安全・安心に資する科学技術の推進(骨子案)

1.    現状認識(導入)

・  安全・安心の確保に対する社会的要請の高まり

・  科学技術による安全・安心確保に向けた科学技術面からの貢献

・  これまでの取り組みと課題

 

2.    基本的な考え方

・  従来の分野縦割り型ではなく、目的達成を指向した総合的な科学技術の推進の重要性

・  ニーズに対応した科学技術の成果を現場につなげる取組の強化の必要性

・  安全・安心科学技術の持続的発展のための基盤的研究開発の推進と人材育成の重要性

 

3.    推進方策

(1)  国家レベルの安全確保のための科学技術の研究開発体制の整備

 国家・行政ニーズに対応し、技術シーズを実装するための取り組み

 (今までの取り組み例)

安全・安心科学技術プロジェクト(テロ対策の研究開発)

 (ポイント)

・  行政ニーズの把握、

・  出口側機関(省庁)と文部科学省との連携

・  調達を視野に入れたニーズの提示・研究開発目標の明確化

・  基準・認証の検討

・  技術運用のための調査

・  実証試験への協力体制 等

 

(2)  国民レベルの安全確保のための科学技術の実装への取組

      科学技術の素人である一般の国民、生活者の安全・安心ニーズに対応した研究開発

 (今までの取り組み例)

科学技術振興機構(JST)社会技術研究開発センター(RISTEX)、安全・安心科学技術プロジェクト(地域の安全・安心のための研究開発)

 (ポイント)

・  地域の生活者のニーズ把握

・  研究開発だけでなく、規制、制度等の社会システムの改善と連動した 

社会的イノベーション創出に向けた取組 等

 

(3)  安全・安心科学技術の共通基盤の強化

安全・安心に資する科学技術の各分野に共通的な基礎的な研究の推進と基盤となる体制の整備。

 (ポイント)

・  基礎的な研究の継続的な推進

計測・センシング技術、解析・シミュレーション技術などの要素技術、リスクマネジメントシステム

(今までの取り組み例)

JST戦略的創造研究推進事業「先進的統合センシング」領域

・ 安全・安心のための科学技術の設計・開発の方法論など 

・  安全・安心科学技術に関する知見の蓄積

  科学技術を安全・安心分野のイノベーションに結びつける目利き・プロデューサー人材の育成(拠点形成等)

・  国際協力の推進

先進諸国との協力(テロ対策等)、アジア諸国との協力(自然災害等)

・  技術、情報管理の体制強化

テロ対策等に関する研究開発においては、テロ情報や装置性能など、機微情報の取り扱いや安全保障貿易管理への対応が必要。

研究機関における技術、情報管理に係るルール・体制の明確化、及び機微情報を含む国際協力の枠組みの構築が必要。

・  悪用可能な科学技術の取り扱い

ライフサイエンス分野において、悪用可能な科学技術(遺伝子組み換えによる生物兵器製造等)の取り扱いが問題視されている。我が国においても、ルール作りに向けた検討が必要。

お問合せ先

科学技術・学術政策局 安全・安心科学技術企画室

(科学技術・学術政策局 安全・安心科学技術企画室)