対応が求められるニーズとして「地球温暖化にかかわる現象解明・影響予測・抑制適応」が挙げられており、「雪氷圏等の気候変動に脆弱な地域での温暖化影響の観測」について我が国が重点的に実施すべき取組とされている。

これらを踏まえ、北極における組織的かつ継続的な観測・研究体制を整備し、北極研究に関する関係府省庁・機関間の連携をより一層強化していく必要があることから、我が国における北極研究に関する検討を行う場として、地球観測推進部会の下に「北極研究検討作業部会」を設置する。なお、検討にあたっては、北極に限らず広く雪氷圏を視野に入れるものとする。

2.調査事項

(1)北極研究における重要課題
(2)北極研究に係る国内中核拠点の在り方
(3)研究推進体制の在り方
(4)国際連携協力の在り方
(5)その他重要事項

3.設置期間

作業部会の設置が決定された日から平成23年1月31日までとする。

4.その他

本作業部会の庶務は研究開発局環境エネルギー課が処理する。

お問合せ先

研究開発局環境エネルギー課

電話番号:03-6734-4143
ファクシミリ番号:03-6734-4162

(研究開発局環境エネルギー課)